日本ハムが小谷野の5打点の活躍で快勝した。1回に先制の2ランを放ち、2−3とされた3回には逆転の2点打。5回も右前適時打で追加点をもたらした。6回3失点の金森が3年ぶりの白星。ロッテは成瀬が5回を持たずに崩れた。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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千葉ロッテ | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 |
北海道日本ハム | 2 | 0 | 2 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | x | 7 |
千葉ロッテの竹原が2回無死一、二塁で今季1号3ランを放った。「走者を進塁させることを意識していた」と外角の直球を右越えに運んだ。
成瀬が今季最短の4回1/3を7失点KOで7敗目を喫した。1回から高めに球が浮き、被安打10と打ち込まれた。小谷野には先制2ランと2本の適時打を浴び、5回には糸井にも2ランを浴びて降板した。2本塁打は、ともに投手有利のカウント1−0から。「追い込むまでがいい形ではなかった。また一からやり直しです」と悔やんだ。チームはリーグ戦再開後3カード連続で初戦黒星スタートとなった。
ロッテのエース成瀬が今季最短4回1/3で同ワースト7失点KO。2被弾で両リーグで最多の21被本塁打となった。変化球はチェンジアップ、スライダーの2種類。直球も130キロ台後半だけに、もっとボール球を有効に使う必要がある。
自己ワースト7敗目に「2ストライクからの制球が甘かった。ボールならボールと明確に攻めないと」と猛省。西村監督も「しっかりしてもらわないと困る」と奮起を促した。
NPBの加藤コミッショナーはJFBLの野球賭博問題に表情を曇らせた。賭博はNPBの試合が対象だっただけに「競争関係にある別団体でNPBそのものの問題ではない。ただ、お互いの協力を考えてやってきた。事実関係をよく確認しないといけない」。
NPBでは暴排運動に力を入れ、7月にプロ野球暴力団等排除対策協議会の中央協議会も開かれる。「警察、検察、日弁連の協力で対応はきちっと進めている。それを緩めないようにしたい」と強調した。
ロッテが完敗でリーグ戦再開後、3カード連続で初戦黒星スタートとなった。先発の成瀬が乱調で、今季最短の4回1/3、7失点KO。打線も得点は2回の竹原の3ランのみで、今季2度目の先発の日本ハム金森を攻略しきれなかった。西村監督は「金森?よかったんじゃないですか?相手のことは言いたくないです」と笑顔なく話した。
ロッテ竹原直隆外野手(30)が2点を追う2回無死一、二塁から逆転の1号3ランを放った。先制された直後の貴重な一打に「走者を進めることを意識してバットを振った。素直に嬉しいです」と笑顔で話した。右太もも裏の軽い張りでスタメンを外れた金泰均の代役DHが、しっかりと穴を埋めた。
ロッテ金泰均内野手(28)が、右太もも裏の軽い張りのため、先発メンバーから外れた。今季2度目で、4番には大松尚逸外野手(28)が入った。また、9番中堅には打率1割と低迷する岡田幸文外野手(25)に代わり、ファン・ムニス外野手(34)が起用された。
ロッテは先発の成瀬が大乱調。5回途中、10安打7失点でKOされ、今季7敗目を喫した。
気がつくと、数字は「20」に伸びていた。先発の成瀬が1回、小谷野に先制2ランを浴び、被本塁打数は早くも両リーグワーストの20本となってしまった。
「3番の稲葉さんが当たってきている。走者を出して打席に迎えると大量失点の危険性もある。とにかく各回の先頭打者を出さないように、粘り強く投げたい」。試合前には強い意気込みを見せた左腕だったが、いきなり1回にやられた。
3回にも小谷野に左前2点適時打を浴び、2点を追加された。味方が2回に3ランで逆転に成功してからの失点に、マウンド上でうな垂れるしかなかった。
今季はこれまで7勝を挙げ、エースとしてチームを引っ張っている。被本塁打の多さを「簡単にストライクを取りに行く結果打たれている」と反省するが、今季はこれまで15試合に先発し一発を浴びなかったのは、わずか3試合しかない。
5回には小谷野の右前適時打でさらに1点を失い、一死二塁から糸井に右中間席へ8号2ランを運ばれて降板。被本塁打は21本となった。5回途中10安打7失点。エースが試合をぶち壊してしまった。
ロッテの金泰均が右太もも裏の張りで欠場した。以前から痛みを訴えており、ここ数試合は指名打者で出場していた。この日は完全休養となった。西村監督は「厳しい状態じゃないけど、無理だけはさせたくない」と話した。
ロッテ成瀬善久投手(24)が、今季最短となる4回3分の1でKOされた。1回、小谷野の先制2ランを浴び、1度は逆転したが、3回に小谷野の2点適時打で再逆転を許した。5回には糸井にとどめの2ランを浴び7失点。「今日は何を言っても言い訳になる。コメントのしようがありません」とうな垂れた。