3月9日3月9日オリックスは中山が毎回、走者を背負いながらも粘り強く投げて5回1失点で先発入りをアピールした。T−岡田は2安打2打点と活躍。ロッテは先発入りを争うマーフィー、渡辺俊がともに好投。井口がオープン戦初本塁打を放った。
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 千葉ロッテ | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
| オリックス | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | x | 3 |
千葉ロッテは今季初めてドーム球場で試合を行い、無風の状態で、統一球の低反発を実感した。2回に大飛球を放つも中飛に終わった竹原は「完全に行ったと思った。失速するのが早い。打者泣かせ」と苦笑した。
ロッテ・井口が四回、オープン戦初本塁打。「完璧にとらえられた」と、内角の直球を左翼席にたたきこんだ。これまでは出ない日もあったが、今後は全試合に出場する。「仕上がってきている。さらに調子を上げていかないと」と話した。4回無死一塁の守りでは、今年から遊撃に入る荻野貴とオープン戦初の併殺を完成させるなど攻守でペースを上げてきた。
美しく振り切ったバットを放り投げると、井口はゆっくりと走り始めた。先頭打者で迎えた4回、甘い直球をすくい上げた。スタンド中段まで運んだ同点の左越えソロ。「タイミングを意識して、しっかり芯でとらえられた。ちょっとずつ仕上がってきている」。手応え十分の一撃で、順調な調整を証明した。
この日の試合、統一球の影響かフェンス直前で失速する打球が目立った。特大の中飛を放った竹原は「完全にいったと思った。あれでいかないとバッターはきつい。全体的に飛んでない」。それでも、芯で打てばフェンスを越えることを実証した井口は「あそこが入らなかったら、終わりでしょ」と笑わせた。
ロッテは今季初めてドーム球場で試合を行い、無風の状態で、統一球の低反発を実感した。2回に大飛球を放つも中飛に終わった竹原は「完全に行ったと思った。失速するのが早い。打者泣かせ」と苦笑した。
1回にフェンス手前の中飛を打った清田も「フェンスに当たったと思った」。ただ、投手陣では2回無失点の渡辺俊が好印象を口にした。「変化が大きい。飛ばないボールで外野フライを打たせられる。ドームでもどんどん勝負できる」と歓迎した。
ロッテ西村徳文監督（51）が、先発投手陣の好投を評価した。先発のマーフィーは3回1失点。2番手の渡辺俊も2回無失点。試合には敗れたが、開幕ローテ入り確実の2人が安定した投球を見せ「マーフィーは立ち上がりを心配したが、1点で抑えた。俊介もよかったし、先発は順調に調整できている」と満足そうな表情で振り返った。
ロッテ井口資仁内野手（36）が1点を追う4回、オープン戦第1号となる左翼への同点弾を放った。オリックス中山の甘い直球を完璧にとらえ「試合をやったり、あいたりという状況だけど、ようやくテンションが上がってきたね」と笑った。
「9番中堅」で先発出場したロッテのドラフト1位伊志嶺翔大外野手（22＝東海大）が、粘って2出塁をマークした。3回の第1打席は中前安打、8回の第3打席は四球。「どちらも3ボール2ストライクから。粘って出られたのが大きかった」とフルカウントからの出塁に納得顔だった。
ロッテの先発ビル・マーフィー投手（29）が先頭打者への四球を反省した。1回、1番荒金に四球を与え、1点を先制された。「常に無死から走者を出してはいけない。立ち上がりはああいうイニングになってしまったが、2回3回は思うような投球ができた」。立ち上がりの投球を課題としながらも、3回1失点の内容には満足していた。