わたしはかもめ2010年鴎の便り(4月)

便

4月2日

オリックス3−5千葉ロッテ(京セラドーム)

ロッテが2連勝。1回に西岡の右前打を口火に5安打を集めて3点を先制し、5回に金泰均の来日1号2ランで突き放した。成瀬は9回途中まで3失点で今季2勝目。オリックスは近藤が5失点と崩れ、連勝は3で止まった。

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千葉ロッテ3000200005
オリックス0000001023

◇直球狙われた近藤

オリックスの近藤は5回途中まで5失点でKOされた。球威に欠ける直球を狙われ、1回にいきなり5安打で3点を失った。右前打、犠打と2球でピンチを招くと、続く井口の左前打で先制点を奪われ、好調な相手の勢いにのまれた。

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テギュン来日1号でロッテ1002日ぶり首位[ニッカン]

ロッテ金泰均内野手(27)がついに目覚めた。5回無死一塁。オリックス先発近藤の真ん中直球を完璧にとらえると、バックスクリーン右まで運んだ。推定飛距離135メートルの特大アーチ。韓国9年では188本塁打を放ったが、10試合、44打席目にして出た来日1号に「今日はバランスも調子も良かった。気持ちいいです」と、笑顔でお立ち台に立った。「気分転換ですよ」と、バットの色を前日までの黒から赤に持ち替えての驚弾だった。

道のりは平たんではなかった。開幕して6打席連続三振、これまで打率は1割台と苦しんできた。だが最近5試合で16打数4安打6打点と徐々に上向いてきていた。西村監督は「(今日の)1打席目もいい形で打てていた」と目を細めた。金森打撃コーチも「すごい。あそこまで飛ばすとは…。テギューンと飛んでいったね」とご満悦だった。

チームは昨年、移動日ゲームで3勝12敗と大きく負け越したが、今季は初戦で「鬼門」を楽に突破した。同率ながら07年7月5日以来、1002日ぶりの首位。オリックスをたたいて首位タイに浮上したということ以上に、価値ある戦いぶりだった。

◇完投まであと1人、成瀬2勝も悔し

2勝目を挙げた成瀬が、あと1人で完投を逃したことを悔やんだ。9回2死まで1失点で切り抜けたが、T−岡田に2ランを打たれ、交代を告げられた。守護神の小林がその後を締めたものの「反省しないといけない。コースを意識しすぎた。次回までに修正したい」と、まるで敗戦投手のように反省しきりだった。

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ロッテ・金泰均、待ちに待った一発で首位![サンスポ]

ロッテは2日、オリックスとの1回戦(京セラドーム)に5−3で勝利。新外国人の金泰均(キム・テギュン)内野手(27)が、5回に来日1号となるバックスクリーン右へのダメ押し2ランを放った。チームは開幕10試合目で7勝2敗1分けとなり、オリックスと同率で、2007年7月5日以来1002日ぶりの首位に立った。

待ちに待った一発が飛び出した。5回無死一塁。金泰均(キム・テギュン)が、近藤の136キロ直球をフルスイング。「フェンスに当たる!」。1メートル84、100キロの巨体を揺らし激走したが、白球はきれいな弧を描きながらスタンドに吸い込まれた。「1号が出たらきっと興奮するんだろうなと思っていたけど、意外と冷静でいられた。これからもっと本塁打を打って勝利に貢献したい」。

これまでは重圧との戦いだった。周囲の期待に応えようとすればするほど空回り。前日1日までの打率は.182と低迷。沈む気持ちを盛り上げようと、開幕直前に購入した高級車のボルボに乗ったり、バットの色を日によって変えるなど、やれることはなんでもした。

開幕10試合、44打席目でようやく飛び出した一発に、金森打撃コーチは「テギュンの打球だけにテギューンと飛んでいった。あれだけ飛ぶなんてすごいよね」と目を丸くした。

期待の大砲の一発で、チームは1002日ぶりに首位に躍り出た。2年連続Bクラスと低迷したロッテだが、今年は一味違う。

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44打席目お待たせ!金泰均1号…ロッテ[報知]

思い切り振り抜いた金泰均の打球は、バックスクリーンのやや右、3階席に飛び込んだ。「今日は(打撃フォームの)バランスが良かった。気持ち良かった」。悠々とベースを一周し、ナインの手荒い祝福を受けた。

3点リードの5回無死一塁。近藤の初球、136キロの真ん中直球をとらえ、推定130メートルの1号2ラン。開幕から10試合目、44打席目に待望の初アーチが出た。「(自分への)期待を考えると遅かった。でも、韓国でも1本目は遅かったんです」。金森打撃兼野手チーフコーチは、「すごい。あそこまで飛ばすとは。テギュンだけに、テギューンと飛んでいったね」と冗談交じりに目を丸くした。

3月26日からの日本ハム3連戦、同30日からの楽天3連戦はチームカラーの黒いバットを使用。サヨナラ打をマークするなどしたが、打率は1割台から浮上せず、オリックス戦からトレードマークのオレンジに戻した。「気分転換に色々考えながらやっています」。3月には日本の運転免許を取得し、新車のボルボも購入。休日のドライブを楽しんでいる。

連勝のチームは、オリックスと並んで首位タイに浮上。07年7月5日以来、1002日ぶりのトップに立った。西村監督は、浮かれることなく「首位?まだ10試合。一戦一戦勝つのが大事。最後に首位にいれれば」と気を引き締めた。

2安打2打点の打のヒーローは、「いっぱいホームランを打って、チームが勝つように頑張りたい」。頼もしい4番が目覚め、新生ロッテの勢いが加速する。

◇金泰均アラカルト

出身、サイズ
1982年5月29日、韓国生まれの27歳。184センチ、100キロ、右投右打。
球歴
天安北一高―韓国・ハンファ。ハンファでは通算1031試合、3518打数1091安打、打率3割1分、188本塁打、701打点。08年に31本塁打でタイトル。
WBC
09年のWBCに韓国代表の4番で出場。松坂(Rソックス)から東京Dで看板直撃弾を放つなど、打率3割4分5厘、3本塁打、11打点で準Vに貢献。
好きな女優
キム・テヒ(21日からTBS系で放送予定の韓国ドラマ「アイリス」のヒロイン役を務める)。
大好物
肉類。日本の焼き肉もお気に入りだ。

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出た!金泰均1号!ロッテ1002日ぶり首位浮上[スポニチ]

オリックスを倒し、07年7月5日以来1002日ぶりの首位タイに浮上。西村監督は「初めて知りました」。照れ笑いを浮かべると「最後に首位に立ってればいいけど、そういうことは耳に入れないで」と大きな耳を手でふさいだ。

首位に導いたのは4番だ。3点リードの5回、4番・金泰均が1号2ラン。10試合、44打席目に飛び出した待望の来日初アーチに「チームの成績はよかったけど自分は打てなくてキツかった。本当にうれしい」と大喜び。バックスクリーン右の2階席への125メートル弾に金森打撃コーチは「凄い。テギュンの打球だけに“テギューン”と飛んでいったね」とうなった。3点を先制した初回にも中前打でつなぎ、初のマルチ安打も記録した。

開幕から打撃不振が続いたが、西村監督は4番から外さなかった。「悪い時はマスコミに厳しいことを言ってくれていい」。助っ人は指揮官にそう訴えたこともあったという。信頼に応えるために早出や試合後も居残り特打を行い「今は自信を持ってスイングできる」。韓国で9年で188本塁打を記録した大砲がようやく目覚めた。

その4番を筆頭に指名打者以外を固定にした打線はリーグトップの打率.283。リーグ最低だった昨季の.256とは雲泥の差だ。金森打撃コーチの指導でボールを体の近くに呼び込む打撃が浸透し始めている。

チーム戦略でも逆方向への打撃を徹底させており「球の見極めが去年よりもよくなった」と西村監督。この日の8個を含め、リーグトップの49四死球がそれを証明している。一発長打につなぎもできる強力打線。西村監督は「打つ人が打ってくれた」と何よりも4番の一発を喜んでいた。

◇完投あと1人…成瀬悔しい2勝目

成瀬が完投こそ逃したが8回2/3、3失点で2勝目を挙げた。9回2死からT−岡田に2ランを浴びて降板し「あそこで(小林)宏之さんを出してはいけない」と悔しがったが、それまでは9三振を奪う力投。直球が走り、内角を鋭く突く場面が目立った。「オリックスは監督もチームも変わって凄く警戒したけど、この1勝は大きい」。エースも首位タイに大きく貢献した。

◇切れ目なし固定打線

ロッテが首位オリックスを破り、同率で07年7月5日以来となる首位に立った。リーグトップの打率.283と好調の打線は、開幕10試合を終えて打順が「7番・DH」以外全て固定されている。開幕10試合で3勝7敗とつまずいた昨季は、同期間に同一オーダーは1度もなかった。1番・西岡が打撃3部門でチームトップ。新人の2番・荻野貴も.359と高打率をキープ。さらに9番の今江も出塁率.361と好調で切れ目のない打線を形成している。

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金泰均が来日1号…ロッテ[報知]

ロッテが2連勝。1回に西岡の右前打を口火に5安打を集めて3点を先制、5回に金泰均の来日1号2ランで突き放した。成瀬が9回途中まで3失点で今季2勝目を挙げた。オリックスは近藤が5失点と崩れ、連勝は3で止まった。

待望の来日1号に金泰均は「完璧に真芯でとらえたが、球場も広いし、全力で走ったよ」と一塁までの全力疾走を照れ笑いで隠した。内角攻めに苦しみ、打率は1割台に低迷。この一発まで10試合、44打席もかかった。好調なチームに乗り遅れ気味だった主砲は「期待されていたことを考えると、(1号は)遅かったかな」と全開宣言をした。

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ロッテ・成瀬、2勝目も反省「もったいない」[サンスポ]

ロッテの成瀬にとっては、ほろ苦い2勝目だった。スピンの利いた直球は、130キロ台でも面白いようにファウルや空振りを奪い、6回までは無失点。だが、7回にソロ、9回は2死からT-岡田に2ランを浴びて無念の交代となった。

「一発で点を取られてもったいない。この展開で(抑えの)宏之さん(小林)を出したらいけないです」と言葉少な。ただ、移動しての試合、9勝14敗1分けと負け越したオリックスと、チームが昨年苦手にした2つの壁を初戦で破り、1位に並んだ意味は小さくない。

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ロッテ・金泰均、待望の来日第1号![サンスポ]

184センチ、100キロの巨体を揺らし、ロッテの金泰均は懸命に一塁に走った。打った瞬間、フェンスオーバーと思われる当たりだったが…。気付くのが少し遅れ、照れ笑いでダイヤモンドを回った。

待望の来日第1号に「完璧に真芯でとらえたが、球場も広いし、全力で走ったよ」と言う。開幕から内角攻めに苦しみ、打率は1割台に低迷。この一発まで10試合、44打席もかかった。韓国9年で188本塁打した「英雄」の全力疾走が苦悩の大きさを物語る。それを知るベンチはサヨナラ本塁打のように盛り上がった。

最近は黒のバットを使っていたが、気分転換にと開幕直後の不振の象徴だったオレンジ色に戻した。「本当に嬉しい」と悩める主砲はほっとした笑顔。5回に飛び出した2ランだけでなく、チームが3得点した1回にはつなぎの中前打が光った。「打つ人が打ってくれた」と、西村監督は主軸の上昇気配を喜んだ。

「期待されていたことを考えると、(1号は)遅かったかな」と金泰均。「量産宣言」にも聞こえる不敵な言葉が、好調のチームには頼もしく響く。

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首位並ぶも西村監督は「まだ」[ニッカン]

ロッテが首位に並んだ。1回、鮮やかな先制攻撃で3点を奪うと、5回には金泰均内野手(27)が来日初アーチとなる1号2ランを放ち、リードを広げ、成瀬、小林のリレーでオリックスの追撃を振り切った。西村監督は「首位?まだ10試合ですから。最後に終わった時に首位にいれればいいですけどね。1試合1試合です。あんまりそう言う話は聞かせないでください」と、笑いながら両手で耳をふさいだ。

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大松が有言実行の適時打[ニッカン]

ロッテ大松尚逸外野手(28)が有言実行の一打を放った。試合前に「先取点が大事」と話していたが、その言葉通り、1回にリードを広げる2点目となる左前適時打を放った。「自分も続くことだけ考えた」とコメントした。

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今江つなぎ役でチームに貢献[ニッカン]

ロッテ今江敏晃内野手(28)がつなぎに徹する。試合前打撃練習では、1球目に必ずバント練習を取り入れ「チームに貢献できるようにいつもやってるので」と話し、チームに勢いをつける。

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[ヒーロー]ロッテ・川越英隆[ゲンダイ]

◇「縁故入団」の雑音を吹き飛ばす移籍初勝利

戦力外男が意地を見せた。昨オフ、オリックスをクビになった川越が1日の対楽天戦に移籍後初登板。5回7安打2失点の好投を見せ、新天地での初勝利。ロッテは41年ぶりとなる開幕からの3カード連続勝ち越しを決めた。

川越は、風速10メートル以上の強風が常時吹き荒れる悪条件の中、08年3月30日の対ロッテ戦(千葉マリン)以来となる2年ぶりの先発勝利。

「何か(千葉マリンに)縁があったんですかね。(強風で)リズムはよくなかったが、野手も(攻守で)助けてくれたし。チームが(自分を)勝たしてやりたいというのが伝わってきた。それに応えようと思った」と満面の笑みを浮かべたのも当然だろう。

99年から昨年まで在籍したオリックスでは05年から3年連続開幕投手に指名されるなど、一時はエースとして期待されたが、故障や不調に苦しみ1日オフ解雇された。

現役続行を公言し、合同トライアウトを受験するも声がかからず、引退も覚悟した。そんな川越に手を差し伸べたのが青学大時代の後輩・井口といわれている。あるチーム関係者が言う。

「川越は秋季キャンプ中に『入団テスト』を受けて合格したのだが、本当は井口がダイエー(現ソフトバンク)時代から親密な石川副代表に獲得を直訴したのではないかといわれた。そんな『縁故入団』の噂があれば、試合で結果を残さなければ、チーム内外から『やっぱりな』と思われる。今日の勝利で戦力になることを証明できたのではないか」。

川越は試合後、「この勝利でチームの一員になれた感じはあるか」と報道陣に問われ、「まだですかね。これからですよ」と苦笑い。謙虚な姿勢も、そうした背景があったからかもしれない。

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