わたしはかもめ2010年鴎の便り(3月)

便

3月11日

千葉ロッテ4−5福岡ソフトバンク(千葉マリン)

ソフトバンクの多村がソロを含む3安打で好調を維持。藤岡は、球数が多かったのは反省点だが、5回2失点でまとめた。ロッテの大松は甘い球を逃さずに2試合連続本塁打。大嶺は緩急を使い、5回1失点で先発枠入りを確実にした。

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福岡ソフトバンク0100003015
千葉ロッテ0001102004

◇大嶺、先発枠確実

オープン戦2度目の登板となった千葉ロッテの大嶺が、安定した投球で5回を1失点。先発ローテーション入りを確実にした。この日は、昨季まで1試合に3、4球程度だったというカーブを有効に使ってボール先行のカウントを整えた。「今日の収穫。シーズン中にも投げられれば自分の投球が楽になる」と手応えをつかんだ様子だった。

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大松テーマ設定ズバリ、キングタイ3号[ニッカン]

ロッテ大松尚逸外野手(27)が、2日連発となるキングタイ3号アーチを放った。7回2死一塁、右翼席に一直線に運ぶ2ランだ。直球を右翼に引っ張るという、この日のテーマ設定がズバリ。12球団最多の3号については「1年で打つ本塁打数は決まっているって、城島さんの談話を新聞で読んだので、シーズンに取っておきたいな」と照れ笑い。

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ロッテ・大嶺、本拠地開幕投手“当確”[サンスポ]

ロッテの大嶺祐太投手(21)が11日、ソフトバンクとのオープン戦(千葉マリン)に先発。5回3安打1失点と好投した。これでオープン戦は2試合通算10回6安打1失点。西村徳文監督(50)は「やってもらわないと困る」と開幕ローテ入りに太鼓判を押し、26日の本拠地開幕戦(対日本ハム)で先発する可能性が高くなった。

堂々としたマウンドさばきだった。大嶺の失点は2回、多村に右中間席へ運ばれたソロのみ。昨年まで1試合で3、4球しか投げなかったカーブを主体にカウントを稼ぎ、球数はわずか61球。前回に続く好投で、開幕ローテ入りに当確ランプを灯した。「今日はカーブが決まっていたので、しっかり抑えることができた」。

今季から球速を出すためにワインドアップ投法に変えたが、新たな取り組みはもう1つあった。昨年11月に行われたU−26NPB選抜対大学日本代表(東京ドーム)で、カーブを主体に1回を3者連続三振に仕留めた。

昨年まではカーブの制球力にあまり自信がなく、試合ではほとんど投げることができなかった。だが、新任の西本投手コーチから「カーブを投げなきゃ2ケタ勝利は見えてこない」と叱咤激励され、必死に腕を振ってカーブの投げ込みを行った。

「キャンプでしっかり練習してきた。自信を持ってやれている」と大嶺。昨季5勝に終わった4年目右腕が新たな武器を手に、26日の本拠地開幕戦(対日本ハム)でチームに勝利を運ぶ。

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大嶺1失点で好投も西本コーチは進化求める…ロッテ[報知]

自身初の2ケタを狙うロッテの大嶺が、5回を多村のソロによる1点に抑えた。西本投手兼バッテリーチーフコーチは開幕ローテ入りを明言も、「捕手のサインに首を振らないとダメ」と珍指令でさらなる進化を求めた。

同コーチの真意は「投げたい球を投げろ。(打たれても)経験しながら自分の投球を作れ」。実は入団から1度も首を振ったことがなかったが、この日は里崎の直球のサインに2度首を振った。「嫌な感じがしたから変化球にした。自分の考えが決まっていれば、首を振ってもいいと思う」。今後はベンチでも試合を見ながら配球を勉強していく。

この日はカーブを有効に使ったが、直球は最速144キロ。西本コーチが求める150キロには遠く及ばず、「不満。もっと腕を振らなアカン」と注文を付けられた。「150出せるように頑張ります」。21歳が目指す理想は高い。

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大嶺、縦に割れるカーブに手応え[スポニチ]

ロッテ・大嶺に大きな武器が加わった。昨季までほとんど投げていなかった縦に割れるカーブだ。直球の最速は144キロ止まりも120キロ台後半のチェンジアップとスライダーに加え、110キロ台前半のカーブを交えることで緩急の幅が広がり5回1失点で切り抜けた。

「カーブが決まれば投球が楽になる。今はマウンドで落ち着いて投げられます」。この日は9球中、ボールになったのは3球で見逃しストライクが4球、空振りも1つあり、4回は小久保を右飛に仕留めた。打者20人で初球ボールは11人。そこから変化球でカウントを整え、61球で予定の5回を投げきったところに4年目の成長が見える。5回無失点だった3日の横浜戦に続く千葉マリンでの好投で、本拠地開幕戦となる26日の日本ハム戦先発が有力。西村監督は「開幕ローテ?やってくれないと困る。投げるたびに成長している」と期待を込めた。

◇コーリー、また乱調

中継ぎの一角を期待されるロッテ新外国人右腕のコーリーが、また乱調だ。ソフトバンク戦に4番手で7回から登板したが、2死満塁として川崎に走者一掃の左翼線二塁打を浴びた。1日の中日戦(ナゴヤドーム)でも1回3失点。以降は2試合連続無失点だったが好不調の波が激しい。西本投手兼バッテリーチーフコーチは「カウント有利の時に簡単にストライクを取りにいっているけど、心配はしていない」と話した。

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大嶺5回1失点で進歩を実感[ニッカン]

ロッテ大嶺祐太投手(21)が先発し5回を3安打、多村のソロアーチによる1失点だけに抑えた。5回には2死満塁のピンチを招いたものの、落ち着いて無失点に切り抜けた。

この日は、カーブでカウントを稼ぐことをテーマの1つに設定。「カーブである程度、ストライクをとることができた。直球も前回よりも良かったと思います。キャンプでの投げ込みの成果があるんじゃないかな。修正点は色々あるけど、それを修正していきたい」と、日々進歩していることを実感している様子だった。

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金泰均2安打、首痛影響なし[ニッカン]

ロッテ金泰均(キム・テギュン)内野手(27=ハンファ)が4番一塁で先発出場し、2安打を放った。前日10日のヤクルト戦は首の張りを訴えて欠場したが「まだ違和感があるけど、試合は大丈夫」と出場に支障はなかった。昨年まで韓国でチームメートだった李ボム浩(イ・ボムホ)内野手と試合前に再会。「練習もあったので、あまりゆっくり喋れなかった」と、短時間の再会となって残念そうだった。

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守護神小林投入も勝ち越し許す[ニッカン]

ロッテが2連勝を逃した。同点の9回に守護神小林宏之投手(31)を投入したものの、1点勝ち越された。1点を追う9回裏には、2死走者なしからの33連打で満塁とし、一打サヨナラの場面を作ったが、最後は斉藤俊男捕手(26=横浜)が凡退で万事休す。それでも西村監督は「(野手)全員を使いきって、その中で最後まで粘ってくれた。負けはしたけれど、粘ってくれた」と、ナインの戦う姿勢を評価した。

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ロッテ・大松が特大の一発「力が強く伝わる」[サンスポ]

大松が右翼に特大本塁打を放った。7回、甲藤の直球を力強く振り抜くと、打球はスタンドに一直線。左翼に運んだ前日との2試合連続本塁打に「直球を右に引っ張るのがなかった。1つの課題だったので良かった」と満足そうに語る。

キャンプから、前に突っ込まずにその場で回転する打撃に取り組む。徹底したウエートトレーニングとの相乗効果で「よりインパクトで力が強く伝わるようになった」と大松。広角にも打てるようになり、確実性は増している。

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温暖化防止スローガンは「Let's省TIME!」[報知]

日本野球機構は11日、12球団による温暖化防止活動の今年のスローガンを「Let's省TIME!」にしたと発表した。鳩山政権が2020年までに温室効果ガス排出量を1990年比25%削減する目標を掲げたことを受け、今季は「2010 GREEN BASEBALL CHALLENGE 25」との標語も加えた。

昨年に続き、9回終了の平均試合時間を3時間以内にする目標を設定した。時間短縮で照明など、球場の電力消費を削減するのが狙い。昨季は同基準で3時間8分だった。

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[古賀英彦]ONからバレンタインまで、気がつけば13球団50年[日刊ゲンダイ]

◇ボビー・バレンタインの巻(2)

前回、バレンタイン監督の指示で僕が相手球団、選手の情報収集を行っていたのだが、突然、フロントから「やらなくていい」と言われた話を書いた。

プロ野球は戦力の戦いであると同時に情報戦でもある。各球団はスコアラーを相手球団の試合に派遣して、色々なデータを集め、分析する。それを基に対策をたてられれば、試合を有利に進められる。自分の送ったデータが役に立たないとか、不十分というならまだ納得がいく。それが突然、さしたる理由もなく「やらなくていい」である。本当にチームの勝利を思っているのか、と疑心暗鬼になってしまった。

しかし、それだけではなかった。6月になって瀬戸山社長、石川副代表に呼ばれてこう言われた。「バレンタインを(今季限りで)クビにする。石川にやらせている。おとなしく身を引いてくれ。給料は払う。本当はすぐ辞めてもらいたいのだが…。これは本社の考えだ。一切フロントの悪口を言わないで、福岡でじっとしていてくれ。バレンタインはみんなが思っているような人間ではない」。

それ以前に、球団がバレンタイン監督の契約が切れる09年限りで退団させる方針であることは聞いていた。フロント幹部が公にし報道もされていた。僕はバレンタイン監督に呼ばれてロッテ入りした人間だ。ボビー一派と見られていたのだろう。僕は僕なりの考えはあったが、だからといって球団の方針についても、フロントについても、とやかく言うつもりはなかった。ましてやチームが勝利のために一丸となって戦っているシーズン中だ。そんなことをすればチームの結束を乱し、ナインの士気を下げるだけだからだ。だからこそ、そんなときになぜ監督をクビにするとか、フロントの悪口を言うな、とか言ってくるのかが理解できなかった。

年俸を含めバレンタイン監督のカネの話も聞かされた。しかし、年俸や付帯条件にいくらかかろうが、それは球団がよしと判断して契約したことだ。球団の年間の赤字十億単位だとしても、それを途中で一方的に云々するのは果たしてフェアなのかどうか。「オレはグラウンドでバレンタイン監督の下で働いている。他のことは自分に関係ないし、バレンタイン監督が悪い人間とは思わない」。僕はそう答えるしかなかった。

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