わたしはかもめ2010年鴎の便り(11月)

便

11月9日

西岡ポスティング決断「日本一で区切り」[ニッカン]

ロッテ西岡剛内野手(26)がポスティングシステム(入札制度)を利用しての米大リーグ移籍を決断したことが9日、分かった。10日に球団に申し入れる。西岡が海外FA権を取得するのは、早くても13年オフとなることから、1日も早い移籍を目指しポスティングを選択した。仮に球団が認めた場合は、内野手が手薄なオリオールズ、パドレスなどが入札する球団に浮上してきそうだ。

ロッテ西岡が内に秘めた思いをついに明らかにした。「今年は主将としてチームの勝利のことだけを考えてきた。最終的に日本一という結果を残せて、自分の中で一区切りついた。日本シリーズが終わって、今度は子供の頃からの夢を追い掛けたいと思った。日本一になっていなければ決断していなかったと思う」と話した。

本気でメジャーを意識したのは今年に入ってからだった。メジャー帰りの井口と二遊間でコンビを組み、キャッチボールも一緒だった。ロッカールームや練習中にメジャーでの経験談を聞くうちに、より身近なものになっていった。「移動が大変そうだし、試合数も多いので難しいかなと思ったけど、井口さんの話を聞いているうちに出来そうな気がしてきた。野球をやっている以上、最高峰のレベルでプレーしたいと思った」と振り返った。

そんな思いを抱えて今シーズンに突入。主将としてチームの日本一を第一義に戦う一方で、メジャーで通用するかどうか、自分自身への挑戦も始まった。8月の左手負傷を乗り越え、ポストシーズンも含めて全試合フルイニング出場を果たした。パ・リーグではイチロー(マリナーズ)以来2人目のシーズン200安打を達成。打率3割4分6厘で首位打者にもなった。

自信を深めていく中で、メジャー挑戦への準備も整えていた。これまで家族が行っていたマネジメント会社に加え、08年まで井口が所属していた「ビバリーヒルズ・スポーツ・カウンシル社」と海外限定で契約を結ぶことを決めた。さらに交際中だったモデルの徳沢直子(26)と7月に結婚し、私生活も安定させた。

球団関係者は「西岡がポスティングを希望していることは西村監督も知っている」と話し、西岡の希望と球団のスタンスを西村監督が了承していることをほのめかした。フロントへの申し入れを経て、最終的に重光オーナーと重光オーナー代行の了承を得ることができればメジャーリーガー西岡が誕生する。

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バレンタイン氏も西岡絶賛「才能ある」[ニッカン]

ポスティングシステムによるメジャー挑戦の可能性が伝えられているロッテ西岡剛内野手(26)について、ボビー・バレンタイン氏(60)が絶賛した。8日付のESPN電子版に「彼は才能あるいい選手。もし4〜5年前に大学からドラフトにかかったとしたら、1巡目指名を受けただろう」と高く評価し「安打も打てるし、盗塁もバントもできる」と指摘。また「ほとんどの球団は、彼は遊撃より二塁が合っていると考えるだろうが、非常に優れた遊撃手になり得る」と話した。記事ではロッテが日本一になったことにも触れているが、同氏はそれについてはコメントしなかった。また記事は、事情に詳しい関係者の話として、西岡の入札が今週中に行われると伝えている。

◇ロッテ球団本部長「気持ちは重々承知」

西岡の決断を受け、ロッテ石川運営本部長は「彼の気持ちは重々承知している。ただ、球団にとって必要なのは間違いない。話を聞いてからでないと、何も決められない」と、従来通りの発言を繰り返した。米ESPNの「今週中にポスティング入札」という報道には「まだ(西岡から)アクションはない。こちらから言う話ではないし。今週?瀬戸山社長に相談して、オーナー代行、オーナーの許可を得ないといけないので、今週はね…」と、今週中の入札は否定。球団は、コーチングスタッフの変更も含めたシーズン終了報告を、20日前後に行う予定。西岡のポスティングも、その席で重光オーナー代行の了解を得てから、正式にNPBに申請することになる。

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ロッテ・西岡、メジャー移籍決断[サンスポ]

ロッテ・西岡剛内野手(26)が今オフにポスティングシステム(入札制度)を利用しての米大リーグ移籍を目指すことを9日、決断した。10日に球団へ申し入れる。

西岡は海外フリーエージェント(FA)資格での米移籍が可能になるのは早くても3年後の2013年オフで、早期の大リーグ挑戦にはポスティングを利用する必要がある。西岡は「最終的に日本一という結果を残せて、自分の中で一区切りがついた。今度は子供の頃からの夢を追いかけたい」と決断した理由を話した。

西岡は今季、パ・リーグではオリックス時代のイチロー(マリナーズ)以来2人目のシーズン200安打を達成。206安打、打率・346で最多安打と首位打者のタイトルを獲得した。主将として、史上初めて3位から日本一に輝いたチームを牽引した。

06年WBCでは世界一を経験。米大リーグ時代にワールドシリーズを制覇した井口とチームメートになったことにも大きな影響受け、幼い頃からの夢を追うのは今だと決断した。

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ボビー、大リーグ挑戦の西岡に「いい選手」[サンスポ]

米最大のスポーツ専門局ESPN(電子版)は8日(日本時間9日)、ロッテの西岡が今週中にも入札制度での大リーグ挑戦を表明するだろうと報じた。同局は元ロッテ監督のボビー・バレンタイン氏(60)が解説者を務めており、「才能ある、いい選手。二塁も遊撃も守れる」とコメントした。西岡の獲得に動きそうな球団名には言及していない。

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日本一で区切り…西岡、メジャー移籍申し入れへ[スポニチ]

今オフにポスティング・システム(入札制度)を利用しての大リーグ移籍を決断していたロッテ・西岡剛内野手(26)が、10日に球団へその意向を申し入れる。日本シリーズで中日を下して日本一に輝いた西岡は「今年は主将としてチームの勝利のことだけを考えてきた。最終的に日本一という結果を残せて、自分の中で一区切りがついた。今度は子供の頃からの夢を追いかけたい」と強い決意を語った。

西岡は今季、パ・リーグではオリックス時代のイチロー(マリナーズ)以来2人目のシーズン200安打を達成。206安打、打率.346で最多安打と首位打者のタイトルを獲得した。日本シリーズなども含め全試合にフルイニング出場し、チームを日本一に導いた。西岡は海外FA権を取得するのは早くても2013年。FAでの米移籍となれば、年齢は30歳になる。野手という立場からも、日本一という大目標を達成したことで、正式に球団にメジャー挑戦を申し入れる。

石川運営球団本部長は「彼の気持ちは重々承知している。誠意を持って対応したい」と語った。また米スポーツ専門局ESPNは8日(日本時間9日)同サイトの電子版で西岡が今週中にポスティング・システムの申請を行うと報じた。

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金泰均、帰国…来年は「4番で始まり4番で終わる」[スポニチ]

ロッテの金泰均が羽田発の大韓航空機で韓国に帰国。来季の4番奪回を誓った。来日1年目の今季は打率.268、21本塁打、92打点。開幕から不動の4番も不振で9月から日本シリーズまで下位の打順に降格したため「来年は4番で始まり4番で終わりたい」と語り、3割、30本塁打、100打点を目標に掲げた。

今後はアジア大会(中国・広州)に韓国代表として出場後、12月11日にソウル市内で韓国KBSのアナウンサー・金碩榴(キム・ソクリュ)さんと結婚式を挙げる予定だ。

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テギュン「全試合4番&3割30本100打点」宣言…ロッテ[報知]

ロッテ・金泰均内野手(28)が9日、来季の目標として「全試合4番&3割30本100打点」をぶち上げた。今オフに挙式することも明かし、“新婚パワー”で飛躍する。

この日、中国・広州で行われるアジア大会(12日〜)に韓国代表として出場するため帰国。羽田空港で取材に応じた主砲は、「今年は悔いが残った。同じ失敗を繰り返さないように体力をしっかりしたい」と語った。

今季は141試合に出場して打率2割6分8厘、21本塁打、92打点。6月までに18本打ったアーチは、後半戦わずか3本にとどまった。夏場には周囲に「疲れた」ともらしている。シーズン通してフルに戦うための体力をつけるため、来季は1月に来日してすぐに、日本でキャンプを張る韓国のチームの練習に参加。体力アップを図るという。

来月11日には、韓国屈指の人気女子アナである金碩榴(キム・ソクリュ)さん(26)=KBS(韓国放送公社)=とソウルで挙式予定。来季からは夫人も来日し、生活面のサポートをする。「子供?予定はないが早く欲しい。来年は4番で始まり、4番で終わりたい。3割、30本、100打点を目標にします。期待してください」。“愛のパワー”で進化を遂げ、連覇に貢献する。

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西岡、メジャー決断「日本一で区切り。夢を追いかけたい」…ロッテ[報知]

日本一を達成したばかりのロッテ・西岡剛内野手(26)が9日、今オフにポスティング制度(入札制度)を利用してメジャーに挑戦することを決断した。「日本一で一区切りがついた。子供の頃からの夢を追い掛けたい」と理由を説明。10日に、球団に申し入れる。球団側は交渉のテーブルに着く用意があることを明言しており、海を渡る可能性は十分にある。

史上初の3位から日本一を成し遂げたロッテに激震が走った。チームを引っ張ってきた主将が、ポスティングシステムを利用して海を渡る決断を下した。西岡は「最終的に日本一という結果を残せて、自分の中で一区切りがついた。今度は子供の頃からの夢を追い掛けたい」とメジャー挑戦の理由を語った。

海外フリーエージェント(FA)資格での米移籍が可能になるのは、早くても13年オフだった。シーズン中は「まだ自分自身で決め切れていない」と揺れる胸中を吐露していた。初のフルイニング出場を達成し、プロ野球史上5人目となる200安打をマーク。206安打、打率3割4分6厘で最多安打と首位打者のタイトルを獲得した。オリックス・イチロー(現マリナーズ)を上回るシーズン27度の猛打賞のプロ野球記録を樹立。最高の結果を残してチームを頂点に導いたことで、日本球界から飛び立つ決意を固めた。

06年のWBCに出場し、打率3割5分5厘と世界一に貢献した。メジャー級の投手と互角に渡り合った。昨年からは、05年にホワイトソックスでワールドチャンピオンになった井口が加入。二遊間を組む先輩に刺激を受けた。ロッカールームではメジャーのテレビ中継に熱視線を送り、井口に移動の大変さを質問したという。「井口さんと話して、1度はメジャーでやりたいという思いはある」。憧れは身近なものになっていった。

今年は西村監督から直々に主将に指名され、西岡は変わった。トレードマークだった茶髪を黒に戻し、休日も体のケアに当てるなど、野球と真摯に向き合うようになった。「今年は主将としてチームの勝利のことだけを考えてきた。何としても優勝したい」と言い続け、試合中でも自主的にミーティングを行うなど、チームの精神的支柱となった。

石川球団運営本部長は「彼の気持ちは重々承知している。ただ、球団にとって必要な選手なのは間違いない。話を聞いてからでないと、何も決められない。重光オーナー代行、瀬戸山球団社長にも相談しないと」と話したが、キャプテンの決意は固く、慰留は困難を極めそうだ。日本一を手土産に、ロッテ不動のリードオフマンが、夢舞台に挑戦する。

◇内野FA陣は小粒

内野手が手薄な球団はカージナルス、ジャイアンツ、Rソックス、パドレス。中でも名門カ軍は、二塁、遊撃、三塁といずれのレギュラーも非力。ワールドシリーズMVPとなったレンテリアがFAとなったジ軍は遊撃手に穴が開いている。二塁手を欲しがっているのはメッツ、ツインズ、カブスか。7球団に共通している事は、球団経営が安定し、ポスティングシステムでの入札金投入の条件がそろっている。今年のメジャーFA市場は外野手や一塁手に大物が勢ぞろいしているだけに、西岡への注目は決して低くない。

ポスティングシステム
海外FAの資格を満たさずに米大リーグ入りを希望する選手に対し、所属球団の承認を得て独占交渉権獲得のために、米大リーグ球団が入札する制度。98年に明文化された。選手名が公示されてから4日(土、日曜は除く)以内に入札。最高額球団に独占交渉権が与えられる。交渉期間は30日間で、合意なら5日以内に入札金が所属していた球団に支払われる。球団は拒否も可能。適用期間は11月1日から翌年3月1日まで。
西岡剛(にしおか・つよし)
1984年7月27日、大阪生まれ。26歳。大阪桐蔭高から、02年ドラフト1巡目でロッテ入団。05年には盗塁王、ベストナイン、ゴールデングラブ賞を獲得し日本一に貢献。今季は最多安打(206安打)と首位打者、プロ野球最多27度の猛打賞も記録。06年WBC、08年北京五輪で日本代表。今年7月にモデルの徳澤直子と結婚。182センチ、80キロ。右投両打。今季の年俸は1億7000万円。

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ボビー、西岡の二塁手起用を予想[報知]

前ロッテ監督で、米スポーツ専門チャンネル「ESPN」解説者のボビー・バレンタイン氏(60)が9日、ポスティングでの米大リーグ挑戦が濃厚なロッテ・西岡剛内野手(26)について「遊撃ではなく二塁手として獲得されるだろう」と予想した。

04年から昨季まで指揮した古巣で西岡を主力に育てたボビー。「彼はスピードがあり、打撃能力も十分、メジャーで通用する」と太鼓判を押す一方で、日米で監督を務めた経験から守備面の違いに注目した。

メジャー30球団のうち28球団が天然芝の球場。日本で主流の人工芝と違い、打球の勢いが殺される。捕球までの時間がかかり、素早く強く投げる能力が求められるため「メジャーで遊撃手をやるには、肩の強さが足りないのではないか」と指摘した。

ボビーは「人工芝を本拠とする球団なら遊撃手としても問題ないと思う」と説明。人工芝のブルージェイズとレイズが入札に手を挙げる可能性は低く、日本一チームの遊撃手に対する評価が注目される。

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日本S収入は18億円…前年比1億円減[サンスポ]

プロ野球の実行委員会が9日、都内で開かれ、7日に終了した日本シリーズ(7試合)の収入は、入場料約12億4000万円、テレビ・ラジオの放映権料約5億6000万円の計約18億円と報告された。連夜の延長戦で盛り上がったが、昨年よりも約1億円の減収となった。

巨人と日本ハムが対戦した昨年(6試合)は、東京、札幌両ドームの収容人員が多かったことで入場料約12億8000万円、放映権料約6億1500万円だった。

しかし、今年はロッテ対中日の組み合わせが影響して第1、2、5戦の3試合でテレビ地上波の全国中継がなく、テレビ局が希望したデーゲーム開催も実現されなかったことで、放映権料が減少した。

地上波の視聴率は、第3、4戦は1けた台だったものの、第6戦は日本シリーズ史上最長の5時間43分の試合にもかかわらず平均18.9%、ロッテが優勝を決めた第7戦は20.6%をマーク。根強いプロ野球人気を示したが、営業的には約1億円の減収となった。

日本野球機構の下田事務局長は「これからシリーズを総括して、報告書にまとめる。対策はこれから」と話した。

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日本Sで圧縮も4年連続赤字…プロ野球実行委[報知]

プロ野球の実行委員会、日本野球機構(NPB)の理事会、総会が9日、都内で行われ4年連続赤字となる09年度(09年10月1日〜10年9月30日)の決算が報告され、承認された。当初予算では3億600万円、修正予算では2億7100万円の赤字となっていたが、昨年の日本シリーズが第6戦までもつれ込んだことなどから、赤字は約6000万円に圧縮された。NPBの下田事務局長は「経費削減の効果と、日本シリーズを5戦で想定してるものが6試合あったから」と説明した。

また、今年の日本シリーズの収入も報告され、テレビ・ラジオの放送収入が約5億6000万円、入場料が約12億4000万円で、予算の14億3000万円を上回った。今年は7試合行ったものの、球場の収容人員の問題で6試合だった昨年の方が入場料収入でも上回り、昨年比では約1億円の減収となる。

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交流戦順位決定に国際基準「TQB」導入へ[スポニチ]

プロ野球の実行委員会が9日、東京・内幸町のコミッショナー事務局であり、セ・パ交流戦の順位決定方法で新たに国際基準を採用し、改定した。正式発表は後日、行われる。国際野球連盟(IBAF)の「TQB」という概念で、1イニング平均の得失点差、いわば「得失点率」を採用する。

従来、同勝率で複数チームが並んだ場合は

(1)
勝数
(2)
前年度順位

で順位を決定していたが、来季から

(1)
勝数
(2)
当該球団の直接対戦勝率
(3)
TQB
(4)
ER−TQB
(5)
チーム打率
(6)
前年度順位

とした。

問題は前年度順位。改定案を練った阪神の沼沢正二球団本部長は「その年の最強チームを争う試合で前年の成績が影響するのはおかしい。何か基準を…と検討し、IBAFの例に倣った」と説明した。同勝率、同勝数は頻出しており、今年もソフトバンク、ロッテ、楽天が同じ13勝10敗1分けで並び、前年度順位で3〜5位を決めた。

「国際化」を課題とするプロ野球は来年度から大リーグやIBAFに倣い「飛ばないボール」を採用。新概念「TQB」もその一環と言える。

レギュラーシーズンの順位決定でも「前年度順位」が上位にあり、今後セ・パ各リーグで、優勝決定戦としてのプレーオフ復活など、検討を重ねる。

TQB
トータル・クオリティー・バランスの略。国際野球連盟(IBAF)が昨年からそれまでの失点率に替えて採用した概念で、ワールドカップ(W杯)やインターコンチネンタルカップ(IC杯)など国際大会1次リーグで同勝率となった際、順位を定める基準とした。「得失点差率」とでも呼ぶべき指標。1イニング平均得点から1イニング平均失点を減じた数値で小数点第3位まで割り出す。「TQB」が同数の場合はさらに「ER−TQB」として、自責点・被自責点を用い、いわば「実得失点差率」で優劣を定める。

◇その他の審議・決議事項

(1)
2軍交流戦を来年5月に宮崎で開催することを承認。イースタンから巨人、ヤクルト、西武、ウエスタンから阪神、広島、ソフトバンクが参加する
(2)
機構理事会で09年度決算を承認。修正予算で2億100万円が見込まれた赤字は経費削減などで6000万円に圧縮されたが、4年連続の赤字決算となった
(3)
セ・リーグ理事会で今年導入された本塁打のビデオ判定を総括(セは18件)し、来季継続を確認。

また、クライマックスシリーズ・ファーストステージの試合増、日程なども検討。

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「007」もOK!育成選手の背番号は「3ケタ」[スポニチ]

育成選手の背番号が「007」も認められることになった。実行委では、育成選手に関する規約(第8条(4))で100番以降と定められている背番号を「3ケタ」とする規約変更を承認した。球団によってはチームスタッフの背番号と紛らわしいという声もあり、巨人が提案した。3ケタが認められたことで、今後は育成選手が「007」を背負うことも可能となった。

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シリーズ総収入は18億円…昨年よりダウン[スポニチ]

実行委員会では今シリーズ7試合の放送権料、入場料の総収入が計18億円だったと報告された。内訳はテレビ、ラジオの放送権料が5億6000万円、入場料が12億4000万円。放送権料は、3試合で地上波の全国中継がなかったことが響き、6試合だった昨年シリーズの6億1500万円を5500万円下回った。また、入場料収入も開催球場(昨年は札幌ドームと東京ドーム)の観客席数が昨年より少なかったため前年比4000万円減。ちなみに、総収入の予算は5試合想定で14億3000万円だった。

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“1局集中”が生んだ高視聴率[スポニチ]

フジテレビのシリーズ中継が高視聴率をマークした背景には、球界の危機的状況から生まれた戦略があった。第6、7戦はNHK−BSとの並列ではなく、1局の独占中継。千葉マリンでのPV(パブリックビューイング)もなく、視聴者がフジテレビ以外に流れなかったことが大きかった。

シリーズの放送権料は1試合9000万円。並列の場合は分割(民放6000万円、NHK3000万円)だが、独占中継の場合は1局での全額負担となる。フジテレビは2試合の放送権料1億8000万円に加え、ナゴヤドームの使用料のほか中継車やスタッフの派遣など諸経費も含めて2億円近くを負担。独占中継に踏み切った。第3戦のテレビ朝日、第4戦のテレビ東京はともにNHK−BSとの並列。結果はいずれも視聴率が1ケタ台と、独占中継による効果は明白だった。

ここ数年、シリーズの中継は曲がり角に来ていた。視聴率の低迷で昨年から放送権料も1億3000万円から9000万円にダウン。中継局の選定も出場球団が推薦権を持つが、今年は中日が推薦権を日本野球機構(NPB)に返上した。CSの導入で直前まで対戦カードが決まらず、各局が早期から積極的に動けなかったことも理由の1つで、第1、2、5戦で地上波の全国中継がない異例の事態となった。

そんな中で独占中継したフジテレビ。独占中継の場合は試合終了までの完全中継が規定となっている。2戦連続で白熱の延長戦を最後まで中継したことも視聴者を引きつける結果となり、テレビ朝日関係者は「フジさんの高視聴率は来年につながる。プロ野球人気のため、各局で足を引っ張っている時代ではない。フジさんには頑張って欲しかった」と話した。

並列で放送権料を抑えるか、独占で高視聴率を狙うか。その選択は難しい。ただ、コンテンツとしてシリーズの魅力が再確認されたのは確か。今後のシリーズ中継の在り方に一石を投じる高視聴率と言えるだろう。

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今季は6000万…NPB4年連続で赤字決算[サンスポ]

日本野球機構(NPB)は9日、東京都内で総会を開き、4年連続で赤字となる2009年度(10年9月期)の決算を承認した。NPBは当初、約3億円の赤字額を見込んでいた。しかし、5試合で収支を見積もる日本シリーズが、昨年は6試合の実施で収入増になったほか、経費削減を徹底したことが主因となり、赤字額が約6千万円に圧縮できたという。

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ロッテ・西岡が米挑戦を決断「夢追い掛けたい」[サンスポ]

日本一に輝いたプロ野球ロッテの西岡剛内野手(26)が今オフにポスティングシステム(入札制度)を利用しての米大リーグ移籍を目指すことを9日、決断した。10日に球団へ申し入れる。

西岡は海外フリーエージェント(FA)資格での米移籍が可能になるのは早くても2013年オフで、早期の大リーグ挑戦にはポスティングを利用する必要がある。西岡は「最終的に日本一という結果を残せて、自分の中で一区切りがついた。今度は子供の頃からの夢を追い掛けたい」と決断した理由を話した。

西岡は今季、パ・リーグではオリックス時代のイチロー(マリナーズ)以来2人目のシーズン200安打を達成。206安打、打率3割4分6厘で最多安打と首位打者のタイトルを獲得した。日本シリーズなども含め全試合にフルイニング出場し、史上初めて3位から日本一に輝いたチームを主将として支えた。03年に大阪桐蔭高からドラフト1巡目でロッテに入団し、通算8年間で打率2割9分3厘、55本塁打、300打点。

西岡
「今年は主将としてチームの勝利のことだけを考えてきた。最終的に日本一という結果を残せて、自分の中で一区切りがついた。日本シリーズが終わって、今度は子供の頃からの夢を追い掛けたいと思った。日本一になっていなければ決断していないと思う。」
石川晃球団運営本部長
「彼の気持ちは、重々承知している。ただ、球団にとって必要な選手なのは間違いない。話を聞いてからでないと、何も決められない。」

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FA権行使?ロッテは小林宏の「意思尊重」[サンスポ]

ロッテの石川晃球団運営本部長は9日、海外フリーエージェント(FA)権を行使して米大リーグ移籍する意向の小林宏投手について「何年も前から(希望を)聞いているし、意思を尊重してあげたい」と、慰留しない方針をあらためて明言した。両者は10日に会談し、順調ならFA権行使の申請手続きを行う。

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育成選手の背番、交流戦の順位決定法を変更[サンスポ]

プロ野球の実行委員会は9日、来季から適用する交流戦の順位決定方法を決めた。2チーム以上が勝率で並んだ場合、今季までは「勝ち数」「前年の交流戦上位チーム」の順で順位を決めていたが、来季からはその2項目の間に当該対戦成績などの4項目を挟むことになった。また、100番以降と定めている育成選手の背番号について、今後は3ケタであれば「001」といった数字を自由につけられることになった。

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[検証:ロッテ下克上日本一]ロッテ打線を劇的に変えた“金森打法”「説得力あり 視界開けた」[スポニチ]

7戦のうち3試合が延長戦。激戦の連続だった今年の日本シリーズはロッテが5年ぶりの日本一に輝いて幕を閉じた。シーズンでは3位だったチームが「史上最大の下克上」で頂点に立つことができたその理由とは。西村野球の強さを振り返る。

考えを180度変えさせた。昨秋までは力強く踏み込んで、体の前、右打者なら左腰付近で腕を伸ばして球をとらえていた選手が大半を占めた。もちろん、それが間違っている訳ではない。ただ、もっと確実性が上がる打ち方があることを金森打撃コーチは唱えた。「腕相撲では脇が開いたり、腕が伸びきったら力が出ない。ドアを開けるときもそう。しっかり脇を締めて、ひじが曲がっている時が最大限の力が出せるのは打撃も同じなんだよ」。

推奨するのは後ろ足に重心を残したまま球を引きつけ、右打者なら右腰付近で腕を畳んで打つイメージ。これはあくまで球を引きつけるイメージで、ミートポイントは打者によって違う。ただ、ポイントを約30センチ捕手寄りにすれば当然、最初は差し込まれて打球がなかなか前に飛ばない。レギュラー争いに必死の若手は目の前の結果も欲しいため、習得に時間がかかる新打法の着手に勇気がいる。習得した愛弟子には井口、中日・和田、阪神・城島らパワーヒッターが多い中、同コーチは決して大柄ではない選手にも粘り強く、理解しやすいように説明した。

清田や岡田ら若手は1日も欠かすことなく1時間以上の早出特打。試合後も1時間以上、ブルペンで打ち込ませた。自ら300球以上投げる日もある。「凄く説得力があったし、視界が開けた感じ」という今江は、いずれも自己最高となる打率.331、77打点。ブレークした新人の荻野貴と清田は「社会人時代までの打撃だったら通用しなかった。金森さんのおかげ」と口をそろえた。

ギリギリまで引きつけることで球の見極めが良くなり、選球眼も確実性もアップ。逆方向への打球も増える。昨年リーグ最下位だったチーム打率.256は今季リーグ1位の同.275。546四球は両リーグ断トツだ。得点も昨年の620からリーグトップの708に伸び、日本シリーズでも中日の強力投手陣を打ち崩した。「金森打法」で自然とつなぐ意識が強くなった新生マリンガン打線が日本一の原動力となったのは誰もが認めるところだろう。

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[日本一の下克上−2]西村イズムの適材適所、大舞台で花咲く[ニッカン]

日本シリーズ進出を決めた10月19日のソフトバンク戦の8回だった。追加点を奪いにいった西村監督は、無視一塁で今岡に代えて塀内を送り出した。代打送りバント。塀内は見事に成功させ、3点のダメ押しを呼び込んだ。

西村関東はシーズン中から一貫して、塀内に代打バントを命じた。本来、プレッシャーが成否に大きく関係するバントで、失敗すれば2軍に落ちてしまう選手を代打起用するのは、成功率を自ら下げているようなものだ。実際、塀内は、プレッシャーに押しつぶされそうになったという。

「今はヤマを越えましたが、最初は大変でした」。試合前の打撃練習で、貴重は時間の半分をバントに費やした。そうまでした、代打バントに自信をつけた。塀内が出てくるとバントだと対戦相手も決め付けるようになった。すると西村監督は、自分の判断でバスターに切り替えていいと伝えた。スペシャリストをつくることで、選手達の役割と目標を明確にした。

交流戦中、セ・リーグ主催ゲームでは9番に投手ではなく岡田を置いた。「俊足の選手を9番に起きたいというのは現役時代から考えていたんです。積極的に走らせることができる。失敗してチェンジになったとしても1番から次の攻撃を始められますから」。盗塁王を4度も取った西村監督ならではの、配慮だった。育成あがりの岡田は、積極的に走り、場数を踏むことで、日本一を決める決勝打を放つまでに成長した。

投手陣の配置でも、西村イズムを感じさせる部分があった。打球が当たる不運などで先発として結果を残せずにいた小野を、鶴の一声で中継ぎに配置転換した。シュートを持ち球とし、併殺が奪えることと、ロングリリーフも可能なことから貴重は中継ぎ右腕となった。シリーズ第6戦、延長15回引き分けを演出したのは小野。日本一を決めた試合でも2番手で送り出した。「あそこは戦う姿勢を示す投手を送り出す必要がありました」と西村監督。小野の中継ぎ転向は降格ではなく、適材適所を考えた上での判断だった。

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