ソフトバンクが逆転勝ち。2−3の5回に本多の適時打で追い付き、2死二塁から多村の左前打で勝ち越した。多村は7回にも2点左前打を放ち、計3打点。4回から救援した大場が2年ぶりの白星。ロッテは連勝が3で止まった。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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福岡ソフトバンク | 1 | 0 | 1 | 0 | 2 | 0 | 2 | 0 | 0 | 6 |
千葉ロッテ | 2 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 4 |
エース成瀬がリベンジを食らった。前回の対戦(8日)は敵地ヤフードームで完封勝利をあげたが、地元に戻った今回は6回1/3で今季最多の13安打を許し6失点。「厳しいコースへという気持ちが強すぎて力み、カウントを悪くしてしまった」。前半戦最後の登板で7敗目(6勝)を喫し「こういう結果になり悔しい」と唇をかんだ。
初回2死二塁から小久保の中前打で先制を許すと、3、5、7回と1イニングおきに失点を重ねた。一時は逆転したもののリードを守れず7敗目を喫したエースは「チームがいい流れで来て自分も乗っていきたかったが、流れを止めてしまい申し訳ない」と広報を通じてコメントした。チームの連勝は3でストップ。西村監督は「(成瀬は)抑えたと思ったら取られるの繰り返し。何とか踏ん張ってくれないと」と厳しい表情だった。
ロッテの成瀬はプロ入りワーストに並ぶ毎回の13安打を浴び、7回途中6失点で7敗目。3連勝中だったチームの流れを切り「自分も乗っていきたかった。申し訳ない」と自らを責めた。
制球が定まらず、直球の勢いもない。左腕は「悪いなりに工夫しないといけない」と肩を落とした。エースに託し、142球を投げさせた西村監督は「1、2回に(打線が)点を取っただけに何とか踏ん張らないと。いい、悪いがはっきりしすぎている」と厳しい口調だった。
ロッテ成瀬善久投手(25)は今季自己ワーストの6失点で7敗目を喫した。立ち直るきっかけを見つけられないまま13安打を浴び「調子自体は良くなかったが、悪いなりに工夫して投球しないといけない。厳しいコースへの気持ちが強すぎて力んでカウントを悪くしてしまった」と反省した。チームの連勝も3でストップ。エースの底力を信じて、成瀬を7回まで引っ張った西村徳文監督(51)は「序盤にいい形で点を取っただけに(成瀬には)何とか踏ん張って欲しかった。(今季は)良い時と悪い時の差が、はっきりしすぎている」と、振り返った。
1回表に1点を先制されたロッテが、その裏にすぐさま反撃した。2死二塁の好機で、ホセ・カスティーヨ内野手(30)が左翼席へ逆転の2号2ランを運んだ。「打ったのはストレート。前回の対戦でアウトコース中心だったから、インコースへ来てビックリしたが、体がうまく反応してくれた」とコメントした。