7月25日7月25日ともに8勝を挙げるマーフィー、成瀬の勝ち頭で上位2チームを引きずりおろす。27日から6連戦が始まるが、まずは首位西武との3連戦（西武ドーム）で後半戦スタート。第1戦の先発はマーフィー。成瀬は30日からの2位ソフトバンク3連戦（千葉マリン）の第1戦に回ることとなった。大役を任されたマーフィーは「いい形で次の投手にバトンを渡したい」。
ロッテは25日までに西村徳文監督（50）の来季続投を決めた。瀬戸山球団社長が「前半戦同様、後半戦も一丸となって逆転優勝を目指して欲しい。もちろん来年もやってもらうし、それ以降も長くチームを指導してもらいたい」と明言。長期政権となる可能性も示した。
今季から指揮を執る西村監督は2年連続Bクラスのチームを立て直し、前半戦は首位・西武から2ゲーム差の3位と好位置につけている。ただ今季は大混戦で、優勝も最下位もあり得る状況。2年契約で続投は既定路線だったが、チームの団結を強めるために後半戦開幕前に続投を決めた。バレンタイン前監督は契約を翌年まで残した08年のシーズン中から再三球団に契約の長期延長を要求。フロントとの対立が表面化するなど、選手が試合に集中できない状況に陥り、成績も伴わなかった。同じ失敗は繰り返さない。チームは一丸となって逆転優勝を目指す。
新外国人・ペンが8月上旬にも初先発する。球団は27日の来日を発表。西村監督は「まず2軍で投げてから。3日からの6連戦で先発ローテに入ってくるかも」とした。6日からのオリックス3連戦での先発が濃厚。27日の後半戦開幕投手にはマーフィーを指名するなど、先発ローテーションを再編し、チームを再び上昇気流に乗せる。
焼き肉パワーで後半戦のスタートダッシュをかける。ロッテ・サブロー選手会長（34）が音頭を取って、後半戦開幕前日となる26日に首脳陣、選手、裏方さん総勢約50人による決起集会を行う。3月のシーズン開幕以来の“全員集合”で、巻き返しに向け弾みをつける。
「後半戦のスタートは大事だからね。初心に帰って、お互いに言いたいことを言い合えたらいいと思う」と選手会長は意図を説明した。メニューは開幕時と同じ「焼き肉」の予定。開幕から4カード連続勝ち越しと破竹の勢いを生んだ縁起のいいメニューだ。
一時は首位に立っていたチームも、故障者の続出でじわじわ後退し、首位・西武と2ゲーム差の3位。27日からは開幕カードで勝ち越したレオと直接対決となる。「ここからだからね。1番重要なところになる」とサブロー。スローガン「和」の通りにもう1度結束を固め、再奪首に挑戦する。
ロッテ今江敏晃内野手（26）が順調な回復ぶりを見せた。前半戦ラストゲームとなった21日の日本ハム戦（札幌ドーム）は右肩の炎症で欠場した。午後5時から全体練習だった25日は、キャッチボールや守備練習は行わなかったが、フリー打撃では快音を響かせた。患部の状態について「札幌のときよりは劇的によくなってきている。けど無理をしてチームに迷惑もかけたくないので」と慎重に自分の体と相談していくつもりだ。