わたしはかもめ2010年鴎の便り(8月)

便

8月12日

千葉ロッテ5−2北海道日本ハム(千葉マリン)

故障明けのロッテの唐川が、約3ヶ月ぶりの勝利。毎回走者を背負ったが、低めに集める投球で6回を2失点でしのいだ。打線は木田の乱調につけこみ、清田の2点打など2回までに5点を先行。日本ハムは12安打で2点の拙攻が響いた。

123456789R
北海道日本ハム0000110002
千葉ロッテ41000000x5

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唐川右手骨折から3ヶ月ぶり復活4勝目[ニッカン]

右手中指骨折から復帰したロッテ唐川侑己投手(21)が、約3ヶ月ぶりの登板を白星で飾った。日本ハム打線に9安打を浴びるなど毎回走者を背負ったが、要所を締めて6回2失点(自責1)。野球人生最長のブランクを乗り越え、5月4日以来の今季4勝目を挙げた。高校時代に「ビッグ3」と称された同期の中田翔内野手(21)との1軍初対決は、直球勝負ができず悔やんだものの空振り三振、四球、中飛と快打を許さなかった。

投げられたことが幸せだった。3ヶ月ぶりの復帰登板を終えた唐川はお立ち台に立つと、日焼けした顔を引き締めた。「初回は緊張したんですけど、幸せをかみしめながら投げました」と話した。大観衆の声援を浴び、野球人生の節目となる、大きな挫折を乗り越えた喜びをかみしめた。

風速10メートル前後の強風が吹く悪条件で、初回からピンチを迎えた。先頭の田中の打球は風に流されて二塁打になった。1死満塁で5番糸井を迎えてカウントは0−3。渾身の直球を3球続けて空振り三振を奪うと、続く二岡は見逃し三振。毎回走者を背負った6回9安打2失点の内容に「粘って投げられたことは収穫」と、安堵の表情を浮かべた。

5月13日の横浜戦で右手中指に打球を受けて骨折した。全治2ヶ月。交流戦前までに3勝を挙げて波に乗りかけた直後のケガだった。「これだけ投げないのは初めて」「心が折れそうになった」と、不安な気持ちに襲われた。

6月上旬、2軍本拠地の浦和球場で、唐川は1人で黙々と走り込んでいた。汗だくになって「骨がくっついてないので、まだ全然です。投げられないんで左手で投げてます」と苦笑いした。冗談交じりに聞こえたが、練習を終えた後室内練習場で、1人黙々と左投げでネットスローを繰り返す姿があった。「こんなに野球から離れたことはなかったんで。体がうずうずする」。かごにボールを詰め、投げられないもどかしさをぶつけるように一心不乱に投げ込んでいた。

甲子園で活躍を続けている母校・成田高の活躍も刺激となった。千葉大会決勝はスタンドに足を運んで応援した。甲子園を目指して猛練習に明け暮れた高校時代を思い起こし、「もっと頑張らないといけない」と、自分を奮い立たせた。

打線の援護を受けた2回以降は、縦に大きく曲がる90キロ台のカーブを有効に使い、持ち前の低めに伸びる直球を生かした。プロ入り前「ビッグ3」と呼ばれた同期の中田との1軍初対決には2打数無安打1三振で完勝。3打席で投げた計16球のうち変化球は12球。「真っ直ぐで押したかったけど、カーブでかわしてしまいました。これからも同級生でいい勝負ができれば」と振り返った。

「しょうもない投球で申し訳ありません」と、お立ち台で不本意な投球を謝った唐川。残り39試合に向けて「できることは限られる。それをしっかりやりたい」と、謙虚な姿勢を貫いた。「野球ができるだけで幸せ」。ロッテの将来を背負う右腕にとって、忘れられない1勝となるに違いない。

◇初回に大援護

打線が序盤で唐川を援護した。1回1死二塁から井口が左前適時打を放ち先制。「唐川が初回のピンチを無失点で切り抜けてくれたのは大きい」と振り返った。なおも暴投と清田の2点適時打で、この回4点を奪い試合の主導権を握った。投打がかみ合い、西村完投kも「唐川が投げてみんな気持ちが入っていた」と目を細めた。

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唐川「しょうもない投球でヒーローになって申し訳ない」[スポニチ]

初回1死満塁も連続三振でピンチを脱し、2回以降も毎回走者を背負ったが崩れずに6回2失点のロッテ・唐川。5月4日の日本ハム戦(千葉マリン)以来100日ぶりの4勝目。4位転落の危機を救った右腕は「しょうもない投球でヒーローになって申し訳ないと思います。(中田とは)本当は真っ直ぐで押して抑えたかった」。お立ち台で反省の言葉を並べたところに、1軍ローテーション投手としてのプライドがにじんだ。

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唐川“貫禄”95キロのカーブで中田翻弄[スポニチ]

本調子ではない。長いブランク、投げ込み不足、風速10メートル前後の強風と悪条件が重なった。だが、ロッテ・唐川は冷静だった。

中田との1軍初対決。強風の中で曲がりが大きくなる変化球を利用した。100キロを切るスローカーブで翻弄。2回は変化球主体で追い込むと、最後は内角直球で空振り三振。4回は四球を与えたが、6回は95キロのカーブで中飛に仕留めた。

「今日はカーブが1番良くて、真っ直ぐが1番ダメだった。(中田に)申し訳ない。直球がいい時にまた対戦したい。せっかくだし、見ている人が楽しめる勝負をしたい」と注目のドラフト同期対決を振り返った。

5月13日の横浜戦(横浜)で打球を受けて右手中指を骨折。以来91日ぶりの先発マウンドで、実戦は3日のイースタン・リーグ日本ハム戦(鎌ケ谷)で2回1/3を投げただけ。当初はあと1試合は2軍で登板する計画だったが、計算できる先発陣の駒不足というチーム事情から予定を前倒し。その影響もあって140キロを超えた直球は1球だけ。それでも緩急巧みな投球で要所を締めた。

「高校ビッグ3」と騒がれて入団。2人より先に1年目から結果を残してきた自負がある。離脱中に通算勝利数は由規に抜かれたが、勝負はこれから。「同級生の活躍は刺激になる。もっと高いレベルで比べられるように競い合っていきたい」。復活白星ぐらいで満足していられない。逆転Vへの正念場で、頼れる3年目右腕が帰ってきた。

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2軍での唐川VS中田は2打席連続三振[スポニチ]

高校時代は対戦なし。昨年3月15日のイースタン・リーグ教育L(鎌ケ谷)で初対戦。1軍に帯同していた唐川は雨天などもあり、急遽教育リーグで調整先発して5回無失点。中田には初回、外角低めのスライダーで空振り三振。4回は真ん中直球で2打席連続の空振り三振に仕留めた。

試合後「中田のことは意識しました。対戦できて光栄。まあ高校で対戦していたら凄いと思いますけど、僕は1軍相手に投げていたので…。今度は1軍で対戦したい」と余裕のコメント。一方の中田は「ボールは見えてたんやけどね。唐川は軽く投げてきていた。ここは2軍だし調整だったんじゃないですか」と悔しさをにじませていた。

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井口が先制打!“満身創痍”の打線が援護[スポニチ]

疲労性腰痛のサブローを欠いたロッテ打線が序盤から唐川を援護した。初回、井口が先制の左前打。清田も2点打を放つなど4点を先行し、2回にも1点を加えた。

井口は「唐川が初回を無失点で切り抜けたのが大きい」。西村監督も「風が強い中、唐川が初回のピンチを気持ちで断ち切ってくれた。さすがですね。その裏の攻撃につながった」と振り返った。

小野
「1球1球大事に、魂を込めて投げています。伊藤が離脱した穴を埋められるように頑張りたい。」(背部痛から復帰し中継ぎで3連投)

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ロッテ・唐川の勝ち!中田をK斬り[サンスポ]

ロッテは12日、日本ハム18回戦(千葉マリン)に5−2で勝ち、3位を死守した。右手中指骨折で戦列を離れていた唐川侑己投手(21)が6回2失点で100日ぶりの4勝目(3敗)。注目された中田翔内野手(21)との初の同期生対決にも2打数無安打(1四球)と完勝するなど、西村ロッテに頼もしい右腕が戻ってきた。

100日ぶりの白星の味は格別だ。9安打されながら粘りの投球で6回2失点。5月4日の日本ハム戦以来となる4勝目を手にした唐川が、会心の笑みを浮かべた。「投げられる幸せを感じました。しょうもない投球でしたが、粘って投げられたのが収穫です」。

5月13日の横浜戦で打球を受け、右手中指を骨折して以来の1軍マウンド。同学年の中田との初のライバル対決が何よりの刺激材料となった。

2回の第1打席。変化球を見せて、最後は138キロの内角高めの直球で空振り三振。4回の第2打席は四球で歩かせたが、6回の第3打席は95キロの緩いカーブで平凡な中飛に仕留めた。2打数無安打1四球。中田の勢いを止め、チームの4位転落も救った。

「中田君はものすごく雰囲気があった。今日の直球では勝負できないと思って、カーブで安全策でいきました」。負けられなかった。この日、巨人を相手に8勝目を挙げた由規(ヤクルト)を含めた3人は3年前、「高校ビッグ3」と称された。唐川には1年目から実績を残してきた自負がある。リハビリに費やした100日の間に中田は急成長を遂げたとはいえ、簡単に打たれる訳にはいかなかった。

「由規君もすごいし、みんなで高いレベルで競い合っていきたい。もっと直球を磨いて、中田君とは真っ向勝負をしたい」。ライバル対決は始まったばかり。2人の存在を刺激に、さらに自分を高めていく。

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唐川、1軍初対決の中田斬りで3位守った…ロッテ[報知]

唐川が怪物退治で復帰戦白星だ。プロ3年目で初めて1軍で中田と真剣勝負。「実際に対戦してみて、雰囲気もあったし打たれそうな気がした」と言いながら、3度の対決でノーヒットに抑えた。右手中指骨折から復帰して約3ヶ月ぶりの4勝目は、格別な1勝となった。

持ち味の緩急を生かして料理した。2回先頭は、内角高めのつり球の直球で空振り三振。4回は四球を与えたが、3度目の対戦はカーブで中飛に仕留めた。「もっと真っ直ぐで押して抑えたかったが、今日の状態では(復帰初戦で直球が走らず)そうもいかなかった。カーブでかわしていった」。冷静な投球で売り出し中の同級生を手玉に取った。初回も1死満塁を無失点で切り抜けるなど、6回2失点で復活を飾った。

成田高(千葉)時代から中田、由規(ヤクルト)と共に同世代のスター候補と期待された。5月13日の横浜戦(横浜)で故障してからリハビリの日々を送る一方、ライバル2人は1軍で活躍。「同世代が活躍するのはいいこと。いい刺激になっていた」と励みにして、復活の時を待った。

母校は20年ぶりに夏の甲子園出場を果たし、後輩達にスパイクを贈った。自身は2度のセンバツ出場経験を持つが、夏は手が届かなかった。「後輩に負けないよう、自分も早く1軍復帰したかった」。後輩がくれた勇気も力に変えた。

唐川の力投で3位を死守した西村監督は「久しぶりの登板で十分(な内容)」と拍手を送った。「これからも警戒しつつ、同級生同士でいい勝負ができたら楽しいですね」。唐川は長く続くであろうライバルとの対決を力に変える。

中田VS唐川
昨年3月15日のイースタン教育リーグの日本ハム・ロッテ戦(鎌ケ谷)で対戦。唐川が2打席連続三振に抑えた。中田は当時を振り返り、「全然、打てる気がしなかった。1年目から1軍でやってるのはすごい」。2人は高校時代に由規(ヤクルト)とともに“高校BIG3”として話題を集めたが、甲子園での対戦はない。

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ロッテ・小野、8回ピシャリ!連投も好救援[サンスポ]

ロッテの小野が8回を無得点に抑えた。10日に1軍復帰。中継ぎに回った右腕は、3連投にも「1球1球、魂を込めて投げている」と力強かった。2死から代打今浪に二塁打を許すも、続く田中を遊ゴロに抑えた。伊藤が肩の張りで離脱したため、ベテランに求められる役割は増してくる。「そこを埋められるように、全力でいくだけ」と頼もしかった。

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ロッテ・唐川、要所を締めて2失点[サンスポ]

約3ヶ月ぶりの白星にも、苦笑いでお立ち台に上がった。6回で9安打、3四球。2失点(自責点1)で何とか切り抜けたロッテの唐川は「しょうもない投球で申し訳ありません」とまず謝った。

風速10メートル前後の強風が吹く悪条件だった。1回に先頭を打ち取った打球が風に流され、二塁打に。1死満塁と攻められ、糸井へのカウントは3ボール。追い込まれた状況で開き直った。直球を3球続けて空振り三振を奪うと、続く二岡は見逃し三振に。130キロ台中盤ながら球持ちのいい真っ直ぐを軸に、要所を締めていった。「粘って投げられたことは収穫」と、ようやく自らを褒めた。

5月に右手中指を骨折し、約1ヶ月半ボールを握れなかった。投げることが大好きな21歳は、左で投げて何とか欲求を抑えていた。「これだけ投げないのは初めて」と、不安な気持ちになったという。紛らわすように、走りに走った。日焼けし、精悍さを増した顔で「幸せをかみしめながら投げた」。

残り39試合。「できることは限られる。それをしっかりやりたい」と誓った。

西村監督
「残り40試合を切ったので、先発陣がそろってくれたのが大きい。」(唐川の復帰に)
井口
「ピンチの後にチャンスあり。唐川が1回を無失点に切り抜けてくれたのが大きい。」(1回に先制打)

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5月右手骨折…唐川復活4勝![ニッカン]

ロッテが連敗を2でストップさせた。5月13日に右手中指を骨折してから、約3ヶ月ぶりの先発マウンドとなった唐川侑己投手(21)が、6回2失点と好投。3点リードの7回からは4人の継投で逃げ切り、5月4日以来の4勝目を挙げた。西村監督は「何としても勝ちたい気持ちが全員に表れていた」と勝利をかみしめた。

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ロッテ・清田、狙い通りに2点打[サンスポ]

ロッテの清田が1回に2点適時打を放った。このところ先発出場を続けている新人は「抜けてくれて嬉しい」と3試合ぶりの安打を喜んだ。井口の先制打と暴投で2−0とし、なお2死二、三塁。低めに沈む変化球をうまくたたきつけ、中前へと運んだ。「相手投手が制球に苦しんでいるイメージがあった。(ストライク)ゾーンを絞って、コンパクトにいった」と、狙い通りの一打に満足げだった。

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ピンチの後に…井口が先制打[ニッカン]

ロッテ井口資仁内野手(35)が1回1死二塁から先制の左前適時打を放った。1回表に先発の唐川が2死満塁のピンチを切り抜けた直後の貴重な先制点。頼れる3番打者は「唐川が初回のピンチを無失点に抑えたのは大きい。ピンチのあとにチャンスありだよ」と笑顔で話した。

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