2月15日2月15日ロッテのビル・マーフィー投手（29）が15日、“和の心”で来日2年目の活躍を誓った。この日、今キャンプ初めてシート打撃に登板。「去年の経験から、クイック投法の重要性は分かっている。できる限り習得したい」と「郷に入りては郷に従え」の精神を強調した。
12勝6敗の昨季は、夏場に息切れしてスタミナに課題を残した。「オフは毎日、球団の指示通りにウエートをやっていた。今年の方が体は絞れている」。昨春のキャンプは自主性を尊重されていたが、今年は日本人投手と同じメニューを精力的にこなしている。
西村監督が不振時に気遣ってくれた恩を感じ、「今年はボスのために頑張るんだ」と目の色が違う。チームに溶け込んだ助っ人左腕が、今年もジャパニーズドリームをかなえる。
ロッテ成瀬善久投手（25）が15日、シート打撃に初登板した。打者8人に2本の安打を許したが、清田からは見逃し、金沢からは空振りで三振を奪い、エースの貫禄を見せた。「収穫があった」。頭の中に描いていたのは3月25日の開幕マウンドだった。この日の最高気温は16度という石垣島だったが、強風で体感気温は10度以下。南国とは思えぬ寒さを開幕戦の仙台に重ね合わせた。「こういう状況でもいい球を投げないといけない。（開幕戦は）今日以上に寒い。いい勉強になった」。納得の投球を納得の表情で振り返った。
シート打撃の後はブルペンに直行。マウンドと合わせて208球を投げた。キャンプ3度目となる200球超えは、疲れた状態でも安定した投球を続ける狙いがある。「開幕投手は誰にも譲れない。完投したいですよ」。開幕戦の完投勝利でチームに弾みをつけてこそエース。必勝のイメージは出来上がっている。
ロッテのエース成瀬善久投手（25）が沖縄・石垣島キャンプの15日、ケース打撃に登板。今季から実戦での常時投入を宣言していたカーブを、設定カウント1−1から打者・根元への“初球”に投げ、楽々ストライクを奪った。「根元さんから『あれいいよ！』と言ってもらえました」。
成瀬の顔がほころぶ。カーブは昨季終盤からクライマックスシリーズにかけて使っただけ。これまで変化球はスライダーとチェンジアップが主だった。井上ブルペンコーチ（投手担当）は「カーブはカウントが稼げるし、追い込んでからボール球にして振らせることもできる。使い勝手がいい」と、投球の幅を広げたことを評価した。
ケース打撃では打者8人に22球を投げ、2安打2三振。その前後にブルペンで投げた延べ186球を足せば計208球。今キャンプで早くも3度目の200球超えだ。
すでに楽天との3・25開幕戦（Kスタ宮城）をにらみ「できれば完投したい」と完投勝利への意欲も見せた。エースは貪欲だ。
持病の腰痛が再発し、10日に帰京していたロッテ・今岡が15日、1軍へ復帰。「やれる範囲でやるというだけのことですよ」とベテランの余裕を見せた。また、左足太もも裏に張りを訴えて13日は別メニューだった竹原が通常のメニューを再開。「14日に（休日返上で）練習に行きますと（首脳陣に）言ったら、止められました」と苦笑いしていた。
持病の腰痛のため10日に帰京していたロッテ・今岡が、沖縄・石垣島の1軍キャンプに再合流。室内練習場で別メニュー調整し、体幹トレーニングなどを行った。西村監督は「良かった。まだ全体の中には合流できていないけど、しっかりまた体をつくってくれると思います」と話した。
パ・リーグは15日、沖縄県宮古島市内で理事会を開き、日本シリーズ出場権を争うクライマックスシリーズ（CS）の日程を決めた。CSの方式は従来通りで、リーグ2位と3位によるファーストステージ（3試合制）はセ・リーグより1日早い10月14日に、ファーストステージ勝者とリーグ優勝チームによるファイナルステージ（6試合制）はセと同じ同19日に開幕する。
ロッテ渡辺俊介投手（34）が15日、シート打撃に初登板した。カウント1ボール1ストライクの設定から打者7人に投げ、1安打、奪三振2の好投を見せた。石垣キャンプで課題としている対左打者への内角球も決まり「今までにない攻め方を試せている」と好感触で振り返った。
ロッテのヘイデン・ペン投手（26）が15日、シート打撃に初登板した。打者6人に3四球という内容に「初の登板ということもあって、コントロールに課題を残した。投手コーチと話し合って、ブルペンで修正していきたい」と反省した。
持病の腰痛のため10日から離脱していたロッテ今岡誠内野手（36）が15日、石垣キャンプに合流した。この日は全体練習から離れて、筋力トレーニングなどの別メニュー調整だったが、久々の練習復帰に表情は明るかった。