12日開幕へ向けてロッテの本拠地・QVCマリンの改修工事が本格化した。31日から85メートルの大型アーム式を兼ね備えた200トン重機を投入するなどして球場外壁や屋根を点検。落下物がないように安全面をチェックした。
球場周辺の破損した下水管についてもポンプを設置して対処することになり、石川晃球団運営本部長は「(水を使えることで)売店も営業できるし、(通行禁止だった球場前の)歩道橋も大丈夫。駐車場以外は普通通りにできる。千葉市から連絡があった」と説明した。
オールスター戦の開催球場について12球団で再考する可能性があることが31日、分かった。
今年のオールスター戦は7月22日に第1戦(ナゴヤドーム)を行い、同23日の第2戦は東京ドーム、同24日の第3戦はQVCマリンに決定。ただ、7月は東京電力・東北電力管内でのナイター実施には不確定な要素が多く、複数球団から「電力供給が安定している西日本での開催も考えた方がいいのでは」との声が上がっている。
前日は楽天・星野監督が復興支援でKスタ宮城での開催を提案したが、同球場も東北電力管内。この日、日本野球機構(NPB)とあらためて球宴3試合開催を確認した選手会は球場が変わっても協力する姿勢を示しており、4日の実行委員会では球場変更も含めて議論が交わされそうだ。
日本プロ野球選手会(新井貴浩会長=阪神)の松原徹事務局長らが31日、都内の日本野球機構(NPB)事務局で下田邦夫NPB事務局長らと日程変更に伴う問題点について意見交換した。
公式戦の開幕延期で影響を受ける戦力外通告の時期などは選手関係委員会で協議することを確認。復興支援活動は12球団と協力して取り組む方針で、松原事務局長は「シーズン中や球宴期間にどういうことができるか。シーズン中は仙台に遠征したチームが現地で活動する案もある」と話した。
日本シリーズは出場チームによって変則日程を組む方向で検討されることが31日、分かった。4日の実行委員会で協議される。ある球団幹部は「球場を使えない日がある。変則日程にしてもらわないと対応できない」と説明。今年はパ・リーグ球団の本拠地で開幕予定だが、実行委ではセ、パの出場チームごとに日程を変えて対応できるかなどを協議することになる。
ロッテの本拠地QVCマリンフィールドが、ほぼ万全の状態で12日の開幕戦(対楽天)を開催できることが31日、分かった。下水管の一部破損も復旧する方向で、売店も営業可能となる。球場近くの歩道橋も補修工事が行われ、12日までには動線の問題も解消される見込みとなった。
現在、QVCでは200トンの大型重機を敷地に入れ、屋根などの安全確認が進んでいる。行政側から連絡を受けた石川球団運営本部長は「歩道橋もOK。12日までになんとかするという話をもらった。下水もゆがんで詰まっているところを、ポンプを入れて流す。売店も大丈夫です」と説明した。下水の問題で水が使えないため、当初は弁当だけの販売となる見通しだったが、県や市の協力を得て“通常開催”が可能になった。
液状化が激しかった一般駐車場は使用できない可能性もあるが、隣接する幕張メッセの駐車場を確保しており大きな障害にはならない。重機を見上げながら「突貫工事ですよ」と話す石川本部長だが、見込みよりもいい状態での開幕戦開催が確実となり、安堵の表情を見せていた。
日本プロ野球選手会の松原事務局長らが31日、日本野球機構(NPB)を訪問し、東日本大震災の復興支援活動についてNPBと協力していくことを確認した。活動内容については今後検討していく。
セ、パ両リーグ開幕が4月12日に延期されたことで、公式戦終了が例年より2週間程度ずれ込むことを受け、フリーエージェント権、戦力外通告期間、合同トライアウト実施日など今後に検討が必要な事項を擦り合わせた。