わたしはかもめ2009年鴎の便り(7月)

便

7月8日

東北楽天5−7千葉ロッテ(Kスタ宮城)

ロッテは今季5度目の3連勝、楽天戦3連勝で5月30日以来の4位浮上。ロッテは8回、代打・田中雅のタイムリーで同点、大松の押し出し四球で勝ち越し。2人目・荻野が4月17日以来の白星で2勝目。楽天は逆転負けで約3年ぶりの8連敗(06年6月30日〜7月14日に9連敗)、Kスタ4連敗、今季ワーストの借金7で今季初の5位転落。3カード連続の負け越し。先発・藤原が7回1死まで無安打と好投も2人目・小山が3敗目。今日登録の福盛が07年以来の登板。8回に山崎武が15号2ランで史上103人目の1500安打を達成。

123456789R
千葉ロッテ0000001607
東北楽天0020001205
田中雅
「この前の西武ドームでも同じような場面で自分を追い込んでしまったので、後ろに井口さんがいるので何とか繋ぐことだけ考えていました。打った瞬間は外野フライになると思ったので、抜けた瞬間は本当に嬉しかったです。これからも、チャンスでいい仕事ができるように準備しておきます。明日もチーム一丸で勝利を目指します。」(代打同点二塁打)

◇8回に一挙6点

千葉ロッテは8回に長打を集め一挙6点。一気に形勢を逆転した。1死からベニー、今江が連続二塁打。好投を続けていた楽天藤原をマウンドから引きずり降ろし、代打田中雅は左中間へ同点のエンタイトル二塁打。4連打で追い付き井口が敬遠され満塁とすると、大松、サブローは連続押し出し四球。日本球界に復帰して初登板の福盛らを攻め立てた。

リーグ戦折り返しの72試合を終え32勝37敗3分け。節目の試合で4位に浮上した。同点二塁打の田中雅は「トップ目指してまだまだ勝ち続けたい」。昨季同様、夏場からの巻き返しを誓った。

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田中雅、同点二塁打

代打の代打、田中雅が同点適時二塁打を放った。8回1死一、三塁、打球は左中間スタンドにワンバウンドで飛び込んだ。一塁走者の西岡は俊足を飛ばして本塁直前まで来ていたが戻された。スタンドに入らなければ逆転となる一打にも「そうならないのが僕なんです」と控えめに話した。チームは3連勝で単独4位に浮上。「チーム一丸で夏場、頑張っていきたい」と、あらためてやる気を見せた。

バレンタイン監督
「藤原は想像してたよりはるかに良かったけど、堀がうまくとらえてくれた。その1本が大きな意味を持っていた。」(無安打負けのピンチから逆転で3連勝)
「予想した以上にスピードとキレのある投手だった。初回に空振り三振した外の直球。何とか打ち返したいと思っていた。」(7回、楽天藤原のノーヒットノーランを阻止する右中間二塁打)

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堀がノーヒットノーランの危機打ち崩した[スポニチ]

ロッテの40歳のベテラン堀が7回1死、142キロ直球をチーム初安打となる右中間二塁打。「(藤原は)予想以上にスピードと切れがあった。初回に直球で三振していたんで何とか打ち返したかった」。5日のオリックス戦は首脳陣の伝達ミスで、愛称“ゴリ”の今江と間違えられてスタメン出場しながら1打席目に貴重な犠飛を放った。この日は左腕キラーとしてスタメン起用に応え、3連勝で39日ぶり4位浮上に貢献し「あのヒットで流れが変わって勝てて良かった」と満足そうだった。

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ロッテ、逆転の陰に代打の切り札・田中雅あり![サンスポ]

8回、一挙6点の逆転劇の陰には、代打の切り札、田中雅がいた。

代打の代打で起用され、有銘の低めのスライダーを巧みにとらえる二塁打。エンタイトルとなり、逆転打ではなく同点打止まりだったが「ストライクゾーンに来たら、全部打つ」という姿勢で、甘くはなかった球を仕留めた打撃内容は光った。

3番手捕手で、出番は主に代打だが、8打数5安打4打点と勝負強い。「相手投手の軌道をイメージするとか、準備は気を抜かないようにやっている」と胸を張った。

バレンタイン監督
「最近、いい野球ができている。この調子を続けたい。」(3連勝)
「予想以上にいい投手だった。1打席目に空振り三振していた直球を何とか打ち返そうと思って安打になった。」(7回、藤原からチーム初安打)

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7回1死まで無安打から逆転[ニッカン]

ロッテが棚ぼたで3連勝を飾り、単独4位に浮上した。7回1死までノーヒットノーランに抑えられながら、堀が二塁打を放って記録を止めると、8回にも連打で相手投手陣を崩した。最後は連続押し出し四球で逆転。リリーフ陣が最後をしめた。ボビー・バレンタイン監督(59)は「堀がうまくとらえてくれた。1回に空振り三振した外の直球で勝負に来たが、ガッツを見せてくれた。その1本のヒットが大きな意味を持っていた」と、逆転劇にホッとした様子だった。

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ロッテD1左腕・木村、フレッシュ球宴へ[サンスポ]

09年のドラフト1位ルーキーは今、2軍で必死に汗を流している。ロッテ・木村雄太投手(24)=秋田県鹿角市出身=は即戦力と期待され、2月には1軍の春季キャンプに参加したが、それ以降は2軍暮らしの日々が続いている。それでも地道にイースタン・リーグで結果を残し、フレッシュオールスター(23日、札幌ドーム)にも選出された。まだまだ“進化”する大型左腕に注目だ。

照りつける太陽の下、ロッテ浦和球場(さいたま市)には、ガムシャラに投げ込む木村の姿があった。プロ入り1年目。新天地の“水”にもようやく慣れてきた。

木村
「社会人時代は大会に合わせてピークを上げていた。でも今は違う。(毎日)平均していい結果を出さないといけない。やりがいを感じる一方で、難しさもある。」

2月の1軍春季キャンプは戸惑うことばかりだった。「どういう風に練習したらいいのか、どこで抜いたらいいのか、分からなかった」と振り返る。いつの間にか受け身になり、与えられたメニューをこなすだけ。思うようなアピールができず2軍で開幕を迎えた。

ただ、収穫はあった。1軍の選手と練習することで、スタミナ面の弱さを実感。そこで現在はウエートトレに力を入れている。体重は入団時より5キロ増えた。

生活面の改善も、肉体改造につながっている。昨年12月に、高校時代から6年間交際していた美桜子さんと入籍。都内で新生活をスタートしている。これまで朝食といえばコンビニの弁当や総菜中心だったが、今は愛妻の手料理。「朝からしっかり食べるようになった。それが1番大きい。充実しています」と笑みを浮かべる。

成果は数字にも表れてきた。イースタン・リーグでの成績は13試合で2勝3敗、防御率3.77(8日現在)。育成選手を多く抱えるなどチーム事情もあって、現在は規定投球回数が足りないが、イースタンの防御率ベスト5の常連だ。長身から投げ下ろす武器を生かし、フレッシュオールスターのメンバーにも名を連ねた。

「周りは色々言うかもしれないけど、自分のできることをしっかりやりたい」。焦らず一歩一歩。木村を1軍マウンドで見る日は、そう遠くはなさそうだ。

木村雄太(きむら・ゆうた)
1985(昭和60)年5月21日生まれ、秋田県鹿角市出身、24歳。秋田経法大付高(現・明桜高)から東京ガス入り。06年ドラフトでは横浜から3巡目指名を受けるも、ロッテ入りを熱望していたため入団拒否。07年3月には西武からの金銭供与が発覚し、1年間の対外試合出場禁止処分を受けた。08年3月に謹慎が解かれ、09年ドラフト1位でロッテ入団。1メートル90、90キロ。左投げ左打ち。既婚。背番号34。年俸1500万円。

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