わたしはかもめ2011年鴎の便り(7月)

便

7月2日

東北楽天3−6千葉ロッテ(Kスタ宮城)

ロッテの大谷が8回途中までを2失点で、先発でのプロ初勝利を挙げた。くせ球で打たせて取り、6安打に抑えた。打線は5回無死一、三塁から神戸の二ゴロで先制し、6回には今江の2ランなどで3点追加。楽天は反撃が遅かった。

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千葉ロッテ0000131016
東北楽天0000000213

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ナチュラルカットの大谷です、先発初白星[ニッカン]

今季から先発に転向したロッテ大谷智久投手(26)が、待ちに待った今季初勝利を飾った。ここまでの先発4試合は好投しながらも勝ち星なし。この日は中学生時代に覚えた「ナチュラルカット」を武器に楽天打線に的を絞らせず、7回1/3を2失点の好投。打線の援護も受けて、昨年4月以来のプロ2勝目を挙げた。孝行息子の活躍に、西村監督も満面の笑みだった。

昨年4月25日以来となるプロ2勝目は、今季5度目の先発でつかみ取った。大谷は丸い顔をくしゃくしゃにさせて喜んだ。「本当にうれしい。やっと今シーズンが始まった気がする」。7回までは相手を4安打に抑える圧巻の内容。8回、走者を残して降板したが、文句なしの今季初勝利だ。

天性の「カッター」が、楽天打線を幻惑した。大谷の持ち味は打者の手元で小さく曲がる球。純粋な「直球」はほとんどない。「自分はストレートと思って投げているけど、カット気味に変化をすることが多いですね」。原点は投手を始めた中学時代だった。手首を内側に切って投げる癖が自然とついた。名門・報徳学園でも直されず、今に至った。体に染みついた「ナチュラルカット」。これが大谷の生命線だ。

両チーム無得点で迎えた4回1死二塁。ピンチを切り抜けたのも、この1球だった。聖沢にはほぼど真ん中。ガルシアには真ん中やや外。コースだけ見ればとんでもなく甘い球を、両者は仕留めきれなかった。内野ゴロ凡退。大谷は「どちらもカット気味のストレートです」と胸を張った。

今季は防御率1.77の好成績。導入された統一球も好調の要因の1つだ。「ちょっと滑るけど、ボール自体がけっこう動いてくれる」と大谷。西村監督も「統一球になって、変化球のキレが良くなった」という。少年時代に覚えた「ナチュラルカット」が時代の流れに乗り、より切れ味を増した。まさに「統一球の申し子」といっていい。

我慢して使い続けてきた西村監督は「何とか早く勝ち星をつけてあげたかった。本人が一番ホッとしているでしょう。こういう投球をすれば、まだまだ勝ちがつく」と自分のことのように喜んだ。孝行息子の快投でチームも3試合ぶりに4位へ戻った。

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“海坊主”ロッテ大谷、ピカっと先発初勝利[サンスポ]

海坊主と呼んでください。ロッテの2年目右腕・大谷智久投手(26)が、2日の楽天8回戦(Kスタ宮城)で8回途中6安打2失点と好投。先発転向5試合目で待望の今季初勝利を挙げた。日本ハム・中田に負けない五厘刈りが輝きを放った。

先発転向5戦目。約3ミリに刈り上げた頭がトレードマークの大谷が、ついに祝福を浴びるときがやってきた。8回途中6安打2失点の力投。5月31日のヤクルト戦で初先発し、これまで4試合は味方の援護が計7得点だけだったが、待望の“先発初勝利”だ。

「勝ててよかった。嬉しいですいです。調子は良くなかったんですが、腕を(強く)振って球を低めに集め、ゴロを打たせようとしました。それが僕の持ち味ですから」。直球は全てカットボールで、バットの芯を外した。そこへカーブやスライダーなど変化球を織り交ぜる。しかも今年から導入された統一球は「ボール自体が動く」と大谷。変化球のキレが増し、楽天・ルイーズは球筋を「スネーク(蛇)のようだ」と形容した。

報徳学園高では3年春のセンバツで5試合全て完投で優勝。早大、トヨタ自動車とアマのエリート街道を歩んできた。昨年4月25日のソフトバンク戦(千葉マリン)で救援勝利を挙げたが、プロ2勝目の味は格別だ。もはや先発ローテに欠かせない男となった。

私生活では「休日には嫁を好きなディズニーランドに連れて行ったりして嫁孝行します」という愛妻家。自ら「海坊主」と名乗る右腕から目が離せない。

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ロッテ・今江、復帰即4号2ラン![サンスポ]

1−0の6回1死二塁から右前適時打で2点目をたたき出した大松は「大谷が頑張っていたのでいたので1本打ちたかった」。続いて左翼席に4号2ランを運んだ今江も「大谷を援護できたのが嬉しい」と言葉を弾ませた。今江は前日1日の試合を左ふくらはぎの張りで欠場しており、「チームに迷惑をかけたので何とか力になりたかった」と胸をなで下ろしていた。

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統一球の申し子…大谷、太い縫い目で変化球切れ増した[スポニチ]

統一球時代の申し子だ。ロッテの2年目右腕・大谷智久投手(26)が2日、楽天戦でプロ入り最長の7回1/3を2失点。今季初勝利がプロでの先発初勝利となった。今季は5月から先発に転向し、4試合連続のクオリティースタート(6回以上投げて自責3以下)で防御率1.77。抜群の安定感の要因として、今季から導入された統一球によって、より威力を発揮している手元で動くボールの存在があった。

完全に術中にハメた。大谷の真骨頂は4回1死二塁の場面。3番・聖沢を2球目、真ん中高めの直球で投ゴロに打ち取ると、4番のガルシアも初球、外寄りの直球で遊ゴロ。いずれもコースは甘かったが、バットの芯を外してわずか3球でピンチを切り抜けた。

「あの場面は真っすぐをカット気味に投げました。それが持ち味なので」。大谷が「直球」と呼ぶ球は、リリースの際に中指ではじくことで微妙なスライダー回転が加わっている。今年から低反発の統一球が導入され、芯を外した打球が飛ばない。さらに縫い目が太くなり、横に曲げる変化球の切れが増した。そのため小さい変化の速球系、いわゆる動く球の効力は絶大。両コーナーの低めに散らして、バットの芯を外してゴロに打ち取る。大谷が奪った三振は1個だけ。内野ゴロのアウトは22個のうち、2併殺を含め13個を数えた。

大谷はカーブ、フォーク、スライダーなど球速が遅い変化球も投げ分け、打者に的を絞らせない。7回までわずか86球。打たせて取る「エコ投球」で完封ペースだった。プロ入り最長の8回にスタミナ切れとなって2点を失い、降板したことが現在の課題か。「統一球効果」でまだまだ勝てる予感を感じさせた。

里崎
「大谷は今までで1番悪かったけど、球には力も切れもあった。真っ直ぐを意図的にカットさせたりした。」
今江
「昨日試合に出られなくてチームに迷惑を掛けたので何とか力になりたかった。」(左ふくらはぎの張りから2試合ぶりに先発出場し、6回に4号2ラン)

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ロッテ右腕に楽天助っ人ビックリ「あれはスネークだ」[スポニチ]

ロッテの2年目右腕・大谷智久投手(26)が2日、楽天戦でプロ入り最長の7回1/3を2失点。今季初勝利がプロでの先発初勝利となった。

大谷の直球はこの日最速143キロ。自在に操るカットボールとツーシームも140キロ前後と球速が変わらず、ルイーズは「あれはスネークだ」と表現した。速球系が蛇のようにどっちに曲がるか分からない。西村監督も「かなり打ちづらいと思う。大谷は統一球で変化球の切れが良くなった」と評した。

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井口、無安打もダイビングキャッチで勝利に貢献[スポニチ]

ロッテの井口が美技で大谷を救った。5回2死二塁で牧田の中堅に抜けそうなゴロをダイビングキャッチ。素早く一塁に送球し、間一髪アウトにした。抜ければ同点に追いつかれていただけに「いっぱいいっぱいのプレー。大谷がいい投球をしていたから勝たせてあげたかった」。前日は中堅に抜けそうな打球を松井稼の美技に阻まれ、そのお返しをした形だ。打つ方では5打数無安打で「今日の唯一の仕事」と笑った。

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大谷、5度目先発で「嬉しい」1勝…ロッテ[報知]

ロッテ・大谷の力投がやっと報われた。防御率1.77と安定感は抜群だが、これまで不思議と白星が遠かった。8回途中を2失点に抑え。今季5度目の先発でやっと1勝目。「もっといい投球をしていれば(とっくに)勝っていたと思うけど、嬉しいですね」と坊主頭に笑顔が咲いた。

微妙に動く直球とカットボールでバットの芯を外した。今季から統一球が導入されたことで、「今までよりボールが動いてくれる。低めに投げていればゴロになると思っていた」と持ち味に磨きがかかった。

チームの3連敗を阻止し4位浮上。西村監督は「いい投球をしていたから、みんなで勝たせたかった」と大喜びだ。新人だった昨季は1勝止まり。ブレーク寸前の右腕は、立ち止まらず勝ち星を積み重ねる。

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ロッテ・大谷、微妙に動く球駆使して初勝利[サンスポ]

ロッテの大谷は微妙に変化させる持ち球を駆使した。プロ入り最長の7回1/3を投げて2失点でまとめた。「調子は良くなかったが、腕を振って低めに投げてゴロを打たそうと思った」と充実感を漂わせた。

大谷が「直球」と呼んでいる球でも、リリースの際に中指ではじくことで微妙にスライダー回転が加わっている。この球を両コーナー低めに散らしてバットの芯を外し、ゴロを打たせた。8回にルイーズに一発を浴びて失点するまで、一本も長打を許さなかった。

完封を意識したことが響いて失点。途中降板した8回は「隙があった」と反省した。しかし先発5試合目でようやくつかんだ今季初勝利に「今日のような投球を続けられるよう、しっかり準備したい」。2年目の右腕にとって自信になるマウンドだった。

里崎
「球に力と切れがあった。今までで1番、制球が悪かったと思うが、いい感じでばらけた。」(大谷に)

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ロッテ中軸で勝利!今江2打点、井口は美技[サンスポ]

ロッテ打線の中軸に座る3人が勝利に貢献した。1−0の6回、適時打を放った4番の大松は「大谷が頑張って投げていたので、いい追加点になった」。続く今江は2ラン。1日は左脚の張りで欠場しただけに「チームに迷惑をかけていたので、本塁打を打てて良かった」と喜んだ。

3番の井口は二塁守備での貢献。5回のピンチで中前に抜けそうなゴロに飛び付き、素早く一塁へ送球してアウトに。同点を防いだ美技に「今日唯一の仕事」と言葉が弾んだ。

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大谷今季1勝を監督絶賛[ニッカン]

ロッテ2年目の大谷智久投手(26)が8回途中2失点の好投で、プロ入り2勝目となる今季初勝利を挙げた。「本当に嬉しい。調子は良くなかったが、腕を振って低めに集めることだけを考えた」。7回までは完封ペース。8回に力尽き2失点したが、西村監督も「何とか早く勝ちをつけてあげたい気持ちでいた。こういう投球を続けていけば、まだまだ勝っていける」と絶賛の投球だった。

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今江雪辱のダメ押し2ラン[ニッカン]

ロッテ今江敏晃内野手(27)が6回、だめ押しの4号2ランを放った。左ふくらはぎの張りで前日の試合を欠場。この日はチームの連敗ストップに貢献し「昨日はチームに迷惑をかけたので、何とか力になりたかった。自分にとっても久しぶりの当たりだった」と喜んだ。

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大松4番の仕事「いい追加点」[ニッカン]

ロッテ大松尚逸外野手(29)が6回、貴重な追加点をたたき出す右前適時打を放った。1死二塁の場面で片山の直球を強振。鋭い打球が一、二塁間を破った。4番の仕事に「大谷が頑張っているので、ここで1本打ちたかった。いい追加点を取ることができて良かった」とコメントした。

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[疾走!千葉ロッテ荻野貴司日記]今はリハビリ[毎日新聞]

ケガをして1ヶ月半がたった。1週間に1度、病院でリハビリ、それ以外の日は朝から夕方まで2軍の浦和球場でトレーニングをやっている。先週から、8割ぐらいの力でダッシュを始めた。足に少し張りが出るぐらいに、力を入れて走っている。それまでは軽いジョギングだったが、自分の感覚で自然に「いける」と思ったのでダッシュに切り替えた。

室内練習場の隅っこでノックも開始、棒に球を置いて打つティー打撃も力を入れてできるようになってきた。守備の感覚は、落ちていなかった。ティー打撃は、ケガをした右ひざをひねるので負担は大きいけど、徐々に負荷を上げていきたい。リハビリは、段階を踏んで順調だ。

7月下旬に開催される球宴、オールスターのファン投票の最終結果が発表された。パ・リーグ遊撃手部門で5位の8万9876票。出場はできない。でも、ケガをして戦線を離脱したのに、多くのファンに投票してもらえて嬉しかった。プロ野球選手になった時、オールスターに出たいな、と思っていたし、楽しみだった。でも、今はリハビリ。「早く復帰したい」という気持ちはあるけれど、それを抑えながらトレーニングに励んでいる。(荻野公一)

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