わたしはかもめ2009年鴎の便り(7月)

便

7月2日

埼玉西武8−9千葉ロッテ(西武ドーム)

ロッテがパ最長となる5時間42分の試合を制した。ロッテは1点を追う7回、大松の2年連続2度目の10号3ランで勝ち越し。その裏中島の12号2ランなどで逆転を許すが8回西岡のタイムリーで同点に追いつく。延長に入り12回ロッテは大松と井口のタイムリーで2点を勝ち越しその裏の反撃を1点に抑えた。大松は5打点の活躍。勝ち投手は川崎で今季初白星。内がプロ初S。西武は2度勝ち越すがリードを守れず5カード連続の負け越し。負け投手は山本淳でプロ初黒星。中村が25号2ランを放ったが本塁打を打った試合は6連敗となった。

123456789101112R
千葉ロッテ0200103100029
埼玉西武0000313000018
「ホッとしています。その一言しか出てこないです。一球一球悔いの残らないように大事に投げました。最後のアウトを取った瞬間は本当に嬉しかったです。これからも、自分が与えられた仕事を精一杯こなして、少しでもチームの勝利に貢献できたら嬉しいです。これからも頑張ります。」(プロ入り初セーブ)

◇西岡先制2ラン

千葉ロッテの西岡が2回、先制の6号2ラン。追い込まれてからの直球を振り抜き、右翼席へ6試合ぶりの一発。「今までなかなかチャンスで打つことができずチームに貢献できていなかったので、先制の本塁打を打ててよかった」と手放しで喜んだ。第1打席では左翼へ二塁打を放った。西口との昨季の対戦打率は3割5分7厘。今季も相性のよさを示した。

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パ最長5時間42分ボビー「全員の勝利」[ニッカン]

西武−ロッテ12回戦はパ・リーグ最長の5時間42分の試合となり、延長12回ロッテが9−8で勝った。逆転逆転のシーソーゲームとなったが、大松尚逸外野手(27)が10号3ラン&決勝打を含む4安打5打点と活躍、12回裏1死満塁の土壇場で登板した内竜也投手(23)が、栗山を三振、中島を遊ゴロに切って逃げ切り、プロ初セーブを挙げた。両軍総力を使い果たした試合。喜びと疲労の中、勝ったロッテは4位西武に1差に迫った。

午後11時42分。5時間42分のパ・リーグ史上最長試合は、最後の最後まで波瀾万丈だった。延長12回表に大松、井口の連続適時打で2点を奪い、これで長い戦いにピリオドが打たれたかと思いきや、その裏にまさかの落とし穴が待っていた。11回から5番手で登板した川崎が、12回1死を取った後に突如乱れ、2安打2四球で1点を失う。1点差まで詰め寄られ、なおも1死満塁の絶体絶命のピンチで、チームを救ったのは前夜にリリーフを失敗した内だった。栗山を空振り三振に仕留め、前日打たれた中島は147キロ直球で遊ゴロに打ち取り、ついにゲームセット。苦しんだ末にプロ初セーブを記録すると同時に、チームに価値ある1勝をもたらした。

初のヒーローインタビューを受けた内は「1球1球悔いのないように大事に投げた。今まで投げた試合は全部良くなかったので、チームに貢献できて良かったです」と初々しく話した。バレンタイン監督は「内の投入が遅れたが、試合を盛り上げるためには良かったんじゃないか」とジョークも交えつつ、「チーム全員が全力でガッツを持って戦った結果。全員の勝利です」とナインをたたえた。

ベンチ入りした野手16人全員を使い切る壮絶な死闘をものにした。西岡が6号先制2ランを含む4安打3打点をマークすれば、大松は逆転10号3ラン&決勝打を含む4安打5打点で、強力に援護し続けた。試合後すぐにマッサージを受けた大松は「長かった。体の張りもすごい。これで負けていたら大変なことになっていたと思う」と、自らの一振りで疲労が和らいだようだ。

7月に入って最初のカードで、2度の延長戦をものにして2勝1敗と勝ち越した。4位西武とのゲーム差も1に縮めて、ようやく追撃態勢に入った。

パ・リーグ長時間試合5傑
15時間42分09-07-02ロッテ9−8西武12回
25時間32分00-08-29西武9−9オリックス12回
35時間29分05-06-26楽天16−9西武10回
45時間28分01-06-24西武8−7オリックス12回
55時間27分01-05-19近鉄8−4ロッテ12回

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パ最長5時間42分…ロッテが死闘制す[サンスポ]

とてつもなく長い死闘…。延長12回1死満塁。ロッテの大松が、この日5打点目となる中前適時打でケリをつけた。

「時間がすごかったので満塁どころじゃなかった。最後はとにかく真っ直ぐに遅れないよう、最低でも犠飛を打とうと思っただけ。体の張りがやばいです」。4安打のヒーローも、勝利の余韻にひたる余裕がない。試合終了と同時にグッタリと崩れ落ちた。終わってみれば、5時間42分のパ・リーグ歴代最長試合。両軍あわせて27安打が乱れ飛び、44人の選手が出場する超総力戦にだれもが疲労困憊だった。

選手も疲れたが、ファンも大変だ。延長戦に突入すると、次々に西武球場前駅から各方面への終電車を伝えるアナウンスが流れる。試合後予定されていた社会人向けのイベント『サラリーマンノック』はもちろん中止。3日午前零時3分発を最後に、3本の臨時電車が出たが、1万1156人観客のなかには家路につけない“帰宅難民”さえ出てしまった。

死闘を制したロッテはまだしも、負けた西武には疲労感だけがズッシリ。リーグ最長試合と聞いた渡辺監督は「えっ、そうなの。最後の最後の1本が出なかった。9回で終わるのが1番いいが…」と苦笑い。西武ドーム名物の108段の階段を上る足取りは、いつにもまして重かった。

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6号&4安打!ロッテ・西岡が7打席出塁[サンスポ]

ロッテの西岡が2回の6号2ランを含む4安打に3四球と全7打席で出塁。延長10回と12回は三塁打が出ればサイクル安打という“ダブルチャンス”だったが、惜しくも達成はならなかった。「今日は勝ったからOKだけど、もっと楽にいけた。塁に出ようが出まいがみんな疲れた…」と劇的勝利にも肩で息をしながら引きあげた。

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パ最長5時間42分!臨時電車3本!大松V打[スポニチ]

「ところで、今日の先発誰だったっけ?」。午後6時からマウンドに上がった渡辺俊は、苦笑いで球場を後にした。延長12回2死満塁。時計の針は午後11時40分を回っていた。パ・リーグ新記録となる5時間42分の激闘。最後は内が中島を遊ゴロに仕留めた。

「ホッとした。その一言だけ」。プロ初セーブを挙げた1軍未勝利の6年目右腕は、帽子を取って声援に応えた。12回。1点差とされ、なおも1死満塁の窮地で登板。前日は3番手で登板も、1死も取れずにマウンドを降りた。防御率は20.25。それでも試合前にバレンタイン監督から「おまえはいい投手なんだぞ」と励まされ、気持ちだけで栗山、中島を封じた。

最終電車は午後11時31分発。その時間も過ぎ、3本の臨時電車も運行された。終わりの見えない二転三転の試合。バットで演出したのは大松だった。1点を追う7回1死二、三塁で一時は逆転となる10号3ラン。延長12回には1死満塁から決勝の中前打を放つなど、4安打5打点。試合後は「長いっスねえ〜」とグラウンドでマッサージを受け「勝って良かった。3連戦はこんな試合ばかりだったけど、辛抱強く戦えた」とさすがに疲労感は隠せない。

ベンチ入り野手16人全員を使い切り、両軍合わせて44人が出場した総力戦を制し「チーム全員で勝ち取った勝利だ」とバレンタイン監督は声高に叫んだ。

西岡
「サイクル?そんなの考える余裕ないですよ。出塁しなくても、今日はみんな疲れてます。勝ったからOKですよ。」(4安打3四球で7打席全てで出塁。守備でも好守を連発)
「嬉しかったです。とりあえず打者を抑えていこうと一生懸命投げました。」(プロ初セーブ)

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延長12回に大松決勝打!パ最長5時間42分を粘り勝ち…ロッテ[報知]

ロッテが、パ・リーグ史上最長となる5時間42分の大乱戦を制して西武を振り切った。7−7で迎えた延長12回、1死満塁から大松、井口の連続タイムリーで勝ち越し。その裏、1点差に迫られなお1死満塁のピンチから登板した6年目の内が、2者を打ち取り、プロ初セーブをマークした。ゲームセットは午後11時42分だった。

時計の針は11時42分。西武ドーム内の電光掲示板にはファンの視線が集まっていた。大乱戦の結果と同様に、3本目の臨時電車を出発させる案内が記されていたからだ。パ・リーグ歴代最長記録となる5時間42分ゲームで、ファンは帰りの足を心配しながらの観戦となった。

延長12回、2点リードしながらその裏には一打サヨナラ負けのピンチを背負った。1死満塁から登板した6年目の内がピシャリと締めてプロ初セーブ。どうにか逃げ切ったが、お祭りムードに浸る間もなかった。

「グッドゲーム」。バレンタイン監督の低い声が何度も響いた一塁側ベンチ裏、試合を決めた大松は入念なストレッチを繰り返していた。あまりの試合の長さに、体中が悲鳴を上げていた。「時間がかかっていたから、勝ててよかったです」。体をほぐし終えてようやく、大松は笑った。

満塁男はやはり、やってくれた。同点の延長12回1死満塁で迎えた第7打席。相手の7番手右腕、山本淳の外角高めのストレートを、中前にはじき返した。均衡を破る決勝タイムリー。「真っ直ぐで攻められると思ったんで、振り遅れないことだけ気をつけた」。昨季は満塁機で打率5割7分1厘。驚異的な強さは、この日も健在だった。

大松は5回に右前適時打、7回には逆転の右越え3ランも放っていた。6打数4安打5打点の活躍、野手全員を使い果たしての勝利。「全力を注いで勝った試合。結果を誇りに思うよ」。激闘を制した指揮官の笑顔は、いつもと変わりなかった。

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ロッテ勝つ!「パ最長」更新5時間42分[デイリー]

5時間42分。リーグ記録の最長試合時間となる熱戦を制したのは、ロッテだった。疲労感を漂わせながらも、笑顔でバレンタイン監督と握手を交わす選手たち。まばらな観客席に向かい、プロ初セーブをマークし、お立ち台に上がった内は「ありがとうございました」と帽子を振った。

逆転に次ぐ逆転のシーソーゲームだった。延長突入後はお互い攻め手を欠いたが、延長12回、ついにロッテが均衡を破った。1死満塁の好機を作ると、大松が中前適時打。さらに井口も右前適時打で続き、長い長い死闘に終止符を打った。

バレンタイン監督は「チームの全員は全力を注いで力を出し切ってくれた。(負けても)勝利に値する試合だった」と最後まで諦めずに戦った選手をねぎらった。負ければ文字通り地獄だっただけに、喜びはひとしおだった。

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西武−ロッテはパ史上最長の5時間42分[ニッカン]

2日に西武ドームで行われたプロ野球の西武−ロッテ12回戦は、パ・リーグ史上最長の試合時間となる5時間42分を記録した。試合は延長12回の末、ロッテが9−8で勝った。

これまでのリーグ最長は2000年8月29日の西武−オリックス(延長12回)で5時間32分だった。12回まででは04年8月20日のセ・リーグ、広島−巨人と並ぶ試合時間だった。プロ野球最長は延長15回を戦った1992年の阪神−ヤクルトの6時間26分、交流戦では5時間53分が最長。

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内満塁ピンチ切り抜けプロ初S[ニッカン]

ロッテの6年目の内竜也投手(23)がプロ初セーブを挙げた。「ほっとした。その一言だけ」。12回、1点差に詰め寄られ、1死満塁と絶体絶命の場面で救援。気持ちのこもった直球を軸に栗山、中島を仕留めた。「1球1球悔いのないように。一生懸命投げた」と充実感を漂わせた。神奈川・川崎工高からドラフト1巡目で入団しながら故障に苦しんだ。今季は3年ぶりに1軍登板を果たしたが「今日以外は良くなかった」。1軍未勝利の右腕は2軍でも経験していた抑えで、チームの窮地を救った。

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大松逆転3ラン「甘い球来た」[ニッカン]

ロッテ大松尚逸外野手(27)が7回に10号逆転3ランをマークした。3点を先制しながらも同点に追いつかれ、6回に勝ち越される嫌な流れを一振りで変えた。この回1死二、三塁から、代わったばかりの西武三井のスライダーを右翼席中段まで運んだ。「三塁走者が早川さんに代わったので、とにかくバットに当てれば何とかなると思った。最後に甘い球が来たので見逃さずに思い切りたたくことできた」と笑顔で話した。

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