わたしはかもめ2010年鴎の便り(3月)

便

3月22日

埼玉西武2−13千葉ロッテ(西武ドーム)

ロッテの唐川が2失点で完投勝利。6回1死まで無安打、11三振を奪う好投だった。打線は3−0の3回に福浦が2ラン。終盤にも大量に加点し、16安打13得点で連勝を飾った。西武の岸は3回5失点と崩れ、打線も5安打だった。

123456789R
千葉ロッテ03200003513
埼玉西武0000010102

◇荻野貴、チームに活力

ロッテの新人、荻野貴が躍動した。2回に初の適時打を放つと、4回には右中間への浅い当たりで、快足を生かして二塁を奪った。「2アウトだし、思い切って行った」と涼しい顔。3試合で5安打と、即戦力ルーキーの名に相応しい活躍。「ミスを恐れては何もできない」。積極的なプレーでチームに活力を与えている。

◇6番目スロー

通算100本塁打=福浦
22日の西武3回戦(西武ドーム)の3回、岸から今季1号を放って達成。プロ野球258人目。初本塁打は97年8月1日の西武16回戦(千葉マリン)で横田から。通算出場1538試合目での達成は09年石井(広島)2202試合、68年毒島(東映)1773試合、03年小川(横浜)1694試合、79年船田(ヤクルト)1653試合、70年近藤和(太陽)1557試合に次いで6番目のスロー記録。
福浦
「僕にとってはヒットの延長だけど、こつこつと積み重ねた数字なので、嬉しい。」(通算100号本塁打)
今岡
「久しぶりの1軍の打席だが、すっと入れた。代打は内容より結果。結果にこだわりたい。」(9回、代打で移籍後初安打)

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ロッテ「初ずくめ」16安打13点で連勝[ニッカン]

ロッテの新戦力トリオが「初ずくめ」の活躍でチームをもり立て、16安打13点で連勝発進した。昨年0勝3敗と相性の悪かった岸を、3回5失点KOしての価値ある白星。西村徳文監督(50)は「岸もいいボールは来ていたが、うちの選手がうまく打ったね」と目を細めた。

驚異的な足でチャンスをお膳立てしたのはドラフト1位ルーキー荻野貴司外野手(24=トヨタ自動車)だ。初回に死球で出塁後、50メートル走5秒9の俊足を飛ばして「初盗塁」をマーク。2打席目には岸のカーブをバットを折りながらも中前へはじき返し「初適時打」。圧巻は3打席目だ。右中間への単打性の当たりを、右翼手の捕球体勢が悪いと見るや、すかさず一塁を蹴って二塁打にしてしまった。「アマ時代からスキがあればやっていること。ミスを恐れては何もできないので積極的に行った」と、存分に持ち味を発揮した。

早々と岸を攻略すると、5回には韓国の大砲、金泰均内野手(27=ハンファ)の「来日初安打」も出た。開幕から10打席連続無安打と不振を極め、徹底した内角攻めで体勢を崩された後の外角変化球に手が出ない悪循環に陥っていた。だが、通算11打席目に外角直球を右前へ流し打ち、待望の初安打をマーク。「これから良くなると思う」と、今後の爆発を約束した。

さらに阪神から戦力外通告を受け、テスト入団した今岡誠内野手(35)も、代打で「移籍後初安打」をマークした。9回1死走者なしの場面で起用されると、カウント2−1と追い込まれた後の真ん中直球をきっちり左前へ運んだ。「代打は内容より結果。嬉しい」と、記念のボールを嬉しそうに握りしめた。

個性豊かな3人が加わったことで、野手陣に厚みが出たことは確か。新生ロッテは一味違う。

◇高め直球威力、唐川11K完投

ロッテ期待の3年目唐川が11三振2失点の完投で西武打線をねじ伏せた。コントロールの良いスライダー、チェンジアップ、カーブでカウントを整えると、高めのボール球になる直球で面白いように空振りを奪った。6回1死までパーフェクトペース。「ボールが指にしっかりかかっていたので高めで空振りを取れた」と振り返った。最速は140キロだったが、打者の手元ではそれ以上の伸びがあった。

「今年は自分が引っ張らないといけない」という強い自覚の下、キャンプ中は自己最多の合計1635球を投げ込んだ。「西武涌井さんみたいに140キロ後半のスピードが出て、球持ちも良いタイプを目指したい」と言う。そのために

(1)
踏み出した左足を着地してから長く踏ん張る意識を持ってリリースポイントを前にする
(2)
腕の振りを早くする

という2点を意識してフォーム改革。今季初登板のマウンドで変化を実感できる内容に「去年よりちょっとずつ良くなっていると思う」と自信をつかんだ。

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西村ロッテ、レオに連勝!唐川11K完投[サンスポ]

ロッテ・唐川侑己投手(20)が22日、西武3回戦(西武ドーム)に先発して5安打2失点で完投勝利。自身の“開幕戦”で自己最多タイとなる11三振を奪う力投だった。打線も16安打で唐川を援護し、ロッテは13−2の快勝で開幕カードを2勝1敗と勝ち越した。

そこには、左足を高くあげる背番号26もいた。“巨人のエース”と合体した「ニュー唐川」の快投ショーだ。

最後の打者を右飛に打ち取り、笑顔でマウンドを降りた。5安打2失点も、6回1死までは1人の走者も許さない“完全ペース”。ピンチではグイグイと内角を攻め、11奪三振は自己最多タイ。138球の熱投。自身開幕戦で白星をつかんだ。

唐川
「緊張したけど、たくさん点を取ってくれたので楽に投げられた。他の人はしっかりしているので、チームの結果は自分次第だと思う。」

プロ1年目は5勝4敗、昨季は5勝8敗に終わった。プロ3年目。今季にかける思いは強い。背番号26、巨人のエースとして一時代を築いた西本新投手コーチのもと、二人三脚で練習を積んできた。

高校時代は1週間で200球投げれば猛練習だったが、春季キャンプの18日間で1635球を投げ込んだ。西本投手コーチから“カミソリシュート”を伝授され、投球の幅も広がった。

精神面でも教えを請うた。1983年の巨人対西武の日本シリーズ第2戦。先発した西本投手コーチが4安打完封した試合の映像を見て、緊迫した場面でどう気持ちをコントロールすればいいのかを質問した。

「結果を考えず目の前に集中する」。単純明快な答えも、昨年までの自分にはない“強い投手”の姿に気がついた。

「たくさん質問もしてくるし、ローテの1人なんだという自覚ができてきて嬉しい。今日は攻める気持ちがよかった」と西本投手コーチは目を細めた。巨人の元エースと合体した今年の唐川は“切れ”が違う。

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唐川完投で自己最多11K!…ロッテ[報知]

クールな表情から笑みがこぼれた。9回2死一、二塁。唐川はこの日138球目に選んだチェンジアップで上本を打ち取り、今季初登板を完投で飾った。奪った三振は自己最多タイの11K。「打線が早い回に点を取ってくれたので楽に投げられた」。今年1月に成人式を迎えた20歳が、最高の形で3年目のスタートを切った。

テンポの良さが光った。「腕が振れた。リズムも良かったと思う」。5回まで球数はわずか58球。直球は最速140キロながら、カーブなど変化球を巧に交え、6回1死までパーフェクト。5回には中村、ブラウン、G.G.佐藤を3者連続三振に斬って取るなど、三振の山を築いた。

“西本の教え”を貪欲に吸収した成果を出した。「西本さんはどんなピッチャーなんだろう」。春季キャンプ中に浮かんだ1つの疑問を解決すべく、西本投手兼バッテリーチーフコーチの現役時代の投球を、インターネットの動画サイト「You Tube」で見た。83年の西武との日本シリーズ第2戦。完封ペースの西本が8回、無死二塁のピンチを背負いながら切り抜けた場面に、唐川の目は奪われた。その時の心境を師に尋ね、「走者を気にせず、打者を1人ずつ打ち取ればいい」と教わった。

西本コーチと言えばシュートが代名詞。だが、「シュートだけじゃなく、直球やスライダーの精度も良かった。バランスが良くて、一流の投手はこうなんだと分かった」。通算165勝右腕の技術と、どんな相手にもひるまない気迫を、若武者は目に焼き付けた。

「いい質問をするよ。自分の投球に何が必要か考えてる」と西本コーチ。右腕は「最終回の四球が余計。こういう(大差の)展開でも、最終回までしっかりしないと」と反省も口にした。エースと呼ばれる日まで、進化の歩みは止めない。

83年のGL日本シリーズ第2戦
第1戦、2回6失点の江川で落とした巨人は、この年15勝の西本に第2戦を託した。7回まで3安打と完封ペースも、8回先頭の石毛が遊ゴロ失策で無死二塁。だが、後続をシュートの連投で三ゴロ、三邪飛、三ゴロに打ち取り、ピンチを脱した。結局、4安打5奪三振で完封勝利。この試合を含め登板4試合で2勝したが、第7戦で7回3失点で敗戦投手。日本一を逃した。

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11打席目やっとテギュンが初安打…ロッテ[報知]

待望の1本が出た。開幕から2試合で8打数ノーヒット、6三振の4番・金泰均が、5回先頭で迎えた第3打席で野上の136キロの外角直球を右前にはじき返し、今季初安打をマーク。「初ヒット?(気持ちは)あんまり変わらない」とそっけなかったが、記念のボールはきっちり持って帰った。

初回2死二塁と絶好の先制機で迎えた第1打席では、岸の低めボール球のカーブをこらえきれず、中途ハンパなハーフスイングで空振り三振。ライトスタンドからはブーイングも起きた。

「ファンの歓声は聞こえなかった。これからどんどん良くなると思いますよ」と不敵に笑った金。西村監督も「これで調子を戻してくれれば」と期待した。この日、東京では桜の開花を観測。11打席目に“咲いた”1本目を足がかりに、主砲のバットも“満開”といきたいところだ。

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唐川、6回1死まで完全!切れ増し自己最多タイ11K[スポニチ]

ロッテ・唐川のこの試合の最高球速は140キロ。67球の直球のうち、62球が130キロ台だったが、西武の各打者は振り遅れや差し込まれるシーンが目立った。

空振りを9つ奪い、ファウル14。打者がバットを振った30球中、前に飛んだのはわずか7で、唯一の安打となった星の左前打も完全に詰まらせたものだった。

唐川
「真っ直ぐが指に掛かって走っていた。高めで空振りも取れたし、体重移動もスムーズにできている。去年より少しずつ良くなっています。」

昨季2戦2敗だった西武相手に、6回1死まで完全投球。走者を出してからの投球に課題は残したものの、最後まで球威は衰えず自己最多タイの11三振を奪った。そのうち6個が直球。20歳の若さながら変化球の出し入れと制球力が生命線というイメージが強い唐川だが、5安打2失点で完投勝利した背景には球速以上に切れを増した直球があった。

昨秋から取り組むノーワインドアップ時の新フォーム。1度上げた左足が、直後に腰をひねることで昨年に比べて約20センチ中堅方向に入る。右足に今まで以上にタメができることで、左足を踏み出す際によりパワーが伝わり、同時にリリースをギリギリまで我慢。球持ちも良くなり、130キロ台でも空振りを取れる直球へと変ぼうを遂げた。

「右足にタメをつくり、斜めに下ろしていた左足を地面をはうように踏み出すイメージで投げることで体重移動がスムーズになった」と唐川。加えて重心を高くし、上から叩きつける感覚で投げることで球に角度を出そうとしている。

「チームを引っ張っていけるように頑張りたい。(V奪回のカギは)自分次第なのかなというとらえ方はしています」。最低でも2ケタ勝利を期待される右腕の進化が見られた今季初登板だった。

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普通なら…だけど、ロッテドラ1、抜け目なく大暴れ[スポニチ]

ロッテのドラフト1位・荻野貴が初回、死球で出塁するとプロ初盗塁を成功。4回には右中間寄りの右翼への安打で二塁を陥れた。普通なら単打の当たりを、50メートル走5秒6の快足で二塁打。「(右翼・佐藤の)体勢が悪かったし、一塁を回った時に捕球していなかったので思い切っていった」。2回にはプロ初適時打となる中前打、8回にも中犠飛。「徐々にプロの球に慣れてきた」と手応えを口にした。

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ロッテ、35歳ベテランの“初安打”は「理想的」[スポニチ]

ロッテ・今岡が9回に代打で登場し、左前打。移籍後初打席で初安打を記録し大声援を浴びた。「今は内容より結果。追い込まれて対応できたのは理想的。もちろん嬉しい」。阪神から戦力外通告を受け、今春の石垣島キャンプでテスト入団。今後も代打などで期待される35歳は、通算1272本目の“初安打”に「記念の球は大阪の実家に送ります」と顔をほころばせた。

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福浦が17年目で通算100本塁打達成…ロッテ[報知]

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ロッテの福浦が3回、西武の先発・岸から右翼席に1号2ランを放ち、プロ17年目で通算100本塁打を達成した。2回には先制打を放っており、大勝を導いた。記念の一打の感想は「素直に嬉しい」。プロ野球258人目で、初本塁打は97年8月1日の西武戦で横田から放っている。1539試合での到達は下から数えて6番目。それには苦笑いを浮かべ「本塁打打者ではないので、こつこつ積み重ねた数字です」と話した。

福浦が岸から通算100号[ニッカン]

3回、ロッテ福浦和也内野手(34)が通算100号2ランを放ち、5−0と引き放した。2死一塁から、西武岸の甘いチェンジアップを見逃さず、右翼席へ運んだ。「自分はホームランバッターではないので、コツコツ積み重ねた数字だと思うと素直に嬉しいです」と価値ある一発を笑顔で振り返った。

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ルーキー荻野貴がプロ初打点[ニッカン]

ロッテが2回に3点を先制した。大松尚逸外野手(27)、サブロー外野手(33)の連打で無死一、二塁から、7番福浦和也内野手(34)の右前適時打で先制。西武岸のカーブをうまく引きつけ、今季初安打が貴重な先制打となった。さらに西岡剛内野手(25)の犠飛で1点を加え、なおも2死二、三塁からルーキー荻野貴司外野手(24)の中前適時打で3点目。荻野貴は「バットの先だったけど体がうまく反応して打つことが出来た。プロ初打点は本当に嬉しい」と話した。

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西村監督ウイニングボール喜ぶ[ニッカン]

監督初勝利から一夜明けたロッテ西村徳文監督(50)が、前日に西岡から渡されたウイニングボールについて後日談を明かした。「選手全員がボールに名前を書いてくれたんですよ。大切なボールですね。自宅のリビングに飾ります」と嬉しそうに話した。

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福浦、プロ野球258人目の快挙[スポニチ]

ロッテの福浦が22日、西武3回戦(西武ドーム)の3回、岸から1号2ランを放って通算100本塁打を達成した。プロ野球258人目。初本塁打は97年8月1日の西武戦で横田から放っている。

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西村監督“世界に1つ”の初勝利ウイニングボール[スポニチ]

ロッテの西村監督が21日の初勝利のウイニングボールに選手からサインしてもらったことを明かした。スタメン野手9人と先発・渡辺俊、最後を締めた薮田に書いてもらい「いい記念になります。家に置いておきます」。21日夜はビールで祝杯をあげたそうで、記念のボールは神奈川県内の自宅に飾る。

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