ロッテが集中攻撃で逆転勝ち。1−5の6回に打者11人、4四死球に今江、早坂の適時打など4安打を絡めて6点を挙げた。2番手の山本一が5年目でプロ初勝利。オリックスは2桁安打を放ったが、6回以降は好機を生かせなかった。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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千葉ロッテ | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 6 | 0 | 0 | 0 | 7 |
オリックス | 3 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 |
11年ぶりの勝利が、プロ5年目の嬉しい初勝利になった。お立ち台に上がったロッテ山本一徳投手(28)は、いかつい顔をほころばせ「いやー、素直に嬉しいです」と照れくさそうに笑った。
1−4の5回1死二塁に2番手で登板。犠飛で1点を奪われたが、降板直後に味方が逆転し、勝利投手となった。タナボタでの勝利に「内容はよくなかったが、最少失点でと思った。野手に感謝」と頭をかいた。
島根県の安来から1浪の末、一般入試で早大に入学した。大学時代は未勝利。日本ハムの4年間も勝ち星に恵まれなかった。「高3の夏は腰を痛めて外野手でした。恐らくは高2以来でしょう」。この日の勝利が実に11年ぶり。忘れかけていた白星の味だった。
浪人時代は新聞配達も経験した。完璧に抑えての勝利でないところが、回り道をしてきた山本一らしい。「まだ、実感がわきません」。薮田から渡されたウイニングボールを握りしめながらも、まだ不思議そうな顔だった。
プロ5年目の初勝利の味は格別だった。5回1死二塁で小野を救援したロッテ・山本一が、2/3回を無失点。6回に味方が大逆転して初白星を手にし「素直に嬉しい。野手の皆さんがたくさん点を取ってくれて、感謝の気持ちでいっぱいです」。李承Yの二塁内野安打で一、三塁とされ、バルディリスの左犠飛で1点を失うも、必死の形相で左腕を振り続けた。
不格好な初勝利だが、それも山本一らしい。島根・安来では甲子園出場なし。腰を痛めて最後の3年夏は外野手だった。1年浪人の末、一般受験で早大に合格。同期の大谷(現ロッテ)が活躍する中、4年間でリーグ戦未勝利に終わった。
「勝ち投手になるのは高2のとき以来ですかね」。昨年の日本一チームは前半戦を3位ターン。オフに日本ハムから移籍してきた真面目で実直な人柄の苦労人は、チームに欠かせない存在になっている。
ロッテの山本一が5年目でプロ初勝利を挙げ「素直に嬉しい」と声を上ずらせた。4回、1−4となった1死二塁で登板。内野安打と犠飛で1点を奪われたが、後続を断った。
島根・安来高から1浪し、一般入試で早大に入学。大学では勝ち星に恵まれなかったが、球威が評価されて日本ハムに入団。今季からロッテに移籍し、新天地で1軍に定着した。真面目で実直な人柄の苦労人は「感謝の気持ちでいっぱい」と感慨に浸った。
ロッテが得意の「つなぎの野球」で前半戦の最終戦を飾った。4点を追う6回、打者11人の猛攻で6点を奪い、逆転した。試合後の西村徳文監督(51)は「つなぎの野球で最終戦を勝てたことは、後半戦につながる」と振り返った。借金1での折り返しに「何とか5割と思っていたけど…」と話したが、表情は穏やかだった。
ロッテ山本一徳投手(28)が、プロ5年目で嬉しい初勝利をつかんだ。1−4とリードされた5回1死二塁の場面で2番手として登板。バルディリスに犠飛を許したが、降板直後の6回に味方が逆転し、白星が転がり込んだ。初のお立ち台に戸惑いながらも「いやー、素直に嬉しいです」と笑った。早大野球部時代も白星はなし。「高校3年の時は腰を痛めて外野手をしていた。勝利投手は高校2年以来だと思います」。忘れかけていた勝利の味をかみしめた。
ロッテが4点を追う6回、打者11人の猛攻で6点を奪い、一気に逆転に成功した。ホセ・カスティーヨ内野手(30)、今江敏晃内野手(27)の適時打などで同点に追いつくと、最後は2死満塁から早坂圭介内野手(27)の右前への2点適時打で2点を勝ち越した。左ひざ十字靱帯損傷から復活した早坂は「自分らしく食らいついてのヒット。本当に嬉しい。本当に幸せです」と振り返った。
ロッテ先発の小野晋吾投手(36)が、5回途中5失点でKOされた。立ち上がりの1回、いきなり1死一、三塁のピンチを招いた。何とか2死を奪ったが、バルディリス、T−岡田に連続適時打を浴びて3点を失った。「初回ですね。2死までいったのだから、何とか踏ん張りたかった」。18年目のベテランは立ち上がりの失点を悔やんだ。
オールスターゲーム運営委員会は20日、若手選手によるフレッシュオールスターゲーム(21日・富山)の先発メンバーを発表した。先発投手はウエスタン選抜が中日の矢地、イースタン選抜がロッテの阿部。
ソフトバンクの下沖と中日の福田が故障により出場を辞退したため、ソフトバンクの川原と中日の岩崎恭が代わって出場する。
イースタン・リーグ選抜 | ||
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打順 | 位置 | 氏名(球団) |
1 | 三 | 杉谷拳士(日) |
2 | 遊 | 山田哲人(ヤ) |
3 | 指 | 阿部俊人(楽) |
4 | 右 | 秋山翔吾(西) |
5 | 捕 | 小池翔大(ロ) |
6 | 左 | 荒波翔(横) |
7 | 二 | 角晃多(ロ) |
8 | 一 | 山本和作(巨) |
9 | 中 | 川口隼人(楽) |
投 | 阿部和成(ロ) |
ウエスタン・リーグ選抜 | ||
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打順 | 位置 | 氏名(球団) |
1 | 右 | 駿太(オ) |
2 | 三 | 上本博紀(神) |
3 | 一 | 中田亮二(中) |
4 | 中 | 柳田悠岐(ソ) |
5 | 指 | 堂林翔太(広) |
6 | 遊 | 三ツ俣大樹(オ) |
7 | 左 | 甲斐雄平(神) |
8 | 捕 | 松井雅人(中) |
9 | 二 | 庄司隼人(広) |
投 | 矢地健人(中) |