わたしはかもめ2011年鴎の便り(7月)

便

7月8日

福岡ソフトバンク0−4千葉ロッテ(ヤフードーム)

ロッテの成瀬が5安打で毎回の11三振を奪い、今季3度目の完封で6勝目を挙げた。打線は4回に今江の右犠飛で先制し、5回は押し出し死球で加点。6回は渡辺正の二塁打で2点を加えた。ソフトバンクは約2ヶ月ぶりの零敗。

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千葉ロッテ0001120004
福岡ソフトバンク0000000000

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完全復活!ロッテ・成瀬“下克上魂”完封[サンスポ]

“下克上魂”がよみがえった! ロッテは8日、ソフトバンク6回戦(ヤフードーム)に4−0で快勝。成瀬善久投手(25)が、毎回の11三振、被安打5で今季3度目の完封勝利(6勝目)を挙げた。昨年のクライマックスシリーズ(CS)で、リーグ優勝のソフトバンクを破り、リーグ3位からの日本一の原動力となったエースが、因縁の福岡で完全復活だ。

苦しんできた左腕が、本来の投球を取り戻した。成瀬が散発5安打に抑え、今季初対戦の首位・ソフトバンク打線をシャットアウトした。

「思った通りに投げられた。無駄な球がなかった」。その言葉通り、持ち前の制球が冴え渡った。これに加え、トレードマークの緩急も自在に操った。

2−0の5回2死二塁。田上への7球目は成瀬の真骨頂だった。今季、最も手応えのある右打者の外角へのスライダー。ボールゾーンからストライクぎりぎりへと入り、見逃し三振に打ち取った。

繊細に攻めたかと思えば、大胆さも見せた。直球の走りが良く、カブレラら一発のある打者の内角も大胆に突く。高めのつり球も相手が面白いように振った。「直球が良かったし、緩急が良かった」と口にした。

春先に2連続完封と幸先よく滑りだしたが、6月に入ったあたりから失速。「へこんでいる部分もある」と最近は勝てない試合が増え、悩んでいた。制球を追い求めるか、勢いを重視するか。ただ、左腕の生命線はやはり制球だった。見せ球は甘くても「追い込んでから厳しいコースに投げようとした」。その意識が、毎回の11奪三振へとつながった。

ここ福岡は昨年、下克上と言われた“リーグ3位からの日本一”へ、きっかけになった土地だ。リーグ優勝のソフトバンクとのCSファイナルステージで、完封勝利を含む2戦2勝。紛れもなく日本シリーズ進出の立役者だった。

「ピッチングをしていて、気持ちがすごく楽でした」と、“あのとき”と同じ笑顔をみせた成瀬。西村監督も6勝6敗の五分に戻したエースを「最初から落ち着いていた。これからですよ」と、頼もしそうに見つめた。

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成瀬、11K今季3度目完封…ロッテ[報知]

ゆったりとしたフォームから、成瀬は最後まで自分のボールを投げきった。9回2死三塁。カブレラを高めの直球で空振り三振に仕留めると、笑みがこぼれる。9回を5安打、毎回の11奪三振で無失点。今季3度目の完封で6勝目を挙げた。

威力ある直球と切れ味鋭い変化球を自在に操った。「ストライクゾーンで勝負できたし、ボールゾーンも無駄な球はなかった」。自画自賛の内容でソフトバンク打線を寄せつけなかった。

これで、ようやく6勝6敗。思うように勝ち星が伸びなくても、気持ちは切れなかった。「去年1年間、1番手で投げさせてもらって、精神的に強くなった。まだ余裕はありますよ」。苦しい状況でも自身を支えたのはエースの自覚だった。

相手にも刺激を受けた。相手の先発・山田は今年自主トレを共にした“門下生”だ。「意識しないといえばウソになる。勝ててよかった」。昨季、CSでは2勝を挙げたが、公式戦は0勝4敗と相性の悪かったソフトバンクに、今季は初戦で快勝。チームにもエースにも、きっかけとなりそうな完封劇だった。

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成瀬“キレキレ”毎回11K!今季3度目の完封![スポニチ]

ロッテ・成瀬が最後に選んだのも直球だった。9回2死三塁。カブレラに対して、1ボール2ストライクから迷わず内角高めを狙った。切れのある139キロでバットに空を切らせ、毎回となる11奪三振。6勝目を今季3度目の完封で飾った。「球が走っていたから、直球勝負ができた。120球弱で投げ切れたのは次につながるので良かった」。

球界屈指の2人の右の強打者を直球でねじ伏せた。小久保から2個、カブレラから3個。計5個の三振は、全て高めの直球で空振りさせた。6回2死一塁の小久保は、直球を続けて3球三振に仕留めた。本来の生命線は、右打者の外角へのスライダー。自在に制球できる球を、この日はほぼ封印した。

最近5試合で1勝4敗。勝ちきれない試合を「勝負どころで中途半端に甘く入って打たれる」と振り返った。調子はいいのに勝てない。「正直、へこんでいます」。思わず弱気な言葉もこぼれた。

この日もわずか1四球。今季13試合99回を投げ、四球はわずか8。死球はゼロ。外角スライダーも、あまりにも正確無比なら踏み込まれる。抜群のコントロールは、狙い球も絞られやすかった。「真ん中でもいい」と割り切って腕を振った結果、直球が増えた。その高めのボール球に外角のスライダーを意識してきた右の強打者たちは手を出した。切れがあるから空振りもとれた。「今までの中で1番楽だった」と左腕は笑顔を見せた。

西村監督は「成瀬は初回から落ち着いていた。ただ、これで(6勝6敗の)五分だからこれからです」。大胆に攻める。首位・ソフトバンク相手に、エースが自信を取り戻した。

渡辺正
「狙い通りの打撃ができた。昨日のランニング本塁打もそうだけど、いい感じで打てている。」(6回2死一、二塁から左中間2点二塁打)
史上4人目の快挙
成瀬(ロ)が毎回の11三振を奪う力投で今季3度目の完封勝利。毎回奪三振は5月20日ヤクルト戦の田中(楽)以来。ロッテでは09年9月25日オリックス戦の成瀬自身以来12度目になるが、1人で2度は成田文男(1度目は東京時代)、伊良部秀輝に次ぐ3人目の球団最多タイ記録だ。また、成瀬は2度とも完封試合で達成。完封&毎回奪三振を2度以上は、江夏豊(神)の3度を筆頭に、金田正一(国鉄)、阿波野秀幸(近)に並ぶ史上4人目の記録になった。

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連日の活躍!ロッテ・渡辺正が貴重な追加点[サンスポ]

ロッテの渡辺正が貴重な追加点をもたらした。2−0の6回2死一、二塁で2点二塁打を放ち「めちゃくちゃ、嬉しい」と表情を緩めた。

2球ボールが続き、3球目。「甘く来たらいこうと思っていた」とスライダーをたたき、左中間を破った。1998年にドラフト1位で入団したが、最近は出場機会が減っていた。若手の故障で巡ってきた好機で「必死でやっている」。前日(7日)のランニング本塁打に続く活躍と、32歳が存在感を見せている。

井口
「(膝は)大丈夫です。点が入って良かった。」(5回1死満塁で右膝付近に投球を受け、押し出し死球)
西村監督
「最初から落ち着いていた。これで(6勝6敗の)五分。これからですよ。」(成瀬に)
的場
「直球も走っていたし、カーブもスライダーも良かった。全部の球種が良くて、楽にリードができた。」(成瀬に)

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成瀬「楽に投げて」復活6勝目[ニッカン]

ロッテ成瀬善久投手(25)が、今季3度目の完封勝利を飾った。強力打線を相手に毎回の11奪三振。三塁に走者を置いたのは1度だけという危なげない投球で、6月15日以来の6勝目を挙げた。「今日は楽に投げることができた。ソフトバンクのいいイメージはないが、首位をたたかないと、僕らも上がっていけない」。昨季はレギュラーシーズンで0勝4敗と苦戦した相手に今季初対戦で完封勝ち。エースの意地を見せつけた。

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監督「頭を勝てたのは大きい」[ニッカン]

敵地で首位ソフトバンクの攻略に成功し、ロッテ西村徳文監督(51)が手応えを見せた。投げてはエース成瀬が完封し、打っては9番渡辺正が追加点を挙げる貴重な適時打。チームの歯車がガッチリとかみ合っての白星に「頭を勝てたのは大きい。(大事なのは)明日ですよ、明日」と満足そうな表情だった。

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渡辺正「がむしゃら」適時打[ニッカン]

ロッテが2−0で迎えた6回、渡辺正人内野手(32)の2点適時二塁打でさらにリードを広げた。2死一、二塁から真ん中のスライダーを左中間へ。殊勲の渡辺正は「球種よりも高さで待っていた。とにかく必死でやっている結果。これからもがむしゃらにいきます」とコメントした。

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