ロッテは2点を追う9回2死一、二塁から金泰均が今季1号となる逆転3ランを放ち、連敗を4で止めた。内が今季初勝利。横浜は序盤に渡辺俊を攻略して5点を奪い優勢だったが、抑えの山口が一発に沈んだ。山口は今季初黒星。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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千葉ロッテ | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 3 | 6 |
横浜 | 1 | 3 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 |
千葉ロッテは5回から伊藤を投入。そこからロサ、内、薮田と勝ちパターンの継投で無失点リレーし、逆転を呼び込んだ。今季初勝利を挙げた内は「点を取られないように抑えるのが仕事。それが勝ちにつながった」と淡々とした口ぶりだった。
よみがえった主砲が、チームを崖っぷちから救った。9回2死一、二塁。アウトになれば、ロッテのパ・リーグ最下位が決まる場面で金泰均は打席に立った。「ホームランしか考えていなかった。初球のミスショットが悔しかった」と集中力を高めた2球目だった。起死回生の3ランになった。
右手首痛で2軍に落ちている間、自分の打撃フォームを見つめ直した。長嶋打撃コーチと二人三脚で修正した。「自分の打撃は振り遅れ気味でベストなのに、ポイントが前になっていた。変化球を待てなくて空振りしていた。そこを修正できた」。この日の本塁打は中堅からやや右よりに飛んだ。
97打席目での1号は遅すぎたか。球団は新たな外国人の大砲を補強しようと調査を進めていた。「チームに迷惑をかけて申し訳ないと思っていた。順位を下げていくチームを見ながら、早く復帰しなくてはと思っていた」。金泰均が完全復活すること。それがチームにとっては最高の“補強”になるかもしれない。
起死回生の一発だ。ロッテは4日、横浜4回戦(横浜)に6−5と逆転勝ち。4番・金泰均(キム・テギュン)内野手(29)が2点を追う9回2死一、二塁から右中間へ1号逆転3ラン。1分けを挟む連敗を4で止めた。ケガ人続出の中、自らも右手首捻挫で欠場していた大砲が、復帰2試合目でチームの救世主となった。
眠れる大砲がついに目覚めた。3−5の9回2死一、二塁。ハマの守護神・山口の140キロフォークを右中間席にたたき込んだ。今季97打席目でやっと出た1号アーチは、土壇場でチームを救う逆転3ランとなった。「ホームランしか考えてなかった。けがをして悔しかったし、これまでチームに迷惑をかけて申し訳なかった」。
発奮材料はあった。右手首捻挫で5月18日から欠場。前日3日の横浜戦から「4番・一塁」で復帰したが、1安打に終わった。試合後、西村監督からメッセージが伝えられた。「中途半端な打撃はやめてくれ。4番なんだから、三振でもいいから思い切って振って欲しい」−。指揮官の思いに、きっちりバットで応えた。
もし負ければ最下位転落だったが、大砲が阻止。1分けを挟む連敗も4でストップだ。
サブロー(右手薬指打撲)、荻野貴(右ひざ手術)、清田(右手人差し指末節骨骨折)…。故障者続出の苦しい台所事情をも救う4番の一打に、西村監督は「これで明日(5日)から違う野球ができる」と安堵。昨季の日本一チームにようやく光りが差してきた。
ロッテ・金泰均に今季97打席目で1号が飛び出した。2点を追う9回2死一、二塁。「あの打席は本塁打しか考えていなかった」。右翼スタンドに飛び込む起死回生の逆転3ランで、連敗を4でストップ。リーグ最下位転落の危機を免れ、交流戦最下位から脱した。西村監督も「ああいう形で3点取れると、明日から違う野球ができる」と、迷いの消えた主砲に期待を寄せた。
負ければ最下位転落。その土壇場で、ロッテ・金泰均(キム・テギュン)に劇的な一発が飛び出した。2点を追う9回2死一、二塁。開幕からチーム39試合目、自身97打席目での待望の今季1号は、チームの危機を救う逆転3ランだ。「最後の打席は本塁打しか狙っていなかった。後ろにつなぐ考えはなかった。少し振り遅れた感じだったけど、うまく打球が上がってくれた」。
1ストライクからの2球目、山口が投じたフォークが抜けるのを見逃さない。140キロの失投を引きつけて強振。本塁打狙いで腹をくくって振り抜いた打球は右中間席に着弾した。それまでの打席は「ポイントが前になりすぎて変化球を空振りしていた」と振り返ったが、上体が突っ込む悪癖を修正し、本来の右方向への長打を取り戻した。
5月17日の中日戦(QVCマリン)でダイビングキャッチを試みた際に右手首を捻挫して離脱。サブロー、荻野貴、清田と主力野手に故障者が続出したことで、3日に1軍に緊急昇格して4番に座ったが、走者を置いた場面で凡退。試合後、コーチ陣を介して、西村監督からの「中途半端な打撃だけはやめてくれ。4番なんだから、振って三振でもいいじゃないか」との言葉を伝えられた。手首の回復具合は9割程度でアイシングが欠かせない。それでも指揮官のゲキに、痛む右手で打球を押し込んだ。
チームの連敗は4でストップ。西村監督は「よく打ってくれた。ああいう形で3点取ると、明日から違った野球ができる」。交流戦の最下位からも脱出。この1勝を今度こそ上昇のきっかけにしたい。
中4日で先発したロッテ・渡辺俊が4回7安打5失点で降板した。
小野、マーフィー、ペンら先発陣に故障者が続出する台所事情もあって、降雨ノーゲームも含めてこの1週間で3度目の先発。調整の難しさもあって制球が甘く、初回から失点を重ねた。サブマリンは「調子は悪くなかった。僕の後の投手が踏ん張ってくれた。チームが勝って良かったです」と話した。
ロッテは渡辺俊が中4日でマウンドへ。前回登板の5月30日も雨の影響で、実際は2日連続の先発だった。34歳の右腕にとって1週間で“3度目”となった先発マウンドではさすがに疲れを隠せず、4回7安打5失点と精彩を欠いた。
渡辺俊は「勝負どころで球が中に入った」と分析したが、それよりチームの勝利が嬉しそうで「勝ったから良かった、ほんと」と話した。
負ければ最下位に転落していたロッテに、土壇場で劇的な一発が飛び出した。3−5の9回2死一、二塁で打席には金泰均。「本塁打を狙っていた。後ろにつなぐ考えはなかった」と腹をくくって振り抜いた打球は、右中間席に届いた。
故障者が続出し、金泰均も前日の3日に右手首痛から復帰したばかり。2軍では打撃フォームの修正も試みたが、特効薬にはならなかった。3日の試合後には、西村監督の「中途半端な打撃だけはやめてくれ。4番打者なんだから」という言葉を伝え聞いていた。
今季1号の逆転3ランで連敗を4で止め、4番打者は「すごくチームに迷惑をかけて申し訳なかった」と話した。西村監督も「よく打ってくれた。ああいう形で3点取ると、明日から違った野球ができる」と勝利の余韻に浸った。
ロッテ金泰均内野手(29)が9回、逆転3ランを放った。横浜の守護神山口から、2球目の抜けたフォークをたたき、バックスクリーンの右側に運んだ。今季1号が最高の場面で出た。右手首痛から復帰2戦目の主砲は「今日みたいな本塁打で貢献できればいいね」と胸を張った。
ロッテ井口資仁内野手(36)が1回、先制の適時二塁打を放った。横浜高崎のカットボールを引っ張り、三塁線を破った。チームは引き分けを挟んで4連敗しているだけに「先手先手で優位に試合を進めていきたい」と話した。