ロッテは今季5度目、オリックスは2度目引き分けでオリックス2年ぶり最下位決定。ロッテは1回堀4号ソロ、2回ベニー7号ソロ、3回福浦の犠飛、4回田中雅、堀、福浦タイムリー、西岡の犠飛。先発・唐川は6回今季ワースト6失点。根本、内、荻野、シコースキー、伊藤と継投。オリックスは1回ローズ犠飛、7回球団記録にあと1の8打数連続安打、大村、北川、ローズ、小瀬タイムリーに横山プロ初打点タイムリー。04年6月16日西武戦以来21安打。先発・山本は今季最短4回2/3を7失点。清水、川越、ボーグルソン、香月、金子と継投。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | R | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
オリックス | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 6 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 7 |
千葉ロッテ | 1 | 1 | 1 | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 7 |
今季限りでの引退を表明している小宮山が、イースタン・リーグ最終戦の巨人戦で登板した。2/3回を2失点。試合後は仲間から胴上げされ、10度宙を舞った。「ありがたいですね。最後の最後で優勝争いもできて、充実した1年を過ごすことができた。若い選手に感謝したい」と感慨深げに話した。1軍は残り6試合。「監督からは、しっかり準備しておくように言われている」と、登板に備える。
ロッテのベニー・アグバヤニ外野手(37)が今季限りで退団することを、試合中に発表した。2回の1打席目に7号ソロを放った後、3回の守備でベンチに下がった。その際、選手交代のアナウンスで突然「ただ今の打席がベニー選手のロッテでの最終打席になりました」と発表された。ベンチ前に出たベニーがファンに向かって両腕を振り、あっけなく“セレモニー”終了。「6年間素晴らしい仲間やファンの中で野球ができたことが幸せだ。このマリンスタジアムにはたくさんの思い出がある。このチームの最後の打席を最高の形で締めることができたことを嬉しく思う」と話した。バレンタイン監督も「球団とはすでに来季契約を結ばないことが決まっている。最後を飾るには良い形だった」と“サプライズ報告”に満足げだった。10月6日のマリン最終戦はベンチ入りする予定。
ロッテ西岡剛内野手(25)が、ブーイングと「剛コール」が交錯する異様な空気の中で奮闘した。26日のヒーローインタビューでファンに対して、フロント批判の横断幕を下ろすよう訴えた。一夜明けたこの日はフロント批判の横断幕はなくなったが、一部のファンが西岡に対して「偽善者」などと誹謗中傷が書かれたボードを掲げ、ブーイングを繰り返した。
千葉マリンがこれまでにない緊迫したムードに包まれたが、西岡の気持ちは折れなかった。3回に二塁打で出塁して1死三塁のチャンスをつくると、福浦の三邪飛では捕球したオリックス北川の体勢が一瞬崩れたのを見逃さずにタッチアップして生還した。
7−7ともつれた延長12回も、勝ちへの執念は消えず、1死で回ってきた打席で左翼線を破ると一気に三塁まで走った。最後はスクイズ失敗で引き分けたが、西岡の姿勢に自然に拍手がわき起こった。
球場を埋めた多くのファンは西岡の発言を支持していた。自然発生的に「剛コール」が起こり、その声はブーイングを上回った。
9回終了後に横断幕を掲げた一部ファンと、ほかのファンとの間で小競り合いの場面もあった。本拠地最終戦となる10月6日の楽天戦では、ファンと選手が一体となったロッテ本来の熱い戦いが見られるのだろうか。
ロッテ・バレンタイン監督はファンの言動に対して持論を展開した。「ファンはお金を払って見に来ているのだから、球団や選手が間違ったことをしたのであれば反応するのは権利であると思う。ファンが存在しなければプロ野球はあり得ない。ファンが応援しようという気になってくれなければいけない」と話した。一選手への個人攻撃については「私は日本語が読めないので何が書いてあるか理解できない」と話した。さらに「ファンがこのような反応を示さざるを得ないことが、この1年の中にあったのだろう。その問題を取り上げるべきだ」と、あらためてフロントとの溝の深さが浮き彫りになった。
ロッテは序盤に大量リードを奪ったが、先発・唐川が7回に突如崩壊。6点差を追いつかれて突入した延長戦では、12回1死三塁で堀が2球連続スクイズを失敗し、最悪の一飛併殺でゲームセットとなった。それでも最下位を免れたことで、バレンタイン監督は「よいチームワークを展開してくれた。(2球連続のスクイズは)相手は驚いていたと思う」と自画自賛していた。
ロッテ・西岡がファンとの再出発を誓った。前日(26日)の試合で一部ファンが掲げたフロント批判の横断幕に心を痛め、お立ち台で反省を促したことが反発を呼び、この日の右翼席には西岡個人を中傷する横断幕が掲げられた。応援団もリードオフマンの時だけ鳴り物の応援をやめるなど、球場は不穏な空気に包まれた。
球場の大部分が手拍子と声だけで声援を送る中、背番号7は3回、三邪飛の隙に三塁からタッチアップで帰還するなど、随所に好プレーを披露。「批判されてもしゃあないという覚悟で言ったので、後悔はしていない」と、ファンの行動を冷静に受け止めた。
誰よりもチームを愛する気持ちがあるからだ。「来年このままいってしまったらどうしようもない。批判した人達には怒りもないし、ロッテの応援をここまで作ってきてくれた人達だし、感謝している。今はすれ違いがあるけど、原点は“全員ロッテが好き”だと思うし、いつかまた一丸になってやれる日が来ると信じて最後までやりたい」。試合後はあふれる思いをはき出した。
ロッテのベニー・アグバヤニ外野手(37)が27日、前代未聞の形で今季限りでの退団を表明した。
オリックス戦に「6番・左翼」で先発し、2回に右翼席へ7号ソロを放つと、3回の守備から交代。ここで突然、「ベニー選手は今の打席をもってマリーンズでの最終打席になります」と場内アナウンスが流れた。
多くの選手、球団関係者も知らなかっただけにファンはビックリ。この試合で安打が出た打席を最後にすることを、事前にバレンタイン監督と話し合っていたようだ。
試合後、ベニーは右翼席のファンの前で「自分と家族にとって最高の6年間だった。応援は一生忘れない。私の心の中の宝物」とスピーチした。
チームは6試合を残しているが、試合には出場せず、10月6日の本拠地最終戦(対楽天)にはユニホーム姿で登場する。
異様な光景だった。1番西岡が打席に入るたびに、右翼席の一部ファンが横断幕で痛烈に批判。応援歌の演奏を拒否するばかりか、ブーイングを浴びせた。
「批判されても仕方ないという自覚はある。覚悟のもとで言ったので、後悔はしていない」。
試合後、西岡は淡々と話した。前日26日のお立ち台で、試合中に球団幹部を批判する横断幕を掲げたファンに“抗議”した。これにファンが反発した格好だ。この日の横断幕には「二日酔いで試合をさぼり、夢を語るスピードスター」「偽善者」など、心ない文字が並んだ。
重苦しいムードを打ち消すように、球場全体から地鳴りのような「ツヨシ!!」コールも起きた。クライマックスシリーズ進出を逃した両チームの対戦とは思えない緊張感が、球場を包んだ。
対立はファン同士の確執にも発展。西岡を支持するファンが西岡の言動に否定的なファンに向かって「帰れ!!」と連呼する場面もあり、試合よりも“場外戦”の方が目立っていた。
「ファンに助けられてきたし、感謝している。いつかは気持ちが一緒になると信じたい」。西岡はこの日も2長打を放つなど活躍したが、笑顔はなかった。今年最後となる日曜日の本拠地でのゲームは、後味の悪さばかりが残った。
試合終了の瞬間、右翼席の一部を除いた球場全体から「ツヨシ・コール」が起こった。3回に二塁打で出塁したロッテ・西岡は、1死三塁から福浦の三邪飛で生還。延長12回には三塁打を放ち、好守も連発。異様な雰囲気の中で懸命にプレーした。
「プレッシャーはありましたよ。批判されてもしゃあないことを言ったし、こういうことが起こっても仕方ない」。
前日のお立ち台で、右翼席の一部ファンに球団批判の横断幕を下ろすように訴えたことを受け、一部ファンが過剰反応。初回の打席でブーイングが浴びせられ「二日酔いで試合サボり 夢を語るスピードスター」「よっ!偽善者」など西岡を中傷する横断幕が掲げられた。だが同時に、それを打ち消す大拍手も起こった。「(球団批判の)横断幕は下がっていた。批判してる人に怒りをぶつけるつもりもない。いつかもう1回、一丸となる日が来ると信じている」と話した。
前代未聞の場内アナウンスでのロッテ退団発表だった。ベニーは2回、一時勝ち越しとなる7号ソロ。直後の3回の守備からベンチに退くと、場内アナウンスで「ベニー選手は、ただいまの打席をもってマリーンズの最終打席となります」。既に来季の戦力構想から外れており、退団は決定済み。指揮官の粋な計らいで、会心の惜別弾を放った後に“発表”された。試合後は右翼席のファンに深々と頭を下げて挨拶。「今日が最後の試合になるのは誰にも言っていなかった。最高の形で締めくくれて良かった」。ロッテでの6年間の応援を「宝物になる」と感謝していた。
森田健作・千葉県知事(59)が東京湾アクアラインのETC普通車料金800円にちなんで背番号800のユニホームを着て始球式に登場。ノーバウンド投球を披露した。プロ野球の始球式は初体験とあって「あんなに観客が多いと緊張する。一生の思い出です」。球団アドバイザー就任を含めたロッテとの連携については「瀬戸山球団社長とは昔からお付き合いがあり仲間。いくらでも協力します」と語った。
ロッテは27日、2軍調整中の川崎雄介投手(27)、植松優友投手(19)、青松敬鎔捕手(22)、佐藤賢治外野手(21)、育成選手の西野勇士投手(18)の5人がインフルエンザA型に感染したと発表した。27日にさいたま市内の病院で簡易検査の結果、判明した。5選手は熱は下がって回復傾向にあるが、同市内の施設に隔離措置がとられ、2軍では施設内の消毒など感染拡大防止措置を行っている。
ロッテ西岡剛内野手(25)が、ブーイングと「剛コール」が交錯する異様な空気の中で奮闘した。前日26日のヒーローインタビューでファンに対して、フロント批判の横断幕を降ろすよう訴えたことを受け、一部の心ないファンが過剰反応。そんな中で2安打1打点とチームに貢献した。
西岡は「批判されてもしょうがないようなことを言ったので仕方ないと思っている。お互いに原点はロッテが好きということだから、いつか気持ちが一緒になることを信じて、残り試合を戦っていきたい」と話した。
ロッテのベニーが“惜別ホームラン”を放った。2回に右翼ポール際へ7号ソロを運び、3回の守備から交代。場内にロッテでの最終打席であったことがアナウンスされると、ベンチから出てきてファンの大歓声に頭を下げた。ベニーは「6年間素晴らしい仲間やファンの中で野球ができたことが幸せだ。最後にホームランという最高の形で締めることができて本当に最高」とコメント。バレンタイン監督は「来年は契約されないが、最後を飾るにはとてもよい形だった」とたたえた。
ロッテのベニー・アグバヤニ外野手(37)が今季限りで退団することが、試合中に発表された。2回の1打席目に7号勝ち越しソロを放った後、3回の守備でベンチに下がった。その際、選手交代のアナウンスで突然「ただ今の打席がベニー選手のロッテでの最終打席になりました」と発表された。ベンチ前に出たベニーがファンに向かって両腕を振りあっけなく“セレモニー”終了。「6年間素晴らしい仲間やファンの中で野球ができたことが幸せだ。このマリンスタジアムにはたくさんの思い出がある。このチームの最後の打席を最高の形で締めることが出来たことを嬉しく思う」と話した。
ロッテは27日、川崎雄介投手、植松優友投手、青松敬鎔捕手、佐藤賢治外野手、西野勇士投手がA型インフルエンザに感染したと発表した。この日、浦和市内の病院で簡易検査を受けて分かった。5選手とも回復方向にあるという。