8月5日8月5日ソフトバンクが逆転勝ちで2連勝、ヤフードームで3連勝、首位日本ハムとのゲーム差を3に縮めた。ソフトバンクは2点を追う5回、小久保がロッテ先発・清水直から11号2ランを放ち同点。8回には村松のタイムリーで勝ち越し、9回抑えの馬原がピンチを招くも連続三振で後続を断ち逃げ切った。勝ち投手は3人目の摂津で4勝目。セーブは馬原でリーグトップの22個目。ロッテは序盤2本の2ランで試合を有利に進めるが5回を除き毎回の14三振を喫するなど、敵地で91年に14連敗を喫して以来の12連敗。負け投手は先発・清水直で4敗目。
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 千葉ロッテ | 2 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 |
| 福岡ソフトバンク | 1 | 0 | 1 | 0 | 2 | 0 | 0 | 1 | x | 5 |
千葉ロッテは大松、サブローの2本の2ランも実らなかった。
大松は1回に13号先制2ラン。「打席の中でいいコースをファウルにすることができたので、タイミングをうまく取ることができた」と、ファウルで5球粘った後の甘く入ったシンカーをとらえ、9試合ぶりの本塁打を右翼席中段に運んだ。
サブローは3回無死一、二塁で一時は送りバントの構えも見せたが、3球目に二走西岡が三盗に失敗。「流れが向こうへ行きそうな場面だったので、何とか粘りの打撃で次につないで、もう1回大きなチャンスをつくれるようにしようと思っていた」と13号2ランで再びリードを広げた。
しかし、力投を続けていた先発清水が8回、141球目に勝ち越し打を許し力尽きた。敵地での連敗記録は12になってしまった。
ロッテはエース清水直行投手（33）でもビジター連敗を止められなかった。序盤の2点リードを守りきれず、7回2/3を5失点で4敗目。ついにビジター12連敗となった。「情けないですね。せっかく点を取ってくれたのに粘り切れなくて自分でもイライラして投げていた」と振り返った。8回2死一、三塁のピンチでは、ひと呼吸置くためマウンドに向かおうとした井上投手コーチを「大丈夫」とジェスチャーで制して続投。だが、次打者に勝ち越し打を浴びる痛恨の黒星となった。「結果的に打たれたのでもう1度整理しないといけない。橋本将とも久しぶりにバッテリーを組んでチグハグだった」とぶ然。コーチ陣とも話し合い立て直しを図る。
ロッテは大松とサブローの2ランで3回までに4点を奪いながら逆転負け。藤岡を早々にKOしながら中継ぎ陣を攻略できず、バレンタイン監督は「森福に長く投げさせすぎた」。終盤の好機も生かせず14三振。今季チーム713三振は12球団ワーストと大味な攻撃は相変わらず。救援陣が不安定なため先発を引っ張らざるを得ない状況も解消されず、ビジター12連敗となった。
ロッテはエース・清水の今季最多となる144球の熱投も実らなかった。味方が得点した直後に失点、6回までは毎回、安打を許した。救援陣が不安定な中で粘ったが8回、村松に勝ち越し打を献上した。7回2/3で11安打5失点。今季4敗目に「粘り強く投げようと思ったけど」と唇をかんだ。これで敵地では12連敗となった。
優勝を争うチームと攻守に差が出たように見えた。8回、ロッテ・清水が村松に決勝打を浴びたとき、球数は141。バレンタイン監督は「清水にではなくチームに勝ちを付けたかった」。救援陣も不安定なため、清水に疲れがあっても天秤にかけた上で引っ張らざるを得なかったようで、早めの継投が奏功したソフトバンクとは対照的だった。
ロッテは、優勝を争うチームと攻守に差が出たように見えた。
8回、清水が村松に決勝打を浴びたとき、球数は141。バレンタイン監督は「清水にではなくチームに勝ちを付けたかった」。救援陣も不安定なため、清水に疲れがあっても天秤にかけた上で引っ張らざるを得なかったようで、早めの継投が奏功したソフトバンクとは対照的だった。
攻撃でも3回無死一、二塁で三盗に失敗し、同点の8回無死一塁でも強攻。結果オーライではあったが、これら一貫性や安定感を欠く攻めの積み重ねも惜敗を招いたように映った。
ロッテのエース清水直行投手（33）が序盤の2点リードを守りきれず、8回途中5失点で4敗目（4勝）。チームはついにビジター12連敗となった。「情けないですね。せっかく点を取ってくれたのに粘り切れなくて自分でもイライラして投げていた」と振り返った。バレンタイン監督は「同点に追いつかれた後は気持ちも入って、勝ちたい気持ちがあって良かったが…」と暗い表情のまま足早に球場を後にした。
ロッテ・サブローが3回に13号2ランをマークした。2−1で迎えたこの回、無死一、二塁の場面で打席に立つと、カウント1−1からの3球目で二塁走者・西岡が盗塁失敗。1死一塁とチャンスをつぶした直後の4球目、真ん中直球を左翼席へ運んだ。「流れが向こうへ行きそうな場面だったので、自分が何とか粘りの攻撃で次につないで、もう1回チャンスを作りたかった。結果的にホームランという最高のものになり本当に良かった」と満足げに話した。
ロッテの4番大松尚逸外野手（27）が先制の13号2ランを放った。1回2死一塁、カウント0−3から5球連続ファウルで粘った後の9球目、外角シンカーを右翼席中段へ放り込んだ。「打席の中でいいコースをファウルにすることができたので、タイミングをうまく取ることができた。いい形で先制点を取ることができてチームにいい流れをもたらすことができたと思う」と胸を張った。