わたしはかもめ2011年鴎の便り(3月)

便

3月3日

横浜3−5千葉ロッテ(平塚)

ロッテの唐川が3回無失点。直球の切れがあり、シュートも効果的で6三振を奪った。打線は1番に入った岡田が3安打2盗塁、2番の荻野貴が2安打2打点1盗塁と機能した。横浜は三浦が3連打を浴びるなど、3回2失点だった。

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千葉ロッテ0020002015
横浜0000020103

◇唐川、抜群のキレ、直球で6奪三振

ロッテの唐川侑己(21)。豪速球を投げている訳わけではない。が、抜群にキレがあった。打者は振り遅れたり、手が出なかったり。3回投げて奪った6三振の決め球は、いずれも直球。「いい調子で投げられた」と、今季初の対外試合を終えて納得の表情だった。

圧巻は2回。先頭の吉村、続く筒香を2者連続空振り三振。下園には中前打を許したが、新沼を3球勝負で空振り三振に仕留めた。持ち味の緩急に加えて、これまであまり投げていなかったシュートを使うことで横の揺さぶりも生まれ、投球の幅が広がった。

昨季は右手中指の骨折やひじの張りで、チームに貢献できなかったという思いがある。だから今季は先発ローテーションを守り抜くことが目標だ。

そのために心がけていることが入念な「準備」。この日はキャンプ地の石垣島と比べて寒い神奈川・平塚での登板とあって、試合前練習でダッシュをしたり、ブルペンで多めに球数を投げて体を温めた。「1年通して投げられるための準備をしたい」。すでに臨戦態勢だ。

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唐川10ヶ月ぶりシュート解禁3回0封6K[ニッカン]

ロッテ唐川侑己投手(21)が“封印”を解いた。横浜戦に先発し、3回3安打無失点。昨年封印し、今春キャンプで再度磨いたシュートが効果的で、6つの三振を奪う快投を見せた。今季初の対外試合登板で存在感をアピールし、4年目の飛躍を予感させた。

テーマは2つ。まずはシュートだ。1回1死二塁、3番森本を2球連続のシュートで追い込むと、外角球で3球三振に斬った。「コースにしっかり決まって、いいボールになった」と納得の表情。森本も「あそこに投げられたら打ってもゴロ。リーグが違って良かった」と脱帽した。最速は141キロも、右打者への内角シュートでカウントを稼ぎ、残像を生かした外角直球で三振を積み重ねた。

昨年、シュートの名手で知られた西本聖投手コーチが就任し“宝刀”を伝授された。しかし、5月に打球を受け、右手中指を骨折。2ヶ月以上、練習のブランクができたため、8月の復帰後は他の球種でしのいでいた。今春キャンプから再習得に励み、打者の反応を確かめた。「全体的にいい調子。結果は気にしていないが、初の先発にしては良かったです」と笑顔を見せた。

もう1つのテーマは、立ち上がりの克服だった。昨年は1、2回の被打率が3割を超えた。試合前ブルペンでの球数をいつもより12球増の42球とし、ダッシュも増やした。2回までに5奪三振と効果はてきめん。前日の「中田VS由規」に刺激を受けたビッグスリーの1人は「負けないようにしたい」とライバル心をあらわにしていた。

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ロッテ・唐川、3回6K!毎回奪三振0封[サンスポ]

ロッテ・唐川侑己投手(21)が3日、横浜とのオープン戦(平塚)に先発。今季初の対外試合で3回を投げ3安打無失点、毎回の6奪三振と快投した。直球で勝負しながら、新たな武器のシュートもしっかり試投。自身初の2ケタ勝利へ向け順風満帆の滑り出しだ。

さえわたる唐川の真っ直ぐに、横浜打線はキリキリ舞いだ。

1回、先頭の松本を仕留めて幕を開けた奪三振ショー。2回は吉村、筒香に続き、2死一塁からは新沼のバットも空を切らせた。3回まで毎回の6奪三振。その勝負球はすべて直球。上々のデキだった。「6奪三振?結果はそんなに気にしません。(失点を)ゼロに抑えられたのが良かったですね。真っ直ぐはきれいな回転で、高めと低めへの投げ分けもできました」。西村監督からも「ことしにかける思いが伝わってきた」と絶賛された。

直球だけでなく“新球”もテストした。昨春の沖縄・石垣島キャンプで西本投手コーチ(現2軍コーチ)から直伝されながら、昨年5月に打球を受けて右手中指を骨折。以来、封印していたシュートだ。「(投げたのは)10球弱。感じはいいかな」と手応えは十分だ。

成田高出身の唐川、仙台育英高の由規(ヤクルト)、大阪桐蔭高の中田(日本ハム)とともに「高校ビッグ3」として注目され、今季でプロ4年目。前日2日には、その2人の直接対決をテレビで見て「刺激になりましたね」という。

特に同じパ・リーグの中田は「当然、同級生として意識しています。次の対戦ではしっかり抑えたい」と目を輝かせた。ライバルとの“競演”にも備え、唐川はさらなる飛躍を目指す。

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ロッテ・荻野貴、初盗塁も「まだちょっと」[サンスポ]

「2番・遊撃」で先発出場したロッテ・荻野貴が2−2の7回、中前へ決勝の2点適時打を放つなど4打数2安打2打点。2回には対外試合初盗塁も決めた。「(2点適時打は)打ったのはスライダー。盗塁?スタートがまだちょっと…」。阪神から、同じ遊撃や三塁をこなす高浜が入団したが「僕は自分のことで精一杯ですよ」と苦笑いしていた。

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唐川、3回6K!“BIG3”の意地…ロッテ[報知]

表情1つ変えずに、唐川はゆっくりとマウンドを降りた。送った視線の先で、村田の打球が中堅・清田のグラブに収まる。3回2死一、三塁。やや抜け気味の直球でも、フェンスオーバーは許さなかった。「全体的にいい調子で投げられました」。今季初の対外試合は、3回3安打無失点。6奪三振の快投で、“BIG3”の意地を見せた。

立ち上がりから横浜打線を圧倒した。初回先頭の松本を外角直球で見逃しの3球三振。これで勢いに乗ると、2回は全てのアウトを三振で奪うなど、3回まで毎回の6奪三振。軸となった直球は「きれいな回転で、高め低めにしっかり投げ分けられた」。西村監督も「去年はけがで勝ち星も多くは挙げられなかった。今年にかける思いが伝わってくる」と評価した。

“新球”も効果的だった。昨年のキャンプから習得中だったシュートを、昨年5月の中指骨折で一時は封印。今年のキャンプであらためて取り組み、持ち球に加えた。「しっかり投げられれば、いいボール。コースはよかったけど、もっと腕を振って投げたい」。納得はしなかったが、幅が広がったことで奪三振ショーの伏線になった。

熱い戦いに刺激を受けた。2日の日本ハム・中田とヤクルト・由規の激突はニュースで見た。「同級生だし、意識する部分はある。刺激を受けてます。中田?しっかり投げられれば」。成長著しい同期との対決も、楽しみにしている童顔の21歳。1年通してローテを守り抜き、その過程でライバルたちを打ち砕いていく。

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唐川“ヤサ男シュート”解禁!横浜打線を威圧[スポニチ]

野球は顔でするものではない。甘いマスクのロッテ・唐川が手加減なしで内角をえぐった。初回1死二塁のピンチで横浜・森本に2球続けてシュート。森本の体をのけ反らせる見逃しストライクで追い込むと、3球目には一転して外角直球を投じて空振り三振。森本は「起こされた感じかな。球は良かったよ。あそこに投げられたら打ちにいっても打てない。違うリーグで良かった」と対戦を振り返った。

昨年の春季キャンプでシュートを習得。5月に右手中指を骨折するまで投じていたが、8月に復帰してからは封印していた。シュートは中指に負担がかかることに加え、習得間もない新球は約3ヶ月のブランクを経ては実戦で制球できないと判断したためだった。この日、キャンプから再び取り組んだ球種を対外試合で初解禁したが、その理由が唐川らしい。

「(打者に)僕は怖くないと思われていると思う。シュートはしっかり投げればいい球。内角を広く使えれば外角も生きてくる」。愛らしい優しい顔。18.44メートル向こうの相手に、顔ではなくシュートで威圧する。今季の生命線ともいえるボールを最大限に生かし、一転して外角へ。6三振は全て直球で奪った。成本投手コーチは「外の直球、スライダーだけでなく、内角のシュートもあるぞと打者に意識付けできる。うまく(シュートの)残像を使っていたね」とうなずいた。

この日は登板前の調整も試した。立ち上がりをテーマに掲げ、通常30球程度のブルペン投球を42球に増やして肩を仕上げた。1年間ローテーションを守るため、唐川が着々と最終調整を進める。

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荻野貴ホッ、2安打2打点!初盗塁も決めた![スポニチ]

昨年の右膝手術から復活を目指すロッテ・荻野貴が2安打2打点1盗塁と存在感を示した。3回無死二塁から左前打で出塁し、続く清田の初球に二盗。7回1死二、三塁では2点中前打を放った。オープン戦で盗塁はこれまで2度試みたが、いずれも失敗。それだけに「早く1個決めたかった。スタートのところがあとちょっと。試合の中で感覚を取り戻したい」と安堵の表情だった。

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ローテ任せろ!3投手登板[ニッカン]

ロッテは、ローテーション入りが確実な3投手が登板した。先発の唐川侑己投手(21)は、3回を3安打無失点。「結果は気にしていないが、初の先発にしてはよかった」と、今季初となる対外試合登板を振り返った。

2番手には昨季、チーム2位の12勝を挙げたビル・マーフィー投手(29)が登板。直球を軸に、2回を2安打無失点と好投し「感じよく投げられた。今日はいいスタートが切れた」と満足そうな表情を浮かべた。3番手の渡辺俊介投手(34)は2回3安打2失点も、自責点は0。味方の失策に足を引っ張られたが「おかげで色々試せた。思ったより使えるものと、思ったより使えないものが分かった」と笑顔だった。

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ロッテ・唐川、OP戦初登板で3回6Kの快投[サンスポ]

ロッテ先発陣の一角として今季2ケタ勝利を目指す唐川侑己投手(21)がオープン戦初登板。1回から三振の山を築き、3回を投げ6奪三振、無失点と仕上がりの良さをアピールした。

唐川は1回、先頭打者の松本から三振。続く横浜の新戦力・渡辺に二塁打を許し得点圏に走者を出すが、続く森本を三振、村田を左飛で無失点に抑えた。圧巻は2回。5番吉村、6番筒香、8番新沼を三振と、3つのアウトを全て三振で奪った。3回には渡辺に死球、森本の安打で走者をためたが、連打を許さず無失点で切り抜けた。唐川は3回無失点で降板。毎回走者を出したが、それを帳消しにする毎回奪三振の快投を見せた。

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