オリックスが金子千の3試合連続完封で勝率を5割に戻した。金子千は8回の1死満塁など、再三得点圏に走者を背負ったが要所を締め7勝目。打線は後藤のソロで先制し、2−0の7回に鈴木が3点三塁打。ロッテは3連勝ならず。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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オリックス | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 5 |
千葉ロッテ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
取れそうで取れないまま、ロッテが完封負けした。今季、ここまで金子千には4戦4勝。防御率10.18とかもにしている相手だった。1回には1死三塁、8回には1死満塁とチャンスを作ったが、最後まであと1本が出なかった。
これまでの対戦と違ったのは風速10メートルを超える強風だった。今江敏晃内野手(26)は対戦した印象を「風で変化球はめちゃくちゃ曲がってた。こういう風(投手にとって向かい風)だと直球はホップするし難しい。(金子千は)うまく風の感じをつかんだんじゃないか」と分析した。
終わってみれば完敗の試合だった。西村監督は「チャンスはつくってるんだけどね。そこの1本が。打線が機能していない。ちょっと辛抱だね。明日も大事な試合になると思う。頑張りますよ」と気持ちを切り替えた。
ロッテは今季4戦全勝と相性のいいオリックス・金子千から7安打しながら、打線がつながらず無得点。先発の大嶺も7回途中6安打3失点と踏ん張りきれず、2番手の古谷、3番手の秋親ら中継ぎ陣も足を引っ張った。西村監督は「打線がうまく機能していない。大嶺も2死から簡単に本塁打を打たれたり、内容が悪い」と表情を曇らせた。
今季6度目の零敗を喫したロッテ・西村監督は「打線が機能しなかった」と嘆いた。金子千には今季4戦4勝。打率.325、24得点と打ち込んでいたが、14日は散発の7安打に指揮官は「チャンスはつくったけど、そこで1本が出なかった」。
攻撃がリズムに乗れなかった要因は大嶺の責任でもある。6回1/3で3失点。試合はつくったが、6四死球で145球を費やし「無駄な四球が多く、守りから攻撃のリズムをつくることができなかった。野手の人に申し訳ない」と反省した。
渡米していたロッテ・石川副代表が帰国し、獲得する方針を固めているパイレーツ傘下3Aインディアナポリスのハイデン・ペン投手(25)との交渉について「方向性は決まった。条件など細部を詰め2、3日中にも発表できると思う」と語った。
メジャー4勝右腕のペンには先発駒不足を解消する期待を寄せ「優勝するためには先発がもう1枚必要」と話した。
先発の大嶺が、風速11メートルの風に苦しんだ。意図する場所に投げられないいらだちから、何度もマウンド上で首をかしげた。
「前回先発したときは力みすぎた。1球のミスで負けているので、大事に投げたい。ボール自体は悪くないですから」。強い意気込みでマウンドに上がったが、思うように投げられない。1回、2死走者無しから後藤に右翼席へソロ本塁打を運ばれ先制点を献上。2回には先頭のバルディリスに四球を出し自らピンチを作ると、2連打と犠飛でさらに1点を失った。
前回先発した7日の楽天戦(Kスタ宮城)では、1発に泣いた。味方に3点の援護をもらって迎えた2回、聖澤に満塁弾を浴びるなど一挙5失点。4敗目を喫した。
「打たれたのは、チェンジアップが指にひっかかって甘いところに行ってしまったから」。ブルペンでもキャッチボールでも同じことがないよう意識して練習を積んだ。しかし、この日も本塁打にされたのは、チェンジアップが高めに抜けた球だった。
打線も大嶺を援護できない。今季4戦全勝と相性のいい金子千をを打ち崩せない。投打共に波に乗れず、痛い敗戦を喫した。
ロッテが再三のチャンスを生かせず、オリックス金子に完封された。9回のうち5回、先頭打者が出塁したが、ランエンドヒットなどの足を使った攻略も不発に終わり、得点にはつなげられなかった。西村監督は「チャンスは何回かあるんですから、点は取ってあげないと」と、あと1本が出なかった打線について振り返った。