順位 | 名前 | 位置 | 所属 |
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1巡目 | 荻野貴司 | 外 | トヨタ自動車 |
2巡目 | 大谷智久 | 投 | トヨタ自動車 |
3巡目 | 大嶺翔太 | 内 | 八重山商工 |
4巡目 | 清田育宏 | 外 | NTT東日本 |
ロッテが大嶺祐太投手(21)の弟、翔太内野手(18=八重山商工)を3位指名し、球団史上初の「兄弟指名選手」が誕生した。大嶺翔は「本音を言うと違うチームで勝負したかったけど、一緒にやることになったので切磋琢磨したい。兄が投げる時に守れたらいいですね」と喜んだ。しっかりしたフォロースルーが取れる長距離打者で、投手だった強肩を生かしたスローイングにも定評がある。将来中軸を打てる可能性を秘めた素材を高く評価した。
来春の石垣島キャンプでは1軍帯同の可能性も出てきた。瀬戸山社長は「明るい話題で島も盛り上がると思う。チャンスがあれば連れていければいいね」と期待を寄せた。また鹿児島・薩摩川内で秋季キャンプに参加中の大嶺祐は「今まで同じチームで野球をやったことがなかったので、プロの世界で初めてやれることを楽しみにしています」と話した。また4位には即戦力のNTT東日本・清田育宏外野手(23)を指名し、4人中3人は野手という内容で終了した。
菊池を回避しての1位指名に「報道ではオリックスや阪神の外れ1位とあって、その心づもりだったのでビックリしました」と話した。50メートル6秒の快足とシュアな打撃、強肩と3拍子そろった即戦力。緊張のあまり会見では「千葉ロッテに“入団しました”荻野です」とフライング。「ファンが熱いイメージ」と活躍のイメージを膨らませた。
2年越しの夢をかなえた。1年前は指名確実とされ、会見場まで用意したがまさかの指名漏れ。「正直、トラウマになっていた」というた、ようやく吹っ切れた。報徳学園(兵庫)で甲子園V、早大でも活躍し、トヨタ自動車でも日本選手権Vと経験豊富。「丈夫な体を生かして1年間、毎日でも投げたい」と早くも中継ぎでのフル回転を志願した。
同じ即戦力野手として、親友へのライバル心を燃やした。1位のトヨタ自動車・荻野は日本代表合宿で同部屋になるなど仲がいい。清田も今年のアジア野球選手権でMVPを含め3冠に輝くなど、実績では負けてないが、「(名前を呼ばれるのが)少し遅かったかな」と指名順に差をつけられ、会見では負けず嫌いな本音をのぞかせた。東洋大ではソフトバンク大場の同期で、「できれば対戦したい。開幕1軍は最低の目標だと思っています」と意気込んだ。
左投手補強を明言していたロッテだが、フタを開けてみれば0人という結果に終わった。石川副代表は「(菊池1位と荻野1位の)2パターン用意していた。最終的には監督の判断です」と説明した。先発左腕が成瀬しかいない状況だが「下にいる選手の底上げと、外国人やトレードで補強していく」と話した。
ロッテは1位の荻野に続き、2位でもトヨタ自動車の大谷智久投手を指名した。大谷は昨年も候補といわれ、会見場が用意されたが、最後まで名前は呼ばれなかった苦い経験があった。「去年のトラウマがあったんですが、高い評価をしていただけて嬉しい。任せられたところで、精一杯チームに尽くしたい」。報徳学園高時代の2002年選抜優勝右腕は、フル回転を誓った。
菊池を回避したロッテから単独1位指名を受けた荻野貴司外野手(トヨタ自動車)は、50メートルで6秒を切る俊足がセールスポイントだ。「1番の売りは足(の速さ)なんで、相手投手に重圧をかけたい。3拍子そろった田口選手(大リーグ、カブス)のようになりたい」と気合十分。会見の最後には「ロッテに入団する荻野です」と早々と入団表明。昨年は強行指名した長野にフラれたロッテにとって、頼もしい限りだ。
プロ野球の新人選択会議(ドラフト会議)が29日、都内のホテルで行われた。ロッテは1位でトヨタ自動車・荻野貴司外野手(24)を指名した。
会見でいきなり「千葉ロッテマリーンズに入団しました荻野です」と挨拶。通常は「指名されました」と発言するところでフライング。会見場は爆笑が起こった。「コアラのマーチとトッポが大好きです」と早速ロッテ商品のアピールをするなど入団は確実。50メートル5秒9という快足巧打の外野手は「ストレートが速くて変化球もすごいイメージ。ぜひ、対戦したい」と花巻東・菊池との対決を熱望した。
ロッテから1位指名されたトヨタ自動車の荻野は「期待されて1位指名された。裏切らないようにやっていく。まずはレギュラーを獲りたい」と言葉に力を込めた。セールスポイントは50メートル走で6秒を切る俊足だ。目標とする選手に田口(前カブス)の名前を挙げ「3拍子そろった選手になりたい」と活躍を夢見る。ロッテのイメージを聞かれると「若くて勢いのあるチーム。熱いファンがバックアップしてくれる」と目を輝かせた。
球団初の日本人兄弟選手が誕生する。大嶺の実弟・翔太(八重山商工)はロッテからの3位指名に「本音は(兄と)別のチームで勝負したかった」としながらも「やっぱり指名は嬉しい。兄が投げる試合で僕も守りたい。西岡選手のようになりたい」と意気込んだ。投手の兄・祐太と同様、150キロ近い剛速球も魅力だが、球団ではパンチ力がある打撃と軽快な守備を高く評価しており、内野手として育成する方針。大嶺兄弟の地元で行われる来春の石垣島キャンプについて、西村監督は「兄弟で参加することになるんじゃないですか」と早くも1軍スタートを明言した。
鹿児島・薩摩川内で秋季キャンプ中の祐太は、来月2日からの石垣島秋季キャンプに参加予定。翔太と初めて同じチームでプレーすることに「楽しみにしています。弟の入団を刺激に僕も頑張らないと。1軍で一緒にプレーできるよう、お互い頑張りたい」と話した。
ロッテが来年ドラフトの目玉、早大・斎藤佑樹投手(21)の1位指名を12球団最速で決定した。石川球団副代表は「来年は斎藤を1位でいきます。他にもいい選手は多いけど、ぜひ欲しい。投球がうまいし、雰囲気がある。すぐ先発ローテーションに入れる」と明言。既に全スカウトの意見を集約し、早大・応武監督に1位指名の方針を伝えたことも明かした。
花巻東・菊池の指名は直前で回避したが、斎藤は譲れない。石川副代表は06年夏の甲子園で激闘を繰り広げた楽天・田中とのライバル対決にも期待を寄せる。「マー君と同じパ・リーグで対戦を実現させたい。ファンも喜ぶでしょう。それにロッテは名前に“ユウ”がつく選手に縁があるからね」。昨年までの3年間、1位指名で獲得した選手は大嶺「祐太」、唐川「侑己」、木村「雄太」の“トリプルYU”。大嶺と唐川は競合の末に交渉権を獲得しており、複数球団での競合が確実な斎藤に関しては一歩も引くつもりはない。菊池「雄星」では実現しなかった“クワトロYU”を来秋、結成させる。
今年のドラフト会議は史上初めて、抽選で選ばれた観客1000人を会場に招待して行われた。冒頭に加藤良三コミッショナーは「未来のスターの誕生を会場の皆さんといっしょに祝福できれば」と挨拶。最大の見せ場だった1位指名の抽選の際には大きなどよめきと拍手が起こるなど、反応は上々だった。
日本野球機構(NPB)の下田邦夫事務局長は「王さんが『今までなぜやらなかったのか分からない』と言っていたが、それを実感した」と、ファンの盛り上がりに手応えをつかんだ様子。来年以降も同様のショーアップされた“劇場方式”で行うことが決定的となった。今回観覧したファンの感想を集め、今後の改善に生かしていくという。
菊池を引き当てたステージ上の西武・渡辺監督に、約1000人のファンが大きな拍手を浴びせた。半透明の抽選箱も、緊張感を際だたせた。日本野球機構(NPB)がドラフト制度45年目に初めてショーアップした、会議は大成功だった。
テレビでは地上波生中継。12球団が紹介されると、各監督ら出席者が自然発生的に立ち上がり、客席に向かって頭を下げた。選手の読み上げと進行もNPB職員でなく、本職のアナウンサーが行って盛り上げた。
「王さん(コミッショナー特別顧問)に“これまでやっていなかったのがおかしい”といわれたことが納得できた」と下田邦夫・コミッショナー事務局長。
来年は早大・斎藤佑樹投手らがそろう「ハンカチ世代」ドラフト。スポンサーの東芝も引き続きサポートの意向で、新収益事業は好発進した。
ドラフトのショーアップ効果にNPB関係者も満足げだった。史上初めて会場に招待された約1000人のファンも盛り上がり、育成ドラフト終了後には加藤コミッショナーが「プロ野球に対する熱意、関心、ご支援に厚くお礼を申し上げます」と予定外の挨拶。 来年も東芝が協賛を続ける予定で、NPBの下田事務局長は「各球団もファンとの一体感を見せてくれた」と話し、今後はファンへのアンケートを基に開催規模の拡大などを検討する。
NTT東日本・清田育宏外野手(24)は地元ロッテから4位指名を受けた。生まれも育ちも千葉。少年時代は千葉マリンスタジアムに何度も足を運び、市立柏では同球場でプレー経験もある。両親は「巨人戦しか見ない」といい、実家は日本ハムの練習場がある鎌ケ谷でも、「あの応援の中で全力プレーしたい。名前を呼ばれてホッとしている」と故郷の球団からの指名を喜んだ。
プロ野球の新人選択会議(ドラフト)が29日午後4時から東京都内のホテルで行われ、ロッテは1巡目で花巻東・菊池雄星投手(3年)の指名を回避し、荻野貴司投手(24)=トヨタ自動車=を単独指名した。
ロッテは26日に菊池の1位を公表していたが、競合を避けるプランを温め、最終的にはこの日の球団の会議で菊池と荻野を西村監督が選択する形となった。
西村監督は「現状の外野陣はスピードが欠けている。俊足の選手が入ることで守りがしっかりする。西岡と組んで足を使った野球ができるとも思った」と説明した。
兄がいるロッテから3位指名された大嶺(沖縄・八重山商工高)は「本音を言うと別のチームで勝負をしたかった」という。だが「一緒のチームでプレーしたことがない。兄が投げているときに守りたい」とコメントし、兄弟で同じグラウンドに立つことに目標を切り替えた。
西村監督は来春の石垣島キャンプでの1軍スタートを示唆。弟が「1日も早くユニホームを着たい」と言えば、兄は「弟の入団を刺激に、また頑張らないと」と2人で活躍する日が待ち遠しそうだった。
ロッテがドラフト3位で大嶺の弟、大嶺翔太内野手(18=八重山商工)を指名し、球団史上初めてドラフト指名での兄弟選手が誕生した。鹿児島・薩摩川内で秋季キャンプに参加中の兄・大嶺はウエート練習中に一報を聞いた。「これまで同じチームで野球をやったことがなかったので、プロの世界で初めて一緒に野球をやれることを楽しみにしています。近い将来、一緒に1軍の舞台でプレーできるようお互い頑張っていきたいです」と話した。
ロッテが、1位指名で菊池を回避してトヨタ自動車の荻野貴司外野手(24)を指名した。28日夜まで花巻東・菊池を指名する予定だったが、スカウト会議直前に急遽変更したという。西村監督は「最後まで本当に悩みましたが、俊足の外野手も補強ポイントだったので荻野君に決めました」と究極の選択を振り返った。2位は即戦力右腕のトヨタ自動車・大谷智久投手(24)。「思った通り100%の指名が出来ました」と初の大役を笑顔で振り返った。
トヨタ自動車の投打の柱がロッテから1、2位で指名された。荻野貴司外野手(24)が1位、大谷智久投手(24)が2位で続いた。ともに今夏の都市対抗準優勝に貢献した社会人屈指の実力派。即戦力として大きな期待を受けての指名となった。
愛知・豊田市内の同社施設で会見した荻野は「まさか1位で指名していただけるとは」と、菊池を回避してのサプライズ指名にビックリ。昨年はまさかの指名漏れした大谷も同席し「このような高い評価をしていただいたことに、ビックリしています」と話した。
ロッテは土壇場で菊池(岩手・花巻東高)の指名を回避した。26日には菊池の1位を公表。一方で競合を避けるプランを温め、最終的にはこの日の球団の会議で、菊池と荻野(トヨタ自動車)の2通りを提示された西村監督が選択する形となった。
「現状の外野陣はスピードが欠けている。俊足の選手が入ることで守りがしっかりする。西岡と組んで足を使った野球ができるとも思った」と西村監督。現役時代に俊足巧打の外野手だった指揮官の目指すチームカラーを明確にした指名だった。
プロ野球の新人選手選択会議(ドラフト会議)が29日、午後4時から東京都内のホテルで行われ、ロッテは注目の花巻東・菊池を指名すると思われていたが、競合を避けてトヨタの荻野貴司外野手を1位で単独指名した。
ロッテは26日、千葉市内の球団事務所でスカウト会議を開き、石川晃球団副代表は「スカウト陣が菊池でいきたいということだった」と述べ、花巻東の菊池雄星投手を1位指名すると発表したが、何とも意外?な1位指名となった。
荻野は奈良・郡山高校出身で、甲子園出場経験はないが、関学大では1年秋からレギュラーとして活躍し、遊撃手で5度ベストナインに選ばれた。トヨタでは1年目春からレギュラーを獲得。日本選手権ではトヨタの2年連続優勝に大きく貢献した。