千葉ロッテの2年目、木村と香月が猛アピールしている。昨季チームで唯一の2ケタ白星(11勝)を挙げた成瀬やベテラン渡辺俊と小野、首脳陣の期待が高い大嶺と唐川に続く、先発6人目のいすを目指している。
2008年ドラフト1位の木村は、即戦力と期待されながら1年目は1軍登板なしに終わった。「まずは開幕1軍が第一」と意気込む。現段階で先発左腕は成瀬1人なだけに、入り込む余地は十分にある。
昨季イースタン・リーグで9勝を挙げて最多勝を獲得した香月は、腕を下にたたきつけるような投球を「バランスが崩れると狙った所にいかない」と分析する。自主トレから走り込みで下半身強化に努め、乱れないフォームを体に染み込ませている最中だ。
右手中指のマメがつぶれノースロー調整だったロッテ唐川侑己投手(20)が17日、5日ぶりにブルペンに入った。1球目が外角低めにビシッと決まるとガッツポーズ。その後も受けた里崎から「ナイスボール」の声がかかると右こぶしをにぎりしめて喜んだ。両親らが見守る前で100球ちょうどのささやかな復活劇を演じた唐川は「普通に投げられました。意外と良かった。今まで結構投げてたんで、休んで肩が楽だったのもあるかもしれません」と喜んだ。今キャンプ中の通算投球数はこれで1451球。目標の2000球には届かない可能性が高くなった。「(2000球の)夢は諦めます。また来年頑張ります」と、先発予定の19日の紅白戦に向けて気持ちを切り替えた。
ロッテ大松尚逸外野手(27)が17日、左太もも裏痛のため離脱した。肉離れはしていないとみられ、西村監督は「今の状態ならこっちに残って名古屋からになるんじゃないか」と、23日からの沖縄での練習試合3試合には帯同しない考えを明かした。また田中雅彦捕手(28)は右肩痛のため、この日の練習を途中で切り上げた。2、3日状態をみるが、沖縄での練習試合には間に合う見込み。
ロッテはテストを受けていたマイケル・テヘラ投手(33=元レンジャーズ)を獲得しないことを決めた。
ロッテ大嶺祐太投手(21)が17日、ブルペンで152球投げ込んだ。「前のクールまで1800球以上は投げていたので、これで2000球いったかどうか微妙なところですね」と振り返った。キャンプ前には2000球も本当に投げられるのか不安だったという。ところが、体の張りはあるもののケガすることなくここまで到達。
「投げてみたら結構いけた。自信になると思います」とシーズン中、糧となってくれることを期待した。
ロッテ神戸拓光外野手(25)と渡辺正人内野手(31)が17日、1軍キャンプに合流した。朝の体操の後、指名された神戸は「ファームで体力をつけてきたので、体力には自信があります。しっかり練習頑張ります」と大声で挨拶。チームメートの拍手を浴びていた。
先発の軸の1人と期待されるロッテ・大嶺が17日、152球を投げ込んだ。キャンプ中通算の球数は約2000球となり、西本投手兼バッテリーチーフコーチに課せられた「2000球以上」のノルマに応えた。
大嶺は「スタミナがついて、シーズンに入ったら良かったなあと思えればいい。自信になる」と満面の笑みを浮かべる。数だけでなく、前に突っ込む癖なども修正。実戦を意識した内容の濃い練習となった。
中継ぎ陣の一角を担うロッテ・荻野忠寛投手(27)が順調に投げ込みを消化している。今キャンプで若手に課せられたノルマは2000球。最終クールとなる第4クール初日までで1600球を超えた。
「1クール500球ペースでやっています。何とか2000球に届きそうです。みんなで競争だし、僕もうかうかできない立場ですから」。1日60球前後をメドにし3日連投が禁止されていた昨春キャンプの約3倍の球数に到達。右手中指のマメはつぶれて硬くなっている。
新人だった07年に58試合登板。セットアッパーの地位を確立すると、小林雅(現巨人)らが抜けた翌08年には守護神に定着して30セーブを記録した。だが、フォームバランスを崩した昨季は最後まで本調子を欠き9セーブ止まり。シーズン中盤から中継ぎに降格した。
入団以降、荻野忠は「チーム方針に合わせて調整しますけど、こんなに投げないで大丈夫かな?と思う時はあります」と何度か漏らしたことがある。元来が多彩な変化球を交えた緩急と制球力で勝負するタイプ。巧みなマウンドさばきと抜群のマウンド度胸を買われてのストッパー抜てきだったが、バレンタイン前監督の方針で投げ込みを禁止されていたことで、昨季は1度崩したフォームを修正できなかった。
今季は小林が抑えに転向。荻野忠はメジャー帰りの薮田らとセットアッパーの座を争う。新外国人も加わり、まだ役割も確定していないが、入団から3年連続50試合以上登板している右腕の復調がV奪回の鍵を握っているのは間違いない。「これだけ投げていることで、いい方向に行けばいいと思います」。まずはノルマ2000球をクリアし、自らの新たな地位を確立させる。
右手中指のマメをつぶしてノースロー調整を続けていたロッテ・唐川が17日、5日ぶりにブルペン投球を再開。
100球を投げた。今キャンプ通算1451球としたが、ノルマとしていた2000球は絶望的。同じく先発ローテーション定着を期待される大嶺が2000球を突破したが「夢は諦めます。来年に持ち越しです」。それでも患部の回復は順調で、19日の紅白戦に登板予定。「休んで肩が軽くなった」と前向きにとらえていた。
ロッテの先発の軸の1人と期待される大嶺が152球を投げ込んだ。キャンプ中通算の球数は約2000球となり、西本投手兼バッテリーチーフコーチに課せられた「2000球以上」のノルマに応えた。
大嶺は「スタミナがついて、シーズンに入ったら良かったなあと思えればいい。自信になる」と満面の笑みを浮かべる。数だけでなく、前に突っ込む癖なども修正。実戦を意識した内容の濃い練習となった。