わたしはかもめ2010年鴎の便り(10月)

便

10月31日

日本シリーズ第2戦

◇中日12−1千葉ロッテ(ナゴヤドーム)

中日が序盤の大量点で一方的な展開に持ち込んだ。1回に和田の中前打と押し出し四球、さらに大島の二塁打で計4点。2回に和田の二塁打などで3点を加え、以降も攻撃の手を緩めなかった。チェンは威力のある直球を内外に散らして6回1失点。ロッテはマーフィーが2回途中まで7失点と乱調だったのが痛過ぎた。打線もつながりを欠いた。

123456789R
千葉ロッテ0001000001
中日43300200x12

◇マーフィー自滅7失点

千葉ロッテ先発のマーフィーは2回もたずに7失点で早々と降板。試合を壊し「悔しいし、情けない」と肩を落とした。自責点は4と味方の失策が絡んだ一方で、1回の押し出しに2回の連続と3四球が大きく響いた。渡辺俊も予想された中での第2戦先発抜てきだったが「こんな結果になって本当に申し訳ない。自分のリズムで投げることなく降りてしまった」と責任を背負った。

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ロッテ先発マーフィーが大炎上/日本S[ニッカン]

中日がロッテに雪辱し、1勝1敗のタイとした。第3戦は2日、千葉マリンで行われる。

本拠地で仕切り直しだ。ロッテが中日に惨敗し、日本シリーズでの連勝が8で止まった。先発ビル・マーフィー投手(29)が2回途中6安打3四球7失点(自責4)と大炎上。第1戦を快勝した勢いは、序盤でプツリと切れてしまった。それでも苦手のナゴヤドームで1勝1敗。千葉マリンに戻り、地の利を生かす。

前夜の勢いはいきなり途切れた。ロッテの誤算は、先発マーフィーの早すぎるKOだった。1回の1球目が悪夢の始まりだった。荒木に高めに浮いた初球の直球を左前に運ばれた。流れをつかまれると、井口の失策もありこの回だけで4失点。2回にも3点追加された。1回1/3を7失点。今季最短KOで「大事な試合のマウンドを任されたのに、本当に申し訳ない。守っていた野手、ベンチに申し訳ない気持ちしか今はない。悔しいし情けない」と、顔を赤らめナインに謝罪した。

シーズン終盤からここまで安定していた中継ぎ陣も、いきなり押し寄せた波は止められなかった。30日は4打数無安打と抑え込んだ1番荒木に3安打、4番和田も3安打と、警戒しなければいけない打者を勢いづかせた。眠っていたブランコにも1発を食らい、恐竜打線を目覚めさせてしまった。2番手で3失点の小野晋吾投手(35)も「ベテランだし相手の勢いを止めないといけなかった」と悔しがった。投手力で勝ってきたチームに被安打14、12失点で今季ポストシーズン初の2ケタ失点で大敗だった。

それでもチームに悲壮感はない。里崎智也捕手(34)は「1−0でも100−0でも一緒ですから」と早くも切り替えた。まだ1勝1敗のタイ。2日の第3戦からは本拠地千葉マリンでの3連戦。先発陣は多彩な変化球で風を味方にできる渡辺俊介投手(34)、中日とは初対戦となるヘイデン・ペン投手(26)が控える。また西村徳文監督(50)も「チームとしては非常に大きい」と言う唐川侑己投手(21)の復帰など、プラス材料が多い。本拠地での公式戦は、CS進出をかけた負けられない3連戦で3連勝した10月1日以来1ヶ月ぶりだ。「千葉に戻ってきます」と指揮官が誓った地で新たなスタートを切る。

ホームでは44勝26敗と6割以上の高い勝率をマークし、マリン特有の風と一体感のあるファンの大声援は確実にチームにとって追い風だ。西村監督も「マリンでできると気持ちも違う。明日1日あるし、負けを引きずることはない」と、本拠地での戦いに自信をのぞかせた。

◇唯一の得点、やはり今江

ロッテ今江が意地の適時打を放った。すでに10点を奪われた4回だ。1死一、二塁と得点圏に走者を置いて打席が回ってきた。3球ファウルを続けカウント2ー0。追い込まれてからの高め直球。力負けせずに食らいついた。打球は、中日チェンの足元を“また抜き”して中前へ。「点差はあるけど、1点ずつ返す気持ちでつなぐ打撃をした。まだ回は浅い。少しずつでも点を返して、相手にプレッシャーをかけていきたい」。ミラクル再演への意気込みが通じた。

前日のシリーズ初戦は3打数3安打で1打点。2回の左飛で連続打席安打こそ途切れたが、2試合連続打点をマーク。結果的に完封負けを防いだ「シリーズ男」は「ナゴヤでも多くのファンが来てくれましたが、ホームではもっと大きな声援になる。千葉マリンは久しぶりなので、嬉しい。風もあるし、それをしっかり味方にしたい」と本拠地での巻き返しを誓った。

◇井口、ミスから大量点

第1戦で本塁打を含む3安打と活躍した井口は、この日も2安打と好調維持。だが守備で手痛いミスをした。1回裏2死一、二塁。やや二塁ベース寄りの当たりを捕って、一塁手の左側へそれる悪送球。これでピンチが広がり、初回に4失点。3回裏1死一、三塁では、併殺できる二ゴロを捕球しきれずに、二塁封殺のみでピンチを断ち切れなかった。いずれもプレーを決めればその回は終了だっただけに「(送球は)ゴロに入っていく角度が難しかった。3回はちょっと打球が変わった。切り替えていくしかないですね」と険しい表情でバスに乗り込んだ。

◇清田、死球「大丈夫」

第1戦でポストシーズン3号となる同点アーチを放った清田は3打数無安打1死球と沈黙した。左ひざ付近に受けた死球は「全然大丈夫です」。だがチェンについて聞かれると「思ったほど速くなかったけど、球のキレとか、野手みたいな腕の振りとかにやられた。次はマリン球場なんで切り替えてやりたい」と離した。

岡田
「緊張はなかったし、勝てれば最高でした。これからも足を使ってかき回したい。」(シリーズ初先発で、俊足を生かして二塁打を放ち)

◇大松肉離れ

ロッテ大松尚逸外野手(28)が31日、名古屋市内の病院で精密検査を受け、右足太もも裏の軽度の肉離れを診断された。前日30日の日本シリーズ第1戦の2回、右翼フェンス直撃の適時二塁打を放ち、一塁を回った際に痛めた。この日は球場には現れたものの、ベンチ入りはせずアイシングとはり治療に専念した。第3戦以降は代打起用の可能性もあるが、患部の上体を見ながら判断する。

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ロッテ、たった1点打てま“チェン”[サンスポ]

勝って球史に名を刻むはずが、チェンに封じられた。シリーズ連勝記録(88〜91年の西武、2000〜02年の巨人の8連勝)の更新をかけた一戦で、第1戦に13安打5得点と爆発した打線が沈黙。74年から36年越しで継続してきた連勝は、8で止まった。

「いい投手は簡単に打てないということです」。西村監督は深いため息。左腕の前にわずか4安打。4回に死球と2本の安打で1点を得たが、3回までに10失点していた後では、まさに焼け石に水だった。

実は、絶好の分析機会を逃していた。10月20日。チェンの前回先発だった、巨人とのCSファイナルステージ第1戦。その試合をロッテは選手全員で分析…ではなく、裏方さんの慰労会を兼ねた日本シリーズ進出祝勝会を開いていたため、見逃していたのだった。

データ収集はスコアラーの仕事。後から映像で確認すればいい話だが、日本シリーズの対戦相手を決める真剣勝負だ。この事実を聞き、「そんなこと(祝勝会)をしている暇はないはず」とこぼすコーチもいたという。

この日は失策から失点につながるなど、ミスも目立った。1回に失策を犯した井口は「マリンに帰って切り替えるだけ」と前を向いた。

もちろん、敵地で1勝1敗なら十分だ。今季、本拠地では44勝26敗2分けで勝率は.629。大きく勝ち越した千葉マリンで、一気に日本一を狙う。

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ロッテ・大松、軽度の肉離れ…第3戦未定[サンスポ]

ロッテ・大松尚逸外野手(28)が31日、名古屋市内の病院で精密検査を受け、右太もも裏の軽度の肉離れと診断された。この日はベンチ入りせず、練習も行わずに針やアイシングなどの治療に専念した。大松は30日の第1戦(ナゴヤドーム)の2回に先制の右越え二塁打を放ったが、走塁中に右太もも裏を痛めて途中交代した。1日は試合がなく、西村監督は2日の第3戦(千葉マリン)での出場について「様子を見て決める」と話すにとどめた。

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ロッテ“シリーズ男”今江、唯一打点[サンスポ]

目を覆いたくなるような大敗の中で、“シリーズ男”が意地を見せた。10点を追う4回1死一、二塁、今江が中前打でチーム唯一の得点をたたき出した。2005年のMVP男は2戦連続適時打と好調が続く。「負けは負け。次は久しぶりに(千葉)マリンに帰るし、ファンの声援も盛り上がる。風を味方につけて頑張りたい」と、本拠地での戦いに気持ちを切り替えた。

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ロッテ・マーフィー、2回もたず7失点[サンスポ]

前夜の勢いが消えたのは打線だけでない。投手陣も総崩れだ。先発・マーフィーが失策もからんで2回途中7失点(自責点4)でKOされると、2番手の小野、3番手の古谷も失点。歯止めが効かなかった。

「チームに迷惑をかけて申し訳ない気持ち。中日打線は失投を見逃してくれなかった」。今季先発した22試中、13試合で3回までに失点しているマーフィー。改善することないまま大一番を迎え、今季12勝を挙げた実力を見せることなく降板した。

3失点の小野も「やり返すしかない」と唇をかんだ。第1戦から好調の和田だけでなく、荒木、森野、ブランコも目覚めさせてしまったのは、第3戦以降に影響しかねない。こちらも本拠地で対策を練り直しだ。

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マーフィーぶち壊し…2回持たず7失点KO[スポニチ]

マーフィーの先発起用は大失敗だった。渡辺俊が数日前から第2戦先発をにおわせる行動をしたこともあり、中日打線は左の野本、大島をスタメン起用。だが、渡辺俊の演技は無意味となった。助っ人左腕は1回1/3で7失点KO。序盤で試合をぶち壊した。「思ったところに投げられなかった。大事な試合の先発を任されたのにチームに迷惑をかけて申し訳ない」。

初回、左前打された先頭・荒木への初球の直球が全てだった。ストライクを欲しがって手投げになったため腕の振りが鈍く、球速は134キロ。この試合の最速145キロより11キロも遅く、コースも真ん中高めでは痛打されて当然だった。球宴後は先発10試合中5試合で初回に失点。西武、ソフトバンクとのCSでも、いずれも四球をきっかけに初回に失点していた。制球を意識するあまりに腕が振れず、球威がなくなる悪循環。何より第1戦で完璧に封じた攻撃の起点となる荒木を目覚めさせたのが痛かった。

日本シリーズ7失点以上は6年ぶり
ロッテの先発マーフィーが1回1/3を7失点で降板。日本シリーズで投手の7失点以上は、04年第2戦で松坂(西)が8失点して以来6年ぶり。シリーズの最多失点記録は98年第5戦新谷(西)の10失点だが、外国人では88年第2戦郭(西)、00年第3戦ラジオ(ダ)と並ぶワーストタイとなった。ロッテは第1戦の成瀬に続いて左腕投手が先発。シリーズ第1、2戦で左腕が先発したのは81年日本ハム(高橋一、間柴)、00年巨人(工藤、メイ)、01年ヤクルト(石井一、藤井)に次ぎ4度目。チームが連勝した例はなく、今回もジンクスを破れなかった。

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名手・井口“一瞬の迷い”で送球ミス[スポニチ]

名手の一瞬の迷い、だった。ワンサイドゲームでの大敗。もちろん最大の原因はマーフィーの大乱調だが、その分かれ目となったシーンが初回の井口の守備にあった。

1点を先制され、なお2死一、三塁。打者・野本のボテボテの打球を二塁ベース寄りで捕球した井口が、一塁へ悪送球。最少失点で終わったはずが、4失点につながった。今季143試合でわずか7失策、守備率.990だった名手が、なぜ送球ミスを犯したのか。青山総合ベンチコーチは「あれだけのフルスイングだったし、バットが折れたことでスタートが遅れた。その部分がミスにつながった」と説明した。

折れたバットは一、二塁間へ飛んでいた。失速した打球に井口の出足は若干、遅れる。一塁走者と重なる位置での捕球となった。前のめりになりながら、慌てて一塁へ投げたことで、送球は右翼側にそれた。井口は「ちょっと走者が重なった。ゴロに入っていく角度が難しい角度だった」と振り返った。

二塁へトス、一塁走者にタッチ、一塁への送球。1つのアウトを取るのに3つの選択肢が考えられた。強振したバットが折れ、打球が弱まる中での一瞬の迷い。結果的に試合を左右する失策だった。

上川内野守備走塁コーチ
「バットも気になっただろうし、走者の動きもあるし難しいプレーだった。」(初回の井口のプレーについて)

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2年目岡田、初先発で大松の代役果たした[スポニチ]

故障した大松に代わってロッテ2年目の岡田が「8番・中堅」でシリーズ初先発出場した。5回にチェンの初球、外角スライダーに食らいつき、右中間前方に落とす二塁打。50メートル5秒6の快足を飛ばして「ラッキーなヒットでした。これで勝ったら最高なんですけど」と振り返った。

育成出身では球団初のポストシーズン先発出場。途中出場した第1戦に続く2試合連続安打で大松の代役をきっちり果たし「変な緊張感はなく、いつも通りにプレーできた」と頼もしい。大松の先発復帰は今後も厳しい状況だけに、出場機会は増えそうだ。岡田は「足を使ってチームの勝利に貢献したい」と闘志を燃やしていた。

清田
「相手の攻め方は変わったとは感じないけど、対応できなかった。(7回の美技は)捕れて良かった。」(第1戦では大活躍も第2戦は無安打)

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大松軽度の肉離れ、第3戦以降は状態次第[スポニチ]

ロッテ・大松尚逸外野手(28)が31日、愛知県名古屋市内の病院でMRI(磁気共鳴画像装置)検査を受け、右太腿裏の軽度の肉離れと診断された。前日の中日との日本シリーズ第1戦(ナゴヤドーム)の2回、走塁中に右太腿裏を痛めて途中交代していた。この日の第2戦(同)は球場入りこそしたものの練習は行わず治療に専念。ベンチ入りメンバーからも外れた。

青山総合ベンチコーチは「今日は無理。(今後は)1打席でも立てればいいけど」とし、2日の第3戦(千葉)以降の出場は当日の練習で状態を確認してから判断する。

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投壊6四球、守乱2失策で連勝ストップ…ロッテ[報知]

敵と戦う前に自滅した。投手陣が計6四球を与え、野手もミスを連発。前日の快勝から一転、後味の悪い敗戦に、左翼席のロッテファンからため息がもれた。先発マーフィーは初回1死一、三塁から和田に中前適時打を許し、あっさり先制点を献上。井口の悪送球などでピンチを広げ、2死満塁から谷繁に押し出し四球を与えるなど4失点。2回にも連続四球などで無死満塁とし、和田に右中間を破られ2点を奪われたところで降板した。

「チームに迷惑をかけて申し訳ない。エラー?関係ない。自分がしっかりした投球をできなかった」。レギュラーシーズンから通じて22試合に先発し、13試合で3回までに失点。立ち上がりの乱調という“マーフィーの法則”はまたも繰り返された。試合前には、通常の登板前にはグラウンドで行わないアップをナインに交じって行うなど、先発を隠すために“かく乱作戦”に出たが、結局、制球難を露呈して自滅。西村監督も「同じミスの繰り返し」と激怒した。

3回1死一、三塁では井端の併殺コースの二ゴロを井口がジャッグルし、一塁はセーフ。その後、2番手の小野が連続四球で傷口を広げ、失点を重ねた。記録には残らなかったが“2失策”の井口は「3回のミスは打球がはねてしまった。気持ちを切り替えてやっていきたい」と前を向いた。第1戦で13安打を放った打線も、チェンのキレのある直球の前に5安打1得点と沈黙してしまった。

これで1974年の中日との第4戦から37年越しで続いていた日本シリーズ連勝も「8」でストップ。幸い、移動日を挟み、第3戦からは今季44勝26敗2分けと高勝率を誇る本拠地・千葉マリンで行われる。「引きずることはない。切り替えます」と指揮官。まだ1勝1敗。1ヶ月ぶりのホームで、勢いを取り戻してみせる。

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大松肉離れ、第3戦出場微妙…ロッテ[報知]

ロッテ・大松尚逸外野手(28)が31日、名古屋市内の病院でMRI(磁気共鳴画像)検査を受け、「右足太もも裏の軽度の肉離れ」と診断された。この日の日本シリーズ第2戦はベンチ入りせず、ナゴヤD内でアイシング治療などを行った。

大松は30日の第1戦で、2回に右翼フェンス直撃の適時二塁打を放ったが、一塁を回ったあたりで右太もも裏に違和感を覚え、二塁ベースに到達後、途中交代。球団広報は「DHや代打での出場の可能性があるので1軍には帯同します」と説明したが、状況は厳しい。西村監督は「明日の様子を見て?そうです」と言葉少な。青山外野守備兼総合ベンチコーチも「大松?分からないです」と険しい表情のまま、足早にバスに乗り込んだ。

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ロッテ・岡田、代役出場で二塁打も喜び控えめ[サンスポ]

ロッテは第1戦で右太もも裏を痛めた大松に代わって、岡田が先発メンバーに名を連ねた。先頭で打席に立った5回にはチェンの変化球をとらえて右中間二塁打を放ち「ラッキーです」と謙遜気味に振り返った。ただチームは連勝とならなかっただけに「勝てれば最高だった」と喜びも控えめだった。大舞台での初先発にも動じることがなかった26歳は「緊張せずに普通にいけた」と敗戦にも手応えを口にした。

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ロッテ・今江が唯一の適時打「切り替える」[サンスポ]

大敗したロッテの得点は、4回の今江の適時打だけだった。1死一、二塁から直球をはじき返すと、チェンの足元を襲った打球が二遊間を抜けた。前夜は3安打。2005年と同様に日本シリーズでの活躍が目立つ背番号8の一打で、何とか零敗を免れた。「1点でも取れたのは良かった」と今江。第3戦からは1ヶ月ぶりに本拠地で戦えることもあって「帰って気持ちを切り替えてやる。風をしっかり味方に付けないと」と、嫌な大敗を懸命にぬぐい去った。

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ロッテ・今岡&的場、戦力外から日本S出場[サンスポ]

戦力外通告を受け、今季からロッテに加わった苦労人が今シリーズ初出場した。今岡は阪神時代の2005年以来の大舞台。7回に代打で遊ゴロに倒れ「打席に立ったら全部、打つつもりでいる」と悔しがった。

7回からマスクをかぶった的場は、ダイエー(現ソフトバンク)時代は出場経験がなかった。ロッテに入団しなければ、現役を退いていたという33歳。「初めて(グラウンドに)立てたので、自分としては良かった。ただ、チームが負けたので千葉で立て直したい」と笑顔はなかった。

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ロッテ大敗、マーフィーまさかの大誤算[サンスポ]

エース成瀬から自慢のリリーフ陣につなぎ、第1戦をものにした西村ロッテ。シリーズの流れを支配したい第2戦の先発マウンドには、左腕のマーフィーが上がった。

第2戦は渡辺俊の先発も十分に考えられることから、首脳陣は相手をかく乱に出た。前日30日の練習では、マーフィーと西本投手兼バッテリーチーフコーチが並んでベンチ裏に消え、ブルペン入りしたかのように偽装。登板3日前のブルペン入りがマーフィーの調整パターンのため、11月2日の第3戦の先発と思わせるための作戦だった。

「行けと言われたところでしっかり投げたい」と話したマーフィーはこの日、軽めのキャッチボールを終えると早々とベンチ裏へ。渡辺俊も同じような行動を取り、最後まで先発を絞らせなかった。結局、中日は外野手として左打者を2人起用。まずは作戦成功と思われたが…。

今季12勝の左腕がまさかの大誤算だ。1回先頭の荒木に初球を左前に運ばれ、悪夢が始まった。和田の中前適時打で1点を先制され、2死満塁から谷繁に押し出し四球を与え2失点目。さらに大島に2点二塁打を浴び、いきなり4点を献上してしまった。

2回も立ち直る気配はなく、無死満塁から和田に2点二塁打を許して降板。「自分のリズムで投げることなくマウンドを降りてしまった。申し訳ない気持ちしかない。悔しいし、情けない」とうなだれた。第1戦で無安打と沈黙していた荒木や森野を目覚めさせ、今後の戦いに影響は必至だ。

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井口は守備でミス連発/日本S[ニッカン]

内野の要、ロッテ井口資仁内野手(35)が守備でピンチを広げてしまった。1点を先制された後の1回2死一、二塁。やや二塁ベース寄りのゴロを捕球。「(一塁送球の)角度が難しかった」というスローイングは、一塁手左側への悪送球に。これで満塁となり、先発マーフィーが押し出し、適時二塁打を献上。初回に4点を失った。3回1死一、三塁では、正面の二ゴロを捕球しきれずに、一塁走者を二塁でアウトにしただけ。二−遊−一の併殺を決めていればチェンジだった。「3回はちょっと打球が変わった。切り替えていくしかない」と厳しい表情だった。

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岡田ハツラツ二塁打/日本S[ニッカン]

育成選手からはい上がったロッテ岡田幸文外野手(26)が、日本シリーズ初スタメンで持ち味を発揮した。5回、右中間に落ちる安打を放つと、俊足を生かして二塁打にした。攻守ではつらつとした動きを見せ「緊張はなかったです。バットを短く持って、ベースの近くに立って外角にも対応できるようにしました」と敗戦にも充実感あふれる笑顔。大松が故障離脱した穴をうめた。

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清田、2戦目は無安打/日本S[ニッカン]

前日30日の第1戦で値千金の同点弾を放ったロッテ清田育宏外野手(24)は、この日の第2戦では無安打1死球に終わった。左ひざ付近に受けた死球については「大丈夫です」と話したが、打撃の内容については「昨日から相手投手の攻めが厳しくなったということはないと思います。ただ自分からボールを打ってしまった」と悔しがった。

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マーフィー乱調で大敗/日本S[ニッカン]

ロッテが今季ポストシーズン初の2ケタ失点を喫して大敗した。先発のビル・マーフィー投手(29)が、2回途中7失点KO。打線も先発チェンの前に1得点と攻略できなかった。序盤で試合の主導権を握られる展開に、西村監督は「(マーフィーは)2回から立ち直ってくれると思ったんですけどね。中継ぎもあのような状況で出てしまうと止められないですよ」と、序盤の大量失点を嘆いた。

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吉見好投!次戦へ光/日本S[ニッカン]

ワンサイドゲームのなかで、シーズン途中で横浜から移籍加入したロッテ吉見祐治投手(32)が存在感を見せた。7回から2イニングに登板して1安打無失点。中日打線の勢いを封じ込めて次戦につなげ「内容的にはそんなに良くなかった。結果的に抑えただけなんで」と試合後の表情に緩みはなかった。

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2番手小野は雪辱期す/日本S[ニッカン]

ロッテ小野晋吾投手(35)が、先発マーフィーの乱調により、2回途中から登板した。6点目を奪われ、なお1死二塁の場面でマウンドに上がり、ブランコは三振に仕留めたものの、野本に適時打を浴びてしまった。2回2/3、3失点の内容に「相手の勢いを止めないといけなかったんですが…。バランスを修正して、千葉マリンでやり返します」と雪辱を誓っていた。

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今江「少しでも返す」/日本S[ニッカン]

ロッテ今江敏晃内野手(27)が4回、追撃の中前適時打を放った。序盤までに10点を奪われる苦しい展開。打線も中日チェンも前に沈黙していたが、1点返して反撃を開始した。「打ったのはストレート。点差はあるけど、1点ずつ返す気持ちでつなぐ打撃をした。まだ回は浅い。今年のロッテは最後までなにが起こるか分からないですからね。少しずつでも点を返して、相手にプレッシャーをかけていきたい」と話した。

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KO…悔しい情けない/日本S[ニッカン]

ロッテのビル・マーフィー投手が、2回途中7失点で降板した。立ち上がりからボールが高めに浮き、1回に4失点。2回にも2四球と2安打であっさり追加点を許した。今季最短KOとなり「この大事な試合の先発のマウンドを任されたのに、こんな結果になって本当に申し訳ない。自分のリズムで投げることなく、マウンドを降りてしまった。守っていた野手、ベンチに申し訳ない気持ちしか今はない。悔しいし、情けない」とうな垂れた。

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大松は軽度の肉離れ/日本S[ニッカン]

ロッテ大松尚逸外野手(28)が31日、日本シリーズ第1戦で痛めた右太もも裏の検査のため、愛知・名古屋市内の病院で精密検査を受け、軽度の肉離れと診断された。第2戦はベンチ入りせず、球場でアイシングとはり治療に専念。症状は軽度のため、第3戦以降は代打起用の可能性もあるが、患部の状態を見ながら判断する見込みだ。

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