わたしはかもめ2009年鴎の便り(8月)

便

8月14日

東北楽天4−3千葉ロッテ(Kスタ宮城)

楽天が逆転勝ちで3位西武とのゲーム差を2.5とした。楽天は4回、セギノールの内野安打で同点、6回には嶋の2年ぶりの1号ソロで勝ち越しに成功。8回にも嶋がタイムリーを放ちロッテを突き放した。先発・田中は1回にプロ入り初となる二者連続本塁打を打たれるも8回を2失点で2年ぶり2度目の2桁10勝目。プロ通算30勝目。セーブは福盛で2個目。ロッテは1回にサブローの自己最多の15号ソロ、大松の二者連続となる16号ソロで2点先制も逆転負けで楽天戦の連勝3でストップ。先発・渡辺俊はリーグワーストタイの10敗目。

123456789R
千葉ロッテ2000000013
東北楽天10010101x4

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ロッテ俊介、国学院後輩・嶋に決勝弾許す[ニッカン]

ロッテ渡辺俊介投手(32)が国学院大の後輩、嶋に決勝弾を許し10敗目を喫した。同点の6回、カーブを左翼に運ばれた。この試合の前まで打率5割と相性が悪かったが「打たれているイメージはなかった」と、2回の最初の対決ではサイドスローから投げて見逃しストライクを奪うなど、余裕があっただけに痛かった。「本塁打はないだろうと思っていた。打たれた瞬間も左飛だと思った。もう少し色々やってみても良かった」とまさかの1発を悔やんでいた。

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ロッテ・渡辺俊、守乱で10敗[サンスポ]

渡辺俊が130球の力投を見せたが、7回2/3、4失点(自責3)で10敗目。1回に根元のタイムリーエラーで失点し、4回も守備のミスが続き失点するなど不運が重なった。それでも「何とか粘れていたけど…。もう少し色々なことをすればよかったかな」と反省。今季4度目となった田中との投げ合いにも敗れ、対戦成績は1勝3敗となった。

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俊介「嶋に打たれているようじゃ駄目ですね」[スポニチ]

知りすぎた相手に手痛い一発を食らった。ロッテ・渡辺俊が6回、国学院大の後輩・嶋に決勝1号ソロを浴びリーグワーストタイとなる10敗目。「嶋に打たれているようじゃ駄目ですね」と自嘲気味に振り返った。

1月に合同自主トレを行うなど嶋の打撃の特徴は把握している。「ヤマを張ってくる。違うことをやれば手が出ない」と第1打席は本来の下手ではなく横手気味からの投球で最速129キロを2度計測し空振り三振。第2打席も左飛。6回の第3打席は2死無走者で回ってきた。

ここまで球数93球。田中との我慢比べでスタミナを温存したい思いに加え「(嶋に)打たれるイメージはない。ホームランはないと思った」というスキがあった。初球はシンカーでカウント1−0。簡単にストライクを取りにいった2球目のカーブが甘く入ってしまった。「もう少し色んなことをやれば良かった。もったいなかったです」。粘り強い投球を展開していただけに悔やまれる失投だった。

サブロー
「うまくバットに乗ってよく飛んだと思う。まだまだ打ちたい。」(自己最多となる15号先制ソロも空砲)

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俊介、一発に泣き10敗…ロッテ[報知]

ロッテ・渡辺俊が一発に泣いた。同点の6回、2死から嶋に真ん中寄りに入った変化球をとらえられ、勝ち越しの左越え1号ソロを許した。初回に三塁・根元の悪送球による失点もあったが、7回2/3を10安打4失点(自責3)で、3年ぶりの2ケタ黒星となる10敗目。「何とか粘っていけたけど、嶋に打たれているようじゃダメ」と険しい表情だった。

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ロッテ・渡辺俊、3年ぶり2けた黒星…[サンスポ]

3年ぶりの2けた黒星を喫した渡辺俊。1回、根元の適時失策で失点すると、その後も打ち取った当たりを拙守で安打とされる場面が多く、防げない失点もあった。

一方で、防げたのは嶋の勝ち越し弾。「ヤマ張りだから、もう少し色々なこと(駆け引き)ができた。嶋に打たれているようでは…。もったいなかった」。狙い球を絞ってくるタイプに、有利なカウントで不用意に選んだ緩い球を運ばれただけに、悔しさを募らせていた。

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守乱で逆転負けにボビーため息[ニッカン]

ロッテが守備の乱れで逆転負けした。1回2死二塁で根元が平凡な三ゴロを一塁に悪送球するタイムリーエラー。さらに4回にはファウルフライを落とすなど記録に表れない内野守備のミスが3つも重なった。5回にも早川が中前打を後ろにそらして二塁打にして守りのリズムをつくれなかった。

先発した渡辺俊は「ここは人工芝なのにデコボコしてたり、照明の具合が目に入りやすかったり、難しいんですよ」と気遣ったが、バレンタイン監督は守備のミスが痛かったか?と聞かれると「ソウデスネ」と日本語でため息交じりにこたえた。

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サブロー、大松がマー君に連発[ニッカン]

ロッテが楽天田中に初めての連弾を味わわせた。1回、2死走者なしからサブローと大松が連続本塁打。立ち上がりに強烈な先制パンチを見舞った。15号ソロのサブローは「2アウトだったので、とにかく塁に出てつなぐことだけを考えていた。大松も続いてくれて、初回からいい攻撃ができた」と喜び、16号の大松は「今年はここまで抑えられていたので、タイミングを合わせることを意識して打った。レフトへ完璧なホームランでした」と自画自賛した。

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[マリーンの風]「1日を大切に」実る努力[朝日新聞]

千葉マリンスタジアムで行われた2日の楽天戦。早坂圭介内野手(25)は、プロ入り初となるサヨナラ安打を放った。延長11回2死満塁。カウント1―1からの3球目。ストレートをたたくと、打球は右前に転がった。一塁ベース付近で仲間達から手荒い祝福を受けた。同期入団で同じ年齢の西岡剛内野手(25)と抱き合って、喜びを分かち合った。

「ベンチで剛(西岡)から『オマエが決めてこい』とハッパをかけられていた。『よっしゃ、見てろよ』という強い気持ちで打席に入った。打った瞬間は無我夢中。本当に嬉しかった」。

横浜商工高校(現・横浜創学館高校)からプロ入りして7年目。昨年までの6年間で1軍通算3安打。一方で、西岡は国際大会に日本代表メンバーの主力選手として参加するなど、その差は広がるばかり。そして迎えた今季。強い思いを胸にシーズンに挑んでいた。

本来は内野手だが、今季からは外野手にも挑戦。必要なのは出場機会だ。内外野どこでも守れることを売りに首脳陣にアピールした。

「キャンプイン前夜に宿舎の露天風呂に入りながら、西岡と2人でゆっくりと野球の話をした。その中で外野も守ることができれば可能性が広がるのではないかという話になった」。

キャンプでは内野の守備練習が終わると、外野の守備練習に加わった。足の速さを前面に押し出してアピールを繰り返した。そして全体練習が終わるとひたすらボールを打った。もう後がないという危機感がどこまでも早坂を貪欲にさせた。

「自分にプレッシャーをかけながら野球をしている。とにかく自分に甘えないように練習をしたい。どんなに最高の結果が出ても、その日はその日で終わり。また、一からバットを振らないといけないし、アピールしないといけないという気持ちでいる」。

余談ではあるが、早坂は4年前に愛車を売り払った。それまでは契約金で購入した高級外車に乗っていたが、今は電車通勤。それも自分にプレッシャーをかけるためだ。

「活躍したら、いい車に乗れる。いい生活ができると思っている。それがプロ。そういう生活ができるように必死に頑張っている」。

プロ入り初のサヨナラ安打を打った後も練習の日々は続いている。全体練習前にバットを振って、試合後もバットを振る。西岡に追いつく日を信じて、願い、毎日を必死に生きている。

早坂が大事にしている言葉は「今日は今しかない。同じ日は2度と来ない」。1日を大切にしよう。毎日、1つ1つ出来ることを積み重ねていきたい。早坂の強い気持ちが込められている言葉だ。いつの日か西岡と2人、チームを牽引する日が来るのを信じて若者は必死に生きている。

(千葉ロッテマリーンズ広報 梶原紀章)

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