わたしはかもめ2010年鴎の便り(3月)

便

3月10日

東京ヤクルト3−9千葉ロッテ(神宮)

ロッテの新人荻野貴は武器の俊足で2盗塁、打撃でも本塁打を放ってアピール。唐川は5回を3四球で3失点とクイック投法に課題を残した。ヤクルトはバーネット、李恵践ともに失点を重ね先発枠を争うには物足りない内容だった。

123456789R
千葉ロッテ3012011109
東京ヤクルト0003000003

◇俊足に一発も、荻野貴

千葉ロッテの新人、荻野貴(トヨタ自動車)が、持ち味の俊足で開幕スタメンを猛アピールした。1回に四球で出塁し、ノーサインで初球から走り盗塁成功。6回にも二盗を決めると浅い中前打で生還し、8回も二塁から左前打で本塁を陥れた。「新人ということで遠慮がどこかにあった。今は積極的にいこうと思っています」と口調には自信がみなぎってきた。

ページトップ

ロッテ・荻野貴、強烈快足アピール!!盗塁決め4得点[夕刊フジ]

ロッテの新人、荻野貴司(24)が俊足ぶりを発揮した。「今日からシーズンを見据えた戦いをする」と西村監督が宣言した一戦で、「2番・中堅」で先発。死球で出塁した1回、井口の初球に迷いなくスタートを切り、二盗に成功。投ゴロで一塁に残った6回は、左投手の牽制と強肩の中村の送球をかいくぐって盗塁。4回に2ランを放ったが、浅い位置で処理された安打で二塁から一気に生還するなど、強烈な印象はその快足ぶりだった。

「僕のセールスポイント。積極的にいきました」と荻野貴。4得点に、守っても4回のピンチで中越えの大飛球をランニングキャッチ。50メートルで6秒を切る足に惚れ込み、雄星(西武)を回避してドラフト1位で指名した、いわゆる「秘蔵っ子」を、西村監督は「素晴らしい足。相手に重圧をかけられる」と絶賛した。

早坂との定位置争いもこれで一歩リード。新人外野手の開幕戦先発出場となれば、球団では1985年の横田以来の快挙となる。「それを狙っていきたい」と意気込む荻野貴の名は注目だ。

ページトップ

ロッテは新人収穫祭!荻野貴1号2盗塁…[ニッカン]

ロッテのドラフト1位ルーキー荻野貴司外野手(24=トヨタ自動車)が、走攻守で猛アピールし、開幕2番中堅に1歩前進した。まずは足だ。1回1死、死球で出塁すると、3番井口の初球で二盗に成功。足で揺さぶって、井口の先制2ランを呼び込んだ。井口からは「荻野が走ると点が入りやすい」と評価された。6回にも二盗を決め、初の2盗塁。6、8回には相手外野陣の浅い守備位置にもかかわらず、二塁走者として単打で果敢に本塁生還。チーム最多の4得点だ。

守っては4回2死一、三塁から、鬼崎の右中間への打球をランニングキャッチ。マウンドの唐川は「『あっ』と思ったら捕ってくれました。助かります」と感謝した。

バットでは4回にプロ初本塁打を放った。カウント2−1からスライダーを左翼席へ2ラン。アマチュア時代は指2本分余らせたグリップを、プロでは手のひら分、短く握っている。それでも、体の回転を意識する金森打撃コーチの指導を忠実にこなし、甘い球ならスタンドインさせるパワーも披露。2番打者としてはセンター中心の打撃をする場面とあって、西村監督は「本塁打?そんなもんいらない」と言いながら「でも、安打の延長だからナイスバッティング」と、目を細めた。8年目の早坂との中堅レギュラー争いは佳境に入った。開幕スタメンへの意欲を問われ、荻野貴は「狙っていきます!」と言い切った。

◇唐川、開幕OK

唐川の開幕ローテーション入りに、GOサインが出た。オープン戦2度目の先発となったヤクルト戦は、5回3安打3失点(自責0)。右手中指のマメと全身疲労のため出遅れていたが、この日の投球に西村監督は「あれだけ投げられれば十分。大丈夫でしょう」と笑顔で太鼓判を押した。本人は4回の2死球など反省しつつ「開幕には、万全に行けるのではないか」と手応えも口にした。

ページトップ

ロッテ・荻野貴ルーキー弾!開幕スタメンだ[サンスポ]

ロッテのドラフト1位・荻野貴司外野手(24)=トヨタ自動車=が10日、ヤクルトとのオープン戦(神宮)に「2番・中堅」で出場。4回に“プロ1号”となる2ランを放った。ロッテのルーキーのオープン戦本塁打は14年ぶり。2008年のドラフトでロッテの2位指名を拒否し、今季巨人に入団した長野久義外野手(25)=ホンダ=に代わる新戦力が、開幕スタメンに猛アピールだ。

キラリ。1メートル72の小さな体が大きく見える。4回2死一塁。カウント2−1からの5球目、荻野貴が127キロのスライダーを左翼席に運んだ。プロ1号となる2ランは、ロッテのルーキーとしては14年ぶりとなるオープン戦での本塁打にもなった。「体は泳がされたけどうまく打てました。本塁打も打ったけど、アピールポイントは足です」。

この日は2つの盗塁も決めた。足でも魅せる。これが持ち味。即戦力ルーキーは巨人の長野だけではない。

チームの最重要課題は外野の補強だった。しかし、08年のドラフトで長野に2位指名を拒否され、09年のドラフトでは雄星を回避してまで荻野貴を1位で指名。そう、長野の“代わり”がこの男だった。

5日の巨人とのオープン戦(山口)では、長野の満塁弾をベンチから見届けた。社会人時代、1歳年上の“有名選手”とは挨拶を交わすのが精一杯。「同じポジションですし、プレーを見てすごいなって尊敬していた」。いまは違う。「やっぱり刺激になります」。ライバル心を燃やさずにはいられない。

西村監督は「本塁打以上にいい足を持っていることが魅力。開幕スタメン?十分ありえる」。現在は早坂と「2番・中堅」を争っているが、ロッテの新人野手として開幕スタメンを勝ち取れば、1997年の小坂誠(現・楽天)以来、13年ぶりの快挙だ。

長野以上の器であることを、自身のバットと足で証明する。

ページトップ

ロッテのドラ1荻野貴“スピード出世”だ![スポニチ]

ロッテのドラフト1位・荻野貴がダイヤモンドを走りに走り、開幕スタメンへ一歩前進した。2度の二盗成功など2盗塁4得点。4回にはプロ1号となる左越え2ランも放った。

荻野貴
「ホームランはたまたま。僕に求められているのはそこじゃない。塁に出たら相手投手にプレッシャーをかけて、走者に気を向かせる。それができたと思います。」

初回に死球で出塁し、続く井口の初球に二盗を成功させたのはほんのプロローグ。6回2死一塁ではヤクルトの左腕・李恵践の計8度の執ような牽制をかいくぐり、二盗を決めた。そして井口の浅い中前打で生還。8回も2死二塁から南の痛烈な左前打で悠々と本塁を陥れた。守備でも4回のピンチで中越えの大飛球をランニングキャッチ。攻守に韋駄天ぶりを見せつけた。

新人の外野手では巨人・長野らに注目が集まっているが、荻野貴も「開幕スタメンを狙う」と負けてはいない。西村監督は「盗塁といい、浅い外野の守備位置での生還といい、素晴らしい足」と目を細め、中堅の定位置をめぐる早坂との争いも一歩リードした形だ。昨秋ドラフトで球団が雄星(西武)の1位指名を公言しながら、指揮官の強い意向で直前に荻野貴に方針転換。まさに西村野球の秘蔵っ子なのだ。

従来は右打ちだが、その俊足を生かすため、早くも今秋キャンプでスイッチヒッターに転向させるプランも検討されている。ロッテでは85年の横田真之以来25年ぶりとなる新人外野手の開幕スタメン目指して、荻野貴が突っ走る。

◇荻野アラカルト

名前
荻野貴司(おぎの・たかし)
生まれ
1985年(昭60)10月21日、奈良県生まれの24歳。
球歴
小4から野球を始め、郡山では3年夏の奈良大会準優勝が最高。関学大では遊撃手でベストナイン5回。4年春にリーグ新記録の17盗塁。トヨタ自動車では08年に日本選手権優勝、社会人ベストナイン。09年は都市対抗3回戦で5安打するなど打率.364をマークし、チームを準優勝に導いた。
俊足
50メートル走5秒6。石垣島キャンプ中のケース打撃では遊撃正面のゴロを内野安打に。
愛称
チームに荻野忠がいるため「T荻野」または「トギノ(T−OGINO)」
イケメン
俳優・高嶋政宏似と言われることが多い。
サイズ、投打
1メートル72、75キロ。右投げ右打ち。

ページトップ

荻野貴1号!2盗塁!美技!開幕スタメンある…ロッテ[報知]

西村野球の申し子がロッテでは97年の小坂、清水将以来13年ぶりとなる新人開幕スタメンに前進した。ドラフト1位の荻野貴が“プロ1号”と2盗塁。中堅でも好守を見せた。

初回1死、死球で出塁すると「積極的に行こう」と初球に二盗。6回にも左腕・李恵践のしつこい牽制をかいくぐって二盗を決めた。8回2死二塁では、前進守備の外野を恐れず、南の左前打の際に50メートル走5秒9の俊足を飛ばして二塁から生還。西村監督を「素晴らしい足」とうならせた。

守備でも4回2死一、三塁で中堅後方の大飛球をランニングキャッチし、苦しむ唐川を救った。4回2死一塁では左翼へ1号2ラン。「うまく打てたけど、僕に求められてるのは本塁打じゃない」と謙虚に振り返った。

昨秋のドラフトで、雄星(西武)を回避してまで西村監督が選んだ即戦力。クールなイケメンで「(俳優の)高嶋政宏さんに似てるとか言われる」という。指揮官は「開幕スタメン?もちろんあるでしょう」と絶賛。荻野は「(ライバルの)早坂さんを意識しないで、やることをやります。スタメンは最終的に狙いたい」と力を込めた。

荻野貴司(おぎの・たかし)
1985年10月21日、奈良県生まれ。24歳。郡山高では3年夏に県大会準優勝。関学大では遊撃手でベストナイン5回。トヨタ自動車では、08年日本選手権優勝。172センチ、75キロ。右投右打。

ページトップ

唐川が白星にも四球を猛省[ニッカン]

ロッテ唐川侑己投手(20)が先発し、5回3安打3失点で勝利投手になった。直球は尻上がりにキレを増し、失点3とはいえ自責点は0だった。最大の反省点は4回無死から2連続四球で、唐川も「走者が出てからバランスが悪くなった。セットポジションのバランスが悪く、四球を出してしまいました」と、特に2つ目の四球を猛省。ただ、「一通り球種も投げましたし、ある程度ストライクも取れた。状態は悪くない」と手応えも実感していた。「今年は勝たないといけないので、期待も感じてますので」と、自分に言い聞かせるように話す。シーズンを通してローテーションを守るという役割を全うするつもりだ。

ページトップ

井口2ラン「うまく打てた」[ニッカン]

ロッテ井口資仁内野手(35)が1回に先制2号2ランを放った。カウント0B2Sからの甘いチェンジアップを見逃さなかった。左翼スタンドに運ぶ、2試合連続の本塁打だ。井口は「追い込まれていたのに、うまく打てた。調子は着実に上がっている」と話した。次打者の4番大松尚逸外野手(27)も、左越え2号ソロで続き、試合の流れを引き寄せた。主軸の連弾に西村徳文監督(50)は「甘い球を捕らえて、チームとして良かった」と話した。

ページトップ

ロッテ・唐川、5回3失点も合格点[サンスポ]

唐川が、オープン戦2度目の登板で5回を3失点。4回、先頭からの連続四球に失策が絡んで失点を重ねたが、課題の内角を攻めたりと収穫は大きい様子。「腕も振れているし、状態は悪くない」と合格点を自身に付けた。

キャンプ中にできた右手中指のマメの影響で出遅れが心配されたが、状態は上向き。「今年はやらないといけない。準備はできている」と言う。西村監督も「大丈夫でしょう」と開幕ローテーション入りに太鼓判を押した。

大松
「練習でやってきた、下半身でできた力を伝える打撃ができた。」(1回に左翼へ本塁打)

ページトップ

ロッテドラ1大暴れ、2盗塁に1号弾![スポニチ]

ロッテの新人荻野貴は武器の俊足で2盗塁、打撃でも本塁打を放って、開幕スタメンに強烈なアピールに成功した。

6日の初打点をマークする活躍をみせ、この日はオープン戦初本塁打。中堅の定位置が近づいてきた。を争うロッテ・ドラフト1位の荻野貴が8回にオープン戦初打点となる遊撃強襲安打。5日の試合後、西村監督の部屋に呼ばれ「覇気が足りないぞ」とゲキを飛ばされて以来、気持ちが入れ替わり、ライバルより一歩抜き出た。

ページトップ

ロッテ右腕、安定感が…もったいない3失点[スポニチ]

ロッテ・唐川の2度目の先発は、5回3安打3四球3失点だった。3回までは2安打を打たれたものの、制球重視の打たせて取る投球を見せたが、4回に先頭打者から2つ続けて四球を出すと、見方の守備の乱れもあり1安打で3点を失った。

「結果を残したい」と話していた唐川。全体的に出来としては悪くなかったが、走者を許すとクイックに難があるのは否めず、西村監督の信頼を得たかどうかはまだ不透明だ。

ページトップ

シーズン想定態勢で待望の白星[ニッカン]

ロッテが、投打かみ合いオープン戦2勝目をマークした。開幕まで残すところ10日とあって、シーズンを想定した打順と継投を披露。西村徳文監督(50)は「うちとしては、主力の調子が出てきたね。薮田、小林とね。終盤はこういう形になると思う」と待望の白星に笑みがこぼれた。勝利の後には左翼に陣取ったロッテファンから、現役時代を彷彿させる「西村ダンス」のプレゼントもあった。「覚えてますよ」と西村監督。懐かしさと、感謝の気持ちから、左翼席に向かって両手を挙げた。

ページトップ

金泰均が首痛でヤクルト戦欠場[ニッカン]

ロッテ金泰均(キム・テギュン)内野手(27=ハンファ)が10日、首痛を訴えて、ヤクルトとのオープン戦(神宮)を欠場した。

ページトップ

ロッテ伊藤夫人が第1子の長男出産[ニッカン]

ロッテ伊藤義弘投手(27)の沙綾夫人(28)が10日、福岡・糸島市内の病院で第1子となる長男を出産した。2750グラムで母子ともに健康。

ページトップ

[古賀英彦]ONからバレンタインまで、気がつけば13球団50年[日刊ゲンダイ]

◇ボビー・バレンタインの巻(1)

昨年の11月、ボクは2004年からお世話になったロッテ球団を退団した。

最初の5年間は2軍監督として、最後の1年間はフロントとして働いた。 2軍監督に就任したのは65歳のとき。サラリーマンの方ならとっくに定年を過ぎている年齢だ。

そんな僕に自分が”天職”と思っている、2軍の指揮者の仕事を長い間任せてくれた球団とバレンタイン監督には感謝の気持ちでいっぱいである。

05、06年とイースタン・リーグで優勝、若い選手を何人も1軍に送り出せた。微力ながら、少しは球団に恩返し出来たのかな、と思っている。

ところが最近、そのロッテに理解に苦しむというか、このままの方向で進んでいいのか、と思うことが少なくないのが気がかりだ。

私事で恐縮だが、ロッテとの契約が切れた昨年の11月末、フロントの瀬戸山球団代表からも、石川副代表からも電話の一本もなかった。長い間、色々な球団で仕事をしたが、こんなことは初めてだった。

当時、僕は福岡にいて球団の仕事をしていた。契約完了なのだから今後は好きにしてください、ということも知れない。ただ、次にどんな仕事をやるにしろ、ロッテを正式に退団しないことには動くに動けない。しばらくは中ぶらりんの気持ちで落ち着かなかった。何かロッテでの自分のこれまでが消されてしまったような寂しい気がした。

[フロントから突然の電話]

プロ野球選手は1年1年が勝負だ。戦力外と判断されたときはその旨、通告される。契約切れだからとそのままほったらかしということはない。球団からきちんと連絡がくる。僕のような立場のフロントも同様だ。今季限りと言われれば、分かりました、長い間ありがとうございました、というしかない。

お世話になった球団だ。挨拶にも行きたい。それが全くなしのつぶてだ。何か組織としておかしくなってきているのではないか、と心配になった。

振り返ってみると昨年、バレンタイン監督の退団騒動が起きたころから、首をかしげたくなるようなことがしばしばあった。

フロントに転出にした昨年、バレンタイン監督の指示で相手球団の戦力分析や将来のトレードに備え、他球団の選手の能力分析を担当していた。フロントからも監督の指示で動いてくれ、ということだった。ところがシーズン途中、突然、石川副代表から、「バレンタインがあっちへ行け、こっちへ行け、と言っても動かないでくれ」と電話がかかってきたのである。

ページトップ