オリックスが今季チーム最多の17安打で11点を挙げ、引き分けを挟んだ連敗を7で止めた。2点差に迫られた直後の6回に、赤田の2ランなど7安打を集め、5点を奪った。先発の木佐貫が3勝目。ロッテは投手陣が粘れなかった。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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千葉ロッテ | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 3 | 0 | 3 | 0 | 7 |
オリックス | 0 | 0 | 0 | 3 | 3 | 5 | 0 | 0 | x | 11 |
ロッテ荻野貴司外野手(24)が球団タイ記録となる1試合4盗塁を決めた。87年に西村監督が記録して以来5人目だが「知らなかったです」とサバサバ。1回と3回は共に警戒されながらも、初球に二盗を決めた。3回は三盗にも成功し好機を演出。これで今季21盗塁は西武片岡を抜き単独トップ。「先は長いんで」と前を見据えた。
ロッテは9日、横浜の吉見祐治投手(31)を金銭トレードで獲得したと発表した。背番号は12。左の先発投手が手薄だったが、西村監督は「環境が変わることで心機一転、頑張って欲しいと思います。先発として期待している」とコメントした。入団会見は11日に千葉マリンで行う。
9日のオリックス−ロッテ7回戦(京セラドーム)の4回1死一塁、オリックス北川博敏内野手(37)の打球が左翼ポール際に飛び込み、1度は本塁打と判定されたが、ロッテ西村徳文監督(50)の要請を受けた審判団がビデオ判定を行い、ファウルへ変更された。同球場では3月28日の阪神−横浜戦で、審判室のテレビが14型ブラウン管と画面が小さく、解像度も低かったため、ビデオ判定が機能しなかった。今回が32型液晶薄型へ交換後初めてで、東三塁塁審は「今日ははっきり見えた。本塁から左翼方向への映像で確認しました」と話した。
大嶺がビデオ判定に救われたが、自滅した。5回6失点で2敗目を喫した。4回1死一塁、北川の左翼ポール際の打球が1度は本塁打と判定されたが、ビデオ判定でファウルに。ほっとしたのか北川に四球を与え、連打を浴び3失点、。「同じような本塁打を打たれないようにと思って力んでしまった」と悔やんだ。投手陣が計11失点と崩れ、首位から陥落。西村監督は「チームとして今日は悪い方向にいった」と流れの悪さを嘆いた。
D1位の荻野貴(トヨタ自動車)が球団タイ記録となる1試合4盗塁をマーク。1987年の西村監督以来、5人目の偉業達成に「自分の持ち味がしっかり出せました。警戒されていても、しっかりスタートを切れれば大丈夫だと思った」と笑顔。21盗塁で西武・片岡を抜きリーグトップに立った。
ロッテは先発の大嶺が5回8安打6失点。2番手以降も踏ん張りきれず、オリックス打線に17安打11失点と打ち込まれ、わずか1日で首位から転落した。打線は12安打7得点と奮起しただけに、西村監督は「12日からの交流戦に向けて、しっかり投手陣を立て直さないと。これだけ点を取れる打線を持っているのだから」と気持ちを入れ替えた。
ロッテは9日、横浜から吉見祐治投手(31)を金銭トレードで獲得したと発表した。11日に入団会見を行う。背番号は「12」に決まった。
左腕の吉見は2003年に開幕投手を務めるなど通算36勝49敗。10年目の今季は3月31日の巨人戦(横浜)に先発し2回途中4失点で降板。現在は2軍で調整中だった。
西村徳文監督(50)は「先発として実績のある左投手が欲しいとお願いしていた。心機一転頑張って欲しい」とコメントした。
今季2度目の2ケタ失点という大敗の中で、ロッテ・荻野貴の俊足が輝きを放った。2安打2四球で4度出塁すると、ダイヤモンドを駆け回り4盗塁。今季21盗塁とし、西武の片岡を抜いてリーグトップに躍り出た。
「警戒されてるとは思っていたが、木佐貫さんはモーションがあまり速くないので、とことんいこうと思いました」。1試合4盗塁は西村監督らに並ぶ球団記録。3回には二塁走者として、木佐貫の牽制球を“商売道具”である左のふくらはぎに受けるアクシデントもあったが、テーピング治療を受けるとすぐに三盗を決めてみせた。
「予想以上にできてるとは思うけど、これに満足せず、もっと上を目指してやっていきたい」。12日からは交流戦が開幕するが、「やることは一緒ですから」。パの各球団を震え上がらせたルーキーの快足が、セ相手にも猛威を振るいそうだ。
ロッテは9日、横浜から吉見祐治投手(31)を金銭トレードで獲得したことを発表した。先発投手不足に頭を悩ませていた西村監督は「先発の実績のある左投手が欲しいと球団にお願いしていたので、非常に嬉しく思う。吉見選手には先発として期待している。心機一転、頑張って欲しい」と、通算36勝をマークしている10年目左腕に期待を寄せた。背番号は12で、入団会見は11日に行う。
ロッテは投壊で2位転落となったが、ドラフト1位・荻野貴の足が光った。西村監督が現役時代の87年に記録して以来、球団タイ記録の1試合4盗塁。「ある程度のスタートが切れたらどんどん行こうと思っていました」と振り返った。
初回、四球で出塁すると続く井口の初球に二盗。3回は左前打を放ち、またも井口の初球に二盗を決めた。再三の牽制をかいくぐる50メートル走5秒6の快足と度胸の良さ。その3回は二塁ベース上で牽制球が左足ふくらはぎを直撃し、テーピングして出場を続けながら三盗も決めた。5回にも二盗成功でリーグ単独トップに躍り出る21盗塁。指揮官も「持ち味を十分に発揮している」と賛辞を惜しまない。荻野貴は「セもパも関係ない。ここまで予想以上にできていますけど、満足せずにもっと上を目指してやっていきたい」と交流戦でも走りまくる意気込みを示した。
ロッテは9日、横浜の吉見祐治投手(31)を金銭トレードで獲得したと発表した。背番号は12。先発投手の緊急補強に乗り出し、通算36勝の左腕に注目。この日、合意に達した。
西村監督は「吉見選手は力のある選手。先発として期待しております」とコメント。吉見はイースタン・ロッテ戦(横須賀)で5回から3番手で登板。2回無失点で勝利投手となり、試合後にはナインから胴上げされた。「9年半、ずっとやってきた横浜への思い入れは強いが、胸にしまって新天地で心機一転頑張る。新しいチームで活躍することが恩返しになると思う」とファンへ挨拶。視察した石川球団副代表は「ロッテに新しい風を入れてもらいたい」と期待を寄せた。
※監督総括の(1)は投手陣(2)は野手陣について。
ロッテの荻野貴が1試合4盗塁を決め、西村監督ら4人が持つ球団記録に並んだ。
「警戒されていると思ったけど、ある程度のスタートが切れたらいけると思った」と荻野貴。相手のマークはきつくなっているが、盗塁のペースは全く落ちない。これで早くも21盗塁となり、西武の片岡を抜いてリーグトップに立った。
当たりが止まりかけていたバットも、前日の試合から8打席連続出塁。「いい形で上昇できていると思う」と手応えを口にした。
ロッテは9日、横浜の吉見祐治投手(31)=188センチ、86キロ、左投げ左打ち=を金銭トレードで獲得したと発表した。背番号は12。入団会見は11日に行う。
吉見は2001年に東北福祉大から横浜に入団し、通算36勝49敗。今季は1試合に登板したのみだった。ロッテは左の先発投手が手薄で西村監督は「実績のある左投手が欲しいと球団にお願いしていた。希望がかない、非常に嬉しく思います」とコメントした。
ロッテは投手陣が計11失点と崩れ、首位から陥落した。西村監督は「チームとして、きょうは悪い方向にいった」と流れの悪さを嘆いた。
4回。大嶺が1死一塁から北川に左翼ポール際に運ばれた。1度は本塁打と判定されたが、ビデオ判定でファウルに。命拾いした大嶺だが「同じような本塁打を打たれたくなくて、力んでしまった」と北川に四球を与え、そこから3失点した。
味方が1点を返した直後の5回にも3失点し「勝負どころで高くなった。チームに申し訳ない」と声を落とした。
ロッテは投手陣が計11失点と崩れ、首位から陥落した。西村監督は「チームとして、今日は悪い方向にいった」と嘆いた。
4回。大嶺が1死一塁から北川に左翼ポール際に運ばれた。1度は本塁打と判定されたが、ビデオ判定でファウルに。命拾いした大嶺だが「同じような本塁打を打たれたくなくて、力んでしまった」と北川に四球を与え、そこから3失点した。1点を返した直後の5回にも3失点し「勝負どころで高くなった。チームに申し訳ない」と話した。
交流戦前最後の試合を前にロッテの守護神・小林宏が苦笑いを浮かべた。「打席に立つ機会は今年はないですよ」。開幕から12試合連続無失点と安定感抜群の投球を続ける右腕は、7日の投手陣によるフリー打撃でスタンドインさせるなど野手顔負けの豪快な打撃を披露。実際、05年の交流戦では投打に渡る活躍が評価されてMVPを獲得している。今季から抑えに転向したため打席に立つ可能性は低く「気分転換はバッティング練習でやります」。大好きな打撃は練習だけで我慢して、本業で無失点を続ける意気込みだ。
ロッテ大嶺祐太投手(21)が、5回8安打6失点でKOされた。5回に味方打線が2点差に詰め寄った直後に3失点。流れを引き寄せられなかった。3試合連続で結果が出ず「5回は2死からの失点。試合をつくれずに申し訳ない」とうな垂れた。
ロッテ今江敏晃内野手(26)が6回、1死二塁から右前適時打を放った。オリックス2番手・平野のスライダーを、態勢を崩しながらもうまく合わせた。
「必死に食らいついて打ちました。ランナーを返せたのはよかったけど、その後の走塁がね…」。安打を放って二塁に向かい、走塁死したことを悔やんだ。
ロッテ・サブロー外野手(33)が6回無死一塁から左翼越え6号2ランを放った。オリックス木佐貫の初球スライダーをとらえた。5点差にリードを広げられたが、3点差に詰め寄る追撃の一打に「大松と自分で初球を打って、2球で2点返せたのは大きいんじゃないかな」と喜んだ。