わたしはかもめ2009年鴎の便り(6月)

便

6月28日

千葉ロッテ3−2北海道日本ハム(千葉マリン)

ロッテが7回表攻撃前に雨天コールドながら今季日本ハム戦2勝目、4位西武と2ゲーム差。2回橋本将・西岡のタイムリーで2点を先制、4回稲葉の10年連続12度目2ケタ10号2ランで同点とされるも6回1死三塁から今江のスクイズで勝ち越し、連敗を止め借金7。先発・小野は6回3安打2失点で06年9月13日楽天戦以来の完投勝利、07年8月5日以来の日本ハム戦白星、千葉マリン3連勝の4勝目。日本ハムは連勝が止まりソフトバンクと同率首位、今季1点差試合は7勝15敗。先発・スウィーニーは6回7安打3失点で連勝が止まり4敗目。

123456789R
北海道日本ハム0002000x2
千葉ロッテ020001x3

◇打線につながり

前日3本塁打で得点した千葉ロッテ打線。この日は、つなぐ攻撃で得点した。2回、サブローが左越え二塁打を放ち、続く橋本将は「とにかく進塁打という気持ちで打った。野球の神さまがいた」。イレギュラーバウンドが一塁手の頭を越える適時打で先制点をもぎ取った。6回も二塁打を放った先頭のベニーがバーナム・ジュニアの二ゴロで三塁まで進み、今江が今季2度目のスクイズを投前に決めた。つながり始めた打線にバレンタイン監督は「これからは爆発的な攻撃になっていくだろう」と大きな期待を寄せた。

西岡
「何としてもあと1点を取る気持ちで、必死でボールにくらいついて打ちました。」(2回に適時打)
今江
「初球からスクイズは頭にあった。投手の正面だったけど、ベニーがいいスタートを切ってくれた。」(6回に決勝スクイズ)
バレンタイン監督
「(6回のスクイズに)最後の回になるかもと思っていたので、点を取ることが重要になると思った。最初から今江に2球目でスクイズをさせようと考えていた。小野は2安打で2点を失った回以外は、どの球でもストライクが取れていた。」

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ボビー“雨用采配”的中スクイズで決勝点[ニッカン]

ロッテ・バレンタイン監督の“雨用采配”が的中した。同点で迎えた6回1死三塁でカウント1−0。打席の今江に命じたのは今季3度目のスクイズだった。今江は注文通り、内角高め直球を投前へ転がして貴重な勝ち越し点を奪った。

バレンタイン監督は「天気が良くなかったので、もしかしたら、あの回が最後かなと思った。今江の2球目にスクイズすると決めていた」とニヤリ。この回終了後に雨が激しくなって試合が打ち切られ、結果的に勝敗を分けるサインとなった。

日本ハム守備陣も警戒する中で決めた。今江は「最初からスクイズはあると思っていた。相手バッテリーは初球を強振したので、振ってくると思ったんじゃないですか」と、してやったり。初球を豪快にファウルしたことで、相手の警戒心が緩む状況になった。

これでチームの連敗は2でストップ。27日まで2試合で計6安打とつながりを欠いた打線も、7安打3得点と形になってきた。バレンタイン監督は「決して諦めない姿勢で戦っている。これから爆発的な勢いが出てくる」と語気を強めた。

名手通算8度目
今江が6回に勝ち越しスクイズ。同選手は5月17日西武戦でもスクイズを決めており、今季両リーグでスクイズを2度成功は今江だけ。今江が記録したスクイズは05年3度、06年1度、07年1度、08年1度、09年2度と通算8度目。隠れたスクイズの名手だ。

◇小野、3年ぶり完投

小野が3年ぶり完投でチームトップタイの4勝目を挙げた。6回3安打2失点ながら降雨コールドが成立したため、記録上は完投勝利となった。「ラッキーでした。雨粒が大きくて抜け球もあったが(橋本)将がうまく引き出してくれた」と感謝した。足場が悪い中、シュート、カット、チェンジアップをコースに集め、失点は稲葉に浴びた2ランだけ。それ以外は6奪三振、無四死球の安定感が光った。

橋本将
「晋吾さんと組むのは久しぶりだったが、チェンジアップが以前より良くなっていてリードの幅が広がった。先制適時打はチーム打撃をしたら野球の神様がおったね(笑)。」(先制適時打&小野を好リード)

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“恵みの雨”ロッテ・小野が“完投”4勝目[サンスポ]

まさに“恵みの雨”だった。試合前から降り出した雨の影響で足もとは滑り、ボールが抜ける。それでも7回降雨コールドゲームで試合が成立。小野が06年9月13日の楽天戦以来、約3年ぶりの“完投勝利”で4勝目を挙げた。

小野
「しっかりと腕が振れていたから抜け球でも有効でした。好調のハム打線なので走者を出さないように心がけました。」

4回、稲葉に同点2ランを浴びたが、6回に今江のスクイズで勝ち越しに成功。その後29分間の中断を経て、34歳のベテラン右腕に勝利が転がり込んだ。

小野
「こういう形でも完投できたことはラッキーですね。でも、中断がなくても最後まで投げるつもりでしたよ。」

中14日での先発。この2週間は、夏場に向けて走り込みの量を増やしたという。下半身に張りが残ったままの登板だったが「張りがちょっと残っているぐらいが、ちょうどいいんじゃないですかね」と笑った。

チームの連敗は2で止まったが、いまだ5位。低迷する現状を打破するには、もう一踏ん張りだ。

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小野ラッキー!雨で3年ぶり完投勝利[デイリー]

7回無死降雨コールドで、ロッテ・小野が06年9月13日の楽天戦(千葉マリン)以来3年ぶりとなる完投勝利を手にした。

「ラッキーだった。自分はなかなか完投できる投手ではないので、狙いたかった」と喜びをかみ締めた。ぬかるむマウンドにも負けず、6回を投げきり3安打無失点。代名詞のシュートに加え、チェンジアップが効果的に決まった。「抜けた球が多かったが、腕がしっかり振れていて、逆に有効だった」と、会心の今季4勝目だった。

この日は、00年に「サンデー晋吾」としてブレークしたころ、常にコンビを組んでいた橋本将と今季初のバッテリー。好アシストした“古女房”も「今日は初回を打ち取った時点でいけそうな気がした。以前の良かった頃に戻ってきている」と、この日の勝利を喜んでいた。

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“雨天コールド狙った”今江決勝スクイズ[スポニチ]

同点の6回1死三塁。試合開始前からの降雨は激しさを増し、いつ中断してもおかしくない状況だった。打者・今江は初球を強振しファウル。続く2球目で決勝スクイズを決めた。

「天気を考え、あの回で最後かもという思いがあった。打席前から2球目でスクイズと考えていた」とバレンタイン監督。今季2度目のスクイズを成功させた今江も「僕は多いのであるかな、と思ってた」と、いわば“正攻法”だった。一方、日本ハムのスウィーニーは初球の強振で警戒心が緩んだのか、大きなモーションで三走ベニーに好スタートを許した。結果的に打球は投手正面に転がっただけに、クイック1つで失点は防げた。またボール球を使えるカウントでもあっただけに、ウエストでも良かった。捕手の大野は「ベンチから何も指示がなかった。個人的にはスクイズは頭にあった」。投手との意思疎通をルーキー捕手に求めるのが酷ならば、ベンチが注意を喚起すべきである。この回の攻撃を最後にコールドゲーム。梨田監督は「あと5分ぐらい中断が早かったら」と恨めしそうに空を見上げたが、6月の1点差負けはこれで6試合目。警戒心の弱さと競り合いの弱さに、他チームが付け入る余地も垣間見えた。

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“サンデー晋吾”復活の3年ぶり完投勝利[スポニチ]

かつて“サンデー晋吾”と呼ばれたロッテ・小野がコールドゲームで06年9月13日の楽天戦(千葉マリン)以来3年ぶりの完投勝利。前回登板となった13日の阪神戦(千葉マリン)では完投を志願しながら8回で降板を命じられた経緯があるだけに「こういう形で完投できてラッキー。雨粒が大きく抜け球も多かったけど、気持ちを切らさずにいけた」と喜びをのぞかせた。

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今江鮮やか!決勝スクイズ…ロッテ[報知]

ロッテ・今江が鮮やかな決勝スクイズを決めた。同点の6回1死三塁。強振でファウルした直後の2球目に出たバレンタイン監督のサインに応えて、「バットに当てることだけを考えていた」と今季2度目の成功に満面の笑み。試合開始前から降り続く強い雨のため直後の7回表に降雨コールドとなり、「あの回が最後かも」と指揮官の采配がさえ渡った。

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小野が「6回完投」で4勝目[ニッカン]

ロッテ小野晋吾(34)が3年ぶりの完投でチームトップタイの4勝目を挙げた。6回3安打2失点で降雨コールドが成立したため、記録上は完投勝利となった。「ラッキーでした。雨粒が大きくて抜け球もあったが(橋本)将がうまく引き出してくれた」と感謝した。橋本は「以前よりチェンジアップが良くなっていて、色々な球種で抑えることができた」と、6奪三振、無四死球の好投をたたえた。

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ロッテ・小野「ラッキー」念願の完投勝ち[サンスポ]

小野はコールドゲームで3年ぶりに完投勝ちし「本当にラッキーだった」と盛んに照れた。前回登板では8回1失点。完投を志願しながら、交代を命じられた経緯があった。それだけに、この日は中断していても「気持ちを切らさず、最後まで、というのがあった」。試合はそのまま打ち切られ、念願の勝ち方は思わぬ形になったが「完投できる投手ではないので」と喜びものぞかせた。

橋本将
「(無死二塁で)とにかく進塁打、という気持ち。そういう思いで引っ張った結果、神様がおった。」(一塁手の手前でバウンドが変わるゴロが先制打に)
西岡
「1点で終わってしまうのと、もう1点入るのではえらい違い。何としてもあと1点を取る気持ちで、必死で食らい付いた。」(2回に2点目をもたらす適時打)

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「マリーンズは宝」…千葉市長“ロッテ愛”アピール[夕刊フジ]

◇当選後初観戦

14日の千葉市長選で、政令指定都市では史上最年少で初当選を果たした熊谷俊人市長(31)が28日、当選後初めて千葉マリンスタジアムを訪れ、筋金入りの“ロッテ愛”をアピールした。

熊谷市長は奈良県生まれだが幼稚園から小学6年まで千葉県浦安市で過ごし、「親に買ってもらった最初の帽子がロッテだった」という理由で、オリオンズ時代からのファン。今でも年間3回は球場に足を運ぶといい、この日もロッテ・瀬戸山社長と懇談後には日本ハム戦を観戦し、6回のスクイズでの勝ち越し劇にご満悦だった。

お気に入りの選手を挙げる際には「愛甲」「サブロー」と年上まで敬称略で呼ぶなど、微笑ましいほどのファン気質丸出し。今季の苦戦ぶりを「投手が安定していないので歯がゆい。落ち着いて見ていられない。安心して見られる試合がないのが残念」と評する一方で、「とにかくAクラス。でも昔からのファンなので、上位でなくても…」と、万年Bクラス時代にしっかり鍛えられているようだ。

このところのロッテと地元行政との関係は、必ずしも良好といえない。球場に隣接した室内練習場を建設する計画は、土地を所有する県との交渉が不調で進まず。一連のお家騒動の中で飛び出した怪文書では、球団幹部の発言として本拠地の移転まで取り沙汰されていた(球団側は否定)。

今季のロッテはきな臭い話題ばかりが先行してきたが、「マリーンズは宝。これからまちづくりの中でどう生かすか」と展望を語るロッテファンの市長誕生は、久しぶりの明るいニュースといえそうだ。

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