投手(有資格者35名) | |||
---|---|---|---|
涌井秀章 | 埼玉西武 | 74 | 2年連続2回目 |
金子千尋 | オリックス | 38 | |
ダルビッシュ有 | 北海道日本ハム | 32 | |
岩隈久志 | 東北楽天 | 25 | |
和田毅 | 福岡ソフトバンク | 17 | |
杉内俊哉 | 福岡ソフトバンク | 16 | |
成瀬善久 | 千葉ロッテ | 6 | |
武田勝 | 北海道日本ハム | 4 | |
田中将大 | 東北楽天 | 3 | |
渡辺俊介 | 千葉ロッテ | 1 | |
該当者なし | 0 | ||
捕手(有資格者11名) | |||
嶋基宏 | 東北楽天 | 97 | 初受賞 |
細川亨 | 埼玉西武 | 53 | |
鶴岡慎也 | 北海道日本ハム | 33 | |
里崎智也 | 千葉ロッテ | 7 | |
山崎勝己 | 福岡ソフトバンク | 3 | |
上本達之 | 埼玉西武 | 2 | |
的場直樹 | 千葉ロッテ | 1 | |
大野奨太 | 北海道日本ハム | 1 | |
該当者なし | 19 | ||
一塁手(有資格者4名) | |||
小久保裕紀 | 福岡ソフトバンク | 117 | 初受賞 |
金泰均 | 千葉ロッテ | 33 | |
カブレラ | オリックス | 20 | |
石井義人 | 埼玉西武 | 1 | |
該当者なし | 45 | ||
二塁手(有資格者6名) | |||
田中賢介 | 北海道日本ハム | 69 | 5年連続5回目 |
本多雄一 | 福岡ソフトバンク | 60 | |
片岡易之 | 埼玉西武 | 38 | |
井口資仁 | 千葉ロッテ | 30 | |
後藤光尊 | オリックス | 15 | |
高須洋介 | 東北楽天 | 3 | |
該当者なし | 1 | ||
三塁手(有資格者6名) | |||
小谷野栄一 | 北海道日本ハム | 157 | 2年連続2回目 |
今江敏晃 | 千葉ロッテ | 43 | |
松田宣浩 | 福岡ソフトバンク | 6 | |
バルディリス | オリックス | 4 | |
中村紀洋 | 東北楽天 | 1 | |
該当者なし | 5 | ||
遊撃手(有資格者6名) | |||
西岡剛 | 千葉ロッテ | 120 | 3年ぶり2回目 |
川ア宗則 | 福岡ソフトバンク | 58 | |
中島裕之 | 埼玉西武 | 25 | |
渡辺直人 | 東北楽天 | 7 | |
金子誠 | 北海道日本ハム | 4 | |
該当者なし | 2 | ||
外野手(有資格者18名) | |||
糸井嘉男 | 北海道日本ハム | 162 | 2年連続2回目 |
坂口智隆 | オリックス | 125 | 3年連続3回目 |
栗山巧 | 埼玉西武 | 114 | 初受賞 |
多村仁志 | 福岡ソフトバンク | 70 | |
森本稀哲 | 北海道日本ハム | 37 | |
サブロー | 千葉ロッテ | 27 | |
聖澤諒 | 東北楽天 | 25 | |
鉄平 | 東北楽天 | 23 | |
長谷川勇也 | 福岡ソフトバンク | 20 | |
稲葉篤紀 | 北海道日本ハム | 14 | |
T−岡田 | オリックス | 8 | |
城所龍磨 | 福岡ソフトバンク | 4 | |
大松尚逸 | 千葉ロッテ | 4 | |
牧田明久 | 東北楽天 | 4 | |
陽岱鋼 | 北海道日本ハム | 3 | |
高山久 | 埼玉西武 | 1 | |
佐藤友亮 | 埼玉西武 | 1 | |
該当者なし | 6 |
投手(有資格者33名) | |||
---|---|---|---|
前田健太 | 広島 | 164 | 初受賞 |
浅尾拓也 | 中日 | 33 | |
久保康友 | 阪神 | 29 | |
石川雅規 | 東京ヤクルト | 18 | |
村中恭兵 | 東京ヤクルト | 5 | |
久保裕也 | 巨人 | 3 | |
藤川球児 | 阪神 | 2 | |
東野峻 | 巨人 | 2 | |
チェン | 中日 | 1 | |
吉見一起 | 中日 | 1 | |
該当者なし | 2 | ||
捕手(有資格者6名) | |||
城島健司 | 阪神 | 126 | 初受賞 |
阿部慎之助 | 巨人 | 63 | |
谷繁元信 | 中日 | 59 | |
相川亮二 | 東京ヤクルト | 7 | |
石原慶幸 | 広島 | 3 | |
該当者なし | 2 | ||
一塁手(有資格者3名) | |||
該当者なし | 140 | ||
ブラゼル | 阪神 | 86 | |
内川聖一 | 横浜 | 26 | |
ブランコ | 中日 | 8 | |
二塁手(有資格者6名) | |||
平野恵一 | 阪神 | 107 | 初受賞 |
田中浩康 | 東京ヤクルト | 104 | |
東出輝裕 | 広島 | 19 | |
堂上直倫 | 中日 | 8 | |
脇谷亮太 | 巨人 | 5 | |
該当者なし | 17 | ||
三塁手(有資格者5名) | |||
宮本慎也 | 東京ヤクルト | 168 | 2年連続2回目 |
森野将彦 | 中日 | 32 | |
小笠原道大 | 巨人 | 19 | |
村田修一 | 横浜 | 15 | |
新井貴浩 | 阪神 | 3 | |
該当者なし | 23 | ||
遊撃手(有資格者5名) | |||
梵英心 | 広島 | 113 | 初受賞 |
鳥谷敬 | 阪神 | 80 | |
坂本勇人 | 巨人 | 31 | |
荒木雅博 | 中日 | 25 | |
石川雄洋 | 横浜 | 7 | |
該当者なし | 4 | ||
外野手(有資格者21名) | |||
青木宣親 | 東京ヤクルト | 157 | 5年連続5回目 |
廣瀬純 | 広島 | 145 | 初受賞 |
赤松真人 | 広島 | 142 | 初受賞 |
松本哲也 | 巨人 | 82 | |
和田一浩 | 中日 | 73 | |
天谷宗一郎 | 広島 | 52 | |
大島洋平 | 中日 | 27 | |
マートン | 阪神 | 25 | |
藤川俊介 | 阪神 | 20 | |
長野久義 | 巨人 | 10 | |
飯原誉士 | 東京ヤクルト | 5 | |
野本圭 | 中日 | 3 | |
浅井良 | 阪神 | 2 | |
ラミレス | 巨人 | 2 | |
福地寿樹 | 東京ヤクルト | 2 | |
スレッジ | 横浜 | 1 | |
該当者なし | 32 |
ポスティングシステムによる米大リーグ移籍を目指すことを公表してから一夜明け、ロッテ西岡剛内野手(26)は11日、日韓チャンピオンシップ(13日、対SK)に向けた千葉マリンでの全体練習に参加した。一区切りついたとばかりに、爽やかな笑顔を振りまいていた。この日はゴールデングラブ賞の受賞も決まり「取ったのは光栄です。リーグで僕がエラーは1番多かった(19)のに、何で僕が選ばれたのか不思議です」と話していた。
ロッテ小林宏之投手(32)が11日、千葉マリンスタジアムで会見し、今季取得した海外FA権の行使を正式に表明し、手続きも行った。「僕にも夢がある。その夢に挑戦できたらいいな。もちろん希望は海外です」とメジャーへの憧れを率直に明かした。球団や地域などには「希望は一切ない」と30球団OKの姿勢だ。一方、阪神、ソフトバンクなどが獲得に興味を示しており、国内移籍について問われると「可能性はゼロじゃない。全部の球団の話を聞けたら、選手として嬉しいと思う」とも話した。
09年に海外FA権を取得しているロッテ小野晋吾投手(35)が11日、千葉マリンに隣接する球団事務所でFA交渉を行った。権利を行使せずに残留する見込み。石川運営本部長との交渉には、球場の監督室で西村監督とも会談。「先発として勝負したい。勝負させてもらえるのか。金額じゃない。勝負ができないのならば、トレードでも、とも考えていた」と、来季の起用法について確認した模様。結論については「これから考えます」と話したが、監督と会談できて「すっきりした部分もある」と話した。
ロッテが巨人を自由契約となった藤田宗一投手(38)の入団テストを行うことが11日、分かった。16〜18日までの3日間、秋季キャンプが行われている鴨川で実施する。
2007年までロッテに在籍した左腕はこの日、川崎市のジャイアンツ球場で汗を流し、「テストに向けて調整している」と話した。また、元米大リーグ、アストロズのジョナ・ベイリス投手(30)と元オリオールズのボブ・マクローリー投手(28)のテストも行う。
ロッテは今季5年ぶりの日本一に輝いたが、中継ぎ左腕は古谷だけ。また、守護神の小林宏が海外FA権行使の手続きを行い退団が事実上決定。救援陣の補強は急務となっている。
西村再生工場が新守護神候補をテストする。ロッテはオリオールズ傘下2Aのボブ・マクローリー投手(28)ら3投手の入団テストを16日から千葉・鴨川での秋季キャンプで行うと11日、発表した。抑えタイプのマクローリーは最速158キロの直球が武器。この日FA(フリーエージェント)権行使の書類を球団に提出して、退団確実の守護神・小林宏投手(32)の代役として期待がかかる。
日本一連覇へロッテが早くも補強に乗り出した。守護神・小林宏がこの日、FA宣言。球団関係者が「宏之(小林)の穴を埋めないと」と話すように新ストッパー獲得は急務とあって、快速右腕のマクローリーらをテストすることになった。
マクローリーは微妙に変化する最速158キロの直球が最大の武器。切れ味鋭いスライダー、カーブ、チェンジアップも巧みに操る。07年にはマイナーリーグの球宴に出場した若手の有望株で08、09年にはメジャーで計15試合に登板した。メジャーでの飛躍が注目されたが、昨年10月に右肩関節唇損傷の手術。それでも今季途中から実戦復帰すると、2Aで19試合、3勝4敗2セーブ、防御率4.88の成績を残した。
球団関係者は「右肩の状態がどれぐらい回復しているか見てみたい。以前の状態に戻っていれば球威は十分通用する」と説明。制球面にやや不安があるタイプでもあり、西村監督をはじめ首脳陣も直接視察して右肩の回復具合とともに現在の力量を見極めたい考えだ。
また元西武・ベイリスと前巨人・藤田も同時にテストする。昨季途中に西武入りしたベイリスは19試合に登板し0勝0敗1セーブ、防御率3.21だった。今季はブルージェイズ傘下3Aなどでプレー。150キロを超える直球は健在だ。かつてロッテで勝利の方程式を担った藤田は05年の日本一に貢献。08年から巨人でプレーしたが今オフ、戦力外通告を受けた。
西村監督が就任した昨秋、マーフィーとコーリーが秋季キャンプでのテストを経て入団。マーフィーは今季途中から先発に回り、エース成瀬に次ぐ12勝(6敗)、コーリーも後半戦にローテーションの谷間を埋めて4勝(4敗)を挙げチームに貢献した。川越、的場、今岡ら同じくテスト入団選手の奮闘もあって5年ぶりに日本一を奪回。西村再生工場として注目は高まった。
投手陣の層は決して厚くない中で、西村監督の適材適所の起用が的中した今季。小林宏、西岡ら主力流出の危機の中、再び再生工場が稼働する。
キャンプではMAX158キロ右腕のマクローリーに加えて、元西武・ベイリスと前巨人・藤田も同時にテストする。昨季途中に西武入りしたベイリスは19試合に登板し0勝0敗1セーブ、防御率3.21だった。今季はブルージェイズ傘下3Aなどでプレー。150キロを超える直球は健在だ。かつてロッテで勝利の方程式を担った藤田は05年の日本一に貢献。08年から巨人でプレーしたが今オフ、戦力外通告を受けた。
今季取得した海外FA権を行使してメジャー挑戦を決断していたロッテの小林宏が、正式に球団に申し入れた。千葉マリンで会見し「以前から言っていた通り、僕には夢がある。夢に挑戦したい」とメジャーへの思いを語った。
04年に初出場した日米野球でメジャーにあこがれを持ったといい、07年オフの契約更改交渉から球団にメジャー挑戦を直訴してきた。抑えに配置転換された今季は57試合で3勝3敗29セーブ、防御率2.21。先発で過去4度2ケタ勝利を記録しており、先発も抑えも適性を示したのは大きなアピールポイントだ。
チームは宣言残留を認めない方針のため、メジャー球団との交渉が不調に終われば「国内移籍の可能性はゼロじゃない」と言うが、まずは夢のメジャーへの一歩を踏み出した。
里崎が生涯ロッテを宣言した。前日、今季取得した国内FA権を行使せず残留することが決まった正捕手は「ロッテで始まって、ロッテで終わるのがいい。必要とされるなら、自分からロッテを離れることはない」と明言。今後は複数年契約など条件を詰めていく。また、FA権を保有する小野は残留交渉に臨み、結論は先延ばしとなったが「先発として勝負したいし(西村)監督から勝負させてもらえる話があった」と話した。
前日、今オフにポスティング・システム(入札制度)でのメジャー挑戦を球団に申し入れたロッテ・西岡は千葉マリンの全体練習に参加。石川球団運営本部長は、ロッテ本社と球団で検討に入ったことを明かした。11日、西岡は3年ぶり3度目のゴールデングラブ賞を受賞。「投手に声を掛けるとか試合の流れも含めて守備だと思う。ただ、エラーが多かったし100%ないと思っていたので、ちょっと驚いています」と話した。
ロッテ・小林宏之投手(32)が11日、千葉マリンでフリーエージェント(FA)権行使の申請書類を球団に提出した。全体練習後に開いた会見で、「僕にも夢がある。自信があるから宣言すると思うし、今は(メジャーで)やってみたい気持ちが強い」と胸の内を明かした。
ずっと憧れてきた。04年に出場した日米野球をきっかけに「スケールが大きかったし、いいバッターと対戦してみたかった」と海外挑戦への夢が芽生えた。07年オフからポスティングシステム(入札制度)によるメジャー挑戦を希望するなど、海外志向は強まる一方。今年4月に海外移籍が可能なFA権を取得したことで迷いは消えた。
ロッテでの14年間は、主に先発で活躍。今季はチーム事情から自身初めてストッパーを任された。通算328登板で74勝69敗29セーブ、防御率3.54と実績は十分で、先発も中継ぎもこなせる経験は、巨人からFA移籍した上原(オリオールズからFA)、高橋尚(メッツからFA)同様、大きなアピール点になる。
小林宏はメジャー契約にこだわる一方、「任されたところで結果を出せる自信がある。どこでもやってやろうという気持ち」と球団や起用法にこだわりはない。セットアッパーとして評価する声もあり、中継ぎ陣が手薄でBクラスに低迷したメッツやダイヤモンドバックス、マリナーズなどが獲得に興味を示すと見られる。
球団は宣言残留を認めない方針で、SKとの日韓クラブチャンピオンシップ(13日・東京D)がロッテでの最後の雄姿となる。「14年間の長い間、たくさんの選手、ファンが支えになってくれて感謝してます」と海の向こうから“恩返し”を誓った。
海外FA権を持つロッテ・小野晋吾投手(35)の来季残留が11日、事実上決まった。千葉市内で球団と交渉し、「先発として来年は勝負したい気持ちがあった。(西村監督から)そこで勝負させてくれるという話はもらえた」と権利を行使せず、残留に前向きな姿勢を示した。今季は8月からチーム事情で手薄な中継ぎに回り、27登板で5勝4敗、防御率3.97と安定した投球で貢献した。今年6月に国内FA権を取得した里崎智也捕手(34)は「球団も評価してくれた。来年以降に完全優勝したい思いもあるし、ロッテを常勝球団にしたい思いもある」と宣言せずの残留を明言した。
5年ぶりの日本一に輝いたロッテは、13日に東京Dで韓国シリーズ王者SKと対戦する「日韓クラブチャンピオンシップ」に向け、千葉マリンで全体練習を行った。西村監督は「順調というか、いつも通りです」と冷静に話した。
中日を倒した“和”の一丸野球で栄冠を狙う。「(チームの)雰囲気もそうですし、体もみんな大丈夫でしょう」と指揮官。故障の大松と中国・広州でのアジア大会に韓国代表として出場する金泰均を除き、打線は西岡ら主力が顔をそろえる。先発は唐川ら若手の起用が予想されており、内や伊藤ら強力救援陣もスタンバイだ。
SKの先発は、今季14勝を挙げた元巨人の門倉が有力。09年に海を渡った右腕が、かつての本拠地に錦を飾る。
ロッテは11日、今オフに巨人を自由契約となった藤田宗一投手(38)を16日からの秋季キャンプ(千葉・鴨川)でテストすると発表した。現役続行を希望していた左腕は、98年のプロ入りからロッテで10年間プレーし、合格すれば4年ぶりの古巣復帰となる。
藤田は今季1軍登板がなかったが、581試合連続救援のプロ野球記録を更新中で、左のセットアッパーとして豊富な経験を持つ。左の中継ぎ不足に泣かされたチーム事情から、球団は獲得に興味を示した。
また、昨季西武でプレーしたジョナ・ベイリス投手(30)=前アストロズ、182センチ、93キロ、右投右打=と、ボブ・マクローリー投手(28)=前オリオールズ、182センチ、93キロ、右投右打=もテストする。
ロッテは11日、巨人を戦力外となった藤田宗一投手(38)の入団テストを行うと発表した。千葉県鴨川市で行われている秋季キャンプに16日から2、3日間合流する。藤田は07年までロッテに在籍していた。
今季、海外フリーエージェント(FA)権を取得したロッテの小林宏之投手(32)が11日、FA権を行使し、以前から希望する米大リーグ入りを目指すことを明言した。千葉マリンスタジアム内で記者会見し「僕にも夢がある。夢に挑戦できれば」と語った。小林はこの日、FA権を行使するための手続きを取った。04年に初めて出場した日米野球で大リーグに対するあこがれを持ったそうで「スケールが大きいな、と思った。そういう打者と対戦したい」と話した。
ロッテは11日、巨人を戦力外となった藤田宗一投手の入団テストを行うと発表した。千葉県鴨川市で行われている秋季キャンプに16日から2、3日間合流し、テストを行う。藤田は、2007年までロッテに在籍していた。また、元米大リーグ、アストロズのジョナ・ベイリス投手と元オリオールズのボブ・マクローリー投手のテストも行う。
今季、海外フリーエージェント(FA)権を取得したロッテの小林宏投手(32)が11日、FA権を行使し、以前から希望する米大リーグ入りを目指すことを明言した。千葉マリンスタジアム内で記者会見し「僕にも夢がある。夢に挑戦できれば」と語った。小林宏はこの日、FA権を行使するための手続きを取った。2004年に初めて出場した日米野球で大リーグに対する憧れを持ったそうで「スケールが大きいな、と思った。そういう打者と対戦したい」と話した。
史上初となる、リーグ3位から日本一まで上り詰めた、歓喜の余韻もどこへやら…。
13日に東京ドームで、韓国王者のSKと日韓クラブチャンピオンシップ(CC)を戦うロッテナインは、前日に続いて11日も本拠地の千葉マリンで練習を行った。
西村監督は「順調というか、いつも通りです。体も大丈夫でしょう、みんな」と今季最終戦に向けて気を引き締めるが、チーム内ではすでにオフの“ストーブ”が点火。
前日には主将の西岡剛内野手(26)が、ポスティングシステム(入札制度)による米大リーグ挑戦を球団側に申し入れた。この日は抑えの小林宏之投手(32)がフリーエージェント(FA)権行使の手続きを行い、退団が確定的となった。
さらにポストシーズンに中継ぎでフル回転した小野晋吾投手(35)も、先発への復帰を求めて西村監督や球団幹部と話し合い、起用法いかんではFA移籍の姿勢を示している。同じくFA権を持つ渡辺俊介投手(34)も、「ここで投げるのが好き」と残留を基本線とはしているが、結論には至っていない。
日本シリーズ第7戦を制し、西村監督がナゴヤドームで胴上げされたのは先週7日。まだ4日しかたっていないが、チームスローガンの「和」がかすむような慌ただしさだ。指揮官は「僕のほうからコメントはありません」と、こうした動きに静観の構えだが…。
2005年に日本一のロッテがアジアシリーズを制して以来、昨年の日韓CCまで、日本の代表チームが優勝を逃したことはない。勝って得られるものは小さくても、負けて失うものは大きい戦いだ。今季の総決算となる一戦で、しっかりと有終の「和」を飾れるか。
低迷するチームを変える、新生ロッテのキーマンこそ西岡だった。就任前から、西村監督の心は決まっていた。指揮官が「強い意志、勇気がいる行為。あの時、キャプテンは剛(西岡)しかいないと思った」と振り返った出来事は、昨年9月26日のオリックス戦(千葉マリン)後のお立ち台。批判を覚悟の上で、西岡が目を潤ませながら「子供達の夢を壊さないでください」と訴え、右翼席の一部ファンに球団批判の横断幕を下げるように求めた一件だ。
バレンタイン前監督と球団フロントの対立は昨季開幕前から激化。一部ファンにも飛び火し、騒動は頻発していた。試合に集中できる環境になくチームは低迷。「反発される可能性もあるから、やめておけ」という周囲の再三にわたる制止を振り切った、男気あふれる行動だった。翌日に中傷横断幕も出たが、多くのファンは西岡を支持。西村体制への移行とともに主将に任命された。
「自分が注意される存在ではいけない」。リーダーの自覚が芽生え、率先して茶髪ロン毛を黒髪&短髪に。練習から先頭に立ってチームを引っ張った。「プライドがあるし、今まで勘違いしていた時期もありましたね。今年は周りの意見も聞き入れられるようになりました」。天才肌で、負傷すれば休んでいた昨季までの姿勢は消えていた。
8月にはドクターストップ寸前のケガを負ったが、ポストシーズンを含めた全159試合にフルイニング出場。日本シリーズ進出を決めた瞬間、グラウンドに倒れ込んで号泣したのは「去年は本当につらい思いをした。今年はファンが応援してくれるか恐怖心を持ちながらプレーしたし、ホッとしたから」という。200本安打、首位打者と文句なしの成績を残して日本一まで牽引。誰にも文句を言わせないシーズンを過ごし、夢だったメジャー挑戦を宣言した。
下克上のキーワードの1つが反骨心だった。ポストシーズン2勝、日本シリーズで抜群の安定感を見せた内は言った。「ずっとやってやろうという気持ちは持っていた」。毎年期待されながらも右肩痛発症を繰り返した。昨年プロ初勝利を含む3勝を挙げ、今年こそと臨んだ今季も2軍落ちを経験。日本シリーズでは「結果を残したかった」と気迫を前面に出した。
03年ドラフト1巡目。同じ年に6巡目で指名されたのがエース成瀬だった。実績では大きく引き離された内だが、「特に刺激はされてないです。同期って意識もないですよ」と言う。一緒に食事に行っても「野球の話は全然しませんね」と笑う。自分の色は崩さず、ひたすらチームの戦力になることを考えた。ポストシーズンでの大活躍は、7月、8月の夏場、気温35度にもなる2軍の浦和球場で「1軍の舞台に戻りたい」と一心に走り続けた結果だった。
同じくレギュラーシーズンでの悔しさを糧にしたのが里崎、渡辺俊のベテランコンビ。終盤はともに2軍で調整。CSファーストステージで里崎は起死回生の同点弾を放つなど大活躍。渡辺俊もファイナルステージの第4戦に先発、8回0/3を2失点。大一番で復活した。
大砲コンビも意地を見せた。シーズン終盤で金泰均は7番に、大松は8番に降格。それでも大松はCSファイナルステージで2本塁打を放ち復活。金泰均も日本シリーズで打率3割4分5厘。第5戦でシリーズタイ記録となる4安打をマーク。元4番の底力だった。「シーズン中の借りを返す」。そう考えていた選手が多くいたことが、劣勢をはね返す原動力の1つになった。