ロッテ・山本一徳投手(27)が13日、早大の後輩になる日本ハム・斎藤に負けじと存在感を見せた。シート打撃で打者8人を無安打に抑え、5三振を奪う力投。「僕はエリートじゃなくて、どちらかと言えば叩き上げですから」と話題のルーキーとは対照的に渋くアピールした。
昨オフにトレードで日本ハムから移籍して、新天地では左の中継ぎとして期待されている。ベテラン・福浦を低めの速球で見逃し三振に打ち取り、「左バッターをとにかく抑えられるように、角度を使って投げた」と胸を張った。
甘いマスクの後輩とは異なり、ワイルドな顔つきとマッチョな肉体がトレードマークだ。「ストライクゾーンに投げてファウルで追い込む」と球威が自慢の投球で、開幕1軍のサバイバルを勝ち抜く。
ロッテ・唐川が風邪による発熱のため練習を欠席。沖縄県石垣市内の病院で検査を受け、選手宿舎で静養した。インフルエンザではなく、西村監督は「大事を取っただけ。明日(14日)は体調次第で体を動かします」と説明。
キャンプ3度目の休日となる14日に練習する可能性を示した。また竹原は左太腿裏の張りを訴えて別メニュー調整。金泰均は走塁練習中に背中に送球が直撃したため早退した。
ロッテ中継ぎ陣の一角を狙う山本一がシート打撃に2度目の登板。昨年11月に日本ハムからトレードで移籍してきた左腕は打者8人を無安打1四球に抑え、5三振を奪った。10日のシート打撃でも井口、金泰均を三振に仕留めており、西村監督は「貴重な左だし、出てくればチームにとって凄くプラス」と期待を寄せる。
1浪して入学した早大ではリーグ戦未勝利。後輩の斎藤は31勝を挙げ、入れ替わるように日本ハムに入団した。「(斎藤は)あれだけ騒がれているのに動じない。凄いと思うし尊敬できる」。先輩として、負けていられない。「僕はあんな(斎藤のように)エリートじゃない。叩き上げですから。まずは左打者をきっちりと抑えて、競争に勝って、チームに貢献したい」。新天地で迎えるプロ5年目。斎藤のような華やかさはなくても、大きな花を咲かせてみせる。
最速153キロ右腕がいきなりエンジン全開だ。楽天のドラフト2位・美馬(東京ガス)が紅白戦に初登板し1回を1安打無失点。最速147キロの直球を披露し、守護神の座へ大きく前進した。
体が小さい上に胴長短足。ナインからはミニチュアダックス、略して「ダックス」のニックネームを付けられた。「(年下の)田中がつけたのかな。本当にひどい」。
それでも太腿回り60センチの強じんな足腰が馬力を生む。星野監督も「実戦向きだし十分使える」と絶賛。守護神となり新人王争いへ。美馬はライバルとなる日本ハム・斎藤に対し「意識しないでいきます。最終的に勝てばいい」。ダックスは誰よりも速く走り抜ける。
唐川が風邪による発熱のため、この日は宿舎で静養した。また、竹原は左太もも裏の張りで別メニューでの調整となり、金泰均はシート打撃中の走塁で、野手の返球を背中に受けてそのまま練習を切り上げた。西村監督は「唐川は大事をとらせた。竹原も無理をして全体練習に入れる必要もない。金泰均も大したことない」と説明。14日は練習休み。
左の中継ぎとして期待される古谷と山本一がシート打撃に登板。日本ハムから移籍した山本一は力強い直球と沈む球で、打者8人から5奪三振。無安打に抑えても「スライダーが、抜ける球もあった。まだ本来の球ではない。次の課題」と厳しかった。
昨季58試合に登板した古谷は打者7人に2安打。「自分のやるべきことをやって、去年は結果が出た。今年も同じ」と話した。西村監督は「左投手が(新たに)出てきたら、チームにとってプラス」と話した。
ロッテ竹原直隆外野手(30)が左ハムストリングの張りで別メニュー調整となった。前日12日から違和感を訴えており、大事を取った。14日はチーム休日のため、様子を見て第4クールからの復帰を目指す。
日本ハムからトレードで移籍したロッテ山本一徳投手(27)が、シート打撃に初登板し打者8人に対し無安打、5三振、1四球と安定した投球を見せた。アゴの長さでソフトバンク内川に挑戦状を叩きつけているが、1軍での対戦へ向けてもアピールした。福浦、清田ら1軍メンバーを三振に仕留め、「角度をつけるイメージで投げた。まだまだです」と控えめに話した。
14日のバレンタインデーが誕生日の大谷智久投手(25)が、朝の声出しで「今年はチームに貢献できるよう頑張ります」と宣言した。昨年はプロ初勝利を挙げたが、1勝1敗、防御率7.20に終わった。2年目の今年は強い覚悟で臨む。