日本ハムが今季5度目の4連勝、今季最多貯金15で07年以来球団史上5度目の前半戦首位ターン決定。1点を追う4回金子・稲葉のタイムリーで逆転、同点とされた7回スレッジ・金子のタイムリーで勝ち越す、史上初の札幌ドーム8連勝、今季ロッテ戦は11勝2敗。先発・多田野は7回5安打3失点の自身初2ケタ10奪三振、3連勝で今季白星は全てロッテ戦の4勝目。ロッテは今季敵地日本ハム戦は7戦全敗、03年9月5日以来の借金13。2人目・松本がプロ初黒星。先発・清水直が4回田中から空振り三振を奪い史上123人目1000奪三振を達成。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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千葉ロッテ | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 3 |
北海道日本ハム | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 3 | 1 | x | 7 |
千葉ロッテ・清水が通算1000奪三振。21日の日本ハム13回戦(札幌ドーム)の4回に田中から空振り三振を奪って達成した。プロ野球123人目。初奪三振は2000年4月1日のダイエー戦で柳田から。「入団した時から三振をとっていく投手ではなかったので、三振を1000個積み上げることができたと思うと本当に嬉しい。これまでの苦労とか努力が報われるような気持ちになるし、感慨深いものがあります」と話した。
救援陣総崩れでボビー政権下ワーストの借金13まで膨らんだ。前回対戦でノーヒットノーランされかけた多田野を7回表に攻略。やっと同点に追いついたその裏、2番手松本が1死も取れずに2点失い、3番手荻野、4番手伊藤も1点ずつ失って完敗した。バレンタイン監督は「借金がいくつかという話はしたくない。(7回の)スレッジは外角低めに手を伸ばして当てただけのラッキーなもの。まさか三塁線を破る当たり(勝ち越し2点二塁打)を打つとは思わなかった。(多田野に4敗目に)打者に指示を与えるのは打撃コーチの仕事」と負け惜しみを連発した。
ロッテは日本ハム戦5連敗。日本ハム先発の多田野に今季4敗目。前回あわやノーヒットノーラン寸前だった相手に7回3失点と再び好投された。バレンタイン監督は「打者に指示を与えるのは打撃コーチの仕事」と、いら立たしげに言葉を濁した。
ロッテは、日本ハム・多田野に7回3失点の好投を許し、今季の全勝ち星となる4勝目を献上した。ノーヒットノーラン寸前まで追い詰められた前回対戦から、11日後の再戦。2回に竹原が「コンパクトにはじき返すことだけを心掛けた」と中前に先制適時打。4回に逆転されたが7回には同点に追い付いて意地を見せたが、直後に勝ち越された。
また“カモ”られた。多田野に7回3失点の好投を許し、今季の全勝ち星となる4勝目を献上した。ノーヒットノーラン寸前まで追い詰められた前回対戦から11日後の再戦も、打線はわずか5安打…。バレンタイン監督は「打者に指示を与えるのは打撃コーチの仕事」と、いらだちを隠せなかった。
ロッテは同点に追いついた直後の7回に救援陣が崩れてバレンタイン政権下ワーストの借金13となった。先発・清水が続投の準備を進めていたが指揮官は交代を決断。左の中継ぎエース川崎が体調不良のため、2番手にここまで防御率20.25の左腕・松本を起用したのが裏目に出た。これで日本ハムには5カード連続負け越し。指揮官は「本来の力を出し切れていない」と嘆いた。
走塁で左太もも裏を痛めているロッテ今江敏晃内野手(25)が21日、札幌市内の病院で検査を受け「軽度の肉離れ」と診断された。22日の出場は見送り、後半戦での復帰は、様子を見ながら決める見通し。
ロッテの継投には疑問が残った。7回の攻撃中、1度は清水がベンチ前で投げながら続投に備えていた。だが、直後にマウンドに立ったのは左腕の松本だった。
稲葉ら左打者と当たる上、清水の球数は既に110。しかし、小差で松本投入なら、清水に準備させず「7回は頭から松本」と決める手はなかったか。少なくとも、松本は心身ともに、より準備が整ったはずだ。
発熱の左腕・川崎の不在も響いたのか。在任期間では最多の借金13を抱えたバレンタイン監督。松本がスレッジに浴びた、右寄りの守備の逆を突かれての、勝ち越しの左翼線二塁打を「ラッキーだった」と言うしかなかった。
ノーヒットノーラン寸前まで追い詰められた前回対戦から、11日後の多田野との再戦。ロッテの攻撃は、劇的に改善されることはなかった。
多田野には鋭いフォークボールがある。追い込まれると厳しいだけに、早めに打って出ていた。さらに2回、追い込まれてから中前に先制打を放った竹原が「コンパクトにはじき返すことだけを心掛けた」と話したように、不利な状況でも各打者に一定の工夫は見えた。
だが、それも個人の努力の域を出なかった。多田野には今季ここまで既に3敗。チームとして狙い球を絞るなど、攻めをより組織的にすべき相手になっている。なかなか早いカウントで失投が来ず、ファウルなどで追い込まれ、最後はボール球のフォークを空振りする打者も多かった。後半の2点もフォークの落ちが鈍くなったところで奪ったもの。打線が前回と似たような状況に陥り、バレンタイン監督は「打者に指示を与えるのは打撃コーチの仕事」と、いら立たしげに言葉を濁した。
多田野に7回3失点と好投され、今季の全勝ち星となる4勝目を献上した。同じ投手にこれだけ負けては「無策」と言われても仕方ない。
ロッテ清水直行(33)がプロ通算1000奪三振の節目を白星で飾れなかった。4回、1死一、二塁から田中賢をカーブで空振り三振に仕留めて大台に乗せた。だが、その直後に四球、稲葉に2点適時打を浴びて逆転されてしまった。「先制してもらったのに守れなかったのが悔やまれる。チーム状態もあるので何とかしたかった。もっと投げないといけなかった」とエースの責任を痛感していた。
ロッテの4番大松が今季3連敗を喫している苦手の日本ハム多田野から12号ソロをマークした。1−3で迎えた6回2死走者なしから高めフォークを右翼席へ運んだ。「とにかく出塁することを意識してコンパクトに振り抜いた。思った以上にいい角度で飛んでいきましたね」と笑顔で話した。前回10日に多田野と対戦した時は、9回2死まで無安打無得点に抑えられたが、そこから唯一の安打を放ったのが大松だった。試合前に「何としても攻略したい」と話していた通り、有言実行の一発だった。
プロ野球オールスターゲーム運営委員会は21日、ロッテの細谷がフレッシュオールスターゲーム(23日・札幌ドーム)の出場を辞退したと発表した。補充選手としてロッテの神戸が出場する。