わたしはかもめ2010年鴎の便り(4月)

便

4月29日

埼玉西武5−10千葉ロッテ(西武ドーム)

ロッテが毎回の17安打で10点を奪い、再び首位に。1回に金泰均の先制打などで3点、4−2の4回には井口の適時打などで4点を挙げた。プロ初登板の香月が5回4失点で初勝利。西武は初先発の田中が崩れ、連勝が4で止まった。

123456789R
千葉ロッテ30141000110
埼玉西武0110200105

◇コロッケ揚げからロッテ入り、「諦めるな」兄が励まし

ロッテの2年目・香月が味方打線の援護も受けて5回4失点でプロ初登板初勝利。「打たれることは想定していた。『辛抱、辛抱』と腕を振った」と、105球を振り返った。

3者凡退は1回だけだった。2回は先頭の中村にソロを浴び、2死後には石井義を遊飛に打ち取ったかに思われた3球目が「投球動作中に止まった」として反則投球と判定され、その1球はボールを宣告された。

ここから石井義、細川に連続四球。だが、続く大崎を空振り三振にしてしのいだ。3回の無死満塁も1点だけで抑えた。5回も2点返され、なお2死満塁とされたものの、上本を強気の内角直球で攻め、バットを折る一邪飛に仕留めた。

「初先発であれだけ投げたら十分じゃないか」と西村監督。臀部痛で離脱中の小野の穴をうめ、チームを1日で首位に戻した26歳を評価した。

第一経済大(現・日本経済大)を卒業した06年に社会人の熊本ゴールデンラークスに進んだが、その年に右ひじを故障し、父富夫さん(享年57歳)も病で死去。野球を諦めようとしたが、兄でオリックス投手の香月良太からも励まされ、チームの母体のスーパーマーケットの精肉部門で、午前中は1日600個のコロッケを揚げ、午後は練習。07、08年と2年連続で都市対抗に出場して昨季ロッテ入りした。

熊本ゴールデンラークスの田中敏弘・前監督(現球団代表)も西武ドームまで駆けつけ、「ピンチを背負っても動揺しないハートの強さは変わっていない」と目を細めた。香月はプロ初勝利の喜びをかみしめながら、ウイニングボールを「父の仏壇に供えたい」と語った。

オリックス香月
「次も頑張ってくれればいいと思う。」(弟のロッテ・香月良仁がプロ初勝利を挙げたのを聞き)

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コロッケ香月、悲願の初勝利“揚”げた[ニッカン]

コロッケがカツに。ロッテ香月良仁投手(26)がプロ入り初登板初先発で、西武を5回8安打4失点に抑えて初勝利を挙げた。2回には審判団から2段モーションを指摘されて反則投球を取られ、2回以降も毎回走者を背負った。ピンチの連続だったが、社会人時代にスーパーでコロッケを揚げながら野球を続けた根性で切り抜けた。ともにプロ野球選手を兄に持ち、初先発同士という珍しい対決を制し、チームを首位返り咲きに導いた。

これまで幾度となく試練を乗り越えてきたロッテ香月にしてみれば、これくらいは許容範囲だった。5回、2点を失いなおも2死満塁。1発が出れば1点差に詰め寄られる場面だったが、西武上本に果敢に内角高め直球を投じた。「バッターにビビることだけはしたくなかった。全力で投げた」と振り返った。結果はバットをへし折る一邪飛。勝ち投手の権利を手にする5回を力でつかみ取った。

小野と川越の離脱で巡ってきた1軍初先発のマウンドだった。2回には2段モーションを指摘され、急遽仕切り直しとなるアクシデントもあった。直後に連続四球でリズムを崩したが「辛抱、辛抱」とつぶやき、気持ちを立て直した。ナチュラルにシュートしたり、まっスラのようにわずかに動く直球と、低めに落ちるチェンジアップのコンビネーションが身上。強打の西武打線にとららえられそうで、最後までとらえられなかった。

独特のボールは苦労の賜物だった。高校時代は甲子園に出場したが控え投手。大学、社会人は無名のチームでプレーした。特に社会人時代は野球をしながら、スーパー「鮮ど市場」の総菜売り場に勤務。毎朝7時から8時間コロッケを揚げ、夕方から野球の練習に打ち込んだ。社会人1年目には父富夫さん(享年57)を心筋梗塞で亡くし、さらに右ひじ靱帯断裂。試練の連続に野球を辞めようとしたが、実兄でオリックスの香月良太投手(27)から「プロを目指せ」と言われ、目が覚めた。兄のような球速はないが、日本人投手には珍しいムービングボールで活路を見いだした。

「兄とやっと同じ舞台に立てた。今から競争という感じです。対戦することがあれば勝ちたい」と頼もしく話した。兄は6試合目で達成した初勝利を、味方の強力な援護もありデビュー戦で手に入れた。今季チーム初の3連敗も阻止し、1日で首位を奪い返した。さまざまな思いが詰まったウイニングボールは「父の仏壇に供えたい」とそっと握りしめた。

西村監督
「関係ない。今日は絶対に勝たなきゃいけない試合だった。そういう中で香月は良く投げてくれた。」(香月が初登板で初勝利。首位返り咲きについて)
西本投手コーチ
「こんな状況でよく投げてくれた。」(香月の初勝利に)

◇19組目兄弟白星

香月がプロ初登板を白星で飾った。香月の兄良太は04年に近鉄へ入団し、現在オリックスで通算11勝している投手。兄弟がそろって勝利を記録したのは36年に兄明、29年に弟二郎が勝った野口兄弟が第1号で、ホッジス兄弟の弟トレイが04年に勝利を挙げて以来、プロ野球19組目だ。この日は西武の先発も01〜08年ロッテに在籍した田中良平の弟靖洋。兄弟選手の弟同士が先発で対戦は、93年8月12日に西本聖(オリックス)が白井康勝(日本ハム)に投げ勝手以来、17年ぶり。

兄弟で勝利を記録した投手
選手名(兄)
選手名(弟)
入団通算
勝−敗
所属
野口明
野口二郎
36セネタース49−40
39セネタース237−139
亀田忠
亀田敏夫
38イーグルス65−78
39タイガース2−1
藤村富美男
藤村隆男
36タイガース34−11
40阪神135−97
大沢伸夫
大沢紀三男
37名古屋5−11
43名古屋1−1
林安夫
林直明
42朝日52−33
46中部日本51−58
武智文雄
田中照雄
50近鉄100−137
52阪急13−26
田原基稔
田原藤太郎
50国鉄18−38
54中日4−4
梶本隆夫
梶本靖郎
54阪急254−255
56阪急3−2
拝藤聖雄
拝藤宣雄
52近鉄1−1
58広島12−7
本間鉄和
本間勝
50大洋1−2
58阪神28−38
西五十六
西三雄
55阪神1−1
62大毎26−25
金田正一
金田留広
50国鉄400−298
69東映128−109
西本明和
西本聖
67広島6−3
75巨人165−128
松沼博久
松沼雅之
79西武112−94
79西武69−51
白井孝幸
白井康勝
85阪急1−4
88日本ハム22−21
山田勉
山田博士
86ヤクルト30−20
95中日9−16
入来智
入来祐作
90近鉄35−30
97巨人35−35
ケビン・ホッジス
トレイ・ホッジス
01ヤクルト29−32
04阪神2−3
香月良太
香月良仁
04近鉄11−5
09ロッテ1−0

◇“古巣”熊本スーパーでは背番42円セール

スタンドには熊本ゴールデンラークスの田中敏弘代表兼GM(40)をはじめ、当時のチームメート、母由美さん(49)妻千尋さん(27)らが初勝利を見守った。スーパー「鮮ど市場」の専務でもある田中代表は「本当におめでとう。次は7回まで投げてくれよ」と笑顔でたたえた。香月の活躍は社を挙げて応援しているという。前日28日には初先発を祝い、コロッケと唐揚げを背番号と同じ1個42円、タイを420円の特別価格で提供した。パートの主婦が販売している様子の写メールを香月に見せてエールを送った。同代表は「明日からは全店で42円セールをやります」と大喜びだった。

金泰均
「ここ数日嫌な流れだったので、得点できて良かった。」(3安打で来日最多の4打点)
秋親
「ダイエー時代よりスピードは落ちたがキレを心がけている。」(2年ぶりプロ復帰で1回1安打1失点)

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元コロッケ職人ロッテ・香月、初登板初勝利[サンスポ]

新戦力リレーで首位奪回だ!ロッテが29日、西武9回戦(西武ドーム)に10−5で快勝し、前日28日に明け渡した首位の座に1日で返り咲いた。先発した2年目の香月良仁投手(26)は5回8安打4失点も、17安打10得点の打線に援護されプロ初登板で初勝利をマーク。六回からは3人の継投で逃げ切り、連敗を「2」で止めた。

首位奪回に貢献したのは頼もしい新戦力達。まずは香月。社会人時代にコロッケを1日600個揚げながらプロ入りを目指した、“コロッケ職人”が先陣を切った。「投げているときはとにかく辛抱と思っていた。ここまでこれたのは皆さんのおかげです」。

立ち上がりは3者凡退で順調なスタートを切ったが、5回には1死から4連打を浴び2失点。それでも2死満塁のピンチで上本を134キロの直球で一邪飛に打ち取り、勝利投手の権利を得た。

“プロ初勝利を香月に”でチームは一丸。6回から2番手で登板したのは、丸刈り頭がトレードマークの“海坊主”ことドラフト2位の大谷(トヨタ自動車)。こちらも25日のソフトバンク戦(千葉マリン)でプロ初勝利をマークしたばかりの新戦力。「香月さんの白星を消す訳にはいかなかった」と2回を無安打無失点とつないだ。

そして8回はこの日出場選手登録され、移籍後初登板となった秋親だ。2008年にソフトバンクを戦力外となり、昨年は四国九州IL・福岡でプレー。今季、プロ野球界に復帰した“カムバック男”は、心機一転の気持ちから名字の『山田』を外し、登録名『秋親』で勝負。2年ぶりのマウンドで先頭の高山にソロアーチを浴びるも、その後は3人で打ち取った。

最後は守護神・小林宏が、9回を無失点に抑え首位奪回劇が完結した。打線の援護もありプロ初登板初勝利を手にした香月は「いっぱい点も取ってくれてよかったです」。ウイニングボールを2006年に心筋梗塞で亡くなった父・富夫さんの仏壇に供えるという。

新戦力パワーで1日にして首位に返り咲いたロッテ。ウムム、チーム力が着実にアップしています…。

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ロッテ・香月の背番にちなんでコロッケ42円[サンスポ]

ロッテの香月を応援するため、右腕が熊本ゴールデンラークス所属時に働いていた「鮮ど市場・菊陽店」では、香月の背番号「42」にちなみ前日28日にコロッケを42円、鯛を1匹420円で売る安売りセールを行った。熊本市から飛行機で応援に駆けつけた鮮ど市場の田中敏弘専務(40)は「勝てば全店でセールをします。みんな香月を応援していて、町ではちょっとした話題になっている」と笑顔だった。

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「元・揚げ物職人」香月が決めた!プロ初登板初先発で兄弟白星…ロッテ[報知]

大抜擢された「元・揚げ物職人」が、プロ初登板初白星でチームを首位に導いた。ロッテの2年目右腕・香月良仁投手(26)が、西武との首位決戦第3ラウンドで初先発。5回を8安打4失点と我慢のピッチングだったが、味方打線が大量援護。チームの連敗を2で止め、わずか1日で首位に返り咲いた。

喜びを爆発させることはなかった。試合後の香月は、冷静だった。「もっと特別な感情がわくかと思ったんですけど。まだまだ課題もあるし、練習しないといけないな、と思いましたね」。社会人、熊本ゴールデンラークス時代、スーパーで揚げ物を作って生計を立てていた苦労人は、喜びを胸の中にしまい込んだ。

耐えた。「辛抱、辛抱と頭で考えながら投げていました。打たれたら次を抑えるしかないと」。3点リードの2回に中村に被弾。直後の2死からは、フォームが1度静止するとして「2段モーション」を指摘されて、リズムが狂った。「これまで言われたことがなくて戸惑った。少し修正してもしっくりこなかったけど、辛抱して投げました」。香月の粘投に、野手も応えた。

支えてくれた人達に、恩返しがしたかった。この日は母の由美さん(49)、妊娠中の妻・千尋さん(27)、熊本ゴールデンラークス代表の田中敏弘氏(40)も応援に駆けつけた。勤務先のスーパーの「鮮ど市場」では、香月応援フェアを実施。売り場にはユニホームが飾られ、香月が揚げていたコロッケが、背番号の「42」にちなんで1個42円で販売中だ。

登板前日には、職場の同僚らから激励のメールが届いた。オリックスに在籍する兄・良太(27)からは「自分らしく、四球だけ出さないように頑張れ」とアドバイスを受け、史上19組目となる兄弟勝利も達成。「勇気をもらいました」と仲間や家族へ感謝の言葉を繰り返した。

小野、川越と先発陣の相次ぐ故障で巡ってきたチャンスを生かした。初登板初勝利に、西村監督も「最初は緊張していたんだろうけど、十分じゃないですか。(今後も)期待していますよ」と目を細めた。スーパー出身のフレッシュな右腕が、チームを救った。

◇香月アラカルト

出身、サイズ
1984年1月22日、福岡・久留米市生まれ。26歳。180センチ、79キロ。右投右打。年俸1000万円(推定)。既婚。オリックス・香月良太投手(27)は実兄。
球歴
久留米明球ボーイズ出身。福岡・柳川高−第一経大(現・日本経大)を経て、社会人野球の熊本ゴールデンラークス入り。08年のドラフト6位でロッテに入団した。
揚げ物職人
社会人野球時代は、勤務していたスーパー「鮮ど市場」が母体の「熊本ゴールデンラークス」に所属。午前は仕事、午後は練習。精肉コーナー担当で肉をさばき、1日数百個ものコロッケを揚げたことも。「(当時)一生分のコロッケを揚げたので今は…(笑)」。
性格
熊本ゴールデンラークスの田中氏によると「マジメで、野球は1人で黙々とやるタイプ。でも職場では、おばちゃん達との掛け合いがすごかった」と話術もさえ渡っていた。

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初登板、初先発!“元コロッケ職人”初勝利“揚げた”[スポニチ]

ロッテの2年目、香月良仁投手(26)が29日、西武戦でプロ初登板。5回を8安打4失点も打線の援護を受け、初先発で初勝利を挙げた。社会人の熊本ゴールデンラークス時代は、スーパーマーケットで「コロッケ」を揚げていた異色の経歴を持つ右腕。チームは連敗を2で止め首位に返り咲き、最高の形でゴールデンウイークをスタートさせた。

最後は香月の気迫が勝った。5回2死満塁。「勝負どころだったから全力で腕を振りました」。内角への直球で上本のバットをへし折り、一飛に仕留めた。5回8安打4失点。球団では08年の唐川以来のプロ初登板初先発初勝利を成し遂げた。

「いっぱい点を取ってくれた。辛抱強く投げることを考えました」。異色の経歴を持つ右腕が1日で首位に押し上げた。第一経大から生鮮食品スーパー「鮮ど市場」の硬式野球部、熊本ゴールデンラークス入り。午前7時から正午まで勤務し揚げ物を担当した。「コロッケは一生分揚げたと思います」。オフには1日8時間、600個のコロッケを揚げたこともあるコロッケ職人だ。

1度は諦めた夢舞台だった。熊本時代の06年に右ひじ靭帯を断裂。同11月には父・富夫さん(享年57)が心筋梗塞で死去した。失意の香月は田中監督(現代表兼GM)に「野球を辞めます」と伝えたという。だが、監督とオリックスでプレーする兄・良太(27)の必死の引き留めで「プロを目指す」と手術を受けた。

08年のドラフト6位で入団。昨年はイースタン・リーグ最多の9勝も1軍登板はなし。それでも「コツコツ前進していければいい」と腐らなかった。先発の小野が故障で2軍落ちし9連戦で投手陣が苦しい中で巡ってきたチャンスだった。

直球は130キロ台後半だが、思い切りの良さと変化球の制球力で勝負するタイプ。この日は2回に2段モーションによる反則投球を通告されたが崩れない。3回無死満塁では2回に一発を浴びた中村を全て直球で3球三振に仕留めた。西村監督も「初めてでこれだけの投球をしてくれた。今後も期待してます」と先発入りを示唆した。

数日前に兄から「自分らしく」と電話をもらった香月は「同じ舞台に立てて嬉しい」と笑みを浮かべた。大事そうに左後ろのポケットにしまったウイニングボールは「(父の)仏壇に供えたいです」。2年目右腕の快進撃が、ここから始まる。

◇香月良仁(かつき・りょうじ)

生まれ、サイズ
1984年(昭59)1月22日、福岡県生まれの26歳。1メートル80、79キロ。右投げ右打ち。
球歴
「何をやっても僕よりうまかった」というオリックスの兄・良太の背中を追い掛けて野球を始め、柳川で2年時の00年センバツ出場も登板機会なし。第一経大を卒業後、熊本ゴールデンラークスで08年に都市対抗出場。08年ドラフト6位で同チームから初のプロ入り。同時に千尋夫人との結婚を発表。
座右の銘
熊本ゴールデンラークス・田中監督の言葉で「感動なき人生に興味なし」。
憧れ
同じ九州出身の元ロッテ・黒木知宏氏(野球解説者)。「自分は球も速くないし制球も抜群ではない。でも黒木さんのように、打者に向かっていく気持ちだけは負けたくない」。
オリックス・香月
「次も頑張ってくれたらいいですね。特に連絡はしていません。(初勝利の事実は)知っていました。良かったです。」

◇入来兄弟以来13年ぶり

香月(ロ)がプロ初登板で勝利投手。ロッテ投手のプロ初登板初先発初勝利は、08年4月26日ソフトバンク戦の唐川以来だ。香月は兄の良太(オ=通算11勝)に次ぐ白星。プロ野球の兄弟勝利は、04年のホッジス兄弟(兄・ケビン=楽29勝、弟・トレイ=神2勝)以来19組目(義兄弟は除く)。日本人では97年の入来兄弟(兄・智=ヤ、弟・祐作=横、各35勝)以来13年ぶりとなった。

◇「香月フェア」開催!

香月の母・由美さん(49)、妻で現在、妊娠6カ月の千尋さん(27)と共に観戦した前監督の田中敏弘球団代表兼GMは(40)は「明日(30日)は全店あげてやると思います」と「香月フェア」の開催を明言。28日にも香月が勤めていた熊本県菊池郡の菊陽店だけで、背番号にちなんだコロッケ1個42円などの特売セールを行っていた。また、ロッテ・石川球団副代表も千葉マリンでの香月コロッケの発売に「当然、そういうことは考えないといけない」と前向きな姿勢を示した。

鮮ど市場
76年創業。熊本に拠点を置くスーパーマーケットチェーン。「当日仕入れ、当日売り切り。いつも新鮮」を掲げているため、市場が休日の日曜・祝祭日をスーパー業界では異例の定休日としている。現在は熊本に12店、福岡に11店、宮崎に7店を展開。05年に硬式野球部の「熊本ゴールデンラークス」を創設した。

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今季5度目10得点!金泰均、来日最多4打点[スポニチ]

プロ初登板初先発だった香月をロッテ打線も強力援護した。初回1死一、三塁。金泰均が先制の右前適時打を放つと、大松の右中間適時二塁打などで一挙3点を奪った。

金泰均は4回にも無死三塁から中前適時打を放つなど、5打数3安打、来日最多4打点の活躍。「ランナーがいるところでヒットが出て良かった」。4番に牽引された打線は17安打で今季5度目の10得点と爆発した。

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「実感」したNPB復帰!秋親、移籍後初登板[スポニチ]

ロッテ・秋親が移籍後初登板した。8回から登板。先頭の高山にソロ被弾したが、後続を抑えて1回1安打1失点。「先頭打者の本塁打が課題」と振り返った。08年にソフトバンクを戦力外。09年9月には四国・九州アイランドリーグの福岡に入団し、昨オフの合同トライアウトを経て再びNPBに復帰した。登録名も山田から名前の「秋親」に一新し「大歓声でプロを実感できた」と感慨深げだった。

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香月プロ初先発で嬉しい勝利[ニッカン]

ロッテ香月良仁投手(27)がプロ入り初登板となった初先発のマウンドで、5回8安打4失点に抑えて初勝利を挙げた。「バッターにビビることだけはしたくなかった。全力で投げた」と振り返った。2回に審判団から2段モーションを指摘されて反則投球を取られたり、2回以降は毎回走者を背負うなどピンチの連続だったが、社会人時代にスーパーでコロッケを揚げながら野球を続けたド根性で切り抜けた。これでチームの連敗は2で止まり、1日で首位に返り咲いた。

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ロッテ、首位に再浮上!打線が17安打10得点[サンスポ]

負ければ、ロッテは今季初の3連敗だった。苦境で打線が奮起し、毎回の17安打で10得点。1日で首位を奪い返した。

プロ初登板の先発・香月を、攻撃陣が序盤から援護した。金泰均の先制打や大松の二塁打などで1回に3点。1点を返された直後の3回には里崎が適時打を放ち、4回には3本の適時打に相手の暴投もあって4得点。ここ数試合は好機であと1本が出なかっただけに、西村監督は「いつものつながりを見せてくれた」。4打点の金泰均は「4番はチームが困っているときに打たないといけない」と表情を緩めた。

まだ4月。連敗中とはいえ、貯金は7つあった。だが、チーム内には悲愴感すら漂っていた。3安打2得点の主将・西岡は「3連敗すると西武と2ゲーム差。離されてしまう。何とか勝ちたかった」と厳しい表情で言い、井口は「負ければ、西武が勢いに乗る。踏ん張らないといけなかった」と息をつく。

昨季までなら、ずるずると連敗が続いてもおかしくなかった。チームは確実に変わった。指揮官は「みんな、絶対に勝たないといけないと分かっていた」と満足そうだった。

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コロッケ揚げていた右腕プロ初勝利「ハラハラさせてすみません」[スポニチ]

西武戦3連敗阻止、首位奪回を果たしたロッテ。プロ初登板初先発の香月が4点を失いながら、5回まで試合をつくり初勝利を挙げた。

「もっといいピッチングをしようと思ったんですが、ハラハラさせてすみません」。白星がつきながら、ヒーローインタビューでファンに詫びた右腕。5回までに11安打9得点と大量援護をもらいながら、勝利投手の権利が手に入る5回は投げ急いで4連打された。それでも「何本打たれようとチームが勝てばいいという気持ちで投げた」と傷口を広げず、リリーフ陣に後を託した。

オリックスで投げる兄・良太はアマ時代から脚光を浴びてきた投手だった。「やっと同じ舞台に立つことができた」と香月。社会人時代はスーパーマーケットでコロッケを揚げながらプロ入りを果たした苦労人はプロ野球選手として大きな一歩を踏み出した。

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首位奪回に燃えるロッテ、嫌な流れを断ち切った先制パンチ[スポニチ]

首位奪回に燃えるロッテは初回から西武先発の田中に先制パンチを浴びせた。

荻野貴の三塁打で好機を作ると、1死一、三塁で4番金泰均が先制の右前適時打。「嫌な流れで数日来ていたので、この試合は先制することが大事だと思っていた」と、強引に振り回さなかった技ありの一打だった。

さらに5番大松が右翼へ二塁打を放ち2点目。「最近第1打席がチャンスで回ってくる事が多い。そこで自分が、モノに出来るか出来ないかで試合の行方が大きく変ってくる」と勝利への強い思いがバットに乗り移ったようなタイムリーだった。

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27歳コンビらで3点先制[ニッカン]

ロッテが初回に3点を先制した。1死一、三塁から4番金泰均内野手(27)の右前適時打で先制。「ここ数日嫌な流れできていたので先制が大事だと思っていた。初回のチャンスでしっかり得点できたのは大きい」と胸を張った。続く大松尚逸外野手(27)も右中間への適時二塁打でたたみかけた。「金がいいヒットを打ってくれて、気持ち的に楽にいいイメージで打席に立つことができた」と、同い年コンビで打線を牽引した。

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ロッテ・香月プロ初登板初勝利[ゲンダイ]

◇監督とフロントのケンカのとばっちり受けた

「(兄と)同じ舞台に立つことが今までなかったんで、同じ舞台に立てて嬉しいです。これからも負けないように頑張りたいと思います!」。やや硬い笑顔でこう言ったのがロッテの2年目右腕・香月良仁(26)だ。兄とは、オリックス投手の良太(27)のことだ。

香月は29日の西武戦で1軍初登板、初先発し、5回8安打4失点。味方打線の大量点に助けられ、プロ初勝利を手にした。

それにしても、今季のロッテは新顔がやたら活躍する。不動の2番打者荻野や25日にプロ初勝利をあげた大谷(ともにトヨタ自動車)は、いずれもルーキーだが、前監督時代は、大嶺や唐川など、ボビーがお気に入りの、ほんの一部の若手しか起用されなかった。

例えばこの日先発した香月だ。昨年は社会人から入団して1年目に、イースタン最多勝の9勝(3敗)をあげながら1軍からまったくお呼びが掛からなかった。打率.342、15本塁打、57打点の活躍でイースタン首位打者のムニスもしかりである。

ある球界関係者は言う。「昨季のロッテはバレンタインが辞める辞めないで、球団幹部と激しくやり合っていた。だからフロント主導で獲得した選手にバレンタインはソッポを向き、新加入の井口にさえ冷たかった。若い選手は西村監督に決まると、『2軍で結果を出せば1軍に上げてもらえる』と喜んでいました」。

試合後、西村監督は「香月は初登板だけど十分でしょ。(今季の)ファームの活躍(3勝0敗、防御率1.96、23イニングで23三振)を聞いて、前々から何かあったら香月と思ってた。若い選手が活躍している?1軍と2軍の情報交換がしっかりしているからね」とニンマリ。

今のところ打線は好調で野手の入れ替えは難しいが、香月のプロ初勝利は2軍選手の大きな励みになったはずである。

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