わたしはかもめ2010年鴎の便り(10月)

便

10月16日

福岡ソフトバンク1−0千葉ロッテ(ヤフードーム)

ソフトバンクは1回2死二、三塁から暴投で先制。この1点を4投手による無失点リレーで守りきった。先発ホールトンは6回途中まで粘り強い投球。6回2死一、二塁のピンチは森福がしのぎ、7回2死二、三塁では摂津が好救援。9回は馬原が3人で退けた。ロッテは得点圏に再三走者を置きながら決定打を欠き、救援陣の好投に応えられなかった。

123456789R
千葉ロッテ0000000000
福岡ソフトバンク10000000x1
ソフトBとロッテ、両チームとも打点なし
この試合唯一の得点は暴投で生まれたため、両軍とも打点なしで決着した。セ・リーグを含め、プレーオフ、CSでは初めて。

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ロッテ自滅、連日ミスで土俵際/CS[ニッカン]

ロッテが2日連続のミスでソフトバンクに王手をかけられた。1回、立ち上がりに不安のあったビル・マーフィー投手(29)が、先頭打者に四球を与えると、2番本多雄一内野手(25)の投前バント処理を一塁へ悪送球。2死までこぎ着けたが、二、三塁から暴投で1点を失った。「バント処理は痛かった。2死からの暴投も悔やまれる」と肩を落とした。3失策で3失点した第2戦に続いて、短期決戦で痛恨のミスが出た。

打線はソフトバンクの救援陣の前に沈黙した。試合前の宿舎でのミーティングでは青山総合ベンチコーチが「頭を切り替えてやっていこう」と呼び掛けたが、15日に続いて3〜6番が無安打。6回2死一、二塁では代打今岡誠内野手(36)が、7回2死二、三塁では西岡剛内野手(26)がともに凡退するなど、得点圏に走者を送ったイニングが4度ありながら、生かせなかった。第2戦から続く無得点は17回まで伸び、西村徳文監督(50)は「昨日もそうだけど、チャンスをものにできなかった」と悔しさをにじませた。

それでも、CS初スタメンとなった里崎智也捕手(34)は「風が甲子園にいっちゃったかな。とにかく勝ち続ければいい」と話すなどナインに悲愴感はない。レギュラーシーズンは3連勝で締めて、CSに出場できる3位に滑り込んだ。再び3連勝すれば、今度は日本シリーズに進出できる。西村監督は「(シーズンの)最後も負けられない状況で勝ってきた。もう1回選手を信じてやるしかない」と語気を強めた。

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ロッテ、打メ打メ…零封負けで崖っ縁[サンスポ]

ロッテは散発4安打で零封負け。西村監督は「チャンスをものにできなかった…」と声を絞り出した。

1回に暴投で与えた1点が最後まで響いた。先発ホールトンを打ちあぐみ、後半は相手が誇る救援陣にねじ伏せられた。レギュラーシーズンでいずれもリーグ最多の663打点、708得点をたたき出し、クライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ(対西武)でも驚異的な粘りを見せた打線が、今ステージはつながらない。

第1戦の3点、第2戦の1点はいずれも本塁打によるもので、第2戦の2回から17イニング連続無得点。7回2死二、三塁で二ゴロに倒れるなど、3試合で12打数1安打の西岡は「チャンスで打てないのが敗因。1番として機能せずに申し訳ない」と唇をかんだ。

5年ぶりの日本シリーズ進出には3連勝しかなくなった。レギュラーシーズンでは最終戦まで3連勝してCS進出を果たしただけに「負けたら終わりというのは同じ。もう1度、選手を信じて戦う」と西村監督。メジャー時代にホワイトソックスで世界一を経験した井口も「僕らはシーズン終盤から毎日、土俵際。慣れているし、最後まで力を振り絞って戦う」と前を向いた。

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連日の守乱!ノーヒットで決勝点献上…ロッテ[報知]

ロッテは連日の拙守で、がけっ縁に立たされた。

敗戦の瞬間、西村監督はじっとグラウンドをにらみつけた。「負けたら終わり。どうのこうの言ってる場合じゃない」。連敗でがけっ縁に追い込まれた指揮官は、硬い表情を崩さなかった。

前日(15日)も3失策が敗因となったが、またしてもミスが出た。初回、先発のマーフィーは川崎にいきなり四球。続く本多の投前犠打を一塁に悪送球してオールセーフ。この後、暴投で痛恨の決勝点を許した助っ人左腕は「バント処理は痛かった。2アウトから暴投で点を取られたのも悔やまれる」とがっくり。西村監督も「ノーヒットで点を取られてはね」とあきれるしかなかった。

リーグトップの打率2割7分5厘、708得点、第1Sではミラクル勝利を演出した打線も、沈黙が続く。今江を2番に上げ、里崎を8月4日の楽天戦(Kスタ)以来のスタメンマスクで起用したが、起爆剤にはならなかった。CS最終Sで打線はタイムリーがなく、15日の試合で初回に清田が本塁打を放って以降、17イニング無得点。投手陣は3試合とも4安打ずつしか許しておらず、25イニング計4失点も自責点はわずかに「2」だけに、拙守とともに深刻な貧打が敗戦に直結している。

7回2死二、三塁と絶好の逆転機では西岡が二ゴロに倒れ「1番として、機能できていない。チームに申し訳ない」とうなだれた。初の首位打者を獲得するなど、シーズンではその打棒で引っ張った主将だが、CSに入ってから徹底マークされ22打数3安打。金森打撃兼野手チーフコーチも「ボール球を振らされている」と心配顔だ。

ロッテには“負けたら終わり”のシーズンラスト3試合で3連勝し、CS進出を果たした実績がある。「あしたは相手が9割方有利。だけど、終わるまで分からないので、自分で流れを変えたい」と西岡。指揮官も「負けられない試合を勝ってきたからここにいる。勝つしかない。選手達を信じるしかない」と言い切った。土俵際から、ミラクルを起こす。

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第4戦先発の俊介、経験で胴上げ阻止だ…ロッテ[報知]

負けの許されない最終S第4戦で先発する渡辺俊は、静かに闘志を燃やした。「どっちにしても勝たなくちゃいけない。(今季終盤は)不甲斐ない状態だったから、働かないとね」と冷静な口調で必勝を誓った。

今季の8月以降は白星に恵まれず、2軍落ちを味わうなど不振にあえいだ。それでも中継ぎで復帰した10日の西武との第1S第2戦(西武D)では、2番手で3回2/3を無失点で勝利に貢献。「ある程度の感覚は、あの試合でつかめた」と投げ込みによるフォーム修正で復活を遂げ、“第4の男”に抜擢された。

西本投手兼バッテリーチーフコーチは「経験というものは大きい。彼は(06年の)WBCに出て、日本代表としても投げている。彼に託すのが僕の気持ちだし、チームの気持ち」と信頼。「最後に粘って粘って勝ってきたチームだから、簡単には終わらない」とサブマリン右腕。雪辱を胸に迷いはない。

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振れない…ロッテ消極打線で崖っ縁[スポニチ]

バットを振らないと何も起こらない。ロッテ打線から持ち味である好球必打の姿勢が消えた。わずか4安打の零敗で崖っ縁に追い込まれた。

2回2死一、二塁。大松は3ボールから甘めの直球を見逃し、5球目のスライダーで遊飛に倒れた。4回のサブロー、5回の大松も同様に凡退。3ボールからの待球作戦はあるが、相手投手や状況にもよる。ホールトンは四球で自滅するタイプではなく「待て」のサインも出ていなかった。積極的に狙う手はあった。

7回1死一塁で大松は森福の初球、直球を見逃して結局、三振。「初球は直球がくると思っていたのに振れなかった。あそこで僕の負け。大反省です」と悔やんだ。

西武とのファーストS(西武ドーム)で第2戦の里崎の同点弾、井口の決勝打はいずれも初球だった。ところが前日は和田に低めのボール球を振らされて13三振を喫したことで、打席で球を見極める意識が強すぎた。この試合でファウル、空振りを含めてファーストストライクを打ちにいったケースは、ストレートの四球を除くと33人中12人。ファーストS第1戦の44人中21人、第2戦の47人中30人(敬遠など除く)に比べると明らかに打線は消極的だった。

7回、先頭の里崎が右足に死球で出塁したが、代走は送らなかった。2死一塁から清田の右中間二塁打。代走・岡田なら生還できた可能性は高く、采配面でも消極性が目に付いた。「負けたら終わり。どうこう言っている場合じゃない。選手を信じてやるしかない」と西村監督。日本シリーズ進出には3連勝しかない。やることは1つ。普段通りのプレーを取り戻して勝つだけだ。

◇西岡「申し訳ない」絶好機で凡退

シーズンで大暴れしたロッテの西岡が、CSでは苦しんでいる。3回の左前打がようやくファイナルS初安打も、7回2死二、三塁の絶好機では二ゴロに倒れた。「チャンスで打てなかったし、1番として機能できていない。チームに申し訳ない」。それでもシーズンを通して先頭に立ってチームをけん引してきた主将は「優勝(日本一)の可能性が消えた訳じゃない。最後まで諦めずに戦う」と前を向いた。

里崎
「どっちが勝ってもおかしくない試合で勝敗は3試合とも紙一重。」(今CS初のスタメン出場)
井口
「ホールトンは丁寧に投げていたし失投が少なかった。審判(のストライクゾーン)が広くて、絞りづらかった。投手は頑張っているし、明日は打線が頑張ります。」(4打数無安打)

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マーフィー自滅…四球→悪送球→暴投[スポニチ]

ロッテのマーフィーが自滅した。初回、先頭・川崎に四球。続く本多の投前バントを一塁へ悪送球してピンチを広げ、2死二、三塁から暴投で先制を許した。シーズンでは先発20試合中、11試合で2回までに失点。3回4失点KOされたCSファーストS第2戦に続き、課題だった立ち上がりを克服できなかった。2回以降は立ち直って5回途中まで1失点と好投。無安打で許した1点で敗れ「自分ではいい球を投げられていたと思う。バント処理のミスが痛かったし、2死からの暴投が悔やまれる」と肩を落としていた。

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渡辺俊は気迫「簡単には終わりません」[スポニチ]

17日のパ・リーグCSファイナルステージ第4戦に先発するロッテの渡辺俊が、ソフトバンクの日本シリーズ進出を阻止する。敗戦を見届けたサブマリンは「勝たなきゃいけないことには代わりはないし、自分ができることをやるだけです」。シーズン中の不調からCSファーストSでは中継ぎとして第2戦で3回2/3を無失点。その好投で先発に舞い戻った渡辺俊は「うちは最後まで粘って粘って勝ってきたので、そう簡単には終わりませんよ」と気迫をみなぎらせた。

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崖っぷちのロッテ、残された条件は3連勝のみ[サンスポ]

ロッテが土俵際に追い込まれた。5年ぶりの日本シリーズ進出には、もう3連勝しかない。西岡は「明日は9割方、ソフトバンクが有利。流れを変えたい」と必死に前を見た。

ファイナルステージは本塁打でしか点を奪えず、計4得点。この日も得点圏に走者を送ったイニングが4度あったが、生かせない。0−1の7回2死二、三塁では、西岡が二ゴロに倒れた。零敗で第2戦の2回から続くゼロ行進は、17回にまで伸びた。ファーストステージでつかんだ勢いは、強力な相手投手陣の前に消えた。西村監督は「昨日もそうだけど(好機を)ものにできていない」とつぶやく。

「つなぎ」の打線が分断されている。この3戦で1安打の西岡は「1番打者として機能できなかった」と自らを責める。得点源の井口は「自分も含め、今はシーズン中の打線じゃない。最後の力を振り絞りたい」と言った。

レギュラーシーズンは3連勝で締め、最終戦で3位をつかんだ。西村監督は「最後と同じ状況。もう1回、選手を信じてやるしかない」と、腹をくくった。

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ロッテ、第4戦先発は渡辺俊「自分らしく」[サンスポ]

ロッテの第4戦の先発は渡辺俊。負ければ今季が終わるが「最初から最後まで自分らしく投げたい。それだけに集中して」と自然体だった。ファーストステージでは9月中旬以来の復帰登板で好投。「手応えみたいなものがある」と自信を見せる。切れや、しなやかさが持ち味なだけに「力んでも、フォームがおかしくなる。体力的にはセーブして、気持ちは最初から最後まで飛ばしたい」と淡々と話した。

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ロッテ・マーフィー、不安の初回に独り相撲[サンスポ]

ロッテのマーフィーは不安を抱える立ち上がりに乱れた。1回、先頭に四球を与えると、投前バントで一塁に悪送球。2死までこぎ着けたが、二、三塁から痛恨の暴投を犯す、まさに「独り相撲」で失点した。5回途中で交代した左腕は「バント守備も痛かったし、2死までいって失点したのは悔やまれる」とがっくり。「良い球は投げられていたのに…」と力なくつぶやくしかなかった。

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ロッテ、無安打で失点…連日の“失策負け”[サンスポ]

前日、ミスに泣いたロッテは、この日もエラーで失点し、1点を返せず完封負け。ソフトバンクに王手をかけられ、後がなくなった。1回裏、ロッテ先発のマーフィーはソフトバンクの先頭・川崎を四球で歩かせると、ファーストへの悪送球、本多の盗塁などで2死二、三塁のピンチを作った。さらに打者・多村の時に痛恨の暴投、無安打で1点を失った。打線はソフトバンク投手陣の前に4安打無得点。ミスで失った1点を返すことができず連敗。1勝3敗となり、ソフトバンクに日本シリーズ王手をかけられた。

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西岡「何とか流れを…」/CS[ニッカン]

ロッテ西岡剛内野手(26)は、ソフトバンクの投手陣に脱帽だった。7回、2死二、三塁で摂津の内角直球に詰まらされニゴロでチャンスを生かせなかった。ソフトバンクに王手をかけられ「向こうのバッテリーに完璧にやられた。結果をどうこう言ってる場合じゃない。不利だけど、何とか流れを変えたい」と、負けられない第4戦へ意気込みを見せた。

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今江打ったぞ!いい感じ/CS[ニッカン]

ロッテ今江敏晃内野手(27)が、CSファイナルステージで初安打を放った。第1戦、第2戦とノーヒットだったが、第3打席で右中間へ二塁打でチャンスメーク。試合に負けはしたものの「あの打席以降はいい感じで振れていたかなと思う。粘れてきたところもある」と手応えをつかんでいた。

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マーフィー自己採点は…/CS[ニッカン]

ロッテ先発ビル・マーフィー(29)が立ち上がりの乱れを悔やんだ。1回無死一塁で本多の犠打を処理した際、一塁送球をそらす失策を犯し、さらに2死一、三塁では暴投により先制点を献上。結局、この1点が最後まで重くのしかかった。「1つ痛かったのはバント処理。ワイルドピッチも悔やまれる」と敗戦投手の責任を受け止めながら、「ピッチング自体は悪くない。自分ではしっかり投げられたと思う」と内容には満足した。

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初スタメン里崎悶絶…/CS[ニッカン]

「ミスター起死回生」ことロッテ里崎智也捕手(34)が今CSで初めてスタメン出場したが、3打数無安打に終わった。7回には森福から死球を受け、悶絶した。「土踏まずです。大丈夫じゃないですよ〜」と、試合後も痛みは取れていない様子だった。ソフトバンクに王手をかけられたことには「元々開き直っていますよ。負けられない」と、第4戦からの快進撃を誓っていた。

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逸機の今岡は森福に脱帽/CS[ニッカン]

ロッテ今岡誠内野手(36)が、痛恨のフライを打ち上げた。6回2死一、二塁と、絶好のチャンスに5番福浦の代打で登場した。フルカウントから外角高めのシュートを打ち上げてしまい、中飛に倒れた。試合後は「打ちたかったけど、しょうがない。抑えられたのは相手が上」と、ソフトバンク自慢の救援陣の一角・森福の投球に脱帽した。

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光明は無失点の救援陣/CS[ニッカン]

敗れたものの、ロッテ救援陣は無失点リレーを完成させた。5回2死一、二塁で2番手として登板した薮田安彦投手(37)は、ソフトバンク小久保を左飛に仕留めガッツポーズ。6回も3者凡退に抑え、打者4人に完全投球を披露し「何とかゼロに抑えようと思っていました。やるべきことはできた」と話した。3番手の内竜也投手(25)も1回を3者凡退に抑え「シーズン終盤から調子自体は悪くないんです」と話した。

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[疾走!千葉ロッテ荻野貴司日記]生きた球を打った[毎日新聞]

◇「スタッフのありがたさ感じる」

ああ、調子よかったのに。練習前、小さなコーンを置いて小刻みな動きでアップ。ノックを受け、前方から来る球に慣れるため、投手に投げてもらい10打席ほど生きた球を打った。練習でやれることが増えてきた。

だけど、動く量が増え、痛みが出ることもある。疲れもたまっていると感じる。けがをした右足がだるく、右ひざもまだ完全には曲げられない。でも、以前のように落ち込むことはなくなった。焦りはない。痛かったら練習量を減らすしかない。疲れを取り、ひざ回りの筋肉をほぐしながら調子をみて練習していこうと思っている。

1軍にいた時は、練習の準備を全てスタッフがやってくれた。2軍ではスタッフに手伝ってもらいながら自分達でバッティングのネットを設置したりボール集めをする。ケガをしてから2軍で練習するようになり、スタッフのありがたさを感じている。

千葉ロッテは今、日本シリーズ進出をかけてクライマックスシリーズのファイナルステージを戦っている。ケガで出場していない自分はチームに対して発言しづらい。来年こそは、あの舞台にいたい。(まとめ・荻野公一)

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