ロッテが、QVCマリンの敷地内に新設する室内練習場に、太陽光発電装置を設置することが27日、分かった。東日本大震災の影響による今後の電力不足が懸念され、太陽光発電がクローズアップされる中、タイムリーな決断となった。
室内練習場は6月に着工され、来季から使用開始を予定する。その計画段階から自然エネルギーによる発電方式が検討されていた。球団関係者は「ロッテはグループとして『エコ』に取り組んできた。その中の活動の1つ。地震が起こる前から導入は決まっていた」と説明する。強風を利用した風力発電なども検討されたが、コスト面なども考慮され、太陽光発電の導入が決まった。
消費電力の全てではなく、一部をまかなう形となるが「(室内練習場で使用する)電力のかなりの割合をカバーできる」と球団関係者の鼻息も荒い。当面は室内練習場のみに供給する予定というが、軌道に乗った暁には球場でも使用するプランもあるという。
大震災の影響で各球場は「節電」による開催を行っている。球界全体で省エネに取り組む中、「結果的にいい決断となった」と球団関係者。太陽光発電はプロ野球関連施設では、すでに甲子園球場などで導入されている。
28日の巨人戦(QVCマリン)で先発が予想されるロッテ・唐川は、3年前の悪夢のリベンジに挑む。27日、「あのときとは変わっていますから」。新人だった2008年の交流戦開幕戦で対戦し4回2/3、13安打6失点と散々だった。今季は4勝1敗、防御率はパ・リーグ2位の1.36と絶好調。成長した姿をG打線に見せつける。
東洋大・藤岡と同じ89年生まれで、28日の巨人戦に先発するロッテ・唐川が5連勝を狙う。
巨人戦登板は新人だった08年5月20日(千葉マリン)以来。当時はデビューから3戦3勝と勢いに乗ってのマウンドだったが、4回2/3で13安打6失点と打ち込まれた。4年目の今季はリーグ2位の防御率1.36を誇っており、本拠地で最終調整した右腕は「結構打たれたけど、あの時とは自分が変わっている」と雪辱を誓った。
ロッテが、今秋ドラフトで東洋大・藤岡貴裕投手(21)を1位指名する方針を27日までに固めた。近く球団として正式表明する。最速153キロを誇る同投手はスライダーの切れも抜群の即戦力左腕で、1位競合は確実。早期の表明で藤岡側に誠意を示すと同時に、他球団の動きを牽制する。
東海大・菅野、明大・野村と並んで今秋ドラフトで「ビッグ3」と称される藤岡を、球団は以前から最上位評価してきた。球団関係者は「すぐにでも先発で2桁勝てる力がある。左の先発は(外国人を除くと)成瀬しかいないし、ぜひ欲しい」と明言。既に巨人が菅野、広島が野村の1位指名を公表している中、ロッテも近日中に正式公表する。東洋大も出場する全日本大学野球選手権(6月7日開幕、神宮ほか)終了後にも瀬戸山隆三球団社長、石川晃球団運営本部長らが同大へ出向き、直接意向を伝える調整を進めている。
ロッテが、今秋ドラフトで東洋大・藤岡貴裕投手(21)を1位指名する方針を27日までに固めた。
リーグ3位から日本一となった昨季はレギュラーシーズンのチーム防御率がリーグ5位の4.10。先発陣で年間通して働いたのは成瀬だけだった。今季は唐川が既に4勝を挙げるなど成長著しいが、マーフィー、ペンが故障で離脱し、先発陣の駒不足を露呈。ここまで借金1の3位と苦戦を強いられている。
常勝軍団を築くには先発投手陣の整備が必要不可欠。直球でも変化球でも三振が奪えて完投能力も高い藤岡はどうしても欲しい存在だ。
早くから東洋大出身の山下徳人スカウトが密着マークを続けており、藤岡側もロッテに好印象を抱いているとの情報もある。昨秋ドラフトでは早大・斎藤の1位指名を公表しながら交渉権を獲得できなかっただけに、藤岡は逃せない。
28日の巨人戦(QVC)に先発することが濃厚な唐川侑己投手(21)が27日、同級生の藤村大介内野手(21)を警戒した。この日、QVCでキャッチボール、ショートダッシュなどの最終調整を行った。ルーキーだった08年にはKOされたが、成長した姿で巨人打線に立ちはだかる。
特別な高ぶりはない。巨人戦を前にしても、いつも通りの人懐っこい笑顔だった。「意識とまではいかないけど、藤村は同級生なんでしっかり抑えられれば。結構、打ってますもんね」。ここまで打率3割3分3厘。巨人の2番に定着した藤村のことは、もちろんチェックしている。同世代として、負けるつもりはない。
嫌な思い出がある。ルーキーだった08年5月20日、デビューから3戦3勝と勢いに乗って巨人と初対戦。しかし4回2/3、13安打6失点でKOされた。「あの日から調子が悪くなった。でも忘れました。あのときとは(自分が)変わってると思うんで」と自信をのぞかせた。同級生を抑えてのG倒で、巨人戦をいい思い出に変える。
28日の先発が予定されるロッテ唐川侑己投手(21)が27日、QVCマリンで短距離ダッシュなどの前日調整を行った。巨人戦の登板はルーキーイヤーの08年以来。当時は5回途中6失点と乱調に終わっただけに「あの時とは僕も変わっていますからね」とリベンジの気持ちをのぞかせていた。