わたしはかもめ2010年鴎の便り(9月)

便

9月25日

オリックス2−6千葉ロッテ(京セラドーム)

ロッテが快勝した。4回に金泰均の適時打で先手を取り、さらに的場、西岡の連続適時打で計4点。6回にも的場、西岡の適時打で加点した。成瀬は6回2安打1失点で12勝目。オリックスの金子千の連勝は13でストップした。

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千葉ロッテ0004020006
オリックス0000010012

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西岡200安打イチ超え27度目猛打賞で達成[ニッカン]

さらりとやってのけた。ロッテ西岡剛内野手(26)が、ダブル快挙を達成した。オリックス21回戦で史上5人目となるシーズン200安打を記録した。3安打を放ち今季201安打。パでは94年のイチロー以来、内野手、スイッチヒッターでは初の200安打をクリア。さらに1試合3安打以上は今季27度目で、96年のイチローのプロ野球記録を抜いた。

きりっとした目から柔らかい笑みがこぼれた。4回2死一、三塁、200安打に王手をかけた第3打席。左打席で深く息をつく。金子千の2球目のスライダーをとらえ、低いライナー性のクリーンヒット。一塁ベースを回ると歓声が響き渡り、控えめに帽子を取って応えた。記念すべき瞬間は「全力でやっていたし、集中していたので」と、球種も分からないほど神経をとぎすましていた。

スイッチヒッター初の200安打は、努力の賜物だった。プロ入り2年目の04年から両打ちに挑戦。元々左打ちだが「(1年目に)左投手が全然打てなかった」との理由から、当時の高橋慶彦打撃コーチ(現2軍監督)から両打ち転向を勧められた。本来は右打者が俊足を生かすために両打ちに転向するのがほとんどで、まれなケース。そして「野球人生のオヤジだと思っている」と心酔する同コーチと練習漬けの毎日が始まった。

試合後も最後まで居残り特打を繰り返し、翌05年には1軍のレギュラーに定着。昨年までの6年間、二人三脚で練習に励んできた。「つらいことも言われてきたし、慶彦さんも言いたくないと思ってることを言ってくれた。育ててもらったし感謝している」と感慨深げに振り返った。24日には師匠が指揮を執る2軍が4年ぶりにイースタン・リーグ優勝。その翌日に偉業を達成。「2軍は勝敗よりも内容を重視するところだし、慶彦さんはすごいなと思う。この結果を喜んでくれると思うし、それが恩返しになる」と離れていても師弟関係は厚かった。今季から就任した金森打撃コーチの「引きつけ打法」が加わり、より進化した。

6回の第4打席では右打席で、チェンジアップに右ひざをつきながら左前に運ぶ技ありの一打を放った。日本新記録となる27度目の猛打賞も難なく達成。それでも「個人の記録は僕1人心の中で喜べばいいこと」と控えめだったが、2つの記録を左と右の打席で達成してみせた。

次なる目標は、94年にイチローが樹立した年間最多210安打の更新。残り4試合で9本と不可能な数字ではない。それでも「送りバントや四球を選ぶのもチームに貢献することだと思っているので」とCS進出へ向け、勝ち続けることを目標とする。猛打賞26度目で並んだ時点では、イチローから「はよ、抜けって。抜いて大喜びしろ」と辛口エールを送られた。そして抜いてみせた。今度はシーズン安打数で「イチロー超え」をやり遂げそうな雰囲気がある。

西村監督
「素晴らしいですよ。プレッシャーがある中、あちこち体が悪い中でも頑張ってやってくれた。今年にかける思いが強いですよ。」(西岡の200安打と27度の猛打賞について)
+四死球282
ロッテ西岡がプロ野球新となるシーズン27度目の1試合3安打以上をマークし、史上5人目(パ・リーグ2人目)のシーズン200安打を達成した。シーズン最多猛打賞は96年イチロー(オリックス)の26度を更新。200安打は両打ち打者、内野手では初めて到達した。西岡は9月に猛打賞7度、月間打率4割7分(83打数39安打)の固め打ち。2リーグ制後最多の月間8度目の猛打賞(過去セ5人、パ4人)にも期待がかかる。
西岡は安打+四死球が282もある(安打201、四死球81)。安打+四死球のプロ野球最多は74年王貞治(巨人)の294で、西岡の282はすでにパ・リーグ史上最多。200安打達成選手では94年イチローの271(安打210、四死球61)を上回る最多で、安打以外に四死球でも出塁する貢献度が光る。

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ロッテ・西岡200安打&27度目猛打賞[サンスポ]

天才を超えた!!ロッテ・西岡剛内野手(26)が25日、オリックス21回戦(京セラドーム)の4回にこの試合2安打目となる中前打を放ち、プロ野球史上5人目、両打ちでは初となるシーズン200安打を達成した。今季は阪神のマット・マートン外野手(28)が記録しており、同一年に複数の達成者が出たのも初めて。6回の左前打で今季27度目の猛打賞(1試合3安打以上)もマークし、イチロー外野手(36)=米大リーグ、マリナーズ=がオリックス時代の1996年に作ったプロ野球記録を更新した。

笑顔はなかった。4回2死一、三塁。西岡が金子千の130キロのスライダーを中前へ運んだ。3回の右前打に続くこの日2本目の安打で、両打ちではプロ野球史上初、パ・リーグでは1994年のイチロー(オリックス)以来となるシーズン200安打を達成。左翼席に駆けつけたロッテファンの大歓声にも、一塁ベース上で軽く両手を挙げて応えただけだった。「全力でやってきた結果。嬉しいけど、個人的な数字なので心の中で喜んでいればいい。チームがクライマックスシリーズ進出を目指している状況ですから」。

バックネット裏から父・邦昭さん(59)、母・昌子さん(54)、7月に入籍した人気ファッションモデルの徳澤直子さん(25)が見つめる前で、6回には“イチロー超え”も果たした。2番手の古川から左前適時打を放ち、今季27度目の猛打賞をマーク。イチローの持つプロ野球記録を14年ぶりに更新した。

「イチローさんを超えたなんて思っていません。まだ1年しか記録を残したわけじゃない」と西岡。イチローに並ぶ26度目の猛打賞を記録した21日夜には「この成績を残すまで、どれだけ時間がかかっているんだ」と邦昭さんからメールが届き、緩みかけた気持ちが一気に引き締まった。

試合がなかった前日24日の練習後に続いて、この日も7時の朝食前にビデオルームで自身の打撃をチェック。華やかな記録の裏で、努力は決して怠らなかった。

この日の3本を加え、今季の安打数は201。次に目指す数字は、1994年にイチローがマークしたプロ野球記録の210だ。残り4試合で9本。大口こそたたかないが、「集中すれば、おのずと結果はついてくる」とこちらの“イチロー超え”も視野に入れた。

シーズン大詰めを迎え、チームにはAクラス入りがかかる。「最後まで気を抜くことなく戦っていきたい」と西岡。頼れる主将がチーム最大の目標を現実にする。

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ロッテ・成瀬12勝、Vsオリ6戦全勝[サンスポ]

ロッテの先発・成瀬が6回2安打1失点で12勝目。相性抜群のオリックス戦で、今季の対戦成績を6戦6勝とした。クライマックスシリーズ進出へ臨みをつないだ左腕は、「球が行っていないわりに三振が取れた。とにかく金子さんより先に点を取られないよう投げました」とホッとした表情を浮かべた。

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西岡、8年目の変身、打撃も生活もココが変わった[スポニチ]

シーズン200安打に、プロ野球新の27度目の猛打賞を記録したロッテ・西岡。プロ2年目に左打ちから両打ちに転向。昨季まで大振りも目立ったが、今は両打席ともコンパクトなスイングを心掛ける。今季は左打席(打率.325)より右打席(同.395)で好成績。ボール球を振るケースが減り、インパクトの際に軸足が前に動く悪癖を矯正してタメができたことで安定感が増してきた。

プロ8年目を迎えキャンプから早寝早起きを徹底。遠征先でも飲み歩かず、体調管理に努める。球団のシーズン最多安打記録を持っていた“安打製造機”榎本喜八の伝記など偉人の本を読みあさり、苦境を乗り越えた先人の精神面も学んできた。

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成瀬“お得意様”に6戦6勝で今季12勝目[スポニチ]

ロッテの成瀬が6回2安打1失点でチームトップに並ぶ12勝目を挙げた。今季オリックスに6戦6勝となった左腕は、中4日で今季最終戦となる30日の同カード(千葉マリン)に先発するため93球で降板。「先に失点しないように心掛けた。次の登板までしっかり調整します」と早くも次回登板に気持ちを切り替えていた。

的場
「ホッとしています。チームに貢献できたことが嬉しい。」(左手人差し指打撲も7試合ぶり強行スタメン。プロ初の猛打賞で3打点)

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西岡W金字塔、スイッチ初200安打&27猛打賞[スポニチ]

ダブルの金字塔にもロッテ・西岡が笑顔を見せたのは一瞬だけだった。4回、左打席で中前適時打してスイッチヒッター史上初の200安打を達成。6回は右打席で左前適時打を放ち、シーズン27度目猛打賞のプロ野球新記録を樹立した。一塁を回ると頬を緩め、遠慮気味にガッツポーズ。3安打2打点でCS進出に望みをつなぐ快勝を演出したが、試合後は神妙な表情で快挙を振り返った。「(歴史に)名前を刻めたのは光栄。ただ、チームがCS進出を目指して頑張っている状況で、個人的な記録を喜んでいる場合じゃない」。

記録とともに大きな重圧がかかる激しい3位争い。チームでは91年・愛甲以来となるフルイニング出場を続けており、心身とも疲弊しているが弱音は吐かない。3回に右前打すると3方向に打ち分けた。

故郷・大阪での偉業達成。父・邦昭さん(59)からは21日夜に「この記録を残すまでどれだけ時間(年数)がかかっているんだ」と手厳しいメールが来たが、スタンドに招待したこの日は両親、直子夫人が3人で抱き合って目を潤ませた。

猛打賞の記録ではイチローを超えたが「超えたとは思っていません」と西岡。日本ハムが敗れてチームは再び3位に浮上した。満足するのはCS進出を決め、その先まで勝ち抜いてからでいい。

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西岡、200安打!イチ超え日本新!猛打賞27度…ロッテ[報知]

西岡は一塁に到達すると、誇らしげにヘルメットを掲げた。「個人的な記録は心の中で喜ぶこと。CS争いの中で、チームが勝って気分がいい」。3回の右前打で200安打に“マジック1”として迎えた4回2死一、三塁の第3打席。甘い変化球を引きつけ、鋭く腰を回転させた。打球はライナーで中前へ。プロ5人目、パ・リーグでは94年のオリックス・イチロー以来の大台に達した。

両打ちの打者では初の偉業だ。「支えてくれた人のおかげ。両親に感謝しています」。その両親から、26度目の猛打賞でイチローのプロ野球記録に並んだ21日の楽天戦(Kスタ)後、メールが届いた。母・昌子さん(54)は祝福してくれたが、父・邦昭さん(59)のは「この成績を残すのに、どれだけ時間がかかったんだ」という内容。ほめてもらえなかった。だから「力を入れ直そうと思った」という。

両親と、新妻の直子さんが見守る前で27度目の猛打賞を決めた。“イチロー超え”のプロ野球新記録を打ち立てた。「イチローさんを超えたとは思ってない。自分はまだ1年しか記録を残してない」。謙虚な言葉で、さらなる飛躍を誓った。

変わった。昨オフ、西村監督から主将に任命され、責任感が増し、野球だけに向き合うようになった。「休みの日もダラダラせずに、体のケアをするようになった。ずっと野球のことを考えてきた」。ピンチになれば、即座に投手に駆け寄る。エンドランの練習でフライを上げた選手には「ちゃんとやれ!」と声を張り上げたこともあった。

開幕から唯一フルイニング出場を続ける主将は、イチローの持つシーズン210安打の記録に残り4試合で9本に迫った。「記録に名を刻めるのは光栄。チャレンジャーの精神で戦いたい」。チームは単独3位に浮上。西岡は表情を崩すことなく、鋭い視線を前に向けた。

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CS行くんだ!投打バッチリ![ニッカン]

ロッテは投打がかみ合い、オリックスとのCS争いの直接対決に快勝した。西岡剛内野手(26)が、4回にプロ野球史上5人目となるシーズン200安打、6回には日本新記録となる27度目の猛打賞をマークするなど活躍を見せた。投げては先発の成瀬善久投手(24)が6回1失点で12勝目を挙げた。CS進出へ大きな1勝を挙げた。西村監督も「最後はピンチを招いたけど、投打がかみあいましたね」と目を細めた。

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西岡200安打&イチロー超え[ニッカン]

ロッテ西岡剛内野手(26)が、史上5人目となるシーズン200安打を達成した。4回、2死一、三塁から金子千のスライダーをとらえ、中前適時打でこの日2本目となる安打。「200安打は素直に嬉しいですが、まだシーズン中で大事な時期が続いているので、シーズンが終わってから喜ぶことにします」とコメントした。

6回には左前打を放ち、今季27度目の猛打賞。96年のイチローの26度を抜き、日本新記録を樹立した。

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イチローさんやりました!西岡、200安打&猛打賞新記録![スポニチ]

ロッテの西岡が4回に中前適時打を放ち、シーズン200安打を達成。6回には3本目の安打を左前に打ち、今季27度目の猛打賞となり、プロ野球新記録を樹立した。

13連勝中のオリックス・金子千から2打席目に199本目を打つと、3打席目はチームの4点目となる1本で200安打に到達。6回には代わった古川から左前適時打で、27度目の1試合3安打を記録した。

200安打を放った直後、西岡は「素直に嬉しいが、シーズン中でまだ大事な試合が続く。シーズンが終わってから喜びたい」と話すにとどまり、クライマックスシリーズ進出がかかる厳しい戦いに個人のことは後回しといったところだった。

23日に阪神・マートンがプロ野球4人目の200安打を記録したが、パ・リーグでは94年のオリックス・イチロー以来、2人目。両打ちの打者では初。また、同一シーズンに複数の達成者が出るのも史上初となった。

最多安打のプロ野球記録は、130試合制だった1994年にイチロー(オリックス、現マリナーズ)がマークした210本。

一方、猛打賞は96年にイチローが記録した26度を抜き新記録となった。

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イチロー抜いた!ロッテ・西岡が猛打賞[サンスポ]

ロッテの西岡剛内野手(26)は1番・遊撃手で先発出場し、3回の第2打席で右前安打、4回の第3打席でも中前安打を放ち、自身初のシーズン200本安打を達成、続く6回の第4打席でも、左前安打を放ち、今季27度目の猛打賞(1試合3安打以上)をマーク、イチロー外野手(36)=米大リーグ、マリナーズ=がオリックス時代の1996年に作ったプロ野球記録を抜いた。

西岡は21日に、1985年に落合博満(現中日監督)が記録した球団のシーズン得点記録(118点)にも並んでおり、記録ずくめのシーズンとなっている。

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ロッテ・西岡、シーズン200本安打達成![サンスポ]

ロッテの西岡剛内野手(26)は1番・遊撃手で先発出場、3回の第2打席で右前安打、続く4回の第3打席でも中前安打を放ち、自身初のシーズン200本安打を達成した。

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[疾走!千葉ロッテ荻野貴司日記]復帰目指し練習[毎日新聞]

◇「浮かれず慎重に」

行ったり来たりの繰り返しだった。8月下旬、フリーバッティングを始め、ランニング練習にダッシュも取り入れた。でも、ケガをした右ひざをかばったために背中を痛めてしまった。打撃練習をやめた。5割ぐらいの力でダッシュもしていたが、ひざに痛みが出てウエートトレーニング中心の練習メニューに逆戻りした。

復帰時期が予定より遅くなっている。ひざを手術して1ヶ月ほどでランニングを開始したが、段階を踏まずに走ってしまったなと感じている。早く復帰したいという焦りからだった。

そして、ひざの状態を言葉で伝えることの困難さも感じている。トレーナーに「何割?」と調子を聞かれる。もう走れるか、まだだめか。最終的には自分自身の判断でしか動けないと思っているけど難しい。

今では30メートルほどのダッシュを8割ぐらいの力でできるようになった。ダッシュ、ストップ、ゴーの切り返しダッシュもしている。ノックも受けられるようになった。練習の翌日に腫れや痛みはなく、良い状態だけど、まだいつどうなるか分からない。新しいことができるようになったと浮かれず、気持ちを引き締めて、慎重に練習に取り組んでいる。(まとめ・荻野公一)

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