外野から遊撃にコンバートされたロッテ・荻野貴が、高知での全体練習で上川内野守備走塁コーチからマンツーマンで特守を受けた。約40分間、捕球の基本動作やキャッチボールまで徹底指導。前日の中日戦(北谷)で1失策を含む2度のワンバウンド送球と不安をのぞかせていた。
西村監督の指示で指導した上川コーチは「しっかり足を使って放れていない。このままでは厳しい。(昨年5月に右膝半月板損傷の)ケガの影響もあると思う」と説明。荻野貴は「試合だと色々考えてしまう。下半身を自然と使えるようにしたい」と必死に汗を流していた。
ロッテ・大嶺が1日のオリックスとの練習試合(高知市東部)での直球勝負を誓った。昨季本塁打王のT−岡田や李承Yら直球に強い打者が並ぶが「楽しみだし、球威を戻すのがこのキャンプでやってきたこと。それを試したい。直球でファウルにさせられれば」。
フォームを制球重視のセットポジションからノーワインドアップにし、150キロ超の剛球復活が今季のテーマ。試験台にはうってつけの相手だ。
ロッテは、フリーエージェント(FA)権を行使して阪神へ移籍した小林宏投手(32)の補償について、4年目の高浜卓也内野手(21)を獲得することが2月28日、分かった。石川晃球団運営本部長もこの日、都内で「明日(1日)午後に発表します。野手です。意外と若手選手がプロテクトされていなかったからね」と、名前こそ明かさなかったものの、若手野手の人的補償を明言した。
一時は金銭での補償を求める方針を固めていたが、ツインズ西岡の移籍に加え、今江の故障など内野手が手薄になったことから、方針転換。石川本部長は「背番号など最終調整の段階。重光オーナー代行にも伝えてあります。開幕まであと1ヶ月を切っているから、粛々と進めます」と話した。
高浜は07年の高校生ドラフト1巡目で阪神に入団。両ひざ、すねなどの故障に泣かされて1軍出場はないが、今季はオープン戦など実戦6試合で打率5割7分1厘をマークし力をつけてきている。
FA選手を獲得した球団は、その選手の年俸が前所属球団の日本人選手上位10位以内(3位以内Aランク、4〜10位はBランク)の場合
のいずれかを補償する義務が生じる。昨季推定年俸1億7000万円の小林宏はAランク。ロッテが(1)を選んだ場合、阪神の支配下選手(オフに獲得した藤井彰、新井良、加藤を含む)のうち、外国人選手と任意に定めた28人を除いた選手名簿から1人獲得できる。新人選手は開幕まで移籍できない規約があり、自動的に名簿から外れる。
フリーエージェント(FA)で阪神に移籍した小林宏投手(32)の人的補償として、ロッテが阪神・高浜卓也内野手(21)を獲得することが28日、明らかになった。3月1日に正式発表される。故障を乗り越え、今春キャンプでようやく開花した若虎が、FA補強の見返りで痛恨の流失だ。
ロッテの石川球団運営本部長はこの日、都内で「人的補償にしました。野手です。プロテクトされていない選手の中に、比較的若い選手がいました」と説明。関係者の話を総合した結果、選んだのは売り出し中の若虎・高浜と分かった。3月1日、阪神が本人に通達した後、午後に正式発表される予定だ。
高浜はひざなどの故障で過去3年間ほとんど野球ができなかったが、今春のキャンプで急成長。2月19〜21日の紅白戦3試合で9打数6安打と大暴れ、さらに27日のオリックスとのオープン戦では「7番・三塁」で初スタメン。タイムリーを含む2安打を放っていた。
ロッテは一時、阪神に対し金銭補償を求める方針を固めていたという。だが、今江が左ふくらはぎ肉離れで開幕に間に合わない可能性もあり、方針を転換したもようだ。
阪神の沼沢球団本部長は、NPBの会議で石川本部長と顔を合わせたが、選手名について報告はなかったといい、「(補償選手が誰でも)そりゃ痛いでしょう。戦力にならない選手なら獲らない」と漏らしていた。
一方の高浜はこの日、鳴尾浜の室内練習場で調整。「僕がどうこう言える立場にありませんが、ロッテの評価が下がるということは、チームの評価が下がるということ。結果を残せるよう頑張るだけです」と前向きだった。
ロッテは28日、FA移籍した小林宏投手(32)の補償として、阪神の高浜卓也内野手(21)を獲得する意向を固めた。1日に発表される。西岡のメジャー移籍に加え、今江も左ふくらはぎ肉離れの回復が遅れているため、今後の成長も見込める若手内野手を人的補償として求める方針だ。
二転三転したFA補償問題に、ようやく結論が出た。ロッテは当初、人的補償の候補として左投手や左打者をリストアップ。その上で、1度は金銭補償に傾きかけた。しかし、今江が開幕までに復帰できるかが微妙になり、内野手を含めて再検討。2月に評価を急上昇させた高浜を獲得することを決めた。
石川球団運営本部長は「人的(補償)でやります。比較的、若い選手がプロテクトされていなかったので。野手です」と高浜の獲得を示唆。けがで成長を妨げられてきた高浜にとっても、飛躍の大きなチャンスとなりそうだ。
日本野球機構(NPB)は28日、2011年スローガン「覚悟〜なぜ、あなたはここにいるのか〜」を発表した。
加藤コミッショナーはこの日の新人研修会でも「リスクを取らなければ、利を得ることはできない」と挨拶。収益減や視聴率低迷、球団売却の懸念などを抱えたプロ野球の現実を選手、監督、フロントらが共有するため、メッセージ性の強いものとなった。
今後はNPB公式サイトで選手、監督らの「覚悟」を公開するほか、プロモーションビデオ、ポスターなどで球場内外に告知する。また、一般ファンから「球界改革のアイデア」を募集することも考えているという。
日本野球機構(NPB)は28日、今季の統一スローガンを「覚悟〜なぜ、あなたはここにいるのか〜」に決めたと発表した。球界に携わる人々が、野球の発展のために何ができるかを胸に刻む―のが趣旨。加藤良三コミッショナー(69)が都内で行われたNPB新人選手研修会で発表し、選手に「グラウンドでも私生活でも『逃げない』『甘えない』『卑しくならない』の姿勢が大事」と訴えた。
ロッテ大嶺祐太投手(22)がオリックス打線を相手に直球勝負を挑む。1日の練習試合に先発予定。初の対外試合で、キャンプで取り組んできた直球の威力アップを確認する。28日は高知で練習を行った。キャッチボールやダッシュで汗を流し、「カウントを悪くしてからでも、ストレートでファウルを取れるかどうか。同じチーム相手の紅白戦やシート打撃とは違うから、思い切っていきます」と決意を示した。
ロッテの石川晃球団運営本部長は28日、フリーエージェント(FA)権を行使して阪神に移籍した小林宏の補償について、「今日、最終的な調整をした。野手です」と話し、野手を獲得する意向を明らかにした。一時は金銭での補償を求める方針だったが、今江の故障などで内野手が手薄になったことから方針転換した。同本部長は名前は明かさなかったが、「意外と若い選手がプロテクトされていなかったからね」と話した。3月1日に発表する。
ロッテの石川晃球団運営本部長は28日、フリーエージェント(FA)で阪神に移籍した小林宏の補償について、野手を獲得することを明らかにした。石川本部長は「今日、最終的な調整をした。野手です」と話し、3月1日に発表する。
ロッテは昨季の正遊撃手、西岡が米大リーグのツインズへ移籍。三塁手の今江は故障で出遅れており、内野手が補強ポイントの1つとなっている。石川本部長は「比較的、若い選手がプロテクトされていなかったので」と話した。
日本プロ野球組織(NPB)は28日、今季スローガンを「覚悟 〜なぜ、あなたはここにいるのか〜」と発表した。加藤コミッショナーは新人選手研修会の挨拶で「野球界がさらに発展していくために、どのような『覚悟』が必要なのか、真剣に考え抜き、挑む1年とします」と話した。