わたしはかもめ2009年鴎の便り(10月)

便

10月13日

小林宏、来オフにメジャー挑戦も…ロッテ[報知]

今季で2年契約が切れるロッテの小林宏之投手(31)が13日、来オフのメジャー挑戦を視野に入れていることを明かした。荷物整理のため千葉マリンを訪れ「ここ何年か、ずっとメジャーに行きたい気持ちがある」と明言。来季シーズン中にも取得する海外FA権を行使し、夢を実現する可能性を示唆した。

すでに国内FA権は取得しており、今オフは他球団から熱い視線が注がれる。球団との来季交渉は秋季キャンプ中の予定だが「まだ何も決めてないが、基本的には残留。(新監督の)西村さんに貢献したい思いはある」ときっぱり。今季は4勝13敗と不本意で、メジャーでは先発を望んでいることから、自ら移籍球団を決められないポスティング制度(入札)は封印する意向だ。

メジャー挑戦は04年に日米野球に出場してから意識。今季は日本球界に復帰しチームメートとなった井口のメジャー経験談を聞き、その思いを強くしたようだ。来季の1軍投手コーチには、シュートを武器にした西本聖氏が内定。「僕のはナチュラルシュート。シュートを覚えれば、投球の幅が広がる」と弟子入りを志願した。“西本シュート”で3年ぶり2ケタ勝利を達成し、海を渡る自信をつけたい。

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小林宏「基本は残留」来オフメジャー挑戦[スポニチ]

ロッテ・小林宏之投手(31)が13日、来オフにFA権を行使してメジャー挑戦する考えがあることを明かした。これまで訴えていたポスティング・システムを利用してのメジャー挑戦と今季取得した国内FA権の行使は封印。阪神などが獲得に興味を示す中「ロッテが好きだし、基本は残留です。ポスティングはもうないでしょう」とした上で「できるだけ若い時に(メジャーに)行きたい」と語った。

3年連続2ケタ勝利を挙げた07年オフ、小林宏は球団にメジャー挑戦を直訴。結局2年契約を結んだが今季で満了となる。順調にいけば来季早々に海外FA権を取得するだけに単年契約が濃厚で、オフに権利を行使してメジャー移籍となる可能性は高い。球団内では来季ストッパーへの配置転向プランがあり、先発と抑えで結果を出せばメジャーへのアピールになる。「メジャーでは先発をやりたいけど、抑えが必要というならやらないといけない気持ちもある」。西本新投手コーチからシュートを学んで投球の幅を広げたい考えも披露。全ての思いが海の向こうへつながっている。

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ロッテ・小林宏、来オフFAメジャー挑戦へ[サンスポ]

今年、国内フリーエージェント(FA)権の資格を取得したロッテ・小林宏之投手(31)が13日、来オフのメジャー挑戦の意向を口にした。

国内FA権の行使について「まだ何も決めていない」とする一方で「メジャーに行きたい気持ちはここ何年か、ずっとある。行くなら若いうちに行きたい」と話した。

順調にいけば来年には海外FA権を取得する。球団主導のポスティングシステム(入札制度)を経由する必要がなく、自らの意思で米大リーグの移籍先を選択できる。

今季は4勝13敗、防御率4.29と不本意な一年だっただけに「(新監督の)西村さんのために貢献できればという気持ちもある」。来季、結果を残してからメジャー移籍を目指すことになりそうだ。

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小宮山vs.ボビー(前編)[ニッカン]

球界を代表する投手がついに引退した。千葉ロッテマリーンズの小宮山悟選手である。少し前の引退表明で知らされてはいたが、改めて行われたセレモニーを見ると、再び感慨深いものがある。当日、現役最後のマウンドで、最年長セーブという記録も置き土産にしてくれた。

小宮山を語るのに欠かせない男がいる。小宮山と同じく今シーズン限りで同球団を去るボビー・バレンタイン監督だ。かつてテキサス・レンジャーズ、ニューヨーク・メッツ傘下3Aの監督としてその手腕を買われていた。そんな中1995年、低迷に悩む当時のロッテ・マリーンズに監督として招かれる。

当時、強いチームとなるための糸口を、必死で模索していたエース小宮山にとって、バレンタイン監督の指導は全て目新しかった。監督の指示するメジャー方式のトレーニングは、時には小宮山自身の持つ野球観とあまりにもかけ離れており、ぶつかることもしばしばあった。それでも小宮山は監督に疑問を全てぶつける。研究熱心な小宮山にとって「言われたことをやる」だけでは納得がいかない。監督も根気強くそれに応える。そして監督から「俺に力を貸してくれ」との期待に、小宮山は奮起。ひじの故障に悩まされた前年の3勝を大きく上回る2ケタ11勝を獲得。9年連続でBクラスだったチームも2位までジャンプアップした。

優勝には届かなかったものの、たった1年で結果を出した監督に、小宮山は自分の能力を大きく引き出してくれる指導者として信頼感を大きくした。監督もまた、上位をねらうために必要不可欠なプレーヤーであると評価する。この信頼関係は2人だけのものでなくチーム全体に広がり、上位躍進の原動力になったのだ。テクニックやパワーではチームは強くならない。熱い思いが強い野球へと導く。しかしこのあと、2人の間に波乱が訪れる。

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