わたしはかもめ2011年鴎の便り(4月)

便

4月19日

千葉ロッテ2−0埼玉西武(QVCマリン)

ロッテの成瀬が今季初勝利を完封で飾った。打たせて取る投球で4安打に抑え、三塁を踏ませなかった。6回に井口の右前打で1点を奪うと、7回に荻野貴の左前打で加点した。西武の涌井は7回2失点と好投したが今季初黒星。

123456789R
埼玉西武0000000000
千葉ロッテ00000110x2

◇荻野貴が攻守に貢献

10安打ながら2得点の千葉ロッテ打線の中で、荻野貴が存在感を放った。適時打を含む3安打1盗塁と活躍し「調子は良くなかったが、うまいことボールに反応できた」と控えめに喜んだ。7回は無死満塁が2死となって打席に。「これで点が入らなかったら流れが悪いと思った」と、3球目を左前に運び貴重な2点目をもたらした。

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成瀬完封、強風味方に被安打4[ニッカン]

パ・リーグを代表する投手が、今季初勝利を挙げた。ロッテ成瀬善久投手(25)は、内角を強気に攻めて西武打線を4安打に抑えて完封、三塁を踏ませなかった。

打たれる気がしない。9回2死からフェルナンデスを空振り三振に切って取ると、成瀬はマウンド上でガッツポーズ。「前回はホームランで負けて、すごく悔しかった。千葉で1勝できたのが嬉しい」。熱投137球。三塁を踏ませぬ圧巻の投球だった。

開幕5試合で39得点と絶好調の西武打線に、マリンの風を味方につけながら、巧みな配球で決定打を許さなかった。「ボールになってもいいからインコースを突いた。レフトは失速する」と冷静だった。中堅から本塁へ吹く打者には逆風。試合開始時はほぼ無風も、回を追うごとに強まり、4回には10メートルを超えた。多少は甘いボールでもスタンドインはない。大胆に内角を突くことで、外への変化球がより有効になる。腕を振って直球を投げ込んだ。

強気に攻めた一方で、初球に細心の注意を払った。楽天との開幕戦、6回まで1失点と好投しながら、7回に嶋に左翼への決勝3ランを浴びた。「相手も狙っていた。慎重にいかないといけないところ」。ストライクを取りにいった初球を打たれた。だからこそ慎重に慎重を重ねた。「バッターによって使い分けた」と下位にはストライクから入っても、クリーンアップには変化球でコースを突いた。不用意な1球をなくすべく攻め方を徹底した。

昨季はリーグワーストの29本塁打を浴びたが、大胆かつ慎重な投球で今季初勝利を挙げた。「風に助けられた。僕の中では本塁打の当たりが、フライで終わった」と大飛球に肝を冷やす場面もあり、1発病対策は完璧ではないが、今後への手応えはつかんだ。「被本塁打王の汚名は返上し、こういう試合を連続してできるようにしないと」。同じ失敗は繰り返さない。それがエースというものだ。

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ロッテ・成瀬、完封!涌井にまた投げ勝ち[サンスポ]

ロッテは19日、西武1回戦(QVCマリン)に2−0で快勝。成瀬善久投手(25)が4安打完封し、横浜高の1年後輩、西武・涌井秀章投手(24)とのエース対決を制して今季初勝利(1敗)を挙げた。チームは3勝目(4敗)で、勝率5割にあと1勝とした。

最後の137球目は128キロのチェンジアップだった。一発が出れば逆転を許す9回2死一、二塁のピンチ。成瀬はフェルナンデスを空振り三振に仕留め、4安打完封で今季初勝利を手にした。これで本拠地での西武・涌井との直接対決では、4勝無敗となった。

「(横浜高の)後輩に負けたくないし、ホームだからこそ投げ勝ちたかった。千葉では震災(の被害)があったので、早く(自ら)1勝を挙げたかったですしね」。会心の笑顔を見せる成瀬に、西村監督は「気合が入っていた」と目尻を下げた。

エースは“球場名物”の風を味方につけた。午後1時の試合開始時は左翼から一塁側に向かって吹いていたが、6回からは中堅から本塁方向へ変化した。11メートルの強風もあり、7回の中村とフェルナンデスの大きな当たりはフェンス前で失速。中飛と右飛に終わった。

昨季は両リーグワーストの29被本塁打。今季も開幕戦(対楽天、QVCマリン)で嶋に勝ち越し3ランを浴びた。「汚名返上のため、こういう試合を連続でできるようにしたい」。エースは力強かった。

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ロッテ・荻野貴、今季初の猛打ショー[サンスポ]

ロッテ・荻野貴が1−0の7回2死満塁から左前適時打を放つなど4打数3安打1打点、1盗塁と大活躍。固め打ちは今季初だ。「成瀬はエースで同級生(同じ25歳)。助けたいと思った」。この日から球場内で『快足4おぎの 二塁(盗塁)行き』などと鉄道の「行き先プレート」を模した個人グッズの発売が開始。売れ行き好調と聞かされると、「恥ずかしいです…」と顔を赤らめた。

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成瀬これぞエース!マリン風を操り4安打完封[スポニチ]

荒天さえも武器にする。それもまた、エースと評される投手のなせる技だ。試合開始時に2メートルだった風速表示計は、3回に6メートル、5回には9メートルの強風に。7回には11メートルもの突風が吹き荒れた。QVCマリンで通算58試合目の登板となったロッテ・成瀬をして「こんなに急に変わるのは記憶にない。昼すぎ(午後1時)のデーゲームだからかな?」と言わしめるほどに、刻々と風速、風向きが変わった。

立ち上がり。直球は130キロ台前半。普段の球威が出ないことを逆手に取った。同球場では、センターからの強風はネット裏のスタンドで跳ね返り、投手は逆に向かい風を受ける。つまり直球は逆風を受け打者の手元で沈みにくくなる。「直球のスピードが遅かったが、その分ホップする。それがフライにつながった」。風が強くなった3回以降、三振以外の15個のアウト中12個を飛球で奪った。

同時に生きたのが新球のカーブだ。「逆風でブレーキが利き、曲がりも大きくなる」と3回以降に解禁。5回に昨季対戦打率.538と苦手の高山のタイミングを外して中飛とするなど、昨季までにない緩急を生んだ。右打者の外角へのスライダーも交ぜ、従来の決め球のチェンジアップに頼らず幅を広げた。

球種だけでなく、コースも風任せ。中盤には「ライトへの風が吹いていた。レフトには打たれても大丈夫」とコースを絞り、4回に片岡、栗山を連続左飛に。1点勝ち越した直後の7回は、中堅方向から本塁への強風を頼りに中村、フェルナンデスに大胆に攻め、フェンス際で失速する中飛と右飛。「風がなければどちらも僕の中ではホームランという当たり」と話したが、計算通りの攻めだった。縦の風から横風に変わった9回は「ギアチェンジしたかった」と、この日最速の138キロを連発するなど上位打線を力でねじ伏せた。

4安打完封での今季初勝利。「今日(19日)は本当に風が味方をしてくれた」。それも、地の利とは決していえない気まぐれな風模様に合わせて投球を変化させられる技術があってこそ言えるセリフだった。

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荻野貴、好打好守で成瀬援護「助けたかった」[スポニチ]

ロッテ・荻野貴が攻守で同い年の成瀬を救った。6回に左翼線二塁打で出塁、井口の右前打で俊足を飛ばして先制のホームイン。

7回には2死満塁から貴重な追加点となる左前打を放った。猛打賞、1盗塁の活躍に加え、9回1死一、二塁のピンチでは中村の強烈なライナーを好捕。「成瀬が投げていたので助けたかった。(遊撃の守備は)1試合1試合上達していると思います」と白い歯をこぼした。

井口
「走者を進める進塁打と思って右を狙った。」(6回無死二塁から先制の右前適時打)

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ロッテ痛い!ペンが登録抹消…右肘に違和感[スポニチ]

ロッテのペンが19日、右肘の違和感で出場選手登録を外れた。西村監督は「状態はひどくない。開幕して間もないので(先発を)1回飛ばす」と、大事を取っての措置であることを強調した。ペンは14日の楽天戦(QVCマリン)に先発登板し、8回2失点でチームに今季初勝利をもたらしていた。

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成瀬、横浜高OB対決制す!完封1勝…ロッテ[報知]

大きなガッツポーズは意地の証しだった。最後の打者・フェルナンデスを空振り三振に仕留め、成瀬は「この試合展開(投手戦)だから自分で投げ抜きたかった。今日は絶対に勝ちたかった」とプライドをのぞかせた。開幕5試合で39得点の西武打線を9回4安打に抑え、三塁を踏ませない。今季初勝利に完封のおまけを付けた。

中堅から本塁方向に強く吹く“マリン風”が回を追うごとに強まり、試合開始時に約2メートルだった風速が中盤までに約10メートルに達した。「球がホップする分、フライが多くなった。2、3球しか投げていないカーブも効いた」。バックネット後方ではね返る名物の向かい風を味方につけた。

7回に中村とフェルナンデスが放った大きな当たりも上空の強風が押し戻し、「ホームランの当たりがフライになった。風が味方してくれた」。黒星を喫した12日の楽天との開幕戦(QVC)は嶋の勝ち越し3ランに泣いたが、地の利を生かして開幕マウンドの雪辱を果たした。

公式戦5度目の直接対決となった横浜高の後輩・涌井には4勝1敗。全ての白星を挙げた本拠地で無敗を誇り、先輩の貫禄を見せつけた。「後輩に負けたくないし、ホームだからこそ投げ勝ちたい。後輩と言うよりも、5年連続で(2ケタ)勝ってるピッチャーですからね」。意識は「先輩と後輩」ではなく「エース同士」。闘志をかき立てられた。

昨季の日本一チームが最下位を脱出した。お立ち台で「千葉で投げさせてもらって、今回は震災もあったので早く1勝したかった」と地元のファンを喜ばせた成瀬。大きな拍手と共に注がれた海風が心地良かった。

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荻野貴が同級生成瀬を援護[ニッカン]

ロッテ荻野貴司内野手(25)が打撃に守備に、チームを引っ張った。左翼線への二塁打で出塁した6回には、井口の適時打で先制のホームを踏み、7回2死満塁では左前適時打で貴重な追加点をたたき出した。守備では9回1死一、二塁のピンチで中村のライナーを好捕。「エースで同級生の成瀬が投げていた。どうしても助けたいと思っていた」と振り返った。西村監督も「9回の守備は大きかった。7回には無死満塁のチャンスをつぶしそうになった場面で、いい1本を打ってくれた」と絶賛した。

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成瀬が4安打完封で今季初勝利[ニッカン]

ロッテの成瀬善久投手(25)が横浜高の1年後輩・涌井に投げ勝ち、完封で今季初勝利を飾った。「イニングを意識せずに楽しく投げることができた。自分も早く1勝を挙げたいと思っていたし、今回は粘りの投球ができた」。西武打線に三塁を踏ませぬ圧巻のピッチングで、エースの貫禄を見せた。

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ペンが右ひじの違和感で抹消[ニッカン]

ロッテのヘイデン・ペン投手(26)が29日、出場選手登録を抹消された。21日の西武戦の登板が有力だったが、この日の練習後に右ひじの違和感を訴えた。「軽症だと思うが、まだ開幕して間もない。(登板を)1回飛ばすことにした」と西村監督。ペンは14日の楽天戦で8回2失点と好投。チームの今季初勝利に貢献した。

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ロッテ・荻野貴3安打!攻守で勝利に貢献[サンスポ]

ロッテの荻野貴が攻守で白星に貢献した。1−0の7回、無死満塁から里崎、岡田の凡打で2死満塁となった。続く荻野貴は「これで点が入らなかったら、流れが悪くなる。何とか1点欲しい」と高めの変化球を左前へ。この日自身3本目の安打で貴重な打点を挙げた。

守っても9回1死一、二塁でライナーを飛び付いて好捕。「成瀬を助けたいと思っていた」と充実した表情だった。今季から転向した遊撃の守備でのビッグプレーに「試合を重ねていくうちに慣れてきた」と口にした。

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井口が均衡破る適時打[ニッカン]

ロッテ井口資仁内野手(36)が6回、先制の右前適時打を放った。無死二塁のチャンスで技ありの右打ちを披露。二塁走者の荻野貴を本塁に迎え入れた。「最悪でも走者を進めるバッティングをした結果、タイムリーになってくれた」とコメントした。

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ロッテ・成瀬、4安打完封で今季初勝利![サンスポ]

ロッテ先発の成瀬が9回4安打無失点に抑え、西武・涌井との投手戦を制し、今季初勝利を完封で飾った。

成瀬は、序盤3回までを無安打に抑える上々の立ち上がり。4回に連打を許すも得点は与えず、勝ち投手の権利を得た6回以降は安打1本に抑える力投を見せた。終わってみれば9回4安打無失点の完封で今季初勝利を挙げた。

試合は、6回に井口の適時打で先制。さらに7回満塁の場面で、荻野貴の適時打が飛び出し貴重な追加点をもぎ取った。これが決定打となり2−0でロッテが勝利した。

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[疾走!千葉ロッテ荻野貴司日記]開幕戦スタメン出場[毎日新聞]

◇「被災者にいいプレー見せたい」

「2番、ショート、荻野貴司」。開幕戦のスターティングメンバーが球場内に響き渡った瞬間、嬉しかった。やっと戻ってこられた。長かった。スタメンは2日前の練習中に西村徳文監督から言い渡された。「2番で行くぞ」。一言だけだった。「やってやろう」と思った。

昨年5月21日のヤクルト戦で二盗した際、ひざを怪我して戦線離脱。シーズン中の復帰はかなわなかった。昨季は本拠地でロッテが勝った試合後、ファンが自分の応援歌を歌ってくれていることを知っていた。待ってくれている人がいる。嬉しかった。でも、それが申し訳なく、つらかった。

開幕戦。打席に入ると応援歌が聞こえてきた。ずっと待ってくれていた。嬉しかった。走攻守、どれぐらいできるか楽しみにして臨んだ。開幕3連戦の最後に1勝できたのは次につながる。個人的にはバッティングの内容が良くなかった。ボールを追っかけて打っている。次の札幌ドームでの北海道日本ハム戦までに修正したい。1番を打つ岡田幸文選手とは、もっともっと足を使った攻撃ができるはずだ。

今季、中堅手から遊撃手に転向した。開幕前、こんな気持ちだった。「やれると思ってる。やらなあかん。使ってもらっているんだから」。期待を感じるが、守備はまだまだだめ。1日1日が練習だ。1つ1つ積み重ねていくしかない。

3月11日の東日本大震災後も、いつも通り野球をやらせてもらっていた。野球ができる喜びを感じた。ファンからは「こういう時だからこそ勇気を与えてください」という手紙をもらった。被災地の人にいいプレーを見せたい。(まとめ・荻野公一)

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