ロッテが1分けを挟んでの連敗を6で止めた。1−1の5回に井口、里崎の適時打で2点を勝ち越し。1点差の7回には今江の適時打などで2点を加えて突き放した。先発の吉見が今季初勝利。阪神は投打がかみ合わなかった。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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千葉ロッテ | 0 | 1 | 0 | 0 | 2 | 0 | 2 | 0 | 0 | 5 |
阪神 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 2 |
千葉ロッテは25日、荻野貴司内野手が船橋市内の病院で「右膝関節鏡視下手術」を受けたと発表した。実戦復帰までには、1ヶ月から1ヶ月半かかる見通し。
若手の力に導かれ、ロッテが連敗を6で止め、交流戦7戦目にして初勝利を手にした。「8番左翼」で2試合ぶりにスタメン出場したロッテのドラフト1位伊志嶺翔大外野手(23)が、2回にプロ初打点を挙げるなど2打点と活躍。阪神からFAの人的補償で獲得した高浜卓也内野手(21)もダメ押し点につながる甲子園初安打を放ち、チームの勝利に貢献。甲子園の重圧に負けず、若い2人が結果を出した。
甲子園のプレッシャーなどどこ吹く風だった。若手コンビがチームの連敗を6で止めた。まずはドラフト1位伊志嶺だ。1点を先制された直後の2回。2死二塁で真ん中低めのカーブを思い切り引っ張った。
「次が投手だったので、自分でかえしたかった。打順なりの役割がある。積極的に振れたのがよかった。(前日は)悔しかったですから」。嬉しいプロ初打点は、右打ちにこだわらず必死でヒットを狙った結果。前日にスタメン落ちした悔しさが貪欲な思いにつながった。流れを引き戻す一打を、西村監督も「点を取られた直後に取り返せた。そこでしょう」と評価した。
「2番遊撃」で甲子園に戻った高浜も、負けじとアピールした。こちらは1点差に迫られた直後の7回。先頭打者で中堅フェンス直撃の二塁打を放った。「真っ直ぐを狙い、力を込めて振った。自分の中で1番の当たり」。あまりに鋭い打球に阪神ファンからもどよめきが起こったほど。この一打を足がかりに2点を追加し、試合を決めた。阪神3年間はケガに泣いて1軍出場0。「少しは悔しがってくれたかな」と申し訳なさそうにはにかんだ。
完全アウェーの甲子園で若手が暴れ回った。高浜が「聞き慣れた応援だからかな。威圧感なかった」と言えば、伊志嶺も「阪神の応援をロッテの声援と思ってプレーした。楽しかった」と笑った。頼もしい若武者たちの活躍で、ロッテは遅ればせながら交流戦初勝利。「本当に1勝するのは難しい」と息をついた西村監督だが、孝行息子の出現に表情は穏やかだった。
長〜いトンネルをついに脱出だ。ロッテが連敗を「6」で止め、交流戦初勝利を飾った。 甲子園で立役者となったのは、23歳と21歳の若武者2人。D1位・伊志嶺(東海大)と、阪神から小林宏のFA人的補償で獲得した高浜だ。
伊志嶺は0−1の2回、2死二塁で阪神先発・スタンリッジから左翼線同点二塁打。プロ初打点に「次(の打者)が投手。なんとか自分で打って追いつきたかった。プロ初打点は嬉しい」。沖縄尚学高時代、春夏1度ずつ出場した甲子園では2打数無安打。プロでは“初出場初安打”で「(甲子園は)楽しかった」と笑った。
そして、高浜だ。1軍出場がないまま阪神を去り、これが初の甲子園。古巣との初対決に燃えた。5回、無死一塁で犠打を決め井口の中前勝ち越し打を呼び込み、7回には中越え二塁打も放った。
前日はプロ初出場初スタメンで2安打を放ち「(阪神を)後悔させたい」と、古巣へ宣戦布告したばかり。予告通りの活躍に「ちょっとは(後悔)してくれたんじゃないですか」と、高浜は笑みを浮かべていた。
横浜から移籍2年目のロッテ・吉見が、6回途中2失点で今季初勝利を挙げた。「スライダーが良かった。最低限の仕事はできました」。開幕前は中継ぎで起用されていたが、ケガ人続出のため先発に回って2試合目。11年目のベテラン左腕は「任されたところで結果を出すのが野球選手」と胸を張った。
6年ぶりの聖地。沖縄尚学時代は2打席無安打だった甲子園で刻んだプロ初打点が、6連敗中のチームに勝利を呼び込んだ。敵地でヒーローインタビューを受けたロッテのドラフト1位・伊志嶺は満面の笑みを浮かべた。「甲子園は高校2年の時に代打で2回立っただけ。先発で出られて気持ちよかった」。
1点を先制された直後の2回。2死から今江が右翼線二塁打で出塁する。続く伊志嶺は、阪神先発スタンリッジの125キロカーブを引きつけて強振。左翼線二塁打で1−1の同点に追いついた。この打席での状況判断が光った。試合前まで今季放った13安打中、左方向への安打はゼロだった。つなぐ役割の2番、9番を務めていたため右打ちに徹してきた。だが、投手が打席に立つ交流戦。8番に座り「次は投手。積極的に振って自分が還す」と引っ張りを解禁した。西村監督は「点を取られた後に取り返してくれた。そこじゃないですか」と目を細めた。
12球団の新人野手の中で、開幕から1度も1軍を外れずに戦っているのは伊志嶺だけ。だが、打撃の調子が落ち、24日の広島戦(マツダ)で13試合ぶりに先発を外れた。「監督にこのままではダメだと言われました」。打撃フォームをチェックし直して試合に臨んだ。4−2の7回2死満塁では粘って9球目に押し出し四球を選んだ。本来のつなぎ役もこなし「とにかく1点欲しかった。ああいう形になって良かった」とうなずいた。
チームはサブロー、荻野貴ら故障者が続出。「1日1日必死です。これからもチームに貢献できる安打が打てるように頑張ります」。ようやく止まった連敗。伊志嶺の存在はチームの浮上に欠かせない。
ロッテ・高浜が古巣との初対決で躍動した。「2番・遊撃」で先発出場し、3、5回には犠打を成功。7回には先頭でフェンス直撃の中越え二塁打を放った。
阪神へFA移籍した小林宏の人的補償で3月にロッテへ移籍。成長した姿を見せた21歳は「直球だけを狙って力を込めて振った。今までで1番の当たりだった」と笑顔。「もっと緊張するかと思ったけど、阪神の応援を自分の力にしました」と頼もしかった。
ロッテは25日、荻野貴司内野手(25)が千葉県船橋市内の病院で右膝関節鏡視下手術を受けたと発表した。
今季は23試合に出場し、打率.264、14盗塁。13日の楽天戦(QVCマリン)の走塁の際に右膝を痛め、出場選手登録を外れていた。復帰までには、1ヶ月から1ヶ月半かかる見通し。西村監督は「手術をしない選択もあったが、また悪くなったら困る。夏場には帰ってくるでしょう」と話した。
ロッテの石川晃球団運営本部長が25日、新外国人野手を調査する意向を示した。
金泰均、サブローが故障、大松も不振で2軍調整中。試合前までリーグ5位のチーム本塁打13と長打力を欠いており「外国人打者は難しいけど、考えなければ」と話した。また、右肩を痛めて3月に米国へ帰国していたマクローリーを自由契約に。同本部長は「クリーニング手術を受ける。秋季キャンプで肩の状態を見て、良ければ再契約する」と説明した。
落胆と不満を表すジェット風船が甲子園の夜空に舞った。7回、先頭でフェンス直撃の中越え二塁打を放った高浜が、2死満塁から今江の左前適時打でダメ押しのホームイン。久保田からの二塁打に「真っ直ぐだけ狙って、力を込めて振りました。1番の当たり」。1安打に2犠打、チームの交流戦初勝利に貢献した。
FA移籍した小林宏の人的補償で3月1日に阪神からロッテに移籍。プロテクトしなかった阪神を見返す−。その思いを込めてプレーし「後悔?ちょっとはしてくれたんじゃないですか」。連敗は6でストップ。それでも遊撃の荻野貴が右膝を手術し、1ヶ月以上の離脱が決定した。西村監督も「しっかりしたものを出してくれている」と評価した若武者が、故障者続出のチームを救う。
ロッテが1分けを挟んでの連敗を6で止めた。1−1の5回に井口、里崎の適時打で2点を勝ち越し。1点差の7回には今江の適時打などで2点を加えて突き放した。吉見が5回2/3を2失点で今季初勝利。阪神は金本が2安打を放つも投打がかみ合わず敗れた。
ロッテの新人、伊志嶺が2回にプロ初打点を挙げ、7回に押し出し四球。沖縄尚学高では2打数無安打だったという甲子園に、プロでは初出場で活躍し「(甲子園は)楽しかった」と笑った。
前日は先発を外された。西村監督からは「このままの打撃だと駄目だ」と言われ、積極的に振って出た。2回は初球をファウルし、2球目を左翼線に適時二塁打。7回は計4球ファウルの末の押し出し四球に「四球を狙って取れた」と胸を張った。
ロッテは25日、マーフィーが東京都内の病院で「右太もも裏の肉離れ」と診断されたと発表した。全治は未定。マーフィーは24日の広島戦で走塁中に右太もも裏を痛めていた。
ロッテは、ウエーバー公示の期間が終わり、25日に自由契約選手として公示されたマクローリーを今秋のキャンプで再テストする。マクローリーは米国に帰国しており、右肩のクリーニング手術を受ける予定。石川球団運営本部長は「今年は戦力にならないし、枠を空けるためにも自由契約にした。秋にもう1回キャンプに呼んで、再契約するか判断します」と説明した。
オフに阪神から移籍したロッテの高浜が、2犠打に二塁打と甲子園で活躍し「(阪神の応援を)自分へのものだと思って、いいように取れた」と表情を緩めた。
阪神時代には1軍出場がなく、踏めなかった甲子園の土だが「(1軍初出場の)昨日の方が緊張した」と平常心だった。7回の中越えへの二塁打には「自分の中では、今までで1番の当たり」と、嬉しそうだった。
久々に投打がかみ合い、ロッテが連敗を「6」で止めた。遅ればせながら交流戦の初勝利をつかんだ西村徳文監督(51)は試合後「本当に1勝するのは難しいね」と大きく息をはいた。
先発のベテラン吉見が6回途中2失点と好投。打線も伊志嶺ら若手の活躍に、井口らベテランが刺激され、少ない好機をモノにした。「かみ合ったといっても、1つ勝っただけ。まだ借金がある」。勝ってかぶとの緒を締めた西村監督だが、表情は穏やかだった。
2番手でマウンドに上がったロッテ伊藤義弘投手(28)が、絶体絶命のピンチを抑えた。1点差に追い上げられた6回2死満塁で登板し、上本から空振り三振を奪った。「昨日は四球2つを出して迷惑をかけていたので、早く投げたいと思っていた。四球も出せない場面で使ってくれたことを意気に感じて投げた」。前日の広島戦では2失点とリリーフ失敗。悔しさをバネに、この日の快投につなげた。
ロッテの新人、伊志嶺がプロ初打点を挙げた。沖縄尚学高で出場した甲子園大会では2打数無安打だったそうで「甲子園初安打ですね。甲子園でプロ初打点は嬉しい」と喜んだ。
0−1の2回2死二塁。低めの変化球を左翼線にはじき返し、適時二塁打とした。「次(の打者)が投手なので、自分が走者をかえしたかった。変化球をうまく芯でとらえることができた」と8番打者は自賛していた。
ロッテは25日、荻野貴司内野手が千葉県船橋市内の病院で「右膝関節鏡視下手術」を受けたと発表した。実戦復帰までには、1ヶ月から1ヶ月半かかる見通し。
荻野貴は昨年5月に右膝を手術し、今季になって復活。外野から遊撃に転向して開幕からフル出場を続けていたが、13日の楽天戦の走塁中に違和感を訴えた。その後、2試合を欠場し、17日に出場選手登録を外れた。ここまで23試合に出場し、打率2割6分4厘、14盗塁をマークしていた。
ロッテが5回、得意の集中打で2点を勝ち越した。ヒットで出塁した岡田をきっちり送って1死二塁。ここから井口資仁内野手(36)、福浦和也内野手(35)、里崎智也捕手(35)のクリーンアップに3連打が飛び出した。
勝ち越しの中前適時打を放った井口は「昨日も嫌な負け方。投手が頑張ってくれているから、打つ方が頑張って助けてあげたい」とコメント。中前適時打で追加点をたたき出した里崎は「井口さん、福浦さんがいい形でつないでくれたから、自分もいいイメージで打席に入れた」と振り返った。
ロッテが0−1とリードされた2回、伊志嶺翔大外野手(23)の適時二塁打で同点に追いついた。2死二塁から鋭いライナーで左翼線を破り、二塁走者の今江を本塁に迎え入れた。「打ったのはスライダーかカーブ。次が投手だったので、自分が打ってランナーを返したかった」。プロ初打点が貴重な1点となった。
ロッテは25日、荻野貴司内野手(25)が千葉県船橋市内の病院で「右膝関節鏡視下手術」を受けたと発表した。実戦復帰までには、1ヶ月から1ヶ月半かかる見通し。
荻野貴は昨年5月に右膝を手術。今季は外野から遊撃に転向して開幕からフル出場を続けていたが、13日の楽天戦の走塁中に違和感を訴え、17日に出場選手登録を外れていた。
ロッテの新外国人のマクローリーが25日、自由契約選手として公示された。マクローリーは抑えとして期待されたが、キャンプ中に右肩を痛めて離脱。3月中旬に米国に帰国した。石川球団運営本部長は「クリーニング手術を受ける。秋のキャンプで肩の状態を見て、良ければ再契約する」と話した。