中日が今季7度目のサヨナラ勝ち。3点を追う8回に和田の3ランで追い付き、4−4の延長11回2死二、三塁でブランコが左前打して試合を決めた。5番手の平井が2季ぶりの白星。ロッテはリードを守れず連勝が4でストップ。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | R | |
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千葉ロッテ | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 4 |
中日 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 1x | 5x |
ロッテ大嶺祐太投手(21)が5月16日の巨人戦(東京ドーム)以来となる1軍のマウンドに立った。初回、先頭の荒木に四球を許し1点を先制されるなど、制球に苦しんだが、なんとか5回を1失点で切り抜けた。「2軍に落ちる時、監督とコーチから、覇気がないって言われたので、今日は勝ちたいという強い気持ちを持って投げました」と、勝利投手の権利を得て降板したが、同点とされて白星はお預けとなった。
同点の延長11回裏、小林宏が今季初失点を喫しサヨナラ負けした。2死一、三塁でブランコを追い込んだが、カウント2−2からスライダーが抜けて真ん中に入り、左前打を浴びた。ボールになってもいい場面での失投だけに「抜けてしまいました。最後は悔いが残る。勝負球が甘くなってしまった。きっちり投げないといけない」と反省した。
打球が三遊間を破るのを見届けると、ロッテ・小林宏は静かにマウンドを降りた。この試合まで防御率0.00の絶対的守護神が、延長11回2死二、三塁からブランコにサヨナラ打を浴び、今季初黒星。「勝負球が甘く入った」。
不振で2軍落ちしていた大嶺が、5月16日の巨人戦(東京D)以来、約2週間ぶりの先発で5回1失点と好投。6回に勝ち越し、8回には今江の適時打でリードを広げたが、その裏、薮田が和田に痛恨の同点3ランを被弾。勝利の方程式“YKコンビ”が崩れたのは今季初めてのことだ。
連勝は4で止まったが、西武も敗れたためリーグ、交流戦ともに首位をキープ。西村監督は「選手を責めることはできない。全て僕の責任。こういう試合もある。またあした頑張りますよ」と前を向いた。
ロッテの快進撃を支えてきた勝利の方程式「KYコンビ」が崩れて今季2度目のサヨナラ負け。連勝は4で止まった。
3点リードの8回、セットアッパー・薮田が同点3ランを被弾。延長11回に守護神・小林宏がつかまった。今季19試合目の登板で初失点初黒星の小林宏は「最後は勝負球が抜けて甘くなった。悔いが残る」と32歳の誕生日を飾れず無念の表情。西村監督は「こういう時もある。全て僕の責任」と言葉を絞り出した。
ロッテの今江が3、8回にそれぞれ適時打を放ち、3試合連続の打点をマークした。
0−1の3回は2死一塁で右に二塁打。「早い回に追い付きたかった。2死走者なしから剛(西岡)が四球で出塁しての1点で、大きい」と喜んだ。8回にも2死二、三塁で右翼手の頭上を越える2点二塁打を放った。ただ、8回の守備で2死一塁からブランコの難しいバウンドのゴロを捕れず。直後に薮田が和田に同点の3ランを浴びただけに、痛い失策となった。
ロッテは「必勝リレー」の薮田、小林宏が打たれ、連勝が4で止まった。西村監督は「こういうこともある」と淡々と話した。
8回2死走者なしから四球と今江の失策で一、二塁。右手に打球を受けた影響で5月30日以来の登板になった薮田が、和田に同点の3ランを浴びた。11回は小林宏が2死二、三塁でブランコに左前にサヨナラ打を許した。今季19試合目で初失点した小林宏は「最後の勝負球が甘くなってしまった」と声を落とした。
ロッテ西岡剛内野手(25)が5月の月間MVPを受賞した。5月は21試合中、20試合で安打を記録し、打率、安打数、出塁率、得点でリーグ単独トップと、首位を走るチームを牽引した。優勝した05年以来、5年ぶり2度目の受賞に「前回とった時は3年目で、右も左も分からず、前だけを向いて勢いでやっていた。今年、8年目になって、それなりに厳しさや難しさを自覚した上でとれたのは、成長できた証だと思う」と喜んだ。
5月の月間MVPを受賞した西岡はリードオフマンとして文句なしの成績でロッテを引っ張っている。「チームの勢いに乗せられて、僕自身の結果も便乗できた。素直に喜べる」と笑顔だった。
2005年以来2度目の受賞で、その年はチームが優勝した。「いいジンクスをつくれるようにやっていきたい。これからが厳しい戦い。好調を維持できるように頑張りたい」と、主将は表情を引き締めていた。
昨年の球宴はファン投票で選出されたロッテ・里崎が、2年連続5度目の出場を狙う。3日の第1回ファン投票中間発表では、パの捕手部門トップ。「まだ始まったばかりじゃないですか。最後にどんでん返しがあるかもしれないし、まだ分かりませんよ」。そう照れ笑いしつつ「出られるものなら出たい」と本音もチラリ。攻守に好調なチームを支えており、プライドに懸けても譲れないといった表情だった。