ロッテが競り勝って3位を決めた。0−2の1回、遊ゴロの間に1点を返し、今江の2ランで逆転した。4回に大松、7回にはサブローの適時打で加点。成瀬は7回途中までを3失点で13勝目。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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オリックス | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 4 |
千葉ロッテ | 3 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | x | 5 |
ロッテが最終戦で3年ぶりのクライマックスシリーズ(CS)進出を決めた。勝つか引き分けで進出が決まるオリックス戦は、1回に2点を先制されたが、その裏に今江敏晃内野手(27)の10号2ランで逆転。先発成瀬善久投手(24)は7回途中3失点と踏ん張り、逃げ切った。西村徳文監督(50)は就任1年目で日本シリーズ進出のチャンスをつかんだ。西武とのCSファーストステージは9日から始まる。
球場が大歓声に包まれた。1回、1点を返してなお2死一塁。5番今江の打球は幕張の夜空に舞い上がり、打った瞬間に右手を突き上げた。4回には1死一、二塁から大松の中前適時打で、二塁走者の今岡がヘッドスライディングで生還し、両手でガッツポーズ。選手全員が気持ちを前面に出して勝利をもぎとった。試合後の興奮の中でも、西村監督は「選手、コーチ、スタッフ全員の力です」と、高ぶる気持ちを抑え、ほっとした表情を浮かべた。
スローガン「和」が結集した。「誰かが駄目な時は他がカバーする」野球をシーズン通して貫いた。最終回が象徴的だった。勝利が近づいた2点リードの9回、マウンドに上がったのは小林宏ではなく伊藤だった。ここ数試合で不安定だった守護神を144試合目にして「使わない」判断を下した。本人には前もって伝えたが、苦渋の決断だった。あくまで勝ちにこだわった証拠だった。小林宏も「誰が9回投げるかにこだわりはない。チームが勝てばいいと思っている」と監督の意図を理解した。代わりの伊藤は1点を失ったものの、今季初セーブを挙げ「カバー」してみせた。
41年ぶりの3カード連続勝ち越しを決め、開幕ダッシュに成功したが、ケガ人が相次ぎ失速。若手の台頭で穴を埋め、投手陣もトレード移籍の吉見、新外国人のペンでしのいだ。月に1度の3者会談で選手、監督、フロントの風通しもよくなった。ファンも一丸となった。この日は約3万人の観衆。右翼席は白のユニホームで埋め尽くされた。スタンドからも「素晴らしいスローガンを作ってくれてファンもきずなが深まった」と“和”に感謝。声援の後押しも力となった。
まだ終わりではない。CS突破、その先には5年ぶりの日本一がある。9日からは日からは2位西武と敵地で激突。西村監督は「西武、ソフトバンクを必ず倒して、日本シリーズでこの球場に戻ってきたい」と誓った。ロッテの本当の戦いはこれからだ。
ロッテ西岡剛内野手(26)が打率3割4分6厘で初の首位打者、最多安打、最多得点のタイトルを獲得した。9月25日のオリックス戦では史上5人目の200安打達成、96年のイチローを抜く27度の猛打賞、121得点は球団新と、記録ずくめの1年となった。「シーズン通してこういう成績を残せたのは嬉しい。勝ててほっとしています」と常にチームの勝利を考えた結果だった。
目標としていた全試合フルイニング出場も果たした。1番で遊撃手と体への負担は大きいが、ケガも少なく、チームや個人のトレーナーとともに独自のメニューを考え取り組んできた。「今年1年野球としっかり向き合ってこれた。オフの日も体のケアをしたり、野球のことを考えて過ごしてきた」とシーズン通して充実感があった。
最後で決めた!!ロッテは1日、オリックス最終戦(千葉マリン)に5−4で勝利。同率3位で並んでいた日本ハムを最後に振り切り、3年ぶりにクライマックスシリーズ(CS)進出を決めた。主将の西岡剛内野手(26)は打率.346、206安打をマーク、プロ8年目で初の首位打者と最多安打のタイトルを獲得した男が、次のCSでも奇跡を起こす。
海風が心地よく吹き抜けた。大歓声に包まれたグラウンドで、西村監督は西岡とガッチリと抱き合った。「この1年間、本当に選手はよくやってくれた。連敗しても、ここぞというところでみんな踏ん張ってくれた。西岡は本当に主将として引っ張ってくれた」。
1敗もできないプレッシャー。最終戦でようやくCSへのキップをつかんだ。チームは3試合残した時点で、負ければCS進出の権利を失う絶体絶命の状況。それでも勝率のいい本拠地・千葉マリンスタジアムでの戦いで、あきらめる者はいなかった。9月28日の楽天戦は打線が爆発し7−2で快勝。29日のオリックス戦は3−2で辛勝した。この日は1回に先制されたが、その裏に今江の2ランで逆転。そのままの勢いで逃げ切った。
チームスローガンに「和」を掲げた2010年。「コーチ時代からロッテに足りないと感じていた」と西村監督。主将にはプロ8年目の西岡を指名した。昨年9月26日のオリックス戦(千葉マリン)。チームの低迷にいらだったファンが「死刑」と書いた横断幕を掲げた際に、先頭打者本塁打を放った西岡が「子供の夢を壊さないで」とヒーローインタビューで訴えた姿を見て決断した。
その西岡は8月上旬に左手首を負傷。痛みをこらえながら試合に出続け、茶髪から黒に戻した頭には白髪が混じった。
本拠地に戻った9月28日の試合前には、そのプレッシャーから「正直きつい」と弱音がもれた。それでも試合が終わると、今年7月に入籍したモデルの徳澤直子さん(25)が待つ自宅に帰り、食事と体のケアで緊張から解き放たれた。耐え抜き、戦い続けた結果もたらされたのは、首位打者と最多安打のタイトル。プロ入り後初めてフルイニング出場も果たした。
「今日で終わりじゃない。西武、ソフトバンクを倒してまたマリンに戻ってきます」。ロッテを牽引し続けた主将は、勝利の余韻に浸らず先を見据えた。
「西岡を主将にしてよかった。本当に成長した」と指揮官。ついにつかんだCSへの道。立ち止まることは許されない。さらなる高みへ、今日から動き出す。
ロッテは1日、西村徳文監督(50)の来季続投を決めた。
この日、オリックスとの今季最終戦(千葉マリン)に勝利し、3年ぶりのAクラス入りが決定。今季から指揮を執る同監督は2年契約だが、石川晃球団運営本部長(49)は「目標はリーグ優勝だったが、チームをここまで立て直してくれた。来季だけと言わずに、長期的にチームを見てもらいたいと考えている」と明言した。
今季は若手を積極的に起用し、開幕直後のスタートダッシュに成功。故障者の続出した後半戦は失速したものの、2年連続Bクラスだったチームを立て直した手腕が高く評価された。
今江が値千金の逆転弾を放った。1回、1点を返してなおも2死一塁の場面で伊原から左翼席へ10号2ラン。試合の流れを一変させる一振りだった。「早い段階で逆転できてよかった。これで終わりではないので、頂点を目指してやるだけです」。プロ9年目の今季は自己ベストの打率.331をマーク。CSでも頼れる存在になりそうだ。
運命の先発マウンドを託された成瀬が6回1/3を6安打3失点にまとめ、今季13勝目(11敗)。1回に3安打を浴びて2点を先制される不安な立ち上がりだったが、その裏に味方が逆転すると立ち直った。「1回は勝ちたい思いが強すぎて力んでしまったけど、すぐに逆転してくれて気持ちを切り替えられました」。エース左腕が意地の投球でチームをCSに導いた。
ロッテが今季最終戦でクライマックス・シリーズ(CS)進出を決めた。1日、オリックス戦(千葉マリン)は先制されながら5−4の逆転勝ち。就任1年目の西村徳文監督(50)はパ・リーグで唯一2年連続Bクラスだったチームを立て直し、144試合目で3年ぶりのAクラスを確定させた。次なる目標は05年以来の日本一。まずは9日から、西武とのCSファーストS(西武ドーム)に挑む。
勝利の瞬間、一瞬だけ西村監督の目が潤んだように見えた。144試合目に滑り込みでつかんだCS出場。2万9538人の大観衆で埋まった千葉マリンが、西村コールに包まれた。「コーチ、選手、スタッフ、全員の力です。選手はどの試合も常に最後まで気持ちを切らずにやってくれた。それがこういう結果につながった」。
初回に先制されたが、すぐに逆転。しかし、負ければ3年連続Bクラスという重圧がのしかかり、若手中心のオリックスを突き放せない。8回は一発が出れば逆転のピンチを招いた。それでも最後は1点差で逃げ切り。大混戦が続いた今季を象徴するような接戦を全員の力で制した。
最後まで重視したスローガン「和」の精神。指揮官はグラウンド内外で率先してコミュニケーションを図った。その中で抜群の野球センスを誇りながら力を出し切れていなかった西岡を主将に指名。その西岡が攻守に献身的にチームを牽引してきた。「僕の中でやり切った。強い気持ちを持ってやってきた」。初の首位打者と最多安打のタイトルに加え、チームでは91年・愛甲以来となる全試合フルイニング出場。守備でも再三、投手に声を掛けてもり立てた。
8月には左手首痛を発症。左手小指も痛め、打率が3割1分台まで急降下したが弱音は吐かなかった。靱帯を損傷している可能性が高かったが「病院に行って、そんな診断が出たら気持ちが萎える」と診察を拒否して強行出場。指揮官とシーズン前に約束したフルイニング出場で自身もチームも結果を残した。
リードオフマン西岡の出塁率が高く、様々な攻撃を仕掛けた。そんな中で指揮官は細かい野球にこだわった。04年から昨季までのバレンタイン第2次政権で6年連続2ケタ台だった犠打が113。小技を絡める堅実な野球でリーグ断トツの708得点を挙げた。また昨季まで主力だった清水(横浜)シコースキー(西武)川崎(阪神)らが移籍。競争心をあおりチームは活性化した。
ただ、CS進出だけで喜んではいられない。指揮官は言った。「まだまだですよ。監督が甘いからリーグ優勝を逃している」。試合後のセレモニーではファンに「西武、ソフトバンクを必ず倒して、日本シリーズでこの球場に帰ってきます」と約束した。新生ロッテの本当の勝負はこれから始まる。
スライド先発のロッテ・成瀬が今季集大成の大一番でチームトップの13勝目を挙げた。
初回こそ「勝ちたいという気持ちが強すぎた」とT−岡田、北川の連続適時打で2失点。それでも直後に味方が逆転すると、本来の投球を取り戻して6回1/3を3失点に抑え「初回に逆転してもらって落ち着けた」と野手に感謝した。自身も初の200投球回数(203回2/3)に到達。西武とのCSファーストSへ向け「投げられる幸せを感じながら、いつも通りの投球をしたい」と意気込んでいた。
ロッテが07年以来3年ぶりのCS進出を決めた。
西村監督は就任1年目でAクラス入り。ロッテで新人監督(米国を含め他球団での指揮経験なし)のAクラスは73年金田監督(3位)以来37年ぶりだ。
今季は4位日本ハムとわずか0.5ゲームの僅差。これまでパの長期1シーズンでのプレーオフ(04〜06年)、CS(07〜09年)で3、4位が0.5ゲーム差は04年3位日本ハム、4位ロッテ、08年3位日本ハム、4位ロッテとあり、ロッテが3度目の正直で日本ハムをかわした。今季両チームのパ同士と交流戦の対戦成績を出すと
となり、交流戦での1勝差が明暗を分けた格好だ。
ロッテが今季パ・リーグ最終戦でオリックスを下して3位となり、3年ぶりにクライマックスシリーズ(CS)進出を決めた。1−2の初回、今江の2ランで逆転すると4、7回に1点ずつ加点。今季オリックスに6戦6勝だった成瀬は、7回途中まで3失点で13勝目を挙げた。ロッテは9日からCSファーストステージ(3試合制)で、2位・西武と敵地で激突する。
苦しんだ先に待っていたのは、最高の歓喜だった。西村監督は選手1人1人と握手してねぎらった。「選手、コーチ、スタッフ、全員の力です」。“負けたら終わり”の3連戦で3連勝。ロッテが144試合目、パ・リーグ最終戦で3年ぶりのCS出場を決めた。
初回、成瀬が2失点。だが、直後の攻撃で敵失も絡み、今江の2ランも飛び出して逆転。7回に1点差に迫られても、その裏、28日の楽天戦(千葉)から4番に据えたサブローが右越え適時二塁打。最後は伊藤が1点差に迫られるヒヤヒヤの勝利も、スローガン「和」の通りの一丸野球で、2年連続Bクラスから脱却した。
土壇場でラッキーボーイが誕生した。中継ぎ右腕・内だ。守護神・小林宏の調子が今一つ。薮田もけがでベンチ入りできない状況で、28日の楽天戦から3連投。この日も7回1死一、三塁を中犠飛の1点のみに抑えたように、3試合とも厳しい場面をしのいだ。
指揮官は今季途中、こう言った。「2軍から上げた選手は使ってみる。今まで上がってきたのに使われないで終わった選手を何人も見てきた。そうはしたくない」。投手では5年目左腕の古谷が、58登板で防御率2.91と中継ぎの一角に成長。野手でもルーキー・清田や育成からはい上がった岡田が、開幕ダッシュを支えながら5月下旬に右ひざ故障で離脱した荻野貴らの穴をうめた。
昨オフ、自ら主将に指名した西岡がチームを引っ張った。206安打、打率3割4分6厘で自身初の最多安打、首位打者。猛打賞27度のプロ野球記録を樹立し、ロッテの遊撃手では初めてフルイニング出場を果たした。「僕はまだ1年。(阪神の)金本さんみたいな人もいる。満足しないでやりたい」。
西岡と同級生の岡田は「剛は監督が言いたいことを先にミーティングとかで話している。監督が目指す野球を剛がみんなに伝えてくれた」と明かす。指揮官も「我々が見習うぐらいの選手になった」と目を細めた。
9日から西武と敵地で激突するCSファーストステージが待っている。05年はプレーオフから日本シリーズまで制した。西岡は「監督を胴上げするチャンス」と言い切った。「1つになって戦う」という西村監督の夢は、日本一で完結させる。
まさに起死回生の一撃だ。今江は確かな手応えを信じて、右手を高々と突き上げた。1点を追う初回2死一塁から左翼席に10号2ラン。「もう逆転する、って気持ちだけだった。早く援護できてよかった」と笑顔を振りまいた。
アドレナリン全開だった。伊原の内角に甘く入った140キロの直球を振り抜き、興奮とともに球場を押せ押せムードに変えた。大一番で自身2年ぶり2度目の2ケタ本塁打。昨季は左太もも裏の肉離れなど故障に泣いたが、今季は体調管理に成功。様々な打順を任されながら自己最多の140試合に出場し、リーグ3位で自己ベストの打率3割3分1厘を記録した。「最後まで戦い抜けたのは、(日本一になった)05年以来の感覚。充実した1年だった」。
復活を遂げて、闘志は燃え上がるばかりだ。CSに向けて、「これで終わりじゃない。優勝するために頂点を目指して頑張ります」と目を輝かせた。
ロッテの西岡が首位打者と最多安打のタイトルを獲得。さらに打率3割4分6厘は、1954年のレインズ(阪急)を抜き、遊撃手ではパ・リーグの歴代最高打率となった。
プロ野球記録となった27度の1試合3安打以上や、チーム新記録の121得点。記録ずくめのシーズンだったが、西岡はチームでは91年の愛甲以来の全試合フルイニング出場が1番嬉しいという。「僕の中でやり切った。強い気持ちを持ってやってきた」と充実した表情だった。
ロッテの今江が1回に逆転の10号2ランを放った。失点直後に流れを引き戻し、不安定だった成瀬もよみがえらせる値千金の一打。「早い段階で1点でもと思った。ちょっと(バットの)先だったけれど、打った瞬間いったと思って、ガッツポーズしちゃいました」。
今季は様々な打順を任されながらも結果を残し、自己最多の140試合に出場。打率3割3分1厘は堂々のリーグ3位だ。「最後まで戦い抜いたのは(日本一に輝いた)05年以来の感覚。すごく充実した1年だった」と終始笑顔だった。
負ければ今季が終わる。重圧を払いのけ、ロッテがクライマックスシリーズ進出を決めた。西村監督は「誰1人、1試合も気持ちを切らす選手がいなかった。それが今日につながった」と言った。
「最初と最後をおまえで締めてくれ」と指揮官から熱い言葉をもらい、開幕投手の成瀬が先発した。硬さの見えた1回に2点を失ったが、その後は本来の投球。7回途中3失点と、勝ちへの道筋をつけた。自身初の200投球回にも到達。エースは「やっぱり特別な感じがあった」と大役を果たした安堵感に浸った。
いつもは指揮官は動くのを嫌う。だが、ここ数日は違った。打順も変え、選手起用も積極的だった。その采配がはまった。4回は5月以来の先発となった今岡がチャンスメークし、8番の大松が適時打。7回は4番に入って3試合目のサブローが5点目をもたらす。「全員。全員の勝利」と指揮官の口調は熱を帯びた。
ここ数年は個々の能力はありながら、ばらばらだった。今季は「和」をスローガンに、変革を目指した。西村監督は「まだ、終わってない」。日本一を懸けた戦いへと続いていく。
ロッテが競り勝って3位を決めた。0−2の1回、遊ゴロの間に1点を返し、今江の2ランで逆転した。4回に大松、7回にはサブローの適時打で加点。成瀬は7回途中までを3失点で13勝目。オリックスは成瀬に9連敗。
クライマックスシリーズ(CS)進出を決めた西村監督は「誰1人、1試合も気持ちを切らす選手がいなかった。それが今日につながった」と言った。
指揮官から「最初と最後をおまえで締めてくれ」と送り出された開幕投手の成瀬は1回に2点を失ったが、その後は本来の投球。7回途中3失点と試合を作った。初の200投球回にも到達し「やっぱり特別な感じがあった」とホッとした様子。
9日からのCSファーストステージで西武と対戦する。西村監督は「まだ、終わってない」と気を引き締め直した。
プロ野球パ・リーグは1日、レギュラーシーズンの全日程を終了した。個人成績の打撃部門で、西岡剛内野手(ロッテ)がリーグ歴代2位の206安打を記録し、打率3割4分6厘で初の首位打者に輝いた。
T−岡田(オリックス)外野手は33本塁打を放ち、22歳の若さで初の本塁打王になった。片岡易之内野手(西武)は、本多雄一内野手(ソフトバンク)と並ぶ59盗塁で4年連続の盗塁王。109打点の小谷野栄一内野手(日本ハム)は8年目で初のタイトルを獲得した。
投手部門では、和田毅投手(ソフトバンク)と金子千尋投手(オリックス)が17勝で最多勝を分け合い、ダルビッシュ有投手(日本ハム)は最多奪三振と、2年連続となる最優秀防御率の座を手にした。摂津正投手(ソフトバンク)は2年連続で最優秀中継ぎ投手になった。
パ・リーグはレギュラーシーズンが終了した1日、交流戦を含む今季の観客動員数を発表し、総観客数は983万2981人で、1試合平均は前年比1.3%増の2万2762人だった。
リーグ優勝したソフトバンクは1試合平均で前年比3.6%減だったが、216万4430人で1位。終盤まで3位争いに加わった5位オリックスはアップ率トップで12.3%増。昨季2位から最下位に転落した楽天は5.1%減だった。
平均試合時間(9回)は昨季より3分長い3時間12分。
ロッテが公式戦最終戦を白星で飾り、3位に滑り込んで3年ぶりのCSに進出した。初回に2点を先制されるもその裏、今江の2ランで逆転に成功。9回も1点差に迫られるなど薄氷を踏む勝利。最後はストッパー役を任された伊藤義弘(28)がしのぎ、ゲームセットの瞬間はマウンド付近で歓喜の輪ができた。この日はホーム最終戦ということもあり、セレモニーで勝利を報告できた西村徳文監督(50)もホッとした笑顔。「反省もしっかりやって、もう1度チームが1つになり、戦っていかないといけない」と、目はすでに西武とのファーストステージに向けられていた。
プロ野球パ・リーグは1日、レギュラーシーズンの全日程を終了した。個人成績の打撃部門で、西岡剛内野手(ロッテ)がリーグ歴代2位の206安打を記録し、打率3割4分6厘で初の首位打者に輝いた。
T−岡田(オリックス)外野手は33本塁打を放ち、22歳の若さで初の本塁打王になった。片岡易之内野手(西武)は、本多雄一内野手(ソフトバンク)と並ぶ59盗塁で4年連続の盗塁王。109打点の小谷野栄一内野手(日本ハム)は8年目で初のタイトルを獲得した。
投手部門では、和田毅投手(ソフトバンク)と金子千尋投手(オリックス)が17勝で最多勝を分け合い、ダルビッシュ有投手(日本ハム)は最多奪三振と、2年連続となる最優秀防御率の座を手にした。摂津正投手(ソフトバンク)は2年連続で最優秀中継ぎ投手になった。
来季からは1軍公式球を全球団で統一して使う。この日で、ロッテが20年以上使用してきたアシックス社製のボールは“最終戦”となった。
本拠地が川崎球場時代から使用してきた。同社の担当者の米田さんは「残念な思い。長い歴史を誇りに思う」としみじみと語った。日本シリーズまで勝ち進めば、本拠地で再びボールが使えるだけに「まだ先があると思っています」と言った。
パ・リーグは30日、ロッテ−楽天戦(千葉)で全日程が終了し、首位打者、本塁打王など各タイトルが決定。首位打者は200安打を達成したロッテの西岡剛(26)が獲得した。
西岡は最終戦でも1安打を放ち今季206安打。プロ野球記録には及ばなかったものの、打率は.346と自己最高をマークした。首位打者のタイトルは自身初。
本塁打王は33本を放ったオリックスのT−岡田(22)、打点王は109打点で日本ハムの小谷野栄一(29)、盗塁王は59個で西武の片岡易之(27)とソフトバンクの本多雄一(26)。片岡は07年から4年連続で盗塁王に輝いた。
投手陣では、最多勝利が17勝を挙げたオリックスの金子千尋(27)、ソフトバンクの和田毅(29)。金子は初タイトル、和田は新人王以来のタイトル獲得となった。最優秀防御率は1.78で日本ハムのダルビッシュ有(24)。ダルビッシュは最多奪三振(222個)と2冠。
そのほかの主なタイトルは以下の通り。