ロッテの清田が2試合連続の本塁打を放った。1−3の7回2死一塁で左越えに運んだ。遊撃の定位置争いをする荻野貴、細谷はともに2安打。中日は先発枠入りを狙う川井が2回無失点。新外国人のグスマンが2安打2打点だった。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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千葉ロッテ | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 3 |
中日 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 3 |
また打った。ロッテ清田育宏外野手(25)が、2試合連続のオープン戦2号を放った。2点を追う7回2死一塁。中日岡田の真ん中に入った直球を豪快に振り抜いた。「打った瞬間、入ったと思った。いい感触だった」。逆風を突いて左翼席に飛び込んだ一撃は推定飛距離120メートル。試合を振り出しに戻す値千金の1発だった。前日の日本ハム斎藤との初対戦では力んで凡退してしまったが、ここ1番での勝負強さが清田本来の姿だ。
中日とは昨季の日本シリーズ以来の対戦。通算6打点の新人タイ記録をマークし、シリーズ制覇に大きく貢献した。この日も貴重な同点弾。「中日相手ということは意識はしていない」と謙遜するが、中日ファンにとって「清田」は聞きたくもない名前だろう。
清田も「ポスト西岡」を期待される1人だ。紅白戦も含めて、ここまで5試合の実戦で1番に座った。「1番は光栄。西岡さんと比べれば雲泥の差だけど、僕の持ち味である『甘く入ったら1発がある』というのを出していきたい」。長打も打てるトップバッターをアピールし、中堅の定位置争いを勝ち抜く構え。「もう26歳で若くはないですからね。試合に出ていかないと、人生短くなっちゃいます」。報道陣の笑いを誘いながらも、表情は真剣そのものだった。
ロッテ・清田が7回に2試合連続の本塁打となる同点2ラン。「いい感じで打てた」と納得顔だ。師匠の金森打撃コーチは「毎日の打撃を肥やしにできている」と評価した。「塁に出ることを意識して、甘くきたら一発も打てれば」という清田が、西岡(ツインズ)が抜けて空いた「1番打者」に照準を絞っている。
ロッテの清田育宏外野手(25)は27日、2試合連発で“新1番”を猛アピールした。中日とのオープン戦(北谷)に「1番・中堅」でスタメン出場すると、7回に左越え2ラン。初回には四球で出塁後に好走塁で先制のホームを踏むなど、西岡が抜けた1番での開幕スタメンへ大きく前進した。
会心の手応えを信じて、ゆっくりと走り始めた。中堅へのフライが右中間まで運ばれるほどの逆風をついて、打球が力強く伸びる。7回2死一塁、中日の5番手・岡田から放った左越え同点2ラン。「内寄りの真っ直ぐ。力を抜いてイメージ通りに振れました」。キャンプの成果を証明する一発に、胸を張った。
大きな穴を埋める可能性を秘めている。西岡のメジャー挑戦で空席となったトップバッターの座。「1番?光栄です。西岡さんと比べたら雲泥の差ですけど、チームが勝つためにどうやって塁に出るか考えている。甘いところにきたら一発もあるという、僕の持ち味も出していければ」。清田流の1番像を、しっかりイメージしている。
打順は今後も競わせる方針の西村監督だが、「打撃に関してはいいものを持っている」と高く評価した。昨年は後半戦に定位置を奪い、日本シリーズ6打点の新人タイ記録をマーク。「2年目のジンクスと言われないように、この調子でいきたい。そうしないと、若くないし、短い(野球)人生になってしまう」と笑ったムードメーカーが、新生ロッテ打線の先頭に立つ。
甘く入った直球を逃さなかった。2点を追う7回2死一塁。ロッテ・清田が放った打球は、左翼後方の防球ネットを揺らし、芝生席で弾んだ。昨季シーズン2本塁打の男が、これでオープン戦初戦から2戦連発となり、「ポスト西岡」としてリードオフマンに名乗りを上げた。 「いい感じで打てた。打った瞬間行ったと思った。1番は光栄だけど、西岡さんと比べたらまだ雲泥の差がある」。
昨季、全144試合に1番で出場した西岡がツインズに移籍。空席となった1番に誰が座るかが、連続日本一を目指すチームの今季の大きな課題だ。この日の相手は昨年の日本シリーズで対戦した中日。同シリーズで新人ながら6打点を挙げ優秀選手に選出された清田だが、その時の中日・和田のスイングを理想としている。「軽く振っていた。自分は振りすぎ」と、打球を飛ばすのに力みは必要ないことに気付いたという。
今キャンプでは無休で早朝の打撃練習を敢行し、振り込んだ量はチーム内でトップクラスだ。「実戦で振り込むことで筋力をつけるタイプ。毎日の練習が糧になっている」と金森打撃コーチ。筋力トレーニングを「嫌いだった」と話す清田だが、今年から積極的に取り組み始めた。前日は日本ハムの黄金ルーキー・斎藤の前に一邪飛に倒れ、悔しさをあらわにしたが、この日は一転「甘い球が来たら一発もあるぞというのを見せられたらいい」とパワーアップに胸を張った。
打順に関して西村監督は「まだそれは分からなない。ただ、アピールになったとは言える」。背番号と同様、清田が目指す打順も「1番」だ。
ロッテの遊撃手候補の荻野貴と細谷が、ともに2安打を放った。遊撃で先発した荻野貴は「打撃の調子が上がってきた」と手応えを語った。三塁で先発メンバーに名を連ねた細谷も「練習通りに、試合でもできている」と笑顔だった。
ただ、ともに守備では1失策を記録。送球ミスをした荻野貴は「オープン戦で多少、緊張したのもある。頑張ります」と言い、三塁線のゴロをはじいた細谷は「もっと体で入っていかないと。練習して、できるようにします」と表情を引き締めた。
ロッテの清田が1−3の7回に2試合連続の本塁打となる2ラン。中日・岡田の甘く入った直球をとらえ、「いい感じで打てた」と納得顔だった。
新人ながら6打点を挙げ、優秀選手に選ばれた昨年の日本シリーズ。対戦した中日の和田のスイングに「見ていて、軽く振っていた。自分は振り過ぎていた」と感じた。打球を飛ばすのに力みは必要ない。この日の特大の一発も「力を抜けていた」と振り返る。
「塁に出ることを意識して、甘くきたら一発も打てれば」。西岡が抜けて空いた「1番打者」の有力候補は力強い口調だった。
ロッテ荻野貴司内野手(25)が守備のミスを反省した。6回1死一塁でグスマンの遊ゴロを一塁へ悪送球。その後に失点の要因を作った。「オープン戦で多少の緊張があるとはいえ、自分が悪いです。頑張ります」。打撃ではマルチヒットを記録したが、表情は硬かった。
オープン戦に初出場したロッテ金泰均内野手(28)が4番の仕事を果たした。1回、2死二塁から痛烈な打球が二塁を強襲。適時内野安打となった。「キャンプで準備をしてきた結果だが、オープン戦では結果にこだわらない」と話ながらも、表情は明るかった。
ロッテ先発の光原逸裕投手(30=オリックス)は3回52球を投げ、立ち上がりに2点を失った。2つの四球が絡んでの2失点。「初回は大事にいこうとしてしまった。もっと大胆にいかないといけなかった」と反省した。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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千葉ロッテ | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 3 |
福岡ソフトバンク | 1 | 0 | 0 | 0 | 4 | 0 | 0 | 0 | x | 5 |