わたしはかもめ2011年鴎の便り(4月)

便

4月26日

千葉ロッテ6−0オリックス(QVCマリン)

ロッテの成瀬が初の2試合連続完封。切れのいい変化球が低めに決まり、6安打で12三振を奪った。打線は4回、4安打に2四球や失策も絡んで5点を挙げ、7回にも1点を加えた。オリックスは今季3度目の零敗。

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オリックス0000000000
千葉ロッテ00050010x6

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成瀬12K連続完封「分かってきた」[ニッカン]

終盤の力投でロッテ成瀬善久投手(25)が自身初の2試合連続完封を飾った。6回、2番下山からの上位打線を3者連続空振り三振。追撃ムードを完全に断ち切った。「自分の中ではギアを1つ入れた感覚があった」。12奪三振のうち7個が6回以降。3年越しでのオリックス戦10連勝というおまけもついた。

苦しい場面でこそ、基本に立ち返る。成瀬のいう「ギアを上げる」の意味だ。気持ちを入れ直し、技術面では腕の振りや下半身の使い方などを再確認。「『上げる』より『戻す』。疲れてくると、気がつかないうちに(ギアが)下がっている」。今春の石垣キャンプでは投げ込みでスタミナ強化を図る一方、「修正」の意識を強く持った。実戦形式での投球に納得できないとブルペンに直行、感覚を取り戻すまで投げ込んだ。ブルペンの球数が実戦形式を上回ることもあった。疲れたときこそ、正しいフォームを目指してきた。

序盤の内容から直球がもう一息と判断。終盤を変化球主体の配球に切り替えた。一見すれば投球はギアを落とした印象を受けるが、そうではない。「中盤から終盤でモチベーションを上げていった」。疲れで曲がりが鈍るはずの6回以降でスライダーのキレが増した。しっかり腕が振れているからこそだった。

修正を重ねてつかんだ1勝は大きな自信となった。「悪いなりにも配球を考え、完封できた。勝てるピッチングが分かってきた」。たくましさを増したエースは、次週の西武戦で3連続完封を狙う。

西村監督
「エースの投球だった。ヒットを打たれても、しっかり要所を締めてくれた。九州で連敗した後だったし、エースが投げる今日は負けられない試合だった。ナイスゲームだったね。」(成瀬の2試合連続完封でチームの連敗をストップ)

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ロッテ・成瀬、連続完封!オリ退治10連勝[サンスポ]

ロッテ・成瀬善久投手(25)が26日、オリックス1回戦(QVCマリン)で12奪三振の無四球完封勝利を挙げた。19日の西武戦(QVCマリン)に続く自身初の2試合連続完封勝利で、オリックス戦は2009年から10連勝。チームの連敗も「2」で止め、勝率5割に復帰させた。

最後の打者・北川も空振り三振に斬った。フルスイングを許さない、成瀬の絶妙の投球術が冴え渡った。135球の熱投。12奪三振。無四球。三塁を踏ませず、6安打で完封してみせた。

「結構、いっぱいいっぱいだった。前回より疲れた。調子は悪くはないけど、良くもなかった。直球が走ってなかったんです。(完封が)できると思っていなかったです」。言葉とは裏腹に、お立ち台では笑みがこぼれた。エース左腕は、味方打線が5点を奪った直後の5回から「ギアを1段階上げた」とニヤリ。圧巻は6回だ。先頭の下山と後藤をチェンジアップで、主砲のT−岡田をスライダーで、3者いずれも泳ぎ腰の空振り三振に仕留めた。

「一発目の試合で(相手に)嫌なイメージを植えつけたかった。そういう意味でよかったです」。オリックス戦は通算15勝3敗と大の得意。2009年からは10連勝で、本拠地QVCマリンでは06年の初対戦から9連勝となった。「一発(本塁打)が多いチームで怖さがある。得意という感じはない」とはいいながらも、上客は上客のままに。さらに収穫も得た。「右打者の外のスライダーでカウントが稼げたし、勝負もできた。悪いなりに配球を(捕手の)里崎さんと話し合った結果が完封につながった。勝てる投球が分かった気がします」。

5回までは直球が投球の約半数を占めていたが、後半には「空振りが取れない」と、直球を捨てた。9回に投じた12球はすべて変化球だった。その日の調子に応じて投球スタイルをチェンジ。まさにエースの投球術だった。

勝率を5割に戻した西村監督も「2試合続けて完封で、エースらしい」と絶賛。25歳の大黒柱、成瀬の進化が止まらない。

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成瀬、12Kで連続完封!対オリ戦10連勝だ[スポニチ]

白星を積み重ね、ついにオリックス戦10連勝。12奪三振で2試合連続の完封勝利を飾ったロッテ・成瀬は、左手でグラブを何度も叩いた。135球の熱投。お立ち台では気持ち良さそうに大歓声を浴びた。 「今年(オリックス戦が)一発目だったので。悪いイメージをつけられて良かった。粘っていれば点を取ってくれると思っていた」。

直球は最速138キロ。本調子でない分、変化球を低めに集めた。圧巻は6回だ。下山、後藤をチェンジアップ、T−岡田をスライダーで3者連続空振り三振。走りの悪い直球に見切りをつけ、相手中軸を低めの変化球で手玉に取った。それも決して高めには浮かない。この日投じた81球の変化球のうち、ベルトから下へは76球。14の空振りを奪った。オリックス・正田打撃コーチも「ストライクからボールになる球。そこの見極め。ストライクゾーンを上げるとか(対策も)やっていたが…」とお手上げた。

投げながら、感覚を大事にする。それがエースたる所以だ。変化球、特にスライダーが有効と判断すれば、すぐさま配球を切り替える。左打者への外角に逃げるボールに加え「右打者の外のスライダーでカウントを稼げたし、勝負できた」。最大9メートルの風も味方に、外角からストライクゾーンに入ってくる「外スラ」を自在に操った。石貫チーフスコアラーは「試合前にデータを求めて動き回るタイプではない。当日の集中力が凄い」。加えて今季3試合25イニングで与四球はわずかに1つと安定。成瀬は「ここ2試合で、状態が良くない中の投球が分かった」と手応えを口にした。

無敵のオリックスキラーは「6連戦の初戦なので(2戦目の)唐川にいいバトンを渡せて良かった」。ロッテの絶対エースは、どこまでも頼もしい。

◇2試合連続完封は球団タイ記録

成瀬(ロ)が12奪三振、無四死球で19日西武戦に続く完封勝利。2試合連続完封は球団タイ記録で、成瀬は通算9度目で初めて。2桁奪三振で無四死球完封は、09年9月25日オリックス戦に続き2度目となった。これでオリックス戦は09年8月29日から10試合で10連勝。通算22試合で15勝3敗(5完封)、防御率1.67と相性抜群だ。20日西武戦では唐川も完封勝利。ロッテが4月までに継投なしの3完封は05年3月27日楽天戦の渡辺俊、4月1日ソフトバンク戦の清水、同24日楽天戦の久保以来6年ぶりとなった。

オリックス・岡田監督
「(打者が振っているのは)ほとんどがボール球。ボール球は(バットに)当たらん。打席の中で辛抱して、我慢して見極めなしようがない。」
オリックス・T−岡田
「風が強くなってきてから変化球が多くなってきた。コントロールも良かった。スライダーが曲がっていた。」(1安打も3三振)
オリックス・北川
「コントロールが良かった。変化球でストライクを取られ、投手有利のカウントになってしまった…。」(1安打1三振)

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金泰均、復調気配2安打も死球で途中交代[スポニチ]

ロッテの金泰均は4回の先制二塁打を含む2安打。

「2本ともヒットになってくれてよかったよ。最近状態がよくなかったので軽く打とうとした気持ちがいい結果につながった。4回は(一塁走者の)大松がよく走ってくれたおかげだね」。開幕直後の不振で打順は4番から7番に降格。ようやく復調気配を見せたが、7回に右腕への死球で途中交代して試合後の表情はさえなかった。

岡田
「内野の間を抜こうと打席に入った。投手の足元に行ったのでヒヤッとしたけど、はじいてくれてラッキーでした。」(4回に投手強襲の適時内野安打)
サブロー
「初球から狙ってた。低めの球だったけど、いい感じで打てたね。2死だったので走者を残したくなかった。」(4回2死満塁で2点左前打)

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成瀬、初の2試合連続完封…ロッテ[報知]

ロッテの成瀬が初の2試合連続完封。6安打12奪三振。打線は4回、4安打に2四球や失策も絡んで5点を挙げ、7回にも1点を加えた。オリックスは今季3度目の零敗。

成瀬が無四球で自身初の2試合連続完封。調子は決して良くなく「(完封が)できると思っていなかった」が、終わってみればオリックス戦は09年から負けなしの10連勝。

投げながら手応えのある球を探り、調子のいいスライダーを最大限に生かした。左打者の外へ逃げる球に加え、「右打者の外のスライダーでカウントを稼げたし、勝負できた」。5回まで得点圏に3度走者を進められながらも決め球を有効に使い、粘った。

後半には「思ったより走らず、空振りが取れない」と、調子の上がらない直球を捨てた。5回までは投球の約半数を占めていた真っ直ぐが、6回以降は4分の1にまで減った。終盤に力勝負を挑んだ前回の完封とは全く逆で、9回に投じた12球は全て変化球だった。「里崎さんとも話しながら(調子が)悪いなりの配球だった」と平然と言った。

「結構、いっぱいいっぱいだった。前回より疲れた」と、エースが打者を抑える引き出しの多さを見せた。

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成瀬「慎重に」2戦連続完封[ニッカン]

ロッテ成瀬善久投手(25)が自身初の2試合連続完封で、3年越しのオリックス戦10連勝を飾った。序盤は得点圏に走者を置く苦しいピッチングが続いたが、キレのあるスライダーを効果的に使い、尻上がりに調子を上げた。「慎重に投げたことが、たまたま完封につながった。オリックスは1発がある打者が多い。去年もホームランも打たれているし、紙一重の印象ですよ」。完封勝利に笑顔を見せながらも、10連勝については本人も不思議そうな表情だった。

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投打がかみ合い連敗止める[ニッカン]

ロッテが連敗を2でストップし、勝率を再び5割に戻した。エース成瀬が2試合連続の完封を飾り、打線も持ち味の集中打で4回に大量5点を奪取した。投打がかみ合った完勝に、西村徳文監督(51)も「九州で連敗した後だったし、エースで負けられないと思っていた。ナイスゲームでしたね」と笑った。

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ロッテ・成瀬、また完封!対オリ10連勝[サンスポ]

ロッテ先発の成瀬が12三振を奪うなどオリックス打線を散発6安打に抑えて、2試合連続の完封勝利。今季2勝目(1敗)を挙げた。2009年から続くオリックス戦での連勝も「10」とした。

成瀬は初回、先頭の坂口に右安打を許したが、4番T−岡田から三振を奪うなど無難な立ち上がりをみせた。2回を3者凡退に抑えると、3回以降は三振とフライでアウトの山を築いた。

6回は下山、後藤、T−岡田の上位打線に対して圧巻の3者連続三振。その後も安定したピッチングで、オリックス打線に付け入る隙を与えなかった。ロッテ打線も4回に打者一巡の猛攻で一挙5点を奪うなど、好投するエースを援護した。

成瀬は、相手打線から12三振を奪う完璧な内容で、20日の西武戦に続く完封劇を演じた。

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金が先制二塁打「軽く打とうと」[ニッカン]

ロッテが得意のビッグイニングをつくった。4回、4安打と2四球に相手エラーも絡んで一気に5点を奪取。先発の成瀬を強力援護した。無死一塁で左翼線への先制の適時二塁打を放った金泰均内野手(28)は「最近は調子がよくなかったので、軽く打とうとした気持ちがいい結果につながった」とコメントした。

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