わたしはかもめ2011年鴎の便り(3月)

便

3月18日

久々の実戦[千葉日報]

千葉ロッテは横浜との練習試合で震災発生後、初の実戦を行った。西村監督は「色々なことがあったが、野球に集中してやってくれた」と表情を緩めた。

開幕投手が濃厚な成瀬は5日の広島とのオープン戦以来となるマウンドで、5回1失点。震災の影響で、家では断水が続いている。「気持ちの面で正直、休まらない。ただ、被災地の方々はもっとつらい。やらなきゃいけない」と左腕は表情を引き締めた。

ページトップ

成瀬「思ったより収穫」の5回1失点…ロッテ[報知]

◇合同実戦練習:横浜1−8ロッテ(横浜)

2年連続開幕投手が有力なロッテの成瀬が、延期となった4月12日の楽天との開幕戦(QVC)に向けて万全の調整を誓った。震災の影響で約2週間ぶりの実戦登板だったが、横浜との合同実戦練習(横浜)に先発して5回を4安打1失点。「みんなが『よしやるぞ』というときに、僕らもしっかりとしたプレーを見せられたらと思う」と力を込めた。

5日の広島とのオープン戦(マツダ)を最後に実戦から遠ざかっていたが、尻上がりに調子を上げ感覚を取り戻した。今季から本格的に導入するカーブで打者のタイミングをずらすなど手応え十分。「こうやって5回を投げられたのはよかった。カーブもだし、思ったより収穫があった」。

チームも11日の楽天とのオープン戦(明石)以来の実戦だった。開幕時期が延びたことで調整の難しさはある。しかし、エースは「みんな6球団が一緒で平等。そこは特に(意識し)ない」と前を向いた。

ページトップ

成瀬、5回1失点「やらなきゃいけない」…ロッテ[報知]

ロッテは横浜との練習試合で震災発生後、初の実戦を行った。西村監督は「色々なことがあったが、野球に集中してやってくれた」と表情を緩めた。開幕投手が濃厚な成瀬は5日の広島とのオープン戦以来となるマウンドで、5回1失点「気持ちの面で正直、休まらない。ただ、被災地の方々はもっとつらい。やらなきゃいけない」と左腕は表情を引き締めた。

ページトップ

金泰均にペン、マーフィーが一時帰国…ロッテ[報知]

ロッテは18日、金泰均内野手とペン、マーフィーの両投手が、東日本大震災の影響で不安を抱える家族を安心させるため、母国に一時帰国したと発表、1週間程度で再来日する予定。

石川晃球団運営本部長は「開幕が延期になり、時間がある。家族のことや精神的ケアを考慮して、許可した。開幕に向け、支障はないと思っています」と話した。

西武のミンチェ投手(許銘傑)も台湾に一時帰国した。渡辺久信監督は「2、3日で戻る。家族を安心させるため」と語った。

ページトップ

西村監督「集中してくれた」[ニッカン]

ロッテが18日、横浜スタジアムで1週間ぶりとなる実戦形式の練習を行った。エース成瀬が力投し、若手中心の野手陣も横浜投手陣から8点を奪った。西村徳文監督(51)は「色々なことがあったが、しっかり気持ちを切り替えて野球に集中してくれた」と評価した。

ページトップ

ハマの番長から根元右翼越え弾[ニッカン]

ロッテ根元俊一内野手(27)が18日、横浜との実戦形式の合同練習で本塁打を放った。横浜三浦の高めに浮いた球を鋭くとらえ、右翼席中段まで運んだ。三浦からは3日のオープン戦(平塚)でも本塁打を放っている。「それは、たまたま。でも、いいタイミングで振り抜けたと思う。僕はどんどんアピールしていかなければならない立場ですからね」と笑った。

ページトップ

成瀬が久々登板で5回1失点[ニッカン]

ロッテ成瀬善久投手(25)が18日、横浜との実戦形式の合同練習で先発した。5日の広島戦(マツダ)以来の実戦登板を、5回4安打1失点の好内容でまとめ「最初はボールに指がかからない球もあったが、後半はうまく修正した。そういう意味では良かった」と振り返った。

ページトップ

サブロー「両方延期で一致」[ニッカン]

セ・リーグの3月25日開幕を受け、ロッテでは18日、横浜スタジアムでの横浜との合同練習前に、選手会事務局のヒアリングが行われた。サブロー選手会長(34)は「ロッテの選手会は、両方とも延期すべきという考えで、全員が一致している。新井会長の方針に僕らは従うし、気持ちは一緒だと思う」と話した。

ページトップ

外国人選手3人が一時帰国[ニッカン]

ロッテのヘイデン・ペン投手(26)ビル・マーフィー投手(29)金泰均内野手(28)が18日、一時帰国した。開幕が3月25日から4月12日に延期されたためで、1週間程度で再来日する予定だ。

石川球団本部長は「延期になって開幕まで時間があることから、家族や精神的なケアを考慮して一時帰国を許可した」と説明した。なお、新外国人のボブ・マクローリー投手(28=アスレチックス傘下2A)は右肩の検査のため、すでに帰国している。

ページトップ

成瀬5回1失点!開幕投手の本命だ[スポニチ]

ロッテは横浜との実戦形式の合同練習を行い、開幕投手の本命・成瀬が5回4安打1失点。5日の広島とのオープン戦(マツダ)以来約2週間ぶりの登板で初回に1点を失ったものの、4、5回に2つずつ三振を奪うなど調整は順調で「後半は要所でいい球がいった」と笑顔。東日本大震災の影響で開幕は4月12日にずれ込んだが「調整は難しいけれど僕だけでなく6球団一緒。よしやるぞ!というときに自分のプレーを見せられるようにしたい」と前向きだ。

ページトップ

ロッテ・テギュンら一時帰国…震災で精神的ケア[スポニチ]

ロッテ・金泰均、ペン、マーフィーが母国に一時帰国したと発表した。リーグ開幕が4月12日に延期となり、東日本大震災の影響で不安を抱える家族を安心させるために許可された。1週間程度で再来日する予定。石川晃球団運営本部長は「開幕が延期になり時間がある。家族のことや精神的ケアを考慮した。開幕に向け、支障はないと思っている」と説明した。

ページトップ

ロッテ・成瀬、13日ぶり実戦登板も好投[サンスポ]

ロッテは18日、横浜と練習試合を行い、エース成瀬が今月5日の広島戦(マツダ)以来13日ぶりの実戦登板。5回を4安打1失点、無四球で5三振を奪う好投に「(コースが)甘く入っても(打球が遠くへ)飛ばなかったのは、球に力があったということかな」と自賛した。千葉県内にある自宅は東日本大震災の影響で断水が続くが、「我慢できます」と気丈に語った。

ページトップ

セ叱られた、文科省通達ナイターやるな[ニッカン]

文部科学省は18日、セ・リーグの25日開幕を決めた日本野球機構(NPB)に対し、東京電力と東北電力の管内以外で試合を開催するよう求めた。東日本大震災の影響で厳しい電力需要事情が続く中、同管内での試合開催にNOを突きつけ、両管内でナイター開催を慎むよう求めた。前日17日、労組プロ野球選手会の反対を押し切って開幕を強行したNPBは、セ、パ両リーグともに、日程の大幅変更が不可避な情勢となった。セは19日に臨時理事会を開き、延期を含めて対応を協議する。

文科省がNPBの決定に待ったをかけた。この日、鈴木寛副大臣名でNPBの加藤良三コミッショナー宛てに「東北地方太平洋沖地震に伴う協力のお願い」と題した文書を郵送した。同時に電子メールと電話でも内容を伝えた。

その文書には「電力の安定供給が確保できるまで」との条件つきで

(1)
東京、東北電力管内以外で試合を開催するよう可能な限りの努力
(2)
特に、両管内では夜間に試合をすることは厳に慎む

との要請が記されていた。NPBは前日17日、選手会の反対を押し切って、25日のセ・リーグ開幕とパ・リーグの開幕を4月12日に延期すると発表したばかり。一夜明けて、文科省は「NO」の反応を示した。

文科省はこの日午前、NPBに対し「セ・リーグが25日の開幕を決定した」との報道内容について、電話で事実確認を行った。高木大臣は記者会見で「計画停電で国民生活が苦労している一方、(ナイターで)明々とライトを使用するのに違和感があるのは当然だ」と、ナイター開催が国民の理解を得るのは難しいとの考えを示した。同時に「国民を励ますとかチャリティーの意味合いもあり、当事者(NPB)の判断に委ねられる」とも話したが、NPB側から開催地変更などの自主的判断が示されなかった。省内で社会情勢などの検討を行い、異例の要請に踏み切ったという。

文科省は、特例民法法人であるNPBの所管官庁にあたる。NPBは通常、事業計画、報告書の提出、定款変更の報告などを行っている。所管官庁は法人に対し、命令または指導、協力依頼(要請)などを行うことができる。要請は法律に基づく「命令」とは違って強制力こそないが、NPB側の受け入れは必至な情勢。同省の競技スポーツ課・森脇渉専門官は、今回のような要請は「前例はないと思います」と話した。

交流戦までに、セ・リーグでは開幕戦を含む60試合が、パは40試合が、東京ドームや神宮球場など東北電力、東京電力管内で予定されている。既にパでは3月25日から4月12日に開幕日を変更し、Kスタ宮城での試合はほっともっとフィールド神戸での代替開催が有力視された。しかし、西武ドーム(埼玉)やQVCマリン(千葉)などは両電力管内に入るため、パを含めて日程の全面的な組み直しが不可避の情勢となった。

NPBは各球団から意見を求めるとしているが、迅速かつ強力なリーダーシップが求められる事態となった。

ページトップ

セ文科省のお叱りに即反応、日程再考へ[ニッカン]

3月25日の強行開幕を目指していたセ・リーグが、日程の再考を余儀なくされた。プロ野球セ、パ開幕日の発表から一夜明けた18日、文科省からナイター開催などを慎むよう文書が届いた。これを受けてセ、パ両リーグは声明を発表。日本野球機構(NPB)加藤良三コミッショナー(69)はコメントを出さなかったが、「国策に反した試合は行わない」としており、開幕延期や開催場所の変更などの対応を迫られることになった。

午後5時過ぎ。文科省からNPBへナイター自粛などを求める通知がメールで入った。すぐに12球団に通達。セ・リーグは巨人、横浜、ヤクルトの在京3球団幹部が集まり緊急会議を開いた。阪神、広島、中日とは電話で連絡を取り合い、リーグとして「文部科学副大臣の協力要請を受け、文科省と協議して速やかに対応を決定します」との声明を出した。

予定していた開幕日や使用球場など大きく見直さざるをえない状況になった。開幕カードの巨人−横浜(東京ドーム)ヤクルト−阪神(神宮)はともにナイター開催だったが、文科省の通知によると事実上、東日本でのナイター開催は不可能。19日に臨時理事会を開き、代替球場や延期を含めた日程を再考する。

NPB下田事務局長は、文科省からの通知について「コミッショナーが要請した3項目のうち(1)と(3)に該当すると思う」と私見を述べた。加藤コミッショナーが開催への前提条件として示した(1)観客、選手の安全第一(3)政府、監督省庁の指示に従う、の2点が満たされないと判断。セ・リーグ大柿統括は通知文の解釈について「文科省と連絡を取り合いながら協議することになる」と話しており、曖昧な表現についての確認作業を同時進行で行うとした。

一方のパ・リーグは、井上理事長(楽天オーナー代行)が「パ・リーグ6球団は(中略)厳粛に受け止め、粛々と対応する旨、一致しました」との声明を発表し。パ・リーグ花井統括は「6球団で連絡を取り合った。4月4日の理事会、実行委員会には何らかの形を発表したい」と話した。大震災の被害を受けたKスタに加え、西武ドームとQVCマリンでの試合開催に影響が出てくる。西武ドームのデーゲームの扱いも焦点になりそう。花井氏は「そう簡単なものではない」と苦渋の表情を浮かべた。

ページトップ

阪神「意思統一」するけど25日開幕に照準[ニッカン]

阪神沼沢球団本部長は18日、文科省の要望に対し「“可能な限り”と書いていたし、文書だけでは真意をはかりかねる部分もある。(3月25日開幕に準備を進める)現状は変わりありません」と話した。だが「(当事者の)関東の3球団を差し置いてタイガースの意見を言う訳にはいかない。セ6球団で意思統一しないといけない」と、19日に開かれる緊急理事会の結論に従う方針。労組プロ野球選手会会長の阪神新井貴浩内野手(34)の強硬姿勢には「それぐらいの強い意志であることを初めて知った。12球団で全体で考えて行く問題」と話した。

ページトップ

ヤクルト柔軟「国からの指導に従います」[ニッカン]

東京電力管内の神宮を本拠地とするヤクルトは18日、行政指導に対して柔軟に対応する姿勢を示した。25日開幕の阪神戦はナイター開催だが、球団幹部は「国からの指導には従います。相手もあることですし、足並みをそろえないといけない」と早急に協議に入るとした。

先日のセ・リーグ理事会では、震災の影響を考慮して開幕延期を訴えており、今後はデーゲームへの移行や球場変更も含めて検討する方向。大木常務取締役は、昼は東京6大学などを開催していることから「チケットの問題もあるし、神宮は兼ね合いがあるから」と話していた。

ページトップ

横浜ナイター→デーゲームへ繰り上げ準備[ニッカン]

横浜は18日、ナイターをデーゲームに繰り上げる準備に入った。4月1、19日にデーゲームで行われるイースタン・リーグ2試合の開催球場を、横浜スタジアムから横須賀市のベイスターズ球場に変更。笹川取締役は「横浜で1軍の試合をやる可能性があるのであけておく」と説明したが、この2日間は、ナイターで阪神戦(1日)と広島戦(19日)を行う日程のため、この2試合がデーゲームとなることになる。また、4月中にナイターで実施予定だった2軍戦5試合全てを、節電対策としてデーゲームとすることを決定。同取締役は「イースタンは育成の側面もあるので、(観客)動員は落ちるかも知れないが、電力問題を考えた」と話した。

ページトップ

巨人「2日間電話鳴りっぱなし」抗議殺到[ニッカン]

文部科学省は18日、セ・リーグの25日開幕を決めた日本野球機構(NPB)に対し、東京電力と東北電力の管内以外で試合を開催するよう求めた。東日本大震災の影響で厳しい電力需要事情が続く中、同管内での試合開催にNOを突きつけ、両管内でナイター開催を慎むよう求めた。

文部科学省の通達を受け、巨人は午後から球団事務所で、興行面を受け持つ読売新聞本社のスポーツ事業部と協議し、対策などを練った。協議の長期化のため、清武球団代表は、この日のうちには会見できなかった。また、事務所には前日17日から2日間、「(抗議の)電話が鳴りっぱなしでした」と関係者。電話対応に時間を奪われ、通常業務に影響をきたすような状態だったという。また都内のNPBにも苦情電話が相次いだ。数百件に上り、職員の1人は「『セ・リーグの25日開幕を考え直せ』という声が多かった」と疲れた様子だった。

ページトップ

石原都知事「ナベツネさんに聞いてくれ」[ニッカン]

東京都の石原慎太郎知事(78)は18日の定例会見で、プロ野球の開幕について「野球人にとっては苦しい選択だろう」と気遣いを見せ「野球は国民の愛好するスポーツで、今年は特に有力な新人もいる。みんな見たいし、色んなことを考えざるを得ないだろう」。東京ドームで大量の電力が消費されることに「ナベツネさんに聞いてよ」とし「節電で困る人もいる。東京ドームに限らずナイターで電気をつけ、手をたたいて応援でもないだろう。やるなら日中にやるべき」と述べた。

ページトップ

新井選手会長「NPBの英断信じる」[ニッカン]

労組プロ野球選手会会長の阪神新井貴浩内野手(34)に、追い風が吹いた。この日、文科省がNPBに対して、電力不足に陥った東京電力、東北電力管内でのナイター試合を慎むように強く要請した。併せて同じエリアでの試合自体の開催についても避けるように要請した。「選手会はそういった電力不足も最初からNPBの方に訴えています。あとはNPBの方で英断してもらうことを信じている」と、言葉を選びながら話した。

前日の決定を受けて、12球団へのヒアリングを敢行して意見の集約に努め、以下の声明文を発表した

(1)
セ・リーグの開幕延期を再度、要望する。
(2)
最低限ナイターの実施についての再考を求める。

その上で一切の要望が受け入れられない場合について、声明文で「開幕に協力するか、どうかについて、選手会としての意思決定をするための議論を進めなければならないことにもなりかねません」と、ボイコットの可否を議論する可能性を示した。

ページトップ

中日西川球団社長「1ヶ月延期」を提案[ニッカン]

東北電力、東京電力の管内を外れる名古屋で開幕を迎える中日は単独開幕に消極的な姿勢を示した。18日、文科省からNPBへの要請でも開催に支障がない中日対広島(ナゴヤドーム)のカードについて西脇球団代表は「それに関してはまだ、球団内で話し合っていない」と前置きした上で「やるとすれば、12球団のうちで開幕するのはうちと広島だけか…。そういう実情は考えないといけない」と慎重に話した。

また西川順之助球団社長(78)は私見としながらも「向こうがだめだから、こちらだけ開催するという訳にはいかない。公平感がなくてはいけない」と単独開幕を否定。さらに「私が思うに(開幕を)1ヶ月遅らせてはどうか」と開幕1ヶ月延期まで提案した。

ページトップ

星野監督は文科省を叱る「早く行動を」[ニッカン]

楽天星野仙一監督(64)が文科省に苦言を呈した。「会議で決まる前に言わなあかんやろ。もっと早く行動するかと思っていた。決まってから役人が言うのはおかしな話だ。だから後手後手だと言われるんだ」と語気を強めた。当事者ということもあり多くを語らなかったが、セの強行開幕には反対する気持ちを抱いている。だからこそ、文科省の動きの鈍さに腹が立ったのだろう。

この日の中日戦は東日本大震災のチャリティーマッチと位置づけられていた。試合前には両軍選手が観客とともに犠牲者に黙祷をささげ、喪章をつけてプレーした。スタンドからは鳴り物の応援が消え「がんばろう東北」の横断幕が掲げられた。「こんな状況ではお客さんも鳴り物の応援をする気にはなれんやろ」。被災者を思いやりながら「野球をさせてもらっていて申し訳ない。1日も早く、皆さんが立ち直れるよう、元気あるチームにしたい」と誓っていた。

ページトップ

選手会“妥協案”用意、拒否されればストも[サンスポ]

条件付き開幕OK−。プロ野球選手会の会長を務める阪神・新井貴浩内野手(34)は18日、日本野球機構(NPB)に3月25日のセ・リーグ開幕を延期するよう再度要望した。強行開幕する場合、電力事情を配慮したデーゲームでの開催には含みを持たした。聞き入れられない場合には、ストライキを示唆した。

12球団全選手の代表として強い意志を示した。もう1度、NPBに『3・25』開幕延期を訴えた。大阪市内で募金活動を行った新井が夜に会見を開き、選手会の総意を語った。「今日、12球団の選手にヒアリングしてもらった結果、選手会として再度、開幕延期を要望することを決定しました」。

この日、各球団の選手会や事務局と連絡を取り合い意見を集約した。東北、関東圏が深刻な電力不足に陥っている状況で、膨大な電力を消費するナイターゲーム開催に、賛同ができない意見が相次ぎ、NPBに改めて開幕延期を申し入れた。

選手会は“妥協案”も用意した。3月25日に開幕する場合、ナイターではなくデーゲームでの開催であれば、検討の余地を残した。昼夜で電力消費量に差がない球場について新井は「その場合は違う。使用そのものを再考?そうです」と、開催球場の再検討を訴えた。

“追い風”もある。文科省がNPBに電力不足地域での開催を避けるように通達した。新井は、「そういう情報も聞いています。あとはNPBがどういう対応するか見守りたい。最善の行動をとっていただけると信じています」と話したが、要望を完全に拒否された場合の強硬手段も考えていることを明かした。

「ヒアリングを行った中で、強い意見が多数あったことは事実です。選手会はボイコットやストライキを望んでいませんが、意見を受け入れてもらえない場合は、次の段階の議論をしないといけないとは思います」。今後の展開次第では可能性はゼロではない。ただ、それはあくまで最悪のケース。「英断が下されることを信じている」という新井の言葉が、選手会の総意だ。

ページトップ

石原都知事「NO!」虎の神宮開幕が消滅[サンスポ]

虎、3・25神宮開幕アウト−。文部科学省は18日、セ・リーグの公式戦を25日に開幕すると決めた日本野球機構(NPB)に対し、東京電力と東北電力の管内でのナイターの自粛と、同管内での試合開催回避を要請した。東京都の石原慎太郎知事(78)も同調。19日に理事会を開くセは一転、開幕を延期する可能性も浮上。阪神の神宮開幕は事実上、消滅した。

NPBがセ・リーグの開幕を25日と決めたことについて、政界からNOの声が上がった。東京都の石原知事は定例会見で厳しい口調で語った。「節電で困っている人もおり、電気つけて応援でもない。東京ドームに限らず、他の球場でも『節電、節電』といわれて困る人は困っているのに、とうとうと電気つけてピーヒャラ、ピーヒャラやって手をたたいて応援でもないだろう」。

監督省庁の文部科学省の動きも速かった。高木義明文部科学相(65)は「計画停電で国民生活が苦労している一方、(ナイターで)明々とライトを使用するのに違和感があるのは当然だ」と述べた。夕方、鈴木寛文科副大臣(57)が、NPBに対し、文書で東京電力と東北電力の管内でのナイター開催を慎むように通知。さらに、計画停電が実施されている同管内で試合自体の開催も避けるよう要請した。デーゲームも不可で、関東にフランチャイズを置く、巨人、ヤクルト、横浜の公式戦の開催そのものに待ったをかけた。

阪神は3月25日の開幕戦はヤクルトと神宮球場で予定されている。試合開始時間は午後6時。セの理事長を務めるヤクルト・新(あたらし)純生常務は「監督省庁の指示には全面的に従うと、以前から申し上げてきた。その線にそって、早急に検討を進めたい」と話し、3・25神宮開幕は事実上、消滅。ヤクルトは今後、代替地を探すとみられるが、確保できるか現時点では不明だ。開幕まではあと6日。時間的制約がある上、計画停電がいつまで続くか分からない状況で、スケジュールを組み直すのは簡単な作業でないと見られる。

文科省の要請は3月25日の開幕そのものについては踏み込んでいない。同時にこの自粛要請についても期限を区切っておらず、電力事情が回復しない限りは、4月12日に開幕するパ・リーグの楽天、西武、ロッテの3球団も対象(日本ハムは北海道電力管轄)になる。本拠地で試合を開催できるメドは全く立たない。この日、労組プロ野球選手会(会長・新井貴浩=阪神)は3月25日のセ開幕延期を再要望。同時に消費電力を考慮した上で「デーゲームでの開催などを検討するべきだ」と含みを持たせた。

前日会見したNPBの加藤コミッショナーは「賛否両論あるのは承知している。甘んじて受けるのが私の責任だ」と強い態度を示していたが、一夜にして監督省庁の介入で事態は急転。セ・リーグは19日に緊急理事会を開き、一度決めた開幕日の延期も含め、今後の日程を検討することになった。

ページトップ

セ開幕に政府が待った!延期の可能性高まる[サンスポ]

文部科学省は18日、日本野球機構(NPB)の加藤良三会長(69)=コミッショナー=に対し、東京電力と東北電力管内でのナイター開催を慎むよう強く求め、計画停電が実施されている同管内以外での試合開催に可能なかぎり努力するよう求めた。25日の開幕を決めていたセ・リーグだが政府、監督官庁の指示に従うことを表明しており、突然の“政治介入”で開幕延長の可能性も出てきた。

多くの国民に“停電の苦労”を強いている政府の反応は早かった。プロ野球の開幕日程決定から一夜明けたこの日、鈴木寛文科副大臣名で「協力のお願い」を通達した。

内容は

(1)
計画停電が行われている東京電力・東北電力管内以外の地域での試合開催に可能な限りの努力
(2)
同管内ではナイター開催は厳に慎む

の2点だった。

試合開催不能のKスタ宮城、東京ドーム、神宮、横浜、西武ドーム、QVCマリンでのナイター開催は厳禁。他地域での試合実施か、デーゲーム開催を求めた。デーゲーム開催でもナイター並みの電力を消費する東京ドームでの試合開催は、事実上不可能。開幕を延期して球場、試合時間など日程再編を図ることが濃厚になった。

元々25日開幕を強行に主張したのは、東京ドームを使用する巨人。開幕延期を求める選手会やファンの声があったが、経済活動を優先して試合日程の堅持にこだわった。他球団は、大規模停電などの事態になれば「中止が長引くことになってもやむをえない」こととし、「25日の開幕にむけて『準備』する」と微妙な言い回しを使うことで合意した。

被災地とともに苦しみに耐える国民生活とかけ離れた実態が、政府の介入を招いた。

この日は、閣議後の会見で高木義明文科相が「計画停電で国民生活が苦労している一方、明々とライトを使用するのに違和感があるのは当然だ」と発言。海江田万里経産相も「東京ドームではなく、電力が逼迫していないところでやってくれればありがたい」と注文をつけた。蓮舫節電啓発担当相らのツイッターにも、多くの苦情が寄せられた。

巨人、ヤクルト、横浜の球団代表者らは夜に善後策を協議。セ・リーグの大柿和則統括は「ナイター開催が不可能か、それ(通達の解釈)も含めてこれから詰めます」と話すにとどまった。文科省の要請に沿った日程再編を軸に、19日の臨時理事会で再協議する。

代替策が見つからなければ、25日開幕の「巨人−横浜」(東京ドーム)、「ヤクルト−阪神」(神宮)は中止。民意に反して開幕強行をめざしたが、全て振り出しに戻ってしまった。

文部科学省は18日、日本野球機構(NPB)の加藤良三会長(69)=コミッショナー=に対し、東京電力と東北電力管内でのナイター開催を慎むよう強く求め、計画停電が実施されている同管内以外での試合開催に可能なかぎり努力するよう求めた。25日の開幕を決めていたセ・リーグだが政府、監督官庁の指示に従うことを表明しており、突然の“政治介入”で開幕延長の可能性も出てきた。

ページトップ

3年ぶり復活開催、アジアシリーズの概要発表[スポニチ]

日本野球機構(NPB)は18日、今秋に台湾での復活開催が決まっているアジアシリーズの開催概要を発表した。

この日台湾で開かれたアジアシリーズ運営委員会で決定したもので、大会には日本、韓国、台湾、中国のプロリーグの王者が参加を予定。11月11日からリーグ戦を行い、上位2チームが同15日の決勝でアジア王者を争う。05年に始まったアジアシリーズは赤字問題のため一昨年から日韓クラブチャンピオンシップとして縮小開催。今年は台湾・中華職棒大連盟(CPBL)が地元開催を提案し、3年ぶりに復活開催する。

ページトップ

イースタンの日程変更発表…ナイターを削減[スポニチ]

イースタン・リーグは18日、11試合の日程変更を発表した。4月1日の横浜−ロッテ、19日の横浜−ヤクルトはともに横浜スタジアムで午前11時開始を予定され、ナイターの1軍との「親子ゲーム」だったが、ベイスターズ球場での開催に変更。横浜球団幹部は「(1軍の試合を)デーゲームに動かせるようにということです」と説明した。また、4月13日の横浜−楽天(平塚)など5試合の午後6時開始予定だったナイターは、午後1時開始のデーゲームに変更された。

ページトップ

セ開幕も延期?文科省がナイターに“待った!”[スポニチ]

政府からナイター開催にストップがかかった。日本野球機構(NPB)の監督官庁である文部科学省は18日、加藤良三コミッショナー宛てに試合開催における節電要請を文書で通達。東京電力・東北電力管内地域でのナイター開催の自粛などを強く求めた。セ、パ両リーグは前日にセ25日、パ4月12日開幕を発表したばかりだが、これで東日本でのナイター開催、さらに東京ドームでの試合開催も事実上不可能となり、セも延期の可能性が高くなった。

文科省・鈴木寛副大臣名で届いた通達は、厳しい電力事情を踏まえて節電を強く求める内容がつづられていた。監督官庁による「指導」と言っていい要請。それはナイターだけでなく、東京ドームの試合開催まで自粛するよう求めていた。

11日に起こった東日本大震災。その影響による電力事情は、計画停電が続くなど深刻だ。通達には「このような状況を踏まえ、特段のご協力をお願いします」とある。具体的には

(1)
東京電力・東北電力管内以外の地域で試合を開催するように
(2)
特に同管内の地域ではナイターの開催は厳に慎むように

と要請。(1)はデーゲームでも消費電力量が多い東京ドームなどでの試合の開催を自粛するように求め、(2)で東日本でのナイター自粛を強く呼びかけている。

17日のセ、パ開幕日程発表で、加藤コミッショナーは試合開催の3条件の1つに「政府、監督官庁の指示に従う」を掲げた。文科省の通達はまさに監督官庁の指示。加藤コミッショナーは「国策に反した試合は行わない」と明言しており、文科省の方針に従うなら、セは神宮、横浜のナイターと東京ドームでの試合は中止。25日は東京ドーム、神宮を中止しナゴヤドームだけの開催となる。

セは都内で緊急理事会を開催。「文科省と協議して速やかに対応を決定する」と声明を出し、新純生理事長(ヤクルト球団常務)は「通達に全面的に従います。昨日の今日なのですぐにこうするとは言えない。どのぐらい(開幕を)延ばせばいいかの確認を含めてやるしかない」。25日開幕を延期する可能性が高く、19日の臨時理事会で協議する。

東京・内幸町のNPB事務局には400件を超す批判電話が殺到。午前中に文科省から前日の発表内容について問い合わせがあり、高木義明文部科学相も会見で「計画停電で国民生活が苦労している一方(ナイターで)明々とライトを使用するのに違和感があるのは当然。(試合開催方法は)非常に工夫が必要」と指摘し、その後、夕方になって通達が来た。今後はNPBを文科省との窓口として、セ、パそれぞれが対策を検討するが、極めて難しい判断を迫られることになった。

中日・西脇紀人球団代表
「前から言っているように12球団一丸となってやることが大事。監督官庁の指示に全面的に従うのは間違いない。」
阪神・沼沢球団本部長
「セ理事会でも監督官庁からの指示には従うとなっていますから迅速に対応したい。“可能な限り”をどう理解していいのか分からない。」
広島・鈴木清明球団本部長
「在京球団と話し合いをしていないから何とも言えない。」
横浜・加地隆雄球団社長
「政府の指示ですから、従わないといけない。12球団が知恵を出して、エネルギーを使わないでやる方法を探すしかない。」
西武・飯田則昭球団専務
「真摯に受け止め、対応していきたい。電力は我々ではどうにもできない。」
ロッテ・石川晃球団運営本部長
「ナイターについては、電力がアップしなければやらないということになる。電力を使わないでくれという指示だと思う。」
日本ハム・島田利正球団代表
「特に言うべきことはありません。」
楽天・米田純球団代表
「文科省の要請についてはメールで報告を受けた。従うしかない。」
NPB下田邦夫事務局長
「(通達は)曖昧な部分がある。個人的には企業活動を停止しろというのと同じで、12球団の従業員にとっては死活問題ではないかと思う。」

ページトップ

開催自粛を申し入れは全本拠地の半分、6球場[スポニチ]

文部科学省が開催自粛を申し入れた東京、東北両電力管内にあるプロ球団本拠はKスタ宮城、東京ドーム、神宮、横浜、西武ドーム、QVCマリンの6球場。

12球団中、半分が両電力管内にあることになる。その他の電力会社の管内には北海道電力=札幌ドーム、中部電力=ナゴヤドーム、関西電力=甲子園、京セラドーム、中国電力=マツダスタジアム、九州電力=ヤフードームがある。

◇照明使う試合は40%

今季当初に発表されたセ、パおよび交流戦の日程を見ると、東京、東北電力管内で行われるナイトゲーム(午後5時以降)は301試合組まれていた。これはセの未発表6試合を除いた全858試合のうち35%を占める。さらに、デーゲームのうちには東京、西武各ドームで行われる45試合が含まれており、照明が必要な試合は実質346試合(40%)。球場別では、ナイターが最も多いのは神宮の54試合、照明を使う試合となると東京Dの70試合(デー23、ナイト47)が最多。

ページトップ

選手会も開幕延期を再要求…ストライキも?[スポニチ]

日本プロ野球選手会の新井貴浩会長(34=阪神)は18日夜、大阪市内で会見し「セ・リーグ3月25日開幕決定についての見解」と題した声明を発表した。この日は松原徹事務局長らスタッフが全12球団を回り、意見を集約。再度の開幕延期を要望し、仮に強行する場合も「電力事情や安全面も配慮するデーゲームでの開催等の方法を検討すべきである」とナイター自粛を求めた。要望が聞き入れられない場合は「開幕に協力するかどうかの議論を進めなければならないことにもなりかねない」とし、ストライキをちらつかせる強硬姿勢を示した。

選手会事務局には開幕延期を要望するメール約3000通が届いており、関係者は「(球界再編時の)04年と同じことが起きている。野球界は何をすべきか問われている」と説明。世論の高まりに加え、文科省の要請も選手会にとって追い風になった。大阪市内で募金活動を行った後に会見した新井は「選手だけでなく、ファンや各省庁から懸念の声も寄せられています。NPBにはこの状況を踏まえた英断をぜひ期待したいと思います」と再考を訴えた。

声明発表後にはNPBを通じて12球団に要望書を提出。文科省からの要請についても「電力不足の問題については選手会も最初から訴えていたことですから」と同調した。「ボイコットやストライキは誰も望んでいない。ただ、強い意見、強い意志は持っています」。今は心からの訴えがNPBに届くことを信じて待つしかない。

中日・森野
「これだけ電力の問題も出ているし大臣の方も節電を求めたと聞いた。この状況でどうしてもやろうとする理由が僕には分からない。」
ヤクルト・石川
「僕らの意見は通らなかったが新井会長の発言と一緒の行動を取りたい。ぶれずにやっていきたい。」
横浜新沼
「国を守っている人の意見として(予定通りの開幕は)厳しいのかなと思う。全国民がそういう気持ちでいる。国はそういう人の気持ちを代弁してくれた。」
ロッテ・サブロー
「ロッテの選手会としては延期すべきと100%全員一致している。」
日本ハム田中
「非常に残念で悲しい思い。常識的に考えて、今は野球をやるべきじゃないと思う。」
楽天・嶋
「被災地の人達が野球を本当に求めているのか、本当に25日に開幕でいいのかという思いはある。普通に生活することができない人がたくさんいる中で、ナイターをやっていいのか疑問の声もある。」

ページトップ

パ側は「厳粛に受け止めて粛々と対応」[スポニチ]

パ・リーグは6球団の代表者が連絡を取り合って「厳粛に受け止めて粛々と対応する旨、一致した」との声明を出した。

延期した開幕日は4月12日。セに比べ、日程調整に時間的な余裕はある。花井史朗光パ・リーグ統括は「影響は大きいが、猶予期間はある。どう対応するか6球団と連携して、4月4日の理事会では右左をはっきりしたい」。ただ、延期した44試合を組み込むとともに、西武ドームとQVCマリンでナイター自粛となると日程調整はさらに厳しいものになる。

ページトップ

石原都知事が提言「やるならデーゲームだ」[スポニチ]

都庁での定例会見に臨んだ東京都の石原慎太郎知事も、セ・リーグが25日開幕を強行したことに対して、デーゲームでの開催を提言した。「節電と言われ困っている人もいるのに、こうこうと電気をつけて応援もない。やるなら日中にすべき」と指摘。開幕自体には「野球人にも苦しい選択だと思う。国民を鼓舞するスポーツ。被災地で熱中して見ることで憂さを晴らすことができる人もいるだろうし。難しい選択だと思う」と話した。

ページトップ

海江田経産相「節電お願い」ナイターに否定的[スポニチ]

セ・リーグの開幕については、その他の閣僚からも閣議後の会見で意見が相次いだ。海江田万里経済産業相は「こういうときだから野球を見たいという思いはある」と一定の理解を示しながらも「例えば東京ドームではなく、電力が逼迫していない所でやってくれればありがたい」と注文を付けた。経産相として国民に「引き続き節電をお願いしたい」と求めているだけに、多大な電力を消費する管内でのナイター開催には、否定的な姿勢を示した。

また、蓮舫節電啓発担当相は「実施にあたっては可能な限りの節電をしてもらいたい」と要望。その上で自身のツイッターでは「週明けに機構(NPB)の方とお会いし、検討結果をうかがうことにしています」と明かした。

ページトップ

「全てが後手後手」星野監督、文科省の対応に激怒…楽天[報知]

楽天の星野仙一監督(64)が18日、文科省の対応に怒りをあらわにした。文科省はセ・リーグが予定通り25日の開幕を決めたことを受け、ナイター自粛などを要請。これに対し「全てが後手後手」と不満を口にした。

我慢の限界だった。試合後、文科省の要請を知らされると「会議の前に言わなあかんやろ。政治家とか役人がもっと早く動くと思っていた。決定する前にもっと早めに言うべき。原発の問題も停電もある。神戸は2ヶ月たって復興に入っていた。今はお米が足りない、水が足りない、助かったのに死者も出ている。野球界は選手会の発言に救われている」。当事者だからこそ胸に納めていた思いを、一気にぶちまけた。

チームも震災後、本拠に帰れず移動を繰り返しているが「我々の苦労なんてちっぽけなもの。心して、皆さんが1日も早く立ち直れるようなチームにしたい」。東北に元気を届けるため、闘将は闘将らしく戦い続ける。

ページトップ

楽天の「ほっともっとフィールド神戸」使用は「厳しい状況」…オリックス[報知]

オリックス・村山良雄球団本部長(64)は18日、楽天の“仮本拠地”として候補に挙がっている「ほっともっとフィールド神戸」(旧スカイマーク)について、現時点で公式戦での使用は厳しい状況であると明かした。

この日、阪神との合同実戦練習が行われた京セラDで取材に応じ「(球場が)空いていたら練習場として使うことは考えないといけないが、公式戦になると、すでにアマ野球や少年野球の予定が入っている。それをひっくり返してまで公式戦を開催することはできない」と指摘した。

オリックスは3月に同球場で行う公式戦はなく、4月も7日のロッテ戦と19、20日の日本ハム戦の3試合だけ。ただ、それ以外も予定が詰まっているという。「(被災のつらさは)身に染みて分かる。できる限りのお力添えはしたい」と同本部長は協力を惜しまない方針だが、パの開幕を4月12日に延期しても新たな問題が浮上してきた。

ページトップ

新井選手会会長、開幕強行なら「次の段階を議論」[報知]

労組・日本プロ野球選手会会長の阪神・新井貴浩内野手(34)が18日、NPBに対し、セの25日開幕を延期するように求めた。選手会事務局はこの日、12球団の選手会長から各球団の意見を集約。新井会長は「選手会では計画停電がされている中で『ナイターをしていいのか』と訴えている。最善の行動を取っていただけると信じている」と、最低でもナイターでの試合開催を再考するように訴えた。

セの25日開幕については「強い意見が多数あったのも事実」と断言。要望が拒否された場合のストライキについて「選手会はストとかボイコットは望んでいない」としながらも「再度要望が受け入れてもらえないのであれば、選手会で次の段階の議論をしないといけない」と含みを持たせた。また、文部科学省が東京電力と東北電力の管内でナイター開催を慎むように求めたことに「NPBがどういう対応をするか見守りたい」と説明した。

ページトップ

セ、一転開幕延期も…19日臨時理事会で再検討[報知]

セ・リーグが公式戦の開幕日を予定通りの25日から一転、延期する可能性があることが18日、関係者への取材で分かった。文部科学省のナイター自粛要請を受けて、巨人、ヤクルト、横浜の代表者が協議し、19日に東京都内で臨時理事会を開いて日程を再検討する。

文科省は日本野球機構(NPB)に18日、東京電力と東北電力の管内でナイターを実施しないよう、強く求めた。東日本大震災の影響で両管内では計画停電が実施されている。開幕戦は東京ドームで巨人−横浜、神宮球場でヤクルト−阪神がナイターで組まれている。

文科省幹部は「大規模停電の恐れさえある中でのナイター開催は現実的でない」と指摘した。鈴木寛副大臣名での文書は、両管内で試合自体の開催を避けることも要請した。

意見を集約した選手会の新井貴浩会長(阪神)は「選手会の総意として開幕を延期すべきだ。ナイターで開幕することは大きな疑問」という見解を示した。

蓮舫節電啓発担当相も短文投稿サイト「ツイッター」で「厳しい電力需要に鑑み開催時間、地域への配慮をしていただくようにNPBへ要請した」と明かした。

ページトップ

加藤コミッショナー、文科省要請について取材対応せず[報知]

プロ野球の加藤良三コミッショナーは18日、文部科学省からナイター開催を慎むように要請を受けた件について、取材対応をせず、コメントも出さなかった。

セ・リーグが17日に予定通り開幕することを発表した記者会見の席で、加藤コミッショナーは政府や監督官庁から受ける指示に従う意向を示していた。また、その席上で「批判は覚悟の上。その批判を甘んじて受けるのが私の責任」と話していた。

ページトップ

文科省のナイター自粛要請にパ・リーグ理事長「厳粛に受け止める」[報知]

文部科学省から東京電力と東北電力の管内でナイター開催を慎むように求められたことを受け、パ・リーグの理事長を務める楽天の井上智治オーナー代行は18日「厳粛に受け止め、粛々と対応する」との声明を発表した。開幕が4月12日に延期された公式戦日程を検討する際に、文科省からの要請に配慮する方針。花井史朗光統括は「4月4日の理事会で何とかしたい」と話した。

ページトップ

文科省、セ・リーグにナイター回避を強く要請[報知]

文部科学省は18日、プロ野球セ・リーグの公式戦を予定通り25日に開幕すると決めた日本野球機構(NPB)に対し、東京電力と東北電力の管内でのナイター開催を慎むよう文書で強く求めた。日本プロ野球選手会はセの開幕延期を再度、要望した。セは19日に臨時理事会を開き、延期を含めて対応を協議する。

開幕戦は東京ドームで巨人−横浜、神宮球場でヤクルト−阪神がナイターで組まれている。東日本大震災の影響で、両管内では計画停電が実施されている。文科省幹部は「大規模停電の恐れさえある中でのナイター開催は現実的でない」と指摘した。鈴木寛副大臣名での文書は、両管内で試合自体の開催を避けることも要請した。

意見を集約した選手会の新井貴浩会長(阪神)は「選手会の総意として開幕を延期すべきだ。ナイターで開幕することは大きな疑問」という見解を示した。

セの大柿和則統括は各球団と協議した後に「速やかに対応を決定します」との声明を発表した。要請の受け入れについては「まだ詰めていない。そこを含めてこれから検討する」とだけ話した。

蓮舫節電啓発担当相も短文投稿サイト「ツイッター」で「厳しい電力需要に鑑み開催時間、地域への配慮をしていただくようにNPBへ要請した」と明かした。

NPBはパ・リーグの公式戦開幕を4月12日に延期する一方、セは25日に開幕することを17日に決めた。

ページトップ

選手会がセの開幕延期を再度要望[報知]

プロ野球選手会は18日、セ・リーグが予定通り25日開幕を決めたことについて12球団の選手会から聞き取り調査を行い、開幕延期を再度要望することを決め、日本野球機構(NPB)側に伝えた。

新井貴浩会長(阪神)は「ヒアリングの中で強い意見が多数出た。延期を要望することを決定した」と話した。要望が拒否された場合のストライキに関しては「選手は望んでいない」としながらも「再度要望が受け入れてもらえないのであれば、選手会で次の段階の議論をしないといけない」と含みを持たせた。

発表した声明文では、25日に開幕するにしてもナイター開催を再考し「デーゲームでの開催などを検討するべきだ」としている。

また文部科学省がNPBに対し、東京電力と東北電力の管内でナイター開催を慎むように求めたことに、新井会長は「NPBがどういう対応をするか見守りたい。最善の行動を取ってもらえると信じている」と話した。

ページトップ

オリックス村山球団社長、神戸で楽天主催は日程厳しい[報知]

オリックスの村山良雄球団本部長は18日、楽天への支援について「協力できるところは協力したい」と話す一方で、楽天が主催試合を希望する「ほっともっとフィールド神戸」の使用には「アマ野球などが(予定に)入っていて、全部をひっくり返してまではできない」と日程調整が厳しい見通しを示した。また本拠地の京セラドーム大阪での開催についても「色んなイベントが入っている。阪神さんの事情もある」と話した。

ページトップ

セ・リーグ開幕に抗議の声相次ぐ[報知]

プロ野球セ・リーグが予定通り25日の開幕を決めたことを受け、各球団に18日、批判的な声が相次いで寄せられた。

本拠地の神宮球場で開幕を迎えるヤクルトには、数十件の電話があった。節電が呼び掛けられている中での試合開催は強行だ、とする抗議が多かったという。中日はナゴヤドームで開幕戦を行う。球団によると30通のメールのうち、2通以外は「なぜ(25日に)開幕するのか」と非難する内容。また、職員によると、この日受けた電話は全て、反対の意見だった。

横浜には数日前から電話やメールが寄せられた。大半は「この状況で野球をやっていいのか」との批判。一方で「元気づけて欲しい」との肯定的な声もあるという。

巨人広報部は多数の電話を受けたことは認めたが「賛否両論含め、色々な意見を頂戴している。集計はできていない」という説明に終始した。

ページトップ

海江田経産相、野球は「電力が逼迫していない所で」[報知]

海江田万里経済産業相は18日の閣議後の記者会見で、セ・リーグが予定通り25日開幕を決めたことについて「こういうときだから野球を見たいとの思いはある」とした上で「例えば東京ドームではなく、電力が逼迫していない所でやってくれればありがたい」と注文を付けた。

経産相は国民に「引き続き節電をお願いしたい」と求めるとともに、計画停電の在り方について「見直しも考えなければいけない」と述べた。

さらに、電力に問題のない関西地方以西の企業に対し、生産活動の一層の活発化を求めた。

ページトップ

高木文科相、ナイター開催「違和感があるのは当然」[報知]

高木義明文部科学相は18日の記者会見で、セ・リーグが公式戦を予定通り3月25日に開幕すると決めたことについて「計画停電で国民生活が苦労している一方、(ナイターで)明々とライトを使用するのに違和感があるのは当然だ」と述べ、ナイター開催に国民の理解を得るのは難しいとの考えを示した。

高木氏は開幕の決定自体は「国民を励ますとかチャリティーの意味合いもあり、当事者の判断に委ねられる」とした上で、試合の開催方法について「非常に工夫が必要ではないか」と指摘した。

震災復興財源の確保のため、高校無償化の見直しを求める声が野党から上がっている点については「見直しは全く考えていない」と述べた。

ページトップ

ナイター開幕に石原氏が苦言「やるなら…」[サンスポ]

東京都の石原慎太郎知事は18日の定例会見で、日本プロ野球組織(NPB)がセ・リーグの開幕を25日と決め、ナイターでの試合となることについて、「節電で困っている人もおり、電気つけて応援でもない。やるなら日中にやるべきだ」と、ナイターでの開催に苦言を呈した。

NPBはパ・リーグの開幕を今月25日から4月12日に延期し、セ・リーグは予定通り開催するとしている。これについて、石原知事は「(開幕の可否は)野球の当事者が決めることだが、難しい選択。野球人として、いろんなことを考えざるを得ないでしょう」と述べた。

また、セ・リーグがナイターで開幕することについて「東京ドームに限らず、他の球場でも『節電、節電』といわれて困る人は困っているのに、とうとうと電気つけてピーヒャラ、ピーヒャラやって手をたたいて応援でもないだろう。やるならやっぱり日中にやるべきだと思う」と苦言を述べた。

ページトップ

蓮舫氏「可能な限り節電を」と開幕に理解[ニッカン]

蓮舫節電啓発担当相は18日午前の記者会見で、セ・リーグが予定通り25日開幕を決めたことについて「実施に当たっては可能な限りの節電をしてもらいたい」と求めた。同時に「明るいニュースで国民を元気づけたいと考えたのかもしれない」と述べ、開幕に理解を示した。

ページトップ