わたしはかもめ2010年鴎の便り(4月)

便

4月7日

福岡ソフトバンク0−5千葉ロッテ(ヤフードーム)

ロッテがリーグ10勝1番乗り。大嶺はテンポのいい投球で10三振を奪い今季初勝利を完封で飾った。打線は1回に先制し、2回は井口が2点二塁打を放ち、7回にも加点した。ソフトバンクは巽が2回4四球と乱れ、攻撃も淡泊だった。

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千葉ロッテ1200002005
福岡ソフトバンク0000000000

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大嶺完封!ロッテがリーグ10勝1番乗り[ニッカン]

ロッテが日本一となった05年以来のリーグ10勝1番乗りだ。大嶺祐太投手(21)が散発4安打、自身初の2ケタ10奪三振に抑え、今季初勝利を昨年5月13日のソフトバンク戦(北九州)以来となる2度目の完封勝利で飾った。新生西村ロッテが貯金7と開幕ダッシュに成功した。

ロッテ大嶺が、昨年5月13日以来2度目の完封をやってのけた。4安打、自己最多の10奪三振と好投。「最後まで腕を振り切れた。(6人の)先発陣で自分だけ勝てていなかったのでホッとした」と素直に喜んだ。里崎が低めに構えるミットに直球、チェンジアップが面白いように吸い込まれた。3回1死二塁から、本多とオーティズを直球で連続三振。7回のピンチも連続三振で切り抜け、最後は松中をチェンジアップで三振に仕留めた。

3月31日の楽天戦(千葉マリン)では強風の影響もあり、決め球が高めに浮いて5回途中4失点降板。試合後、西本投手コーチから「次こんな投球だったらチャンスはないぞ。下で投げたがっている選手はいっぱいいるんだから」とハッパをかけられた。

危機感を持って調整した5日のブルペンではいつもより約30球多い99球を投げ込み、軸足がぶれないよう意識した。今年から、直球のスピードを伸ばすためセットからワインドアップに変更し、キャンプ中はチームトップの合計2366球を投げ込んだ。この日の背水のマウンドで、努力が結実した。

今年から背番号11を背負う。「同じ数だけ勝てるように」という思いが込められている。有言実行への足掛かりになる価値ある1勝で、チームも05年に日本一になった時以来のリーグ10勝1番乗り。盤石の試合で首位をキープした。

◇井口3二塁打

井口が2回に2点適時二塁打を放った。1−0で迎えたこの回、2死一、二塁から左翼フェンス直撃の二塁打をマーク。「今日は勝たないといけない試合。いい感じで打球が飛んでくれた」と話した。続く5、7回にも二塁打を放ち、プロ野球記録の4打席連続二塁打まであと1本に迫る活躍だった。これで日米通算1500安打にあと2本。「明日決めたい」と頼もしく話した。

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ロッテ10勝1番乗り!大嶺10K初完封[サンスポ]

目つきが違う。顔つきが違う。いつもとは違う大嶺がマウンドにいた。直球とチェンジアップで三振の山を築く。被安打は4、自身初の2ケタ10三振を奪い、今季初勝利を鮮烈な完封劇で飾った。チームは12球団で10勝1番乗りだ。

「自分だけ勝っていなかったのでほっとしている」。ここまで6人の先発陣で唯一白星なし。西本投手兼バッテリーチーフコーチも「(試合前の)ブルペンから違った。集中しているのを感じた」と振り返った。

4年目の今季、ゆったりとしたワインドアップモーションに取り組んでいる。それ以上に変わったのは“攻めの心”だった。大嶺の変身で10勝1番乗りの西村監督も「嬉しいね」と笑顔。「いつも通り1戦1戦。つまらないといわれるかもしれませんが」と気を引き締めた。

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大嶺完封で今季初勝利…ロッテ10勝1番乗り[報知]

ちぎれるのでは…と思うくらい大嶺は腕を振った。9回2死。松中を空振り三振に仕留め、今季初勝利をプロ2度目の完封で飾った。被安打4で奪った三振は自己最多の10個。「(先発陣で)自分だけ勝ててなかったから、1勝できてほっとしています」。

序盤から直球、変化球ともに低めに集め、テンポよく打ち取った。「1つ1つアウトを取ることを心がけた」。圧巻は7回。先頭の小久保に左前に運ばれたが、松中を低めのチェンジアップで空振り三振。多村に左前打を許し1死一、二塁となったが、長谷川、松田を連続三振に切り捨てた。

「自分で招いたピンチだったので気合が入った。前回は追い込んでから甘く入って打たれたけど、今回は勝負どころで低めに決まりました」。4回4失点KOされた3月31日の楽天戦(千葉)。ビデオを見せ、反省を促したという西本投手兼バッテリーチーフコーチは「力、力じゃなく低めを意識したのが良かった」とうなずいた。

オープン戦から味方の攻撃中、西本コーチの隣で“配球当て”を続けている。「ガムシャラに投げるだけじゃダメ。里崎さんのリードの意図を頭に入れて投げるようにしたかった」。これでソフトバンク戦は通算4勝0敗。「次のホークス戦も勝ってチームに貢献したい」と“鷹キラー”を襲名した。

日本一に輝いた05年以来の10勝1番乗りにも西村監督は「嬉しいですが、1戦1戦気を引き締めていきたい」といたって冷静。8日のソフトバンク戦には、54年ぶりの「開幕5カード連続勝ち越し」がかかる。

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大嶺10K完封!ロッテ10勝1番乗り[スポニチ]

縦に割れるカーブを交えることで、ロッテ・大嶺の投球の幅は大きく広がった。直球の最速は144キロ止まりでも120キロ台後半のチェンジアップとスライダーに加え、110キロ前後のカーブが加わったことで打者の目線をずらすことができるようになったのだ。

大嶺
「カーブでもカウントを整えることができたし、打ち取ることもできたのは良かったと思う。どの球種も狙ったコースに投げられたし勝負どころで低めにいった。」

2回、多村と長谷川はカーブで2ストライク1ボールと追い込んで三振。自己最多10奪三振中、4つがカーブを挟んでのもの。3回の山崎を遊ゴロに仕留めたのもカーブだった。昨季までほとんど使っていなかった新たな武器。この試合では9球を要所で織り交ぜて4安打に封じ、今季初勝利を昨年5月13日のソフトバンク戦(北九州)以来2度目の完封で飾った。

3月31日の楽天戦(千葉マリン)は勝負球が甘く入り4回0/3で降板。その反省から5日のブルペンではキャッチボールのような緩い球をゆったりしたフォームで投げる練習を繰り返し、軸となる右足のブレを修正した。9回、最後の打者・松中をワンバウンドのチェンジアップで仕留めたように、力ではなく低めへの制球を意識。昨季5試合に先発して3勝0敗、防御率2.80と相性抜群の相手を再び封じ込めた。

チームを日本一となった05年以来となる10勝1番乗りに導く快投に「これぐらいのものは出してくれると思っている」と西村監督。先発陣6人中、ただ1人白星がなかった大嶺は「ホッとしている。やっと波に乗っていける」。4年目右腕の成長が、チームの勢いを加速させる。

◇井口二塁打3本

ロッテの井口が2回の2点二塁打を含む3打席連続二塁打で、打線を引っ張った。9回は右飛に倒れ、自身も03年に記録した1試合4二塁打のプロ野球タイ記録はならなかったものの「いい形で打てている。徐々に調子は上がってきています」。日米通算1500本安打にもあと2本と迫り、「早く決めたいですね」と口も滑らかだった。

◇秋山監督“天敵”大嶺の投球モーションに抗議

大嶺の投球モーションにソフトバンクの秋山監督がかみついた。

試合前のメンバー交換時、白井球審に5分を超える猛抗議。1回終了後も再び球審に詰め寄った。「あれは3段モーションじゃないの?オープン戦の時から審判に言ったんだけど、あれが一連の動作に見えるというんだ。それにしても球持ちが長かった」。だが、訴えは認められず、打線は4安打で今季初の零敗。これで大嶺には通算6戦4敗となり、もはや天敵だ。

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井口「いい感じで」適時二塁打[ニッカン]

ロッテ井口資仁内野手(35)が、2回に追加点となる2点適時二塁打を放った。1点リードの2回2死一、二塁からソフトバンク巽のカットボールを左翼フェンス直撃の二塁打。「今日は勝たないといけない試合。チャンスで確実に1点ずつ取って試合を優位に進めたい。いい感じで打球が飛んでくれた」と、日米通算1500安打にあと4本に迫る一打を振り返った。

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ロッテが佑ちゃんを開幕から徹底マーク[ニッカン]

ロッテが、今秋ドラフト会議で1位指名を確約している早大斎藤佑樹について、10日の東京6大学春季リーグ開幕戦から徹底マークすることを決めた。石川副代表は「開幕戦は私も見に行きます。今年最初の大事な試合ですからね」と話した。他球団と競合する可能性は高いが、初戦から積極的にアピールしていく。

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西村監督「早すぎる」真弓監督「残念としか」[スポニチ]

巨人・木村拓也コーチのの訃報についてロッテ・西村徳文監督は「同じ宮崎県出身で、毎年オープン戦や交流戦には挨拶に来てくれた。色々と話もした。早すぎる」と故人を悼んだ。また、阪神・真弓明信監督も「残念としか言いようがない」と語った。

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イースタン混成チーム、社会人大会に出場[サンスポ]

イースタン・リーグは7日、リーグ内の育成選手を中心とした若手による混成チーム、シリウスが社会人野球新潟大会(5月1〜3日・ハードオフ新潟)に出場すると発表した。シリウスは2日の準々決勝が初戦となる。

ヤクルトの2軍は社会人野球の日立大会(4月15〜18日・茨城県日立市)に出場する。今回が5度目でリーグ戦ではJR東日本東北、三菱自動車岡崎、東京ガスと対戦する。

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江川超えた!?ロッテ快進撃の仕掛け人西本コーチ手腕[夕刊フジ]

前任のバレンタインカラー一掃で、パ・リーグのトップを走っているロッテ。西本聖投手兼バッテリーチーフコーチ(53)が注目される。現役の巨人時代、元祖・怪物投手の江川卓氏をライバル視して、ドラフト外入団からエースに。管理職としても江川氏に先行している。

「バレンタイン監督の時は、肩は消耗品という考え方のメジャー流で投げ込みをすると怒られたという。それでは話にならない。猛練習させる。成瀬は軸になれるし、渡辺俊介、小野、小林宏らは再生できる。唐川、大嶺といった期待できる若手もいる」。

西本コーチが就任時にこう断言した通り、ロッテ投手陣は再建されている。江川氏に追いつき追い越せ−と、猛練習のたまもので江川氏と並ぶ巨人の二本柱と称された現役時代の経験をフルに生かした西本流管理術といえる。その背景には、縁故なしの外様コーチの強みもある。

「ロッテといえば、女房と食べるアイスクリームとチョコレートしか知らなかった。だから球団からコーチの話がきたときは驚いたが、逆に気兼ねせずにやれていいと思った。紹介者がいたりすると、その人の顔に泥を塗ってはいけないとか、余計なことを考えたりするからね。呼んでくれた球団には本当に感謝しているし、それだけの仕事をしないといけない」。

現役時代、「アイツは練習、練習で付き合いが悪い」と言われても耳を貸さずに群れないことをモットーにしてエースになった姿勢は変わらない。「チームのためにやるのではなく、自分のために全力を尽くしてやることがチームのためになる。それがプロだ」という教えを選手に伝えている。

巨人時代の最大のライバル・江川氏は一時期ポスト・バレンタイン候補に名前があがったこともある。が、依然として巨人監督に執着しており、現場復帰を果たさないままだ。西本コーチは、2003年、阪神・星野仙一監督の下で投手コーチを務め、球団史上18年ぶりのリーグ優勝を経験して以来のユニホーム生活だ。「あの時は星野さんが呼んでくれたので、一緒にユニホームを脱いだ」という。

あれから7年。ロッテが5年ぶりの優勝を達成すれば、元祖雑草エース・西本聖vs元祖怪物投手・江川卓のライバル物語にまた新たな1ページが加わることになる。

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