ロッテが打線大爆発の瞬間を記念碑にして残す。6月11日の広島戦(千葉マリン)の6回、日本記録の15得点を奪った打線を記念したモニュメントが千葉マリンスタジアム内につくられることが27日、分かった。8月上旬にも完成予定で、記録にかかわった選手のバットなどを取り込んだ形にする予定。制作費には100万円を用意している。
ロッテでは05年に日本一やアジアシリーズ制覇などで6冠を達成した際のモニュメントが球場外の広場に設置されている。選手の手形などが押されてあり、好評を博しているが、それに続く第2弾となる。こちらもファンが直接ふれられるようにする考えで「触ったり、写真を撮ったりできる縁起物になれば」と球団関係者。何かの大当たりを願うファンの新たな名所になるかもしれない。
小林宏が後半戦の開幕投手を務める。28日の日本ハム戦(千葉マリン)での先発へ「後半戦の一発目ということで責任を感じている」と話した。チームはバレンタイン監督が今季限りでの退団を明言し、本当の意味での仕切り直しとなるが「選手はやることは変わらない」と平常心で臨む考えだ。
ロッテは8月2日の楽天戦(千葉マリン)で女子プロゴルファーの原江里菜(21)が始球式を行うことを発表した。
球団からの今季限りでの退団通告を受け入れたバレンタイン監督は、この日は全体練習がなかったため自宅で静養に努めた。借金14を抱える5位で後半戦に突入。巻き返しへ「(球宴期間中に)じっくりシーズンを振り返った。選手にはここまでとは違う試合をしようと話した」と心機一転して臨む構えだ。さらに「全員がキープレーヤー」と不調の井口らの奮起に期待。有終の美を飾るために、指揮官は後半戦で熱いタクトを振るう。
ロッテの瀬戸山隆三球団社長(55)、石川晃副代表(48)ら球団幹部が、30日にも緊急会談を開くことが27日、明らかになった。来季監督を含めた組閣についてが議題。昨年12月、バレンタイン監督の今季限りでの退任を発表した後、混迷を極めていた人事問題が、江川卓氏(54)=野球解説者=、西村徳文ヘッドコーチ(49)を軸に、最後の絞り込みに入る。
突然のボビーの退団決意表明で、ロッテの来季監督問題は最終局面に入る。26日、バレンタイン監督が「私が去ることが、ロッテにとって最善の道」という決意文を報道陣に配布。指揮官の突然の態度表明に、球団幹部が敏感に反応した。
「今回のボビーの件で、来年の監督についての話は一気に進む。まだ何も決まっていないのが真実。近日中にも話し合わないといけない」と、ある球団幹部は明言。今秋のキャンプは新体制で臨むことが決定しており、組閣を早急に進めることになった。
新監督の有力候補には、圧倒的なカリスマ性と卓越した野球理論を持つ江川氏、ロッテ一筋28年の西村ヘッドコーチを軸として選考が進められている。今回の会談で球団側の意向をまとめ、重光昭夫オーナー代行に報告。オーナー側の了承が得られれば、8月上旬にも新監督候補との本格交渉に進むとみられる。
球団ではすでにコーチ人事にも着手しているが、球団幹部の1人は「新監督が決まらないことには始まらない。もちろん監督の意向を取り入れる」と明かした。いずれにしても、急ピッチで組閣を固めることだけは間違いない。
優勝とクライマックスシリーズ進出を懸けた争いが激化する、プロ野球後半戦は28日から再開される。