セ・リーグが1−3の5回、4本塁打を含む8連続安打の猛攻で8点を奪い逆転した。まずは荒木の2ランで同点。畠山が勝ち越し3ランを放ち、さらにバレンティン、長野の連続本塁打で突き放した。パ・リーグは先発の寺原が速球で押して3回無失点と好投したが、武田勝が9失点の乱調。初出場の斎藤は1回2/3を無失点でしのいだ。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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全パ | 1 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 4 |
全セ | 0 | 0 | 0 | 1 | 8 | 0 | 0 | 0 | x | 9 |
23日の第2戦(QVCマリン)、全パは唐川(ロッテ)が先発する。今季は3完封を含む8勝をマーク(2敗)。防御率1.77はリーグ5位につけており「こういう舞台で投げられる機会がないので、いい投球をしたい」と意気込んだ。この日(22日)の練習では中田やD1位・斎藤(ともに日本ハム)とキャッチボールをするなど、終始リラックスムードだった。
労組日本プロ野球選手会(阪神新井貴浩会長)は22日、名古屋市内で臨時大会を開き、13年3月開催予定の第3回WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)について、参加条件が改善されない場合は、出場しないことを全会一致で決めた。日本代表のスポンサー権と日本代表グッズの商品化権を求めて、8月に大会の運営会社(WBCI)と交渉する。
選手会の臨時大会に出席した1球団2人、計24人の代議員が、全会一致で「条件改善がなければWBC不参加」を決めた。新井選手会長は会見で「今のままの不平等な条件の下では、参加したくてもできない。そういう意見で一致した」と話した。
選手達も国際大会の重要性は十分に認識している。野球は、08年北京五輪を最後に正式種目から外れ、WBCに不参加となると、出場できる世界レベルの国際大会がなくなる。選手のモチベーションなど、球界に与える影響は計り知れない。それを承知の上で、新井会長は「全ては日本球界発展のため。1歩も引くつもりはない」と強気に言い切った。
問題点は日本側が「不平等」と主張する参加条件にある。選手会の説明によると、WBCへの参加条件は、代表チームのスポンサー権とグッズの商品化権(ライセンシング権)を、WBCの運営会社(WBCI)に譲渡すること。五輪のような国際イベントでは通常、スポンサー権や商品化権は代表チームに帰属するが、WBCはそうではない。グッズの収益は全てWBCIに入る仕組みになっているという。
09年の第2回大会は総収益約1800万ドル(当時のレートで15億円)に対し、日本への分配金は13%の約2億円だった。MLB(大リーグ機構)とMLB選手会は計66%の約10億円。選手会関係者は「配分比率を上げることを要求するのではなく、スポンサー権とライセンシング権を認めるよう求めていく」と話した。大会の収益から日本代表関連のスポンサー収入などを切り離せば、日本側の取り分は自然に増えるという考えだ。
選手会が求めているのは自分達の収入増ではなく、NPB(日本野球機構)の収益増。それが球界全体の発展に寄与するという見方だ。オーナー側も楽天島田オーナーとNPB加藤コミッショナーを団長とした交渉団が、8月にもWBCIと直接交渉する構え。選手会側も同時期に直接交渉の予定で、強気に働き掛けていくつもりだ。
労組・日本プロ野球選手会(会長=阪神・新井貴浩内野手)は22日、名古屋市内のホテルで臨時大会を開き、13年の第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に条件交渉の結果次第では出場しないことを全会一致で決議した。WBCにはオーナー会議でも収益増を求めて条件交渉に臨む方針を確認。これを受けて選手会は不参加も辞さない覚悟で交渉を後押しする考えで、3連覇を狙う日本が参加しない可能性も出てきた。
12球団24人の代議員が全員一致で決めたのは不退転の覚悟だった。新井会長は強い口調で選手会の考えを代弁した。
「今の不公平な条件のままでは、日本プロ野球の発展のためにも次回は出られないということで一致した。選手全員の意志です」。14日のオーナー会議では、大会運営会社のWBCインク(WBCI)に対して収益改善を求めて条件交渉に臨む方針を確認。交渉団の団長に加藤良三コミッショナーと議長の楽天・島田亨オーナーが就任した。その後押しを選手会も覚悟を持って行う。
09年の第2回大会は総収益から日本の分配金は13%の約2億円。大リーグ機構(MLB)と大リーグ選手会が66%の約10億5000万円とほぼ独占した。今回、選手会が求めるのは分配率の変更ではない。代表チームにつくスポンサーの収入と、代表グッズのライセンシング料がそのまま参加国に入るようスポンサー権、ライセンシング権の譲渡を求めている。前回大会で日本代表を応援した日本企業2社のスポンサー収入は約9億円とされるが全てWBCIに譲渡された。日本野球機構(NPB)は選手の出場給や傷害保険料、合宿費用などの支出が大きく採算が取れない状況で、選手会の松原徹事務局長は「現状では優勝してもリーグや球団に利益はなく、選手派遣のリスクを負うだけだ」と説明した。
8月にはWBCI関係者が来日してNPB交渉団と選手会が交渉に臨む。新井会長は「参加したくないと言ってるのではない。参加したくても今のままでは参加できない」と訴えた。
労組・日本プロ野球選手会(新井貴浩会長=阪神)は22日、名古屋市内で臨時総会を開き、参加条件が改善されない場合、2013年に予定される第3回WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)に参加しない方針を全会一致で決めた。代表チームのスポンサー権やグッズの権利などの日本への帰属を求め、8月にNPB(日本プロ野球組織)と“共闘”して、主催者側と交渉する予定。大会3連覇を狙う侍ジャパンが、大リーガーたちと世界一を争う真剣勝負の舞台に帰ってくるだろうか。
断固とした口調だった。総会後の会見に臨んだ新井会長は、「WBCの問題を重点的に話し合いました。日本のプロ野球のためにも、今のままの不公平な条件では参加できない。そういう意見で一致しました」と説明。出席した12球団計24人の代表者による全会一致で、WBC不参加も辞さない方針を打ち出した。
選手会が求めているのは、代表チームのスポンサー権と関連グッズのライセンスを持つ権利(ライセンシング権)だ。
五輪やサッカーのワールドカップ(W杯)では、代表チームのスポンサー権、ライセンシング権が参加各国(地域)の権利として認められている。しかし、WBCでは、この権利を大会運営会社であるWBCインク(WBCI)に全て譲渡しなければならない。
例えば、収益が16億円とされる09年第2回大会では、アサヒビールや日本マクドナルドが侍ジャパンのスポンサーに名を連ねた。チームを応援するCMも流れていた。しかし、各社のスポンサー料は全て「グローバル・スポンサー」という形でWBCIに支払われている。日本野球機構(NPB)の直接の収入にはならない構図で、新井会長も「(日本の)スポンサー権がMLBに行っている。どう考えてもおかしい」と指摘する。
収益分配率の少なさも以前から指摘されてきた。選手会によると、09年大会の収益は約1800万ドル。このうちの66%が大リーグ機構および大リーグ選手会へ渡った。日本が受け取ったのは13%。その一方で、大会のスポンサー総収入の約1800万ドルの約半分、900万ドルは日本企業が支払ったとされている。選手の出場給や傷害保険料、合宿費用などで億単位を支出しているNPBにとっても、払った割には実入りが少ない、という訳だ。
14日に開かれたプロ野球12球団のオーナー会議でも、島田亨議長(46)=楽天オーナー=が「日本の代表チームや企業、スポンサーが(大会に)貢献している内容に対して、リターンが十分ではない」と、現行制度の改定を求める交渉団を結成した。今後はWBCIの幹部が8月にも来日予定。12球団オーナーと選手が一致団結して、スポンサー権の確保を訴えていくことになる。
労働組合・日本プロ野球選手会は22日、名古屋市内で臨時大会を開き、参加条件が改善されない場合は2013年に予定されている第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場しないことを全会一致で決めた。日本代表のスポンサー権やグッズの権利を求めて、8月に主催者側と交渉する予定。
日本は06年の第1回大会と09年の第2回大会で連覇している。第2回大会の収益配分は米大リーグ機構と大リーグ選手会が計66%だったのに対して日本野球機構(NPB)は13%しかなかった。選手会は、スポンサー収入に占める日本代表関連の割合は半分以上はあるとみており、放送権料や入場料収入を含めた日本代表の貢献度は大きいと主張している。
新井貴浩選手会長(阪神)は「選手は参加したくないと言っている訳ではない。参加したくても不平等な条件のままなら参加できない」と話した。
12球団側も14日のオーナー会議で主催者に収益配分の改善を求めることを決めている。