ロッテは0−1の1回、カスティーヨの2点二塁打と今江の5号3ランで一気に5点を奪った。その後は差を詰められたが、継投で逃げ切った。7回途中まで4失点の小野が3勝目を挙げた。西武は平野が立ち上がりに打ち込まれ連敗。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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埼玉西武 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 4 |
千葉ロッテ | 5 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | x | 6 |
攻撃陣の逆襲は早かった。1点を追う1回、まずはカスティーヨが左翼線へ逆転の2点二塁打を放ち、「1回に点を入れれば味方投手の助けになる」。さらに左越え5号3ランを放った今江も「点をすぐに返すことができたのは大きい」と会心の表情だ。チームが1回に得点したのは6月12日の広島戦以来。一挙5点のビッグイニングで勝利につなげた。
ロッテの中継ぎ右腕・伊藤がシビれる場面を見事にしのぎ、チームを連勝に導いた。
7回に2点差に追い上げられ、なお無死一、二塁で登板。フェルナンデスの中前打で満塁とされたが、平尾、大島を空振り三振。さらに代打後藤を144キロの直球で見逃し三振に仕留めた。「真っ直ぐが切れていたと思います。監督が使ってくれたことを意気に感じて投げて、最高の形を出せてよかったです」。
国学院大、JR東海を経て2008年の大学生・社会人ドラフト4巡目で入団し、昨年まで3年連続で50試合以上に登板。今季は既に31試合に達し、8ホールド目だ。 1男1女のパパでオムツを替えたりする“イクメン”は、勝負師としてのすごみを披露。チームは3位オリックスに0.5ゲーム差と迫った。
ロッテ打線が6月12日の広島戦(QVCマリン)以来、21試合ぶりに初回に得点を挙げた。1死一、二塁からカスティーヨが左翼線に逆転の2点二塁打。今江も左翼席に5号3ランを放ち、一挙5点を奪った。
これで、チームは3位・オリックスに0.5ゲーム差。お立ち台に上がった今江は「まだファンの皆さんが納得する順位じゃない。最後は納得できる順位にいたい」と浮上を誓った。
本塁生還を狙うタッチアップには打球の飛距離、外野手の捕球体勢など、様々な判断材料がある。3点リードの5回1死二、三塁。追加点が欲しい場面で、ロッテがタッチアップを敢行する判断材料としたのは外野手の「追い方」だった。
里崎の打球は中堅への浅い飛球。これを西武の中堅・栗山がおぼつかない足取りで追った。上空には普段と同じ中堅から本塁方向への7メートルの風。打球はどんどん押し戻された。通常ならタッチアップは狙えない飛距離。それでも三塁コーチの上川内野守備走塁コーチは俊足ではない三塁走者の福浦に「行け!」と指令した。結局、栗山は上半身を折るように前傾姿勢で捕球したため本塁にダイレクト返球ができず、二塁手の原を経由。微妙なタイミングながら、福浦は生還した。
終盤に追い上げられただけに、貴重な追加点となった。西村監督も「浅くてどうかなと思ったけど、よく走った」と評し、上川コーチも「(栗山が)よろよろ追っていたから突っ込ませた。あの1点がなかったら負けていた」。マリンの風が生んだ相手の隙を突き、白星につなげた。
ロッテが2連勝し、3位に0.5ゲーム差に迫った。相手の拙攻に助けられた試合に、西村徳文監督(51)は「バントにしても走塁にしても、きっちりとやるべきことをやらないから、ピンチを招いてしまう」と、渋い表情だった。
ロッテの伊藤が好救援を見せた。6−4の7回無死満塁から「開き直っていった」と3者連続三振を奪った。
先発の小野が4点目を失い、なお無死一、二塁でマウンドに上がった。フェルナンデスには中前打を許したが、後続を断った。チーム最多となる31試合目の登板にも「(直球が)すごく切れていた」と疲れを感じさせなかった。福岡から観戦に訪れていた両親の前で好投し「最高の結果を出せて良かった」と笑った。
ロッテ打線が久々に序盤からつながった。0−1の1回1死一、二塁で4番のカスティーヨが2点二塁打して逆転し、今江の左越えへの5号3ランで加点した。
ロッテが1回に得点するのは6月12日以来。7試合ぶりとなる打点を挙げた4番は「自分の仕事ができて嬉しい」と喜び、今江は「とにかくつなぐ意識でしたが、久しぶりに完璧に打てた」と自賛していた。
ロッテが1点を先制されて迎えた1回裏に一挙5点を奪った。ホセ・カスティーヨ内野手(30)が三塁線を破る2点適時二塁打を放ち逆転。なおも1死一、二塁の好機で今江敏晃内野手(27)が左越えに5号3ランを運んだ。甘い直球を完璧にとらえた今江は「とにかくつなぐ意識でしたが、久しぶりに完璧に打てました。久しぶりに初回から得点ができた」と振り返った。