わたしはかもめ2011年鴎の便り(4月)

便

4月16日

北海道日本ハム6−7千葉ロッテ(札幌ドーム)

ロッテが逆転勝ちした。3−6で迎えた6回、大松の適時二塁打などで1点差として、7回に今江の左越え2ランで逆転した。先発の渡辺俊は4回途中6失点で降板したが、救援陣が踏ん張った。日本ハムは継投策がはまらなかった。

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千葉ロッテ1011022007
北海道日本ハム4101000006
今江
「打ったのはスライダー。バントを失敗していたので、何とか次に繋ぐ気持ちが結果的にホームランになりました。今日は絶対に勝たないといけない試合。チーム全員その気持ちが強いです。」(7回逆転2ラン、今季1号)

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ロッテ「つなぎ」復活4点差逆転[ニッカン]

ロッテ打線が「つなぎの野球」を取り戻し、逆転で今季2勝目を挙げた。一時は4点のリードを許したが、相手5投手に13安打を浴びせ、7点を奪い返した。3時間46分の激戦を制した西村監督は「苦しいゲームが続いていたが、よくひっくり返してくれた」と大きく息をついた。

前夜の試合で武田勝の前に沈黙。この日は今季初勝利を飾った14日のオーダーに戻し、好調の福浦を5番に、前夜の試合でチーム唯一のマルチ安打の今江と並べた。「調子が上がるまで辛抱」と話した西村徳文監督(51)だったが、実際は「待ち」の姿勢ではなく、動いてつなぎを呼び込んだ。

7回の逆転劇。福浦が「何とか塁に出ようと思った」と左前打で出塁。続く今江はバントを2度も失敗しながら、3球目を左翼スタンドに運んだ。「どんな形でも走者を進めようと思った。打った球は分かるけど、コースは覚えていない。体が勝手に反応した」。つなぎの意識で振り抜いたことが逆転弾を生んだ。

開幕から5試合が終わった時点で、3パターンのスタメンを試した。「投手の左右や、状態を見極めて決めていく」(同監督)という基本姿勢。この柔軟な発想がつなぎの打線を支えている。

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ロッテ今江V弾!「和」で佑ちゃんも撃つ[サンスポ]

ロッテは16日、日本ハム2回戦(札幌ドーム)で今江敏晃内野手(27)の左越え逆転2ランで7−6勝利。4点差をはねのけた勢いに乗り、17日は、プロ先発デビューするゴールデンルーキー、日本ハム・斎藤佑樹投手(22)を打ち崩す構えだ。

無我夢中の一振りがチームを勝利へ導いた。今江だ。5−6の7回無死一塁。宮西の3球目スライダーをとらえると、打球は日本ハムファンで埋まった左翼席へ飛び込んでいった。敵地のスタンドを黙らせる決勝の逆転2ランだ。「どんな形でもランナーを進めようと思っていました。打ったのはスライダー。コースは全く覚えていません。体が勝手に反応しました」。

1、2球目には犠打を失敗した。ともにスライダー。昨季、チームトップの30犠打を決めた名手は、思わぬミスに自分を責めていた。「ショックでした。『何でできんのや…』という悔しさです」。失敗を帳消しにしようとした、強い気持ちが逆転弾を生んだ。

1月25日の自主トレ中に左ふくらはぎを肉離れ。1軍合流は当初の開幕予定日の2日前にあたる3月23日。滑り込みで帰ってきた昨季の日本シリーズMVP男が大仕事だ。「苦しい試合だったけど勝つことができた。この1勝は大きい。ロッテの持ち味の打力をこれからも出していきたい」。打線は今季最多の13安打。2回までに1−5と4点差をつけられながらの劇的勝利に、今江は“マリンガン打線”復活を力強く宣言した。

チームは17日、プロ初先発の日本ハム・斎藤と対決する。3月27日の練習試合(札幌ドーム)では5回で1得点しかあげられなかった相手だが、公式戦で引き立て役に回るつもりはない。西村監督は「我々は勝つためにやっている。相手投手が誰が来ようが気持ちは同じ。1つになってやっていくしかないでしょう」と、チームスローガンの『和』を強調。破壊力を取り戻した打線が、佑ちゃんにプロの洗礼を浴びせる。

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ロッテ大嶺、同級生対決「負けたくない」[サンスポ]

17日に先発するロッテ・大嶺は、日本ハム・斎藤との同世代対決に「同級生なので負けたくない気持ちがある。先にプロに入ってよかったなと思える投球をしたい」と意気込んだ。沖縄・八重山商工高3年時の2006年に甲子園大会に春夏連続出場したが、斎藤の早実高とは対戦がなかった。沖縄・石垣島キャンプで直球の威力を取り戻すことをテーマに掲げた右腕は「やってきたことを出せればいい」と打倒斎藤を誓った。

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今江「開き直りました」3安打だ!V弾だ!…ロッテ[報知]

頭ではなく体が反応していた。今江は真ん中低めのスライダーをすくい上げた。打球が左翼席に消えると、黒く染まった右翼スタンドだけが大歓声。逆転の左越え1号2ランに、ヒーローは「開き直りました。コースとか全く覚えていません」と苦笑するしかなかった。

1点を追う7回無死一塁。バントを2球続けて失敗した直後の逆転弾だった。「どんな形でもいいから、ランナーを進めたいというだけでした。体が反応しました」。走者を進めるために、意識は右方向。だからこそ低めの変化球を、バットに引っかけることができた。

1月に左ふくらはぎを痛め、キャンプは2軍。実戦復帰は、大震災が起きた3月11日だった。千葉県内の自宅に戻ると、夜は余震に備えて靴を履いたまま眠った。断水し、液状化で道路状況もよくなかった。翌日から入団3年目以来の寮生活。「東北の人達に比べたら大変でもなんでもない」。

2、6回にも安打で今季初の猛打賞。チームも借金を1に戻した。「ロッテの持ち味の打線を出していければ」。苦しい状況だからこそ、持ち前の笑顔で明るくチームを引っ張っていく。

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薮田2セーブ目!暫定守護神に指名[スポニチ]

ロッテの薮田が暫定守護神に指名された。1点リードの9回を3者凡退に仕留めて2セーブ目を挙げ「1人1人、自分のボールを低めに投げるだけ。チームが勝てて良かった」。昨季抑えを務めた小林宏が阪神へFA移籍し、守護神不在のまま開幕。4月に加入した新外国人のロサや伊藤も好投するが、西村監督は「しっかり投げてくれた。当分はこの形になる」と話した。

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今江、バント連続失敗も…1号逆転2ランに苦笑い[スポニチ]

ロッテ・今江が一発で決めた。1点を追う7回無死一塁。3球目の外寄りのスライダーを振り抜くと、打球は1号逆転2ランとなって左翼席へ。

昨季チームトップの30犠打を記録したバントの名手が、送りバントを2球続けて失敗。ヒッティングに切り替えたことが奏功し「このケースの本塁打は人生で初めてかもしれない」と苦笑いだった。

1月に左ふくらはぎを肉離れし、3月末に1軍合流。昨季の日本シリーズMVP男が2試合連続マルチ安打と復調してきた。「(本塁打は)体が勝手に反応してくれた」と手応えも口にした。チームの13安打、7点は、ともに今季最多。打線が奮起しての4点差逆転勝利に、西村監督は「明日もつなぎの打撃をしていきたい」とうなずいていた。

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大嶺は“先輩”の余裕「自分が直接対決する訳ではない」[スポニチ]

17日の日本ハム戦(札幌ドーム)に先発、ルーキー斎藤と対決するロッテの大嶺は、プロの先輩として意地を見せる。強めのキャッチボールで調整した右腕は「同い年なので負けたくない気持ちはあるけど、自分が直接対決する訳ではない。先にプロに入って良かったと思える投球をしたい」とプロ4年間で培った経験で勝負する。独特の雰囲気の中での登板が予想されるが「自分のことだけに集中して、味方が点数を取ってくれるのを待つ」と引き締めた。

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大松、先発復帰で二塁打2本[ニッカン]

開幕から好結果が出ず、前日は先発から外れたロッテの大松尚逸外野手(28)が「8番・左翼」で2安打1打点。本来は中軸に座るべき打者だけに「(調子が)上がっていくのを見せ続けるしかない」と表情を崩さなかった。4回に右中間二塁打を放ち、6回は左腕の林から右翼線に適時二塁打。「感じは悪くない。左投手から打てたのが大きい」と手応えをつかんでいた。

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薮田ら救援4人が無失点[ニッカン]

ロッテの救援陣が逆転勝ちを呼び込んだ。先発の渡辺俊が4回途中で降板したが、そこから4投手が無失点できっちりとつないだ。

3番手の伊藤義弘投手(28)は、ここまで調子が上がってこなかったが「細かいことを考えずに、腕を振ることだけを意識した」と、2回を無得点に抑えた。1点リードの9回を三者凡退に仕留めた薮田安彦投手(37)は「1人1人、自分のボールを低めに投げるだけ。チームが勝てて良かった」と充実した表情だった。

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ロッテ・今江が値千金の逆転2ラン![サンスポ]

ロッテは今季初登板の渡辺俊が3回1/3を投げ1被弾含む7安打6失点と大乱調。先発としての役割を果たせなかったが、終盤に今江が逆転2ランを放ち、7−6で日本ハムを下した。

ロッテは1回に金泰均のタイムリーで1点を先制。しかし、その裏に先発の渡辺俊がホフパワーに右翼ポール直撃の2号2ランを浴びるなど、一挙4失点し逆転を許した。2回、4回にも追加点を奪われたが6回、大松の適時二塁打で1点を返すと、2死満塁の場面で井口が押し出し四球で1点差に詰め寄った。

そして迎えた7回、先頭の福浦が左安打で出塁すると、続く今江が2ランを放ち逆転に成功した。結局この一発が決勝点となった。

先発の渡辺俊は3回途中で降板したが、後を継いだ伊藤、カルロス・ロサ、薮田が安定した投球で無失点に抑え、敵地での打ち合いを制した。

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今江、7回に千金逆転2ラン[ニッカン]

ロッテ今江敏晃内野手(27)が逆転2ランを打った。1点ビハインドで迎えた7回無死一塁、真ん中やや外よりのスライダーを上手にバットに乗せた。「次につなぐ気持ちが結果的にホームランになった。逆転につながる一打が出て、ホッとしている」。苦しい展開を振り払う会心の一発。昨季の日本シリーズMVPが、勝負強さを発揮した。

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金の内野安打で先制[ニッカン]

ロッテが1回、4番金泰均内野手(28)の遊撃への適時内野安打で1点を先制した。荻野貴の盗塁でつかんだ2死三塁のチャンスで仕事を果たした4番は「打ち取られたがいいコースに飛んでくれた。最初のチャンスをモノにできてよかった」とコメントした。

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5番福浦が追撃の右前適時打[ニッカン]

ロッテ福浦和也内野手(35)が3回2死一、二塁で、追撃の右前適時打を放った。ケッペルの144キロ直球をコンパクトに振り抜き「リードされているのだから、とにかくランナーをためていくしかない。みんなでつないでつないで、1点ずつ返していく」と振り返った。

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渡辺俊初回4失点、4回で降板[ニッカン]

ロッテ先発の渡辺俊介投手(34)が、4回途中でマウンドを下りた。「初回に先制点を取ってもらったのに、リズムよくいけず、悪い流れをつくってしまった」。立ち上がりの1回に制球を乱し、ホフパワーの本塁打などで4点を奪われた。粘りのピッチングができず、表情は固かった。

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大嶺、佑と同級生対決に闘志[ニッカン]

17日の日本ハム戦(札幌ドーム)で今季初先発するロッテ大嶺祐太(22)が16日、日本ハム斎藤との同級生対決に意欲を見せた。試合前日はキャッチボールや短距離ダッシュで入念な調整。「同級生ですからね。負けたくない気持ちはある。プロに先に入ってよかったと思えるような投球をしたい」と静かな口調の中にも闘志が伝わってきた。

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[疾走!千葉ロッテ荻野貴司日記]開幕戦スタメン出場[毎日新聞]

◇「被災者にいいプレー見せたい」

「2番、ショート、荻野貴司」。開幕戦のスターティングメンバーが球場内に響き渡った瞬間、嬉しかった。やっと戻ってこられた。長かった。スタメンは2日前の練習中に西村徳文監督から言い渡された。「2番で行くぞ」。一言だけだった。「やってやろう」と思った。

昨年5月21日のヤクルト戦で二盗した際、ひざをケガして戦線離脱。シーズン中の復帰はかなわなかった。昨季は本拠地でロッテが勝った試合後、ファンが自分の応援歌を歌ってくれていることを知っていた。待ってくれている人がいる。嬉しかった。でも、それが申し訳なく、つらかった。

開幕戦。打席に入ると応援歌が聞こえてきた。ずっと待ってくれていた。嬉しかった。走攻守、どれぐらいできるか楽しみにして臨んだ。開幕3連戦の最後に1勝できたのは次につながる。個人的にはバッティングの内容が良くなかった。ボールを追っかけて打っている。次の札幌ドームでの北海道日本ハム戦までに修正したい。1番を打つ岡田幸文選手とは、もっともっと足を使った攻撃ができるはずだ。

今季、中堅手から遊撃手に転向した。開幕前、こんな気持ちだった。「やれると思ってる。やらなあかん。使ってもらっているんだから」。期待を感じるが、守備はまだまだだめ。1日1日が練習だ。1つ1つ積み重ねていくしかない。

3月11日の東日本大震災後も、いつも通り野球をやらせてもらっていた。野球ができる喜びを感じた。ファンからは「こういう時だからこそ勇気を与えてください」という手紙をもらった。被災地の人にいいプレーを見せたい。(まとめ・荻野公一)

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[唐川侑己投手コラム 泰然自若]震災被災地への支援[朝日新聞]

12日、プロ野球が開幕しました。僕は第2戦の楽天戦(QVCマリンフィールド)に今季初先発。勝ちにこだわってマウンドに上がったのですが、結果は7回途中4失点で負け投手になってしまいました。

僕もプロ4年目。1年目に5勝(4敗)を挙げて、出来過ぎだなと思っていたら、その後、つまずきました。2年目も5勝(8敗)でしたが、ようやく1年を通じて先発ローテーションを守る準備が整ったと思った3年目の昨シーズンは、ケガで2度も長期離脱してしまった。何もできなかったという思いが強いです。

毎年のように2ケタ勝利を期待されながら、達成できていない。自分でもこの目標はもう言い飽きたし、皆さんも聞き飽きたと思います。それでも今季、第2戦に起用してもらった。次こそは応えたい。期待してもらえるうちに結果を残す選手が、プロで長くやっている選手だと思うので。

今季は、東日本大震災の影響で当初より18日遅れの開幕になりました。開幕延期が決まるまでは「野球をやっていていいのかな」とも思っていた。野球が仕事だから、仕事をするのは当然だけど、「ほかにしなくちゃいけないことがあるんじゃないか。でも、何ができるんだろう」と考えながら練習していた。

チームのみんなも同じ気持ちで、選手会長のサブローさんを中心に話し合い、選手会から被災地に携帯用カイロ14万4千枚と義援金1千万円を送りました。開幕前には、募金活動や千葉県内で被災した小中学校を激励しに行きました。

そういった活動を通して気づいたのは、プロ野球選手という立場でしかできないことがあるということです。支援はいくらあっても足りないと聞きました。継続的にやることが大事です。シーズンに入りましたが、できることを続けていきたいと思っています。

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