ロッテが15安打9得点で大勝し、連敗を止めた。1回にサブローの中前打で2点を先制。2回には5本の単打などで3点を奪った。1失点のマーフィーが来日初完投で8勝目。西武は帆足が2回で降板し、連勝は4でストップ。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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埼玉西武 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 |
千葉ロッテ | 2 | 3 | 2 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | x | 9 |
ロッテらしい先制攻撃がよみがえった。1回、いきなり西岡、今江、井口と3連打。2死満塁からサブローが中前適時打で2点先制した。午後5時開始で、しばらくは日陰となった右翼席のロッテファンもお祭り騒ぎだ。打線は2回にも4連打などで3点追加し、序盤で試合を決定づけた。
9試合ぶりにスタメン復帰した里崎智也捕手(34)も光った。2回、先頭で中前安打。1死二塁から、西岡の中前安打に逆を突かれスタートが遅れたが、決死のヘッドスライディングで三塁を陥れた。「足が進まなかっただけです」と苦笑いしたが、里崎らしいガッツでチームを鼓舞した。4回に3打席連続安打を放ち猛打賞。守備でも先発マーフィーを9回1失点に導く好リードと、結果で存在感を示した。
西村監督も「何試合か的場を使っていたけど、里崎は腐らず練習に取り組んだ」とねぎらった。大勝で連敗は2でストップ。この勢いを保ち前半戦最後の3連戦に挑む。
マリンガン打線が梅雨明けだ!ロッテは18日、西武15回戦(千葉マリン)に9−1で圧勝。同一カード3連敗を阻止した。9試合ぶりにスタメン復帰した里崎智也捕手(34)が3安打を放つなど、15安打全てが単打。リーグ随一の強力打線が、「つながり」を取り戻した。
湿っていたロッテ打線が目覚めた。15安打全てが単打。ひたすらつないで9点を積み上げた。西武に一矢を報いた西村監督の表情は、久々に満足げだ。「単打だけですか?久しぶりにウチらしいつなぐ野球ができた」。
口火を切ったのはサブローだ。1回2死満塁から先制の中前2点適時打。16年目の34歳が放った執念の一打にチームは奮い立った。「2死からだったのですごく価値を感じている。(スローガンの)『和』の力を見せられたと思う」と、サブローが話すように4月4日のオリックス戦でも、単打だけで19安打を記録した持ち味を発揮だ。
そんな中で必死さを前面に出したのは9試合ぶりにスタメンに名を連ねた里崎だった。中堅から右方向へ3安打を放ち、チャンスメーク。「恐怖の8番打者」が復調したことで、ちぐはぐだった打線につながりが生まれた。「練習の通りの打撃ができた。(捕手として)試合に出ていなくても、見ていて勉強になる面がありましたね」。
長きにわたってチームを支えてきた12年目の34歳が、リード面の迷いなどが原因で、今季はベンチを温める機会が多くなった。しかしこの日は、スタメンを続けていた的場が右上腕部を痛めたこともあり先発に復帰。好リードでマーフィーの完投勝利を導き、打撃でも貢献した。「腐らずに練習に取り組んだ結果」と指揮官も評価した。
今月は零封を4度も喫するなど打撃が低調で3位に後退したが、ようやく役者がそろった。19日からは北の大地で日本ハムを蹴散らして、再び上昇気流に乗る。
マーフィーが好調西武を止めた。10奪三振、4安打1失点で初の完投勝利。8勝目をあげた左腕は試合後、夫人のナタリーさんと熱い抱擁を交わした。3本塁打を浴びて敗戦投手になった3日の西武戦後、ナタリーさんにしかられたのが発奮材料。「前回は怒られたので、しっかり投げられてよかった。今日は彼女に優しい言葉をかけてあげたい」とご機嫌だった。
最高のご褒美に恐妻家のマーフィーが目尻を下げた。ロッテの快勝に沸く試合後のベンチ裏通路。来日初完投の祝福に来たナタリー夫人(28)と歓喜の抱擁だ。
3日に3被弾し5回6失点KOされた西武にリベンジ。お立ち台で「その試合(3日)の後、妻から“しっかり投げなさい”と怒られた。今日は抱きしめて、優しい言葉をかけてあげたい」と言った助っ人左腕は、カメラマンの「ワンモア、プリーズ」との要請に、日本語で「エ〜ッ!?スケベ」と照れながら再び美人妻を強く抱きしめた。「彼女は勝負に厳しい。負けると口をきいてくれないんだ。今日は素直に喜んでもらえるよ」。
午後5時プレーボールで夕日が残る初回は「飛球だと野手が見にくい」と低めに球を集め3つのアウトは全て内野ゴロ。2回以降もテンポのいい投球で攻撃陣のリズムをつくった。大量援護を受け、来日最多134球を投げて1失点完投。「03年のアスレチックス1A時代にノーヒットノーランをやって以来」という完投は自身はもちろん、夫人を満足させるに十分の内容だった。
ロッテ打線がオール単打の15安打で9得点とマーフィーを援護した。9試合ぶりにスタメン復帰した里崎は、いずれも中堅から右方向へ3安打してチャンスメーク。
好リードでもマーフィーを盛り立て、2度のヘッドスライディングでもナインを鼓舞し「できることをやろうとした結果です」。西村監督も「里崎は腐らずに練習に取り組んだ結果が出た。つなぐ野球、うちらしい打撃ができた」と納得顔だった。
最後までマウンドを守り抜いた。マーフィーが散発4安打1失点で、来日初完投勝利。成瀬と並んでチームトップタイの8勝目を挙げた左腕は、「コンプリート(完璧な)ゲームだ。完投?03年に1Aでノーヒットノーランをやって以来だよ」と興奮していた。
得意の縦に大きく割れるカーブを使い、10奪三振。球数は今季最多の134球に達したが、9回でも球威は衰えなかった。チームの連敗を止めたのは5度目。チームの勢いが止まっていた西村監督も「言うことない。代える気は全くなかった」とほめちぎった。
前回の本拠地での西武戦(3日)は3本塁打を許すなど、5回6失点。本拠地では毎試合応援に駆けつけてくれるナタリー夫人から「しっかり投げなさい!」と怒られた。「彼女は勝負事に厳しい。負けた日は口をきいてもらえないこともある」。6月中旬に夫人が再来日した際は、成田空港まで迎えにいくほど恐妻家?の左腕は、雪辱を誓っていた。「後半戦もチームに貢献していきたいね」。連敗を止める“マーフィーの法則”で、チームは息を吹き返した。
ロッテが15安打9得点で大勝し、連敗を止めた。1回にサブローの中前打で2点を先制。2回には5本の単打などで3点を奪った。1失点のマーフィーが来日初完投で8勝目。西武は帆足が2回で降板し、連勝は4でストップ。
単打ばかり15本。つなぎのロッテ打線が本来の姿を取り戻し、首位西武相手の3連戦3連敗を免れた。
沈滞ムードを一掃しようと、いきなり動いた。1回、先頭の西岡が左前打で出塁。立ち上がりの無死一塁は、これまでほとんどが犠打。だが、この日の西村監督は「初回から大量点を取りにいった」と強攻策に出た。「バントじゃなくて驚いた」という今江が、指揮官の思惑に応える。進塁打の意識はなく「思い切りいった」と2球目を左前にはじき返し、一、二塁と好機をつくった。
井口が左前打で続いた後、4、5番が凡退。しかし、2死満塁からサブローに2点中前打が出る。「すごく価値を感じている」とサブロー。重苦しい雰囲気を振り払った打線は、終わってみれば、9点を奪っていた。
投打ががっちりかみあったロッテが快勝した。先発のビル・マーフィー投手(29)が、来日初完投で8勝目。打っては15安打9得点でマリンガン打線が西武を圧倒した。西村監督は「(西武に)2つ負けていたし、何とか踏ん張る気持ちが強かった」と連敗を2で止め、19日から始まる札幌ドームでの日本ハム3連戦に弾みをつけた。
ロッテ・サブロー外野手(34)が1回、先制の2点適時打を放った。相手のミスを得点につなげた。1死満塁から5番大松の投ゴロを、西武先発の帆足が捕手の上本に送球し2死。上本から一塁へ送球され併殺でチェンジかと思われたが送球がそれ、2死満塁となった。その直後の貴重な適時打をサブローは「初回2死から先制点をとれたことにすごく価値を感じている」と振り返った。
ロッテ今江敏晃内野手(26)が2回、追加点となる適時打を放った。1死満塁から、西武先発の帆足のスライダーを引っ張り左前へ運んだ。チャンスをしっかりとものにし、リードを3点に広げる一打に「とにかく1点でも多くとりたい。そして勝ちたい。その思いだけ」と気迫を見せた。
ロッテのブライアン・コーリー投手(36)が、19日の日本ハム戦(札幌ドーム)で今季3度目の先発マウンドに上る。当日は千葉から札幌入りしての登板となるが、18日は「他のチームでもあることだし、それが野球です。自分もそうだけど野手も疲れるもの」と周りを気遣った。コーリー得意のリズムいい投球を心掛けて2連勝を目指す。